- Date: Mon 05 11 2012
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: 洛陽の門にて At the Gates of Loyang 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ
- Community: テーマ "ボードゲームのレビュー" ジャンル "趣味・実用"
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洛陽の門にて At the Gates of Loyang 2012/11/3
「アグリコラ」「ル・アーブル」に続くローゼンベルクの収穫3部作の3作目「 洛陽の門にて 」。
「 洛陽の門にて At the Gates of Loyang 」 プレイ人数1-4人 10歳以上 プレイ時間2時間

ゲーム開始時点の写真です。T字型の珍しいボードゲームを使用します。

このボードの周辺にいろいろなカードが配置されていきます。

これはゲーム終了時点でのボード周辺のカードの配置です。
畑で育てた野菜(小麦を含む)を顧客(常連客)に届けたり、通行人に売りつけてお金を稼ぎます。
市場では野菜が交換でき、様々な能力をもった助っ人が雇えます。
このゲームでは儲けたお金で繁栄の道を進み、もっとも繁栄したプレイヤーが勝利します。

一番左が自宅カードと言ってゲームスタート時に配置される畑です。
9マスあって自分の商店から野菜1つを購入して、この畑に植えます(種を蒔きます)。
畑に植えるには、野菜1つを置くだけで畑の残りのスペースへはストックから全て供給されます。
畑は各ラウンドの始めに1枚ずつ増えていきます。
追加される畑や購入できる畑は、スペースが3つから6つと広さが異なります。
狭い畑ほど、その畑に植えられる野菜の種類は多くなります。
ちなみに、右から2番目のスペースが3つしかない最も狭い畑には6種類の野菜全て植えることができますが、
一番右のスペースが6つの最も広い畑には3種類の野菜しか植えることができません。
植えることができる野菜はカードの上端にイラストで明示されていますので、この中から1つ選んで植えます。

これは顧客カードです。このカードをプレイした時点で「好」の満足度マーカーをカードの右上に置きます。
以降、ラウンド毎にカードに指定されている2種類の野菜をこの顧客に届け(置か)なければなりません。
もし指定された野菜がアクションフェイズで届けられない場合は、満足度マーカーを裏にして「坏」とします。
「坏」のマーカーが乗っている顧客に野菜が届けられない場合は、罰金として2文支払わなければなりません。
顧客カードは、定まった野菜を常に購入してくれる所謂「お得意様」です。
アクションフェイズで野菜を届ける毎に、カードで明記されているお金が手に入ります。
安定して収入が得られますので、とても有り難いわけですが、
大切にしないと、お客様の機嫌を損ねて最悪罰金まで取られることになります。
畑からの収穫をよく見極めて、顧客を慎重に選ぶ必要があります。

こちらは通行客カードです。
道を行く通行客に指定された1組の野菜を売り付けます。
顧客カードより通行客カードが多いと売値が2文だけ下がります。
逆に通行客カードより顧客カードが多いと売値が2文だけ上がります。
通行客は、顧客のように野菜を届けるのが遅くなっても罰金はありませんが、
通行客だけに頼ると売値が下がり、収入も1回限りで顧客のように長期にわたる安定収入が得られません。

これは市場カードです。カードに乗っている野菜と任意の野菜を交換してくれます。
希望する野菜と交換するためには、その野菜の下にある篭のイラストの数だけ任意の野菜を支払います。
例えば、
左端の市場で小麦(左端)を得るためには任意の野菜が1つ必要です。
一方、右端の市場で白菜(中央)を得るためには任意の野菜が2つ必要です。

