- Date: Sun 13 04 2014
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: スチームパーク Steam Park 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
- Community: テーマ "ボードゲームのレビュー" ジャンル "趣味・実用"
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スチームパーク Steam Park 2014/4/11
レビュー記事一覧
BGA賞受賞作品 世界のボードゲームランキング ボードゲームのルール ボードゲームのプレイアビリティの改善
ロボバーグで年に一回開かれるお祭りには、数多くの移動式カーニバル「スチームパーク」がやってきます。
ロボバーグの市民であるロボット達は、このお祭りで楽しむために一年間一生懸命に働きお金を稼ぐのでした。
プレイヤーは、この「スチームパーク」のオーナーとなり、パーク内に石炭で動く巨大な乗り物を建設して、
お祭りにやってくるお客(ロボット)を楽しませて、お金を稼がなくてはなりません。

「スチームパーク Steam Park」 プレイ人数2-4人 10歳以上 プレイ時間60分間
★★★★★★★★☆☆

これがゲーム開始時にプレイヤーに与えられる土地タイルで16の区画に区切られています。
この土地に乗り物やスタンド(施設)を建設して、あなたのスチームパークをオープンしましょう。

これがアトラクションである乗り物です。サイズは大(乗客3人)、中(乗客2人)、小(乗客1人)の3種類です。

乗り物の種類は6種類ありそれぞれ色分けされています。

スチームパーク内には乗り物以外に、このようなスタンド(施設)も建設します。
プレイヤーは、スチームパークに乗り物やスタンドを建設して、お客を集めてお金(単位:ダナリ)を稼ぎます。
お金以外にダート(不潔物)という要素がこのゲームに登場します。ここではダートのことを以降ゴミとして扱います。
スチームパークでは普通の遊園地のようにゴミ(ダート)が発生します。
ゲーム終了時点でパークにゴミ(ダート)が残っていたら、綺麗に清掃して返さなければなりません。

左の列がゴミの数で右の列がゴミを処理するために支払わなければならない清掃費用です。
たとえばゴミが9だけ残っていれば、15D(ダナリ)を支払って清掃してもらいます。
ゲーム終了時にゴミが30以上残っていると、稼いだお金を全て没収されて自動的にゲームに負けます。
勝敗は、ゲーム終了時点でパークに残っているゴミを処理した後に手元に残っているお金で決まります。
プレイヤーはお金を稼ぐとともに、パーク内のゴミの量に気を配る必要があります。

ゲームスタート時、布袋には6種類(6色)ある乗客駒を各色1個ずつ入れておきます。

加えて、各プレイヤーはこのようなボーナスカードを山札から6枚取り、
うち3枚を選んで手札として手元に置き、残りを山札に戻し十分にシャッフルして山札を再構築します。
プレイヤーは、
乗り物の乗客からだけでなく、アクションフェイズでボーナスカードをプレイすることでお金を稼ぐことができます。
自分のパークを上手く建設・運営すれば、ボーナスカードでかなりのお金(ボーナス)を稼ぐことができます。
すなわち、ボーナスカードはパークが目指す具体的な指標となるわけです。
ゲームのターンは、以下の4つのフェイズから成り立っています。

1.ダイスフェイズ

このような出目を持つダイス6個を振ります。このフェイズは全プレイヤーが同時にスタートします。
ダイスは何度振りなおしても構いません。
望む出目が得られたダイスから順次豚の絵が描かれたピッグボード(右上)の上に乗せていきます。
ピッグボードの上に乗せたダイスは、その出目が確定されて以降振り直すことができません。

