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アグリコラ Agricola 2012/11/4

ローゼンベルクの代表作「 アグリコラ 」。ボードゲームの最高峰。

アグリコラ Agricola 」 プレイ人数1-5人 12歳以上 プレイ時間 30分×人数

agricola121104_00.png

注:以下のレビューには、拡張版「 泥沼からの出発 」と「 プレミアムグッズ 」が含まれています。

agricola121104_12.jpg

ゲームスタート時点の写真です。最高峰に相応しい堂々たる風格。

agricola121104_02.jpg

自分の農場です。

プレイヤーは17世紀の農耕がまだ厳しかった頃の農民となり、
家族を養い、農地を切り開き、種を蒔き、家畜を育てて、より豊かな人生を築き上げねばなりません。

agricola121104_23.jpg

拡張版「 泥沼からの出発 」を加えると、農場に沼や森がランダムに配置されます。

左端の家には部屋が二つあり、夫婦二人からゲームがスタートします。

agricola121104_01.jpg

このゲームの登場人物です。

左上端から右へ木材、レンガ、葦、小麦、野菜、
一段下がって左から牛、猪、羊、馬、石材、
さらに一段下がって左から、農民駒、厩、柵、燃料、
さらに一段下がって左から、木造の家(部屋)、レンガ造りの家(部屋)、石造りの家(部屋)、
さらに一段下がって左から、森、沼、畑、

のそれぞれ駒またはタイルです。

agricola121104_08.jpg

ゲーム終了時に、この得点一覧表でプレイヤー毎に得点を計算します。

全く手つかずのところは、得点がゼロではなくマイナス点になることに注意してください。

このゲームではバランスの良い農場が求められます。
畑も牧場も、農作物も家畜も、家も寒さを防ぐことができる石造りに、家族も増やして家族の部屋を増築して、
全てにおいて偏りのない農家が求められます。

さあ自分の農場で畑を耕し種を蒔き小麦と野菜を育てましょう。
さあ農地の一部を柵で囲って牧場を作り厩を建てて、羊や猪、牛、馬を飼いましょう。

豊かな農場を作るには家族の助けが不可欠です。家を増築して家族を増やしましょう。

冬の寒さから家族を守るために、家を木造から、レンガ造り、石造りに改築しましょう。

畑で小麦を収穫してパンを焼き、牧場で育てた家畜を調理し、池や沼で魚を獲り、
日雇い労働や様々な製作所で働き、食料を調達して自分だけでなく家族の養わなければなりません。

agricola121104_07.jpg

食料が不足すると物乞いをして凌がなければなりません。

さらに生活していく上では、食料だけでなく暖房のための燃料も必要です。

agricola121104_10.jpg

燃料が不足すると家族が病気で入院することになり、働き手を一時失うことになります。

agricola121104_11.jpg

ゲームがスタートしたら、まずこの特別アクションカードと呼ばれるカードをプレイして農地を開墾します。

右のカードをプレイすれば、

木を切り倒す:森を切り倒して、木材を2つ獲得します
焼畑:森を焼いて、畑を耕します
泥炭を掘る:沼を開墾して燃料を3つ獲得します

以上の3つのアクションの1つを実行できます。

その他にも左のカードをプレイすれば、

馬市場:食料を1つを支払えば馬1頭を獲得できます。
労働市場:食料を1つ獲得できます。
その他にも闇市場やもぐりの仕事など様々なアクションができます。

agricola121104_04.jpg

ゲームスタート時からプレイできるアクションがボードの右に並んでいます。

特別アクションカードとは異なり、家族の1人がアクションのために出向く必要があります。
実際には希望するアクションのスペースに農民駒1つを置きます。

他のプレイヤーの農民駒が既に置かれているアクションは選択できません。ワーカープレイスメントです。
スタートプレイヤーであることが、非常に高いアドバンテージを意味します。

上から、

増築そして/または厩:
木材5と葦2を支払い木造の部屋を1部屋増築します。同様にレンガ造りはレンガ5、石作りは石材5必要です。
そして/または厩を1件につき木材2支払えば、何件でも建てられます。

スタートプレイヤーそして/または小さい進歩:
スタートプレイヤーとなり(ならなくても構いません)小さい進歩カードが1枚プレイできます。

agricola121104_15.jpg

手前のカードが「小さい進歩」カードです。

右上端にイラストで表示された資源を支払いプレイできます。
右端の村の公民館のように、ゲーム終了時に勝利点をもたらすカード(コインのイラスト)もあります。

ちなみに「親切な隣人」は木材1かレンガ1を支払ってプレイし、石材1か葦1を獲得します。
使用後は左隣のプレイヤーに渡します。

「小さい進歩」カードは、ゲームスタート時に山札から7枚引いて手札とします。

小麦1を取る:
小麦を1つを取り、自分のストックに置きます。

畑1を耕す:
自分の農地に畑を1つ耕します。実際には農地に畑タイルを1つ置きます。
最初の畑は任意のエリアに作れますが、次からは既存の畑に隣り合うように配置しなければなりません。

畑には小麦や野菜の種を蒔くことができます。
小麦を蒔く(小麦を1つ畑に置く)と、共通のストックから小麦を2つ取ってその上に重ねて置きます。
野菜を蒔く(野菜を1つ畑に置く)と、共通のストックから野菜を1つ取ってその上に重ねて置きます。
重ねられた小麦や野菜は、収穫時に1つずつ収穫されます。