このゲームでは、いろんな助っ人が登場します。
これらの助っ人がプレイヤー間のインターラクションを一層高める役目をします。

写真中央やや上の所に野菜が並んでいるところが自分の商店です。
ここでは任意の野菜を売り買いできますが、
商店での野菜ごとのスペースが決まっていて売り買いされる数はこのスペースに制限されます。
また、買値と売値が大きく異なり(ニラの買値6文、売値2文)商売の厳しさを思い知らされます。
市場の右横にあるのが倉庫/荷車カードです。
収穫した野菜は一旦この荷車に載せます。荷車における野菜の数に制限はありません。
全てのアクションが終了した後、荷車に残っている野菜は全て荷車の隣にある倉庫に貯蔵されます。
この倉庫には野菜が1つしか貯蔵できません。残った野菜は全て廃棄されます。
倉庫は2文支払うことで野菜4つが貯蔵できる倉庫に改造できます。
ゲームは9ラウンド、1ラウンドは収穫とカード、アクションの3つのフェイズから成ります。
収穫では1つ畑が増え、全ての畑から野菜が1つ収穫できます。空になった畑は捨て札となります。
カードフェイズでは4枚のカードを引き手札とし、以下のカードの配分というアクションを行います。
カードの配分の自分の手番では以下の2つのアクションのいずれかを選択してプレイします。
場に手札から1枚カードを出す
場のカード1枚と手札のカード1枚の2枚のカードを自分のエリアにプレイする
自分のエリアに2枚のカードをプレイしたプレイヤーは、残りの手札を全て捨て札とし、
カードの配分のプレイを終了します。
最初に2枚のカードをプレイし配分を終わったプレイヤーが以降スタートプレイヤーとなります。
カードの山札は顧客や通行客、助っ人、共同の畑(お金を払って購入する畑)のカードで構成されています。
どのタイミングでカードを選ぶか、カードの配分はとても悩ましいアクションです。
カードの配分が終わったら、ラウンド最後のアクションフェイズです。
アクションフェイズでは、
野菜を種として畑にまく
商店から野菜を買う
商店に野菜を売る
市場の野菜と交換する
助っ人を使うか捨てる
顧客に野菜を届ける
通行客に野菜を売る
パックを買う(1回だけお金を支払ってカードを購入できます)

借金はいつでもできます。このカードを受け取り5文もらいます。
ただし、ゲーム終了時に借金カード1枚につき繁栄の道のスコアマーカーを1マス後退しなければなりません。
アクションフェイズの手番では、任意のアクションを何回でも(パックを買うは1回だけ)実行できます。
アクションフェイズの最後の、残った野菜を倉庫に貯蔵し(保管しきれない野菜は捨てます)、
お金を支払って繁栄の道の上のスコアマーカーを進めます。
いやあ~、凄いでーム展開となりました。
ゲームが終了した時点で繁栄の道のスコアマーカーの位置が共に17で、所持金が4文と一歩も譲らずタイ。
畑を含め所有している野菜の数がツレが8個で私が10個と、野菜2個の僅差で私が勝利。
最後に一言。
このゲームはアクションフェイズで各プレイヤーがその手番で任意のアクションを何回でもプレイできるため、
二人プレイは別として、
多人数プレイでは非常に待ち時間が長くなって、著しくプレイアビリティを損なうのではないかと思います。
二人プレイの場合は、相手のプレイがじっくり見れて逆にこのシステムが良い方向に作用しています。
「アグリコラ」や「ル・アーブル」とは一味違う素晴らしい作品に出合いました。
「 洛陽の門にて At the Gates of Loyang 」 プレイ人数1-4人 10歳以上 プレイ時間2時間

ゲーム開始時点の写真です。T字型の珍しいボードゲームを使用します。

このボードの周辺にいろいろなカードが配置されていきます。

これはゲーム終了時点でのボード周辺のカードの配置です。
畑で育てた野菜(小麦を含む)を顧客(常連客)に届けたり、通行人に売りつけてお金を稼ぎます。
市場では野菜が交換でき、様々な能力をもった助っ人が雇えます。
このゲームでは儲けたお金で繁栄の道を進み、もっとも繁栄したプレイヤーが勝利します。

一番左が自宅カードと言ってゲームスタート時に配置される畑です。
9マスあって自分の商店から野菜1つを購入して、この畑に植えます(種を蒔きます)。
畑に植えるには、野菜1つを置くだけで畑の残りのスペースへはストックから全て供給されます。
畑は各ラウンドの始めに1枚ずつ増えていきます。
追加される畑や購入できる畑は、スペースが3つから6つと広さが異なります。
狭い畑ほど、その畑に植えられる野菜の種類は多くなります。
ちなみに、右から2番目のスペースが3つしかない最も狭い畑には6種類の野菜全て植えることができますが、
一番右のスペースが6つの最も広い畑には3種類の野菜しか植えることができません。
植えることができる野菜はカードの上端にイラストで明示されていますので、この中から1つ選んで植えます。

これは顧客カードです。このカードをプレイした時点で「好」の満足度マーカーをカードの右上に置きます。
以降、ラウンド毎にカードに指定されている2種類の野菜をこの顧客に届け(置か)なければなりません。
もし指定された野菜がアクションフェイズで届けられない場合は、満足度マーカーを裏にして「坏」とします。
「坏」のマーカーが乗っている顧客に野菜が届けられない場合は、罰金として2文支払わなければなりません。
顧客カードは、定まった野菜を常に購入してくれる所謂「お得意様」です。
アクションフェイズで野菜を届ける毎に、カードで明記されているお金が手に入ります。
安定して収入が得られますので、とても有り難いわけですが、
大切にしないと、お客様の機嫌を損ねて最悪罰金まで取られることになります。
畑からの収穫をよく見極めて、顧客を慎重に選ぶ必要があります。

