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国富論 Wealth of Nations のルール改定(第2版)

以前から気にかかっていた「 国富論 Wealth of Nations 」。

漸く手に入って、二人プレイには第2版の改定版のルールが必要との情報を得て、
いろいろネット上を探したところ、どうも拡張版の「戦雲 War Clouds 」で紹介されているとのこと。

国富論 」に、これ以上の投資は考えていませんでしたので、
さらにネット上を探して、拡張版の「戦雲 War Clouds 」のルールブックを手に入れました。

おそらく初版のルールでは不自由されている方もおられるかと思いますので、
私自身のルールチェックも兼ねて、ここでご紹介させていただきます。

なお、ゲーム全般の内容につきましては、近々にプレイしてそのレビューを載せるつもりですので、
まだ未プレイの方は、そちらをまずご覧ください。

今回は、本ゲームを既にプレイされたものとして、
初版と第2版(改定版)の違いのみに焦点を絞ってご紹介させていただきます。

最も大きな違いは、ゲーム終了時点での最後の貿易フェイズにおける生産物駒の売却だと思います。

ゲーム終了時点では、
全てのプレイヤーが最後の貿易フェイズで手持ちの生産物駒全てを市場に売却してお金に換えます。

お金は10ドルにつき1勝利点が獲得できますが、生産物駒は勝利点を生み出しませんから。

初版のルールでは、貿易フェイズの自分の手番で市場に売却できる生産物駒はたった1個だけ。

ゆえに、このルールではゲーム終了時の最後の貿易フェイズでは、
全プレイヤーは手持ちの生産駒が無くなるまで、延々と1個の売却アクションを順に繰り返さねばなりません。

まだプレイしていない私でも、このルールだけは驚きでした。

第2版(改定版)では、かなり合理的なものに変わっていました。

won121118_01.jpg

まず生産物のタイプ毎に、全プレイヤーの持っている(売却する)生産物駒の数を数えます。

上の例では、プレイヤー全員で15個の駒をもっていました。

次に、この駒の総数を2で割ります。端数は切り捨てです。15個÷2=7.5となり端数を丸めて答えは7。

市場ボードを見てみましょう。
現在の購入価格は18ドル、売却価格は13ドルで、これらの価格は18のところにある駒で決まっています。

現在の価格のこの駒の位置をスタート点として、穴を前述の答えの数だけ右へ移動し(価格を下げ)ていきます。
答えの7つ分だけ下げると13の位置へきます、この位置に駒を置いてマークします。

この駒でマークした隣の穴の中の数字(上の例では10ドル)が、このタイプの生産物駒の売却価格となります。

全てのプレイヤーは、手持ちのこのタイプの生産物駒を全てこの価格で売却できます。

他の全てのタイプの生産物駒をこの方法で売却価格を算出して、その価格で売却します。

厳密に言えば、
いろいろと反論が出てくるかもしれませんが、私としてはこちらのルールでプレイしようと思います。

次の大きなところは、同じく貿易フェイズの生産物の購入と売却に関してです。

初版のルールでは、手番で生産物駒を1個しか購入または売却ができませんでした。

第2版のルールでは、生産物駒を3個まで種類が違っていても1度に購入または売却できるようになりました。

その他には国旗マーカーが1国につき18個あり、初版ではその全てを使用できましたが、
第2版では、以下の通りプレイする人数により使える数が制限されるようになりました。

2人:18個  3-4人:16個  5人:15個  6人:14個

さらに第2版では、初期パッケージにおいて、

生産場パッケージ2(農場タイル3枚)が無くなって、その代わりにスーパー生産場タイルなるものが登場して、
スーパー生産場タイル1枚と農場タイル1枚の組み合わせのパッケージが追加されています。

スーパー生産場タイルは、農場と発電所が複合された戦争により生み出された新しいタイプの生産場とのこと。
なんか唐突な感じがしないでもありません、たった1枚しか拡張版には入っていないようですので…

さらに、生産物パッケージの方はお金が全て40ドルから80ドルにアップしています。

最後に、
第2版では、ラウンドの最初に利息フェイズというフェイズが1つ追加になっています。

約束手形は上限が20と設定され、
このフェイズでは所有の約束手形1枚につき1ドルの利息を支払わねばなりません。

利息を支払えない場合は、プレイヤーは即時ゲームから離脱させられます。

それと一つ忘れていました。

生産場タイルの初期配置が、農場タイル12枚、その他の生産場各7枚とわずかながら減っています。

二人プレイのルールといえば、
国旗マーカーの数と、貿易フェイズで交換のアクションができないの2つのみ。

以上、ご参考になれば幸いです。

ちなみに、私は第2版のルールに基づきプレイしようと思っています。

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boardgameaddiction

Author:boardgameaddiction
ボードゲームが大好きで、プレイするだけでなく、
集めてルールを読むだけで十分満足している、
生きることに結構真面目な、
そこら辺にゴロゴロしている、ごく普通の人です。

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