6個全てのダイスの出目が確定したら、すなわち全てのダイスがピッグボードの上に乗った時点で、
プレイヤーは、テーブル中央に置かれたこのようなターン順番トークンを取ることができます。
できるだけダイスは早く振り終えて順番が早いトークンを取ることが肝心です。
最後から2番目のプレイヤー、すなわち3番目のプレイヤーがトークンを取り終えた後、
最後に残ったプレイヤーは残り3回だけダイスを振り直すことができますが、3回目で出目は強制的に確定されます。
ターン順番トークンで以降のアクションフェイズでの各プレイヤーの手番順が決まりますが、
順番だけでなくトークンの左右の上隅の2つの円の中に描かれたアイコンに従って以下の効果が生じます。
アイコンは掃除用のホウキとゴミ(ダート)の2種類があり、
ホウキはパーク内のゴミを減らし、ゴミはパーク内のゴミを増やします。
左上の1番のターン順番トークン(ホウキが4つ描かれている)を取ったプレイヤーは、
自分のパーク内のゴミを4つ減らすことができます。
左下の2番のターン順番トークン(ホウキが2つ描かれている)を取ったプレイヤーは、
自分のパーク内のゴミを2つ減らすことができます。
右上の3番のターン順番トークン(何も描かれていない)を取ったプレイヤーには、何の効果も生じません。
右下のZZZ(最後)番のターン順番トークン(ゴミが2つ描かれている)を取ったプレイヤーは、
自分のパーク内のゴミが2つ増えることになります。
なんと1番と最後のプレイヤーの間では、ゴミの数で6つも差がつくことになります。
ダイスの出目はアクションを決めることになるので何度も振りなおして望む出目を出したいところですが、
ターン順番トークンの効果を考えると、そうのんびりと振り直しているわけにもいきません。
2.ダートフェイズ

上の4つがロボバーグの通貨ダナリで、下の2つがゴミを表すダートトークンです。
各プレイヤーは、ピッグボード上のダイスの出目に描かれたゴミ(ダート)のアイコン1つにつき、
ダートトークン1つを自分のパークの周辺に加えます。

次に自分のパーク内の乗り物に乗っている乗客駒1つにつき、ダートトークン1つを自分のパークの周辺に加えます。
このパークでは、ピンクの乗客駒3個と黒2個、青1個の合計6個の乗客駒が存在するので、
現在このパークにある7つのダートトークンに、さらにダートトークン6個を加えなければなりません。
最後に、先に述べたように各プレイヤーは自分のターン順番トークンに描かれたアイコンに従って、
自分のパークのダートトークンを増減します。
3.アクションフェイズ
アクションは、ピッグボード上のダイスを使用してターン順番トークンの順番で1人ずつ順にプレイします。

ダイスの出目はこのように6種類あり、アクションも以下の6種類あります。
・掃除アクション(左上のホウキ2つが描かれた出目を使用)
ダイスの出目1個につき、自分のパークのダートトークン2個を除くことができます。
・ボーナスカードアクション(中央上のショベルと宝の山?が描かれた出目を使用)
ダイスの出目1個につき、手札からボーナスカード1枚をプレイできます。
・客寄せアクション(右上の乗客が描かれた出目を使用)
まずダイスの出目1個につき、任意の乗客駒1個を布袋に加えます。
次にダイスの出目1個につき、布袋から乗客駒1個を取り出します。
布袋から取りだした乗客駒のうち、
自分のパークの乗り物と色が一致した乗客駒のみを該当する乗り物に客として置くことができます。
色が合わなかった乗客駒は、布袋ではなくストックに戻ります。
・乗り物建設アクション/スタンド建設アクション
(左下の道具が描かれた出目を使用)/(中央下のスタンドが描かれた出目を使用)

乗り物の建設は、それぞれの乗り物の側面にアイコンで描かれているように、
乗り物のサイズによって、建設するために必要となるダイスの出目が数が変わります。
ちなみに大きなサイズの乗り物を建設するためには、ダイスの出目が3つ必要となります。
スタンドの建設は、ダイスの出目1個につき、任意のスタンド1つを建設できます。
建設した乗り物やスタンドをパーク内に配置する場合、以下のルールに従わなければなりません。

同じ色の乗り物は、互いに隣接して配置して少なくとも一つの区画の一辺を共有しなければなりません。
隣接して配置された同色の乗り物は、全体として1つの乗り物とみなされます。乗り物を巨大化したと考えましょう。

このようにパーク内で同じ色の乗り物を離して配置してはなりません。

これらの乗り物は、一つの区画の辺ではなく角しか共有していないので隣接しているとは見做されません。
同色の乗り物は、このように配置することは許されません。

このように配置すれば一つの区画の一辺を共有することになるので問題ありません。

色が異なる乗り物を隣接して配置することはできません。

色が異なる乗り物は、このように区画の辺だけでなく角も共有することができません。

スタンドの配置も乗り物と同じく、
他の乗り物や種類の異なるスタンドと隣接したり区画の角を共有して配置することができません。

同じスタンドは乗り物同様に互いに隣接して配置しなければなりません。
・パーク拡張アクション(任意の出目を使用できるが、何も描かれていないブランクの出目は使用できない)
任意のダイスの出目1個につき、追加土地タイル1枚を自分のパークに配置できる。