こちらは通行客カードです。
道を行く通行客に指定された1組の野菜を売り付けます。
顧客カードより通行客カードが多いと売値が2文だけ下がります。
逆に通行客カードより顧客カードが多いと売値が2文だけ上がります。
通行客は、顧客のように野菜を届けるのが遅くなっても罰金はありませんが、
通行客だけに頼ると売値が下がり、収入も1回限りで顧客のように長期にわたる安定収入が得られません。

これは市場カードです。カードに乗っている野菜と任意の野菜を交換してくれます。
希望する野菜と交換するためには、その野菜の下にある篭のイラストの数だけ任意の野菜を支払います。
例えば、
左端の市場で小麦(左端)を得るためには任意の野菜が1つ必要です。
一方、右端の市場で白菜(中央)を得るためには任意の野菜が2つ必要です。

このゲームでは、いろんな助っ人が登場します。
これらの助っ人がプレイヤー間のインターラクションを一層高める役目をします。

写真中央やや上の所に野菜が並んでいるところが自分の商店です。
ここでは任意の野菜を売り買いできますが、
商店での野菜ごとのスペースが決まっていて売り買いされる数はこのスペースに制限されます。
また、買値と売値が大きく異なり(ニラの買値6文、売値2文)商売の厳しさを思い知らされます。
市場の右横にあるのが倉庫/荷車カードです。
収穫した野菜は一旦この荷車に載せます。荷車における野菜の数に制限はありません。
全てのアクションが終了した後、荷車に残っている野菜は全て荷車の隣にある倉庫に貯蔵されます。
この倉庫には野菜が1つしか貯蔵できません。残った野菜は全て廃棄されます。
倉庫は2文支払うことで野菜4つが貯蔵できる倉庫に改造できます。
ゲームは9ラウンド、1ラウンドは収穫とカード、アクションの3つのフェイズから成ります。
収穫では1つ畑が増え、全ての畑から野菜が1つ収穫できます。空になった畑は捨て札となります。
カードフェイズでは4枚のカードを引き手札とし、以下のカードの配分というアクションを行います。
カードの配分の自分の手番では以下の2つのアクションのいずれかを選択してプレイします。
場に手札から1枚カードを出す
場のカード1枚と手札のカード1枚の2枚のカードを自分のエリアにプレイする
自分のエリアに2枚のカードをプレイしたプレイヤーは、残りの手札を全て捨て札とし、
カードの配分のプレイを終了します。
最初に2枚のカードをプレイし配分を終わったプレイヤーが以降スタートプレイヤーとなります。
カードの山札は顧客や通行客、助っ人、共同の畑(お金を払って購入する畑)のカードで構成されています。
どのタイミングでカードを選ぶか、カードの配分はとても悩ましいアクションです。
カードの配分が終わったら、ラウンド最後のアクションフェイズです。
アクションフェイズでは、
野菜を種として畑にまく
商店から野菜を買う
商店に野菜を売る
市場の野菜と交換する
助っ人を使うか捨てる
顧客に野菜を届ける
通行客に野菜を売る
パックを買う(1回だけお金を支払ってカードを購入できます)

借金はいつでもできます。このカードを受け取り5文もらいます。
ただし、ゲーム終了時に借金カード1枚につき繁栄の道のスコアマーカーを1マス後退しなければなりません。
アクションフェイズの手番では、任意のアクションを何回でも(パックを買うは1回だけ)実行できます。
アクションフェイズの最後の、残った野菜を倉庫に貯蔵し(保管しきれない野菜は捨てます)、
お金を支払って繁栄の道の上のスコアマーカーを進めます。
いやあ~、凄いでーム展開となりました。
ゲームが終了した時点で繁栄の道のスコアマーカーの位置が共に17で、所持金が4文と一歩も譲らずタイ。
畑を含め所有している野菜の数がツレが8個で私が10個と、野菜2個の僅差で私が勝利。
最後に一言。
このゲームはアクションフェイズで各プレイヤーがその手番で任意のアクションを何回でもプレイできるため、
二人プレイは別として、
多人数プレイでは非常に待ち時間が長くなって、著しくプレイアビリティを損なうのではないかと思います。
二人プレイの場合は、相手のプレイがじっくり見れて逆にこのシステムが良い方向に作用しています。
「アグリコラ」や「ル・アーブル」とは一味違う素晴らしい作品に出合いました。
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こんなゲームをサクサク出来たら面白いんでしょうけどね。。。