職業1:
手札から職業カードを1枚プレイします。

agricola121104_17.jpg

上の段の左2枚が職業のカードです。様々な職業の人が貴方の農場を支援してくれます。
1枚目は無料ですが、2枚目からは食糧1を支払います。

参考として、上の段の右端と下の段の左2枚は前述の「小さな進歩」カードで、
下の段の右端は「大きな進歩」カード(後述)です。

日雇い労務者:
食料を2つ取り、自分のストックに置きます。

agricola121104_05.jpg

それ以外にも以下のような資源置き場があります。

木材3:
このスペースにはラウンド毎に木材が3つ補充されます。
誰も取らなければ、このスペースに木材が増えていきます。ワーカープレイスメントで早い者勝ちです。

レンガ1:
同様にラウンド毎にレンガが1つ補充されます。

葦1:
同様にラウンド毎に葦が1つ補充されます。

漁(食料1):
同様にラウンド毎に食糧が1つ補充されます。

さらに写真左上端の「大きいまたは小さい進歩1」カードのようなラウンドカードが、
ラウンド毎に1枚追加されていきます。

agricola121104_09.jpg

これは、各ステージで登場するラウンドカードの一覧です。

ステージ1では、
羊がラウンド毎に1頭補充されるカードや畑に小麦や野菜の種を蒔き、小麦でパンを焼くカード、
前出の大きいまたは小さい進歩1のカード、木材を使用して牧場用の柵を作るカードが登場します。

農地を柵で囲うと牧場ができ、羊や猪、牛、馬を飼うことができるようになります。
牧場内の1スペースで家畜が2頭飼え、厩を建てると4頭飼えるようになります。

ただし、柵で牧場を仕切らないと同じ囲いの中には1種類の家畜しか飼えません。
同じ家畜が2頭以上いれば、各ステージの終わりには繁殖して1頭増えます。

ステージ2では、
木造の家をレンガ造りに、さらに石造りに改築したり、家を増築して家族を増やしたりできるようになります。

ゲームが進むにつれて、小麦に加えて野菜や牛や猪などの家畜、石材などが登場します。

agricola121104_03.jpg

「大きい進歩」のカードです。
6枚ずつ横2列に並んでいるように見えますが実はそれぞれ2枚重ねになっていて、全部で24枚あります。

agricola121104_20.jpg

小麦はそのままでは食料1にしかなりませんが、
中央の「大きい進歩」カードの「石の暖炉」があれば「パンを焼く」アクションで食料4になります。

大きい進歩の石の暖炉のカードは、レンガ1と石材3を支払えば「大きい進歩」のアクションで獲得できます。
加えて、このカードを持っているとゲーム終了時に勝利点3が獲得できます。

ちなみに家畜は、
写真左の簡易台所やかまど、調理場などの「大きい進歩」カードが無いと調理できず食料になりません。

ゲームは、6つのステージで構成され、各ステージは複数のラウンドから成っています。
最初のステージは4ラウンドですが、最後のステージは1ラウンドしかありません。

各ラウンドでは、特別アクションを除き、家族の人数分だけアクションができます。

各プレイヤーは自分の手番で、自分の家族1人にアクションを実行させることができます。
プレイヤー全員の家族が全てアクションを終えると、ラウンドが終了して家族は家(部屋)に帰ります。

各ステージの終わりには、
畑から小麦や野菜を収穫し、牧場の家畜は種類毎に2頭以上いれば繁殖して1頭増えます。

ただし収入ばかりではありません、家族を養うための支払いもあります。

暖房用の燃料は部屋1つあたり1つを支払います。家がレンガ造りや石造りになれば消費燃料は減っていきます。
また、家族1人あたり食料2を支払います。

各ステージ毎に燃料や食料を用意することは考えているほど、たやすいことではありません。

ほのぼのとした中にも厳しい農民の暮らしが息づいているローゼンベルクの最高傑作。
心から大きな拍手を贈りたいと思います。



私としては、今回はいったい何をやっていたのだろうと反省と言うよりは茫然とした結果で終わりました。

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なにぃ~、厩が消えたって! 大将、冗談は止してくだせい、はなから厩なんか無かったじゃありあせんか。
えっ、女将さんにぶっ壊されちまったって、そんな言いがかり、往生際が悪すぎるんじゃねえですか、大将。

agricola121104_21.jpg

一方、ツレの出来は相当なもので50点の高得点を叩きだしました。

えっ、大将は歳とっちまって厠と厩の区別がつかねぇ~って、そりゃ言い過ぎでさあ~、女将さん。
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Comments

やったことはありませんが・・・
具が多いですね。用意と片付けが大変そうですが、

面白いと聞きました。

プエルトリコをこの前、初めてやりましたが、それよりも

遥かに多いですね。

面白そうです。
Re: やったことはありませんが・・・
私はどちらかというと「ル・アーブル」の方が好きなのですが…

でも、この作品はやっぱり素晴らしいですね。

結構プレイ回数は多いのですが、ほとんど思うようにいかないです。

でも、最後に「まあ、こんなもんか。」なんてね。

ダイスを振ることもなく、運要素が非常に低いにもかかわらず、
毎回、展開が変わるという素晴らしいシステム。

とにかく一度プレイしてみる価値がある作品であることは間違いないですね。

最後に、拡張版の「泥沼からの出発」を加えることをお薦めします。



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プロフィール

boardgameaddiction

Author:boardgameaddiction
ボードゲームが大好きで、プレイするだけでなく、
集めてルールを読むだけで十分満足している、
生きることに結構真面目な、
そこら辺にゴロゴロしている、ごく普通の人です。

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