このように追加土地タイルの2つの区画の2つの辺がパークと共有するようにタイルは配置されなければなりません。
以上の6種類のアクションは、自分の手番で任意の順番で実行することができますが、
1つのターンで各アクションが実行できるのは1回限りです。
これは、乗り物建設アクションで乗り物が1つしか建設できないという意味ではありません。
乗り物の出目を3つ使用して、サイズ小とサイズ中の乗り物をそれぞれ1つずつ合計2つの乗り物を建設できます。
ただし1ターン中に、
乗り物の出目を1つ使用してサイズ小の乗り物を1つ建設した後に他のアクションを実行し、
その後で、再び乗り物の出目を2つ使用してサイズ中の乗り物を1つ建設するということは、
乗り物建設アクションを1ターンに2回実行することになるので許されないということです。
スタンド建設アクションも同様に複数のスタンドを建設することができますが、
1ターンの間でアクションを2回以上に分けて実行することは許されません。
その他のアクションも同じく複数の出目を使用して複数回実行できますが、
アクション自体を1ターンの間で2回以上に分けて実行することができません。
加えてアクションを実行するにあたって以下の制約があります。
・ボーナスカードアクションでは、1ターンで同じカードを2枚プレイすることができません。
・乗り物建設アクションでは、1ターンで同じサイズの乗り物を2個以上建設することができません。
・スタンド建設アクションでは、1ターンで同じ種類のスタンドを2個以上建設することができません。
・パーク拡張アクションでは、1ターンで追加土地タイルを2枚までしか追加できません。
4.インカム(収入)フェイズ
各プレイヤーは、パーク内の乗り物に乗っている乗客駒1個につき3ダナリの収入を得ます。
以上で1ターンにおける4つのフェイズが終了して、ゲームは次のターンに移行するのですが、
アクションフェイズでボーナスカードを使用したプレイヤーは、
山札から2枚引いて内1枚を選び手札に加え、残りの1枚は捨て札とします。
この手順を全てのプレイヤーの手札が3枚になるまで繰り返します。
ゲームは、6ターンが終了した時点で最も多くのお金を稼いだプレイヤーが勝利します。
もちろん6ターン終了後にパーク内のゴミは全てお金を支払って清掃しなければなりません。
最後に、パーク内に建設したスタンドの効果について説明します。

左から順に、広告タワー、トイレ、案内所、カジノ、警備です。それぞれの効果は以下の通りです。

このゲーム、可愛らしい割に内容はとてもハードなんです。
インカムフェイズでは、乗り物に乗っている乗客1人につき3ダナリ収入が得られます。
ロボバーグの乗客はロボットなので、気に入った乗り物に乗ったが最後、ゲーム終了まで乗り続けてくれます。
ホント、有難いお客様です。
それゆえに早い段階で乗り物を数多く建設して多くの乗客を獲得するのが急務となりますが…
パーク内の乗り物と布袋からランダムに引いた乗客駒との色が一致しないとお客は帰ってしまいます。
でも、パーク内に警備のスタンドが建設されていると、乗客駒を布袋から引き直すことができます。
また、案内所のスタンドが建設されていると、色が違っても1ターンだけ無理やり乗り物に乗せることができます。
ただし、無理やり乗せられた乗客はそのターンのインカムフェイズでお金を支払って帰ってしまいますが…
広告タワーが建設されていると、
客寄せの出目が倍になり布袋から引く乗客駒が1個から2個に増えてパークへの来客数がアップします。
他にもパーク内のゴミを減らすのに貢献するトイレや、
ピッグボード上のダイスの出目を任意の出目に変更できるカジノなどスタンドの魅力も捨てがたいものがあります。
ああ、アクションで何を優先すべきか、
なあ~んて迷っていると、ついついダイスフェイズで遅れをとってしまってパークがゴミだらけに。
ロボットの町の遊園地という夢一杯のファンタジーな側面と、
意外と骨太のゲームシステムが相まって素晴らしい作品に仕上がっています。
ツレも私もいっぺんに好きになりました。ファミリーゲームとして一押しです。
おそらく繰り返しプレイしても、そう簡単に飽きるレベルの作品ではないと思います。
BGA賞受賞作品 世界のボードゲームランキング ボードゲームのルール ボードゲームのプレイアビリティの改善
ロボバーグで年に一回開かれるお祭りには、数多くの移動式カーニバル「スチームパーク」がやってきます。
ロボバーグの市民であるロボット達は、このお祭りで楽しむために一年間一生懸命に働きお金を稼ぐのでした。
プレイヤーは、この「スチームパーク」のオーナーとなり、パーク内に石炭で動く巨大な乗り物を建設して、
お祭りにやってくるお客(ロボット)を楽しませて、お金を稼がなくてはなりません。

「スチームパーク Steam Park」 プレイ人数2-4人 10歳以上 プレイ時間60分間
★★★★★★★★☆☆

これがゲーム開始時にプレイヤーに与えられる土地タイルで16の区画に区切られています。
この土地に乗り物やスタンド(施設)を建設して、あなたのスチームパークをオープンしましょう。

これがアトラクションである乗り物です。サイズは大(乗客3人)、中(乗客2人)、小(乗客1人)の3種類です。

乗り物の種類は6種類ありそれぞれ色分けされています。

スチームパーク内には乗り物以外に、このようなスタンド(施設)も建設します。
プレイヤーは、スチームパークに乗り物やスタンドを建設して、お客を集めてお金(単位:ダナリ)を稼ぎます。
お金以外にダート(不潔物)という要素がこのゲームに登場します。ここではダートのことを以降ゴミとして扱います。
スチームパークでは普通の遊園地のようにゴミ(ダート)が発生します。
ゲーム終了時点でパークにゴミ(ダート)が残っていたら、綺麗に清掃して返さなければなりません。

左の列がゴミの数で右の列がゴミを処理するために支払わなければならない清掃費用です。
たとえばゴミが9だけ残っていれば、15D(ダナリ)を支払って清掃してもらいます。
ゲーム終了時にゴミが30以上残っていると、稼いだお金を全て没収されて自動的にゲームに負けます。
勝敗は、ゲーム終了時点でパークに残っているゴミを処理した後に手元に残っているお金で決まります。
プレイヤーはお金を稼ぐとともに、パーク内のゴミの量に気を配る必要があります。

ゲームスタート時、布袋には6種類(6色)ある乗客駒を各色1個ずつ入れておきます。

加えて、各プレイヤーはこのようなボーナスカードを山札から6枚取り、
うち3枚を選んで手札として手元に置き、残りを山札に戻し十分にシャッフルして山札を再構築します。
プレイヤーは、
乗り物の乗客からだけでなく、アクションフェイズでボーナスカードをプレイすることでお金を稼ぐことができます。
自分のパークを上手く建設・運営すれば、ボーナスカードでかなりのお金(ボーナス)を稼ぐことができます。
すなわち、ボーナスカードはパークが目指す具体的な指標となるわけです。
ゲームのターンは、以下の4つのフェイズから成り立っています。

1.ダイスフェイズ

このような出目を持つダイス6個を振ります。このフェイズは全プレイヤーが同時にスタートします。
ダイスは何度振りなおしても構いません。
望む出目が得られたダイスから順次豚の絵が描かれたピッグボード(右上)の上に乗せていきます。
ピッグボードの上に乗せたダイスは、その出目が確定されて以降振り直すことができません。

6個全てのダイスの出目が確定したら、すなわち全てのダイスがピッグボードの上に乗った時点で、
プレイヤーは、テーブル中央に置かれたこのようなターン順番トークンを取ることができます。
できるだけダイスは早く振り終えて順番が早いトークンを取ることが肝心です。
最後から2番目のプレイヤー、すなわち3番目のプレイヤーがトークンを取り終えた後、
最後に残ったプレイヤーは残り3回だけダイスを振り直すことができますが、3回目で出目は強制的に確定されます。
ターン順番トークンで以降のアクションフェイズでの各プレイヤーの手番順が決まりますが、
順番だけでなくトークンの左右の上隅の2つの円の中に描かれたアイコンに従って以下の効果が生じます。
アイコンは掃除用のホウキとゴミ(ダート)の2種類があり、
ホウキはパーク内のゴミを減らし、ゴミはパーク内のゴミを増やします。
左上の1番のターン順番トークン(ホウキが4つ描かれている)を取ったプレイヤーは、
自分のパーク内のゴミを4つ減らすことができます。
左下の2番のターン順番トークン(ホウキが2つ描かれている)を取ったプレイヤーは、
自分のパーク内のゴミを2つ減らすことができます。
右上の3番のターン順番トークン(何も描かれていない)を取ったプレイヤーには、何の効果も生じません。
右下のZZZ(最後)番のターン順番トークン(ゴミが2つ描かれている)を取ったプレイヤーは、
自分のパーク内のゴミが2つ増えることになります。
なんと1番と最後のプレイヤーの間では、ゴミの数で6つも差がつくことになります。
ダイスの出目はアクションを決めることになるので何度も振りなおして望む出目を出したいところですが、
ターン順番トークンの効果を考えると、そうのんびりと振り直しているわけにもいきません。
2.ダートフェイズ

上の4つがロボバーグの通貨ダナリで、下の2つがゴミを表すダートトークンです。
各プレイヤーは、ピッグボード上のダイスの出目に描かれたゴミ(ダート)のアイコン1つにつき、
ダートトークン1つを自分のパークの周辺に加えます。

次に自分のパーク内の乗り物に乗っている乗客駒1つにつき、ダートトークン1つを自分のパークの周辺に加えます。
このパークでは、ピンクの乗客駒3個と黒2個、青1個の合計6個の乗客駒が存在するので、
現在このパークにある7つのダートトークンに、さらにダートトークン6個を加えなければなりません。
最後に、先に述べたように各プレイヤーは自分のターン順番トークンに描かれたアイコンに従って、
自分のパークのダートトークンを増減します。
3.アクションフェイズ
アクションは、ピッグボード上のダイスを使用してターン順番トークンの順番で1人ずつ順にプレイします。

ダイスの出目はこのように6種類あり、アクションも以下の6種類あります。
・掃除アクション(左上のホウキ2つが描かれた出目を使用)
ダイスの出目1個につき、自分のパークのダートトークン2個を除くことができます。
・ボーナスカードアクション(中央上のショベルと宝の山?が描かれた出目を使用)
ダイスの出目1個につき、手札からボーナスカード1枚をプレイできます。
・客寄せアクション(右上の乗客が描かれた出目を使用)
まずダイスの出目1個につき、任意の乗客駒1個を布袋に加えます。
次にダイスの出目1個につき、布袋から乗客駒1個を取り出します。
布袋から取りだした乗客駒のうち、
自分のパークの乗り物と色が一致した乗客駒のみを該当する乗り物に客として置くことができます。
色が合わなかった乗客駒は、布袋ではなくストックに戻ります。
・乗り物建設アクション/スタンド建設アクション
(左下の道具が描かれた出目を使用)/(中央下のスタンドが描かれた出目を使用)

乗り物の建設は、それぞれの乗り物の側面にアイコンで描かれているように、
乗り物のサイズによって、建設するために必要となるダイスの出目が数が変わります。
ちなみに大きなサイズの乗り物を建設するためには、ダイスの出目が3つ必要となります。
スタンドの建設は、ダイスの出目1個につき、任意のスタンド1つを建設できます。
建設した乗り物やスタンドをパーク内に配置する場合、以下のルールに従わなければなりません。

同じ色の乗り物は、互いに隣接して配置して少なくとも一つの区画の一辺を共有しなければなりません。
隣接して配置された同色の乗り物は、全体として1つの乗り物とみなされます。乗り物を巨大化したと考えましょう。

このようにパーク内で同じ色の乗り物を離して配置してはなりません。

これらの乗り物は、一つの区画の辺ではなく角しか共有していないので隣接しているとは見做されません。
同色の乗り物は、このように配置することは許されません。

このように配置すれば一つの区画の一辺を共有することになるので問題ありません。

色が異なる乗り物を隣接して配置することはできません。

色が異なる乗り物は、このように区画の辺だけでなく角も共有することができません。

スタンドの配置も乗り物と同じく、
他の乗り物や種類の異なるスタンドと隣接したり区画の角を共有して配置することができません。

同じスタンドは乗り物同様に互いに隣接して配置しなければなりません。
・パーク拡張アクション(任意の出目を使用できるが、何も描かれていないブランクの出目は使用できない)
任意のダイスの出目1個につき、追加土地タイル1枚を自分のパークに配置できる。

このように追加土地タイルの2つの区画の2つの辺がパークと共有するようにタイルは配置されなければなりません。
以上の6種類のアクションは、自分の手番で任意の順番で実行することができますが、
1つのターンで各アクションが実行できるのは1回限りです。
これは、乗り物建設アクションで乗り物が1つしか建設できないという意味ではありません。
乗り物の出目を3つ使用して、サイズ小とサイズ中の乗り物をそれぞれ1つずつ合計2つの乗り物を建設できます。
ただし1ターン中に、
乗り物の出目を1つ使用してサイズ小の乗り物を1つ建設した後に他のアクションを実行し、
その後で、再び乗り物の出目を2つ使用してサイズ中の乗り物を1つ建設するということは、
乗り物建設アクションを1ターンに2回実行することになるので許されないということです。
スタンド建設アクションも同様に複数のスタンドを建設することができますが、
1ターンの間でアクションを2回以上に分けて実行することは許されません。
その他のアクションも同じく複数の出目を使用して複数回実行できますが、
アクション自体を1ターンの間で2回以上に分けて実行することができません。
加えてアクションを実行するにあたって以下の制約があります。
・ボーナスカードアクションでは、1ターンで同じカードを2枚プレイすることができません。
・乗り物建設アクションでは、1ターンで同じサイズの乗り物を2個以上建設することができません。
・スタンド建設アクションでは、1ターンで同じ種類のスタンドを2個以上建設することができません。
・パーク拡張アクションでは、1ターンで追加土地タイルを2枚までしか追加できません。
4.インカム(収入)フェイズ
各プレイヤーは、パーク内の乗り物に乗っている乗客駒1個につき3ダナリの収入を得ます。
以上で1ターンにおける4つのフェイズが終了して、ゲームは次のターンに移行するのですが、
アクションフェイズでボーナスカードを使用したプレイヤーは、
山札から2枚引いて内1枚を選び手札に加え、残りの1枚は捨て札とします。
この手順を全てのプレイヤーの手札が3枚になるまで繰り返します。
ゲームは、6ターンが終了した時点で最も多くのお金を稼いだプレイヤーが勝利します。
もちろん6ターン終了後にパーク内のゴミは全てお金を支払って清掃しなければなりません。
最後に、パーク内に建設したスタンドの効果について説明します。

左から順に、広告タワー、トイレ、案内所、カジノ、警備です。それぞれの効果は以下の通りです。

このゲーム、可愛らしい割に内容はとてもハードなんです。
インカムフェイズでは、乗り物に乗っている乗客1人につき3ダナリ収入が得られます。
ロボバーグの乗客はロボットなので、気に入った乗り物に乗ったが最後、ゲーム終了まで乗り続けてくれます。
ホント、有難いお客様です。
それゆえに早い段階で乗り物を数多く建設して多くの乗客を獲得するのが急務となりますが…
パーク内の乗り物と布袋からランダムに引いた乗客駒との色が一致しないとお客は帰ってしまいます。
でも、パーク内に警備のスタンドが建設されていると、乗客駒を布袋から引き直すことができます。
また、案内所のスタンドが建設されていると、色が違っても1ターンだけ無理やり乗り物に乗せることができます。
ただし、無理やり乗せられた乗客はそのターンのインカムフェイズでお金を支払って帰ってしまいますが…
広告タワーが建設されていると、
客寄せの出目が倍になり布袋から引く乗客駒が1個から2個に増えてパークへの来客数がアップします。
他にもパーク内のゴミを減らすのに貢献するトイレや、
ピッグボード上のダイスの出目を任意の出目に変更できるカジノなどスタンドの魅力も捨てがたいものがあります。
ああ、アクションで何を優先すべきか、
なあ~んて迷っていると、ついついダイスフェイズで遅れをとってしまってパークがゴミだらけに。
ロボットの町の遊園地という夢一杯のファンタジーな側面と、
意外と骨太のゲームシステムが相まって素晴らしい作品に仕上がっています。
ツレも私もいっぺんに好きになりました。ファミリーゲームとして一押しです。
おそらく繰り返しプレイしても、そう簡単に飽きるレベルの作品ではないと思います。
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