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ルイス・クラーク探検隊 (Lewis & Clark the Expedition) 2014/3/6

レビュー記事一覧
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初めて北米大陸を横断して太平洋に到達したルイス・クラーク探検隊(1804-1806)を描いた作品です。

ルイス・クラーク探検隊 (Lewis Clark the Expedition)」

LC140306_004.png
プレイ人数1-5人 14歳以上 プレイ時間 1人あたり約30分
★★★★★★★★☆☆


このような冒険物は大人になっても心が躍ります。

この作品には、マニュアルの終わりにゲームの歴史的背景が付属しています。以下の内容は、この記述によるものです。

1800年、アメリカ合衆国第三代大統領トーマス・ジェファーソンが大統領に就任した時のアメリカ合衆国の領地は、
東は大西洋から西はミシシッピー川まで、北は五大湖から南はメキシコ湾までの1,600km四方でした。

1803年にジェファーソンはフランス(ナポレオン)からなんと1,500万ドルでルイジアナ区域を購入して、
アメリカの領地を2倍にしました。

しかしながら、フランスから買い取ったミシシッピー川以西の領地は、
原住民と粗野で武骨な毛皮商人たちだけが知る、まさに未開の荒野でした。

当時は道路が貧弱だったために交易ルートとして河川が好んで用いられており、水路が非常に重要でした。

トーマス・ジェファーソンは、
北米大陸の東西をつなぐ水路を発見するために彼の個人秘書をしていたメリウェザー・ルイスにその任を与えました。

ルイスは冒険の仲間として友人のウィリアム・クラークを選び、ルイス・クラーク探検隊が誕生しました。

さらなる詳しい史実に関してはお調べいただくとして、早速ゲームの紹介とまいりましょう。


LC140306_001.png

最初に感じたのは収納性がよいということ。気持ちがいいですね。


LC140306_002.png

このように容器を使用してもピッタリと収まりました。


LC140306_01.jpg

使用するコンポーネントは、
左が基本資源の毛皮(黄)、木材(茶)、食糧(赤)、道具(灰)、中央が交易資源の馬(白)、丸木舟(青)、
右がインディアン駒(赤)、偵察隊駒(5色あり)、雨粒の形をしたキャンプトークン(5色あり)等々。


LC140306_08.jpg

これは探検隊ミニボードです。探検隊にはこのように複数のボートがあります。
六角形のマスには資源を、楕円や半円のマスにはインディアンを乗船させて運びます。

ボートに乗せられるだけの資源とインディアンしか探検隊に加えることができません。

ゲームは、各探検隊の船に毛皮1と食糧1、道具1、インディアン1人を乗せてスタートします。


LC140306_003.png

これがゲームボードです。


LC140306_10.jpg

探検隊はこのセントルイスから探検を開始します。


LC140306_11.jpg

目的地はこのクラトソップ砦、プレイヤーは太平洋に誰よりも早く到達して、キャンプを張らなければなりません。


LC140306_12.jpg

水路の一部は山で遮られていて、探検隊は川だけでなく山越えも必要となります。

いずれかの探検隊が、目的地かそれより先にキャンプを張った時点でゲームは即時終了します。


LC140306_13.jpg

これがスタート時点のゲームボードの状態です。


LC140306_17.jpg

セントルイスには、各プレイヤーの偵察隊駒が置かれキャンプが張られています。


各プレイヤーは自分のターンに以下の2種類あるアクションのうち1つだけを実行しなければなりません。


・人物カードによるアクション

LC140306_03.jpg

ゲームスタート時点でこの6枚の人物カード(上:表面 下:裏面)が各プレイヤーの手札となります。

上段左が指揮官、上段右が通訳、下段は左から毛皮商人、鍛冶、猟師、木こりです。

指揮官は、食糧や丸木舟、馬を支払うことで偵察隊を前進させることができます。
通訳は、村からインディアンを集めてきて探検隊に加えることができます。
毛皮商人や鍛冶、猟師、木こりは、それぞれ毛皮や道具、食糧、木材などの資源を探検隊にもたらします。

人物カードによるアクションを実施する場合、
まず、手札から任意の人物カードを自分のプレイエリア(自分の前)に表にして置きます。
さらに、プレイした人物カードに他の人物カードやインディアン駒によって体力を与える必要があります。

各人物カードは表面の左上に書かれた数字に相当する体力を持っています。

その体力に相当する数のインディアンのシンボルがカードの裏面の左側に描かれていて、
カードを裏にしてプレイした人物カードの下に置くことにより、体力を与えることができます。

インディアン駒は1個当たり体力1で、探検隊の船(ミニボード)からインディアン駒を取り上げ、
プレイした人物カードの上に置くことにより体力を与えることができます。


LC140306_04.jpg

左は体力2の他の人物カードを裏にして指揮官カードの下に置いてカードに体力を与えています。
中央はインディアン駒2個を指揮官カードの上に置いてカードに体力を与えています。
右は体力1の他の人物カードとインディアン駒1個でカードに体力を与えています。

いずれの方法でも、指揮官の人物カードに体力2を与えることができます。
このようにプレイすると、指揮官のアクションである偵察隊を前進させることを2回実行できます。

人物カードによるアクションは与えられた体力の数に等しい回数(最大3)だけアクションを繰り返し実行できます。

ちなみに、指揮官の人物カードは以下のいずれかのアクションを1アクションとして実行できます。

・食糧1を支払い偵察隊を川のスペース上で2マス進める
・丸木舟1を支払い偵察隊を川のスペース上で4マス進める
・馬1を支払い偵察隊を山のスペース上で2マス進める

手札の人物カードは、表にしてプレイすることによりカードのアクションを実行することができますが、
裏にして他の人物カードの体力としても使用することができます。

アクションを実行するためにプレイエリアに置かれた人物カードは表裏に拘らず、
探検隊がキャンプを張るまで手札には戻りません。

同様にプレイエリアに置かれたインディアン駒は、
探検隊がキャンプを張るまで探検隊の船(ミニボード)には戻りません。


・インディアンによる村アクション

このアクションは手札(人物カード)を必要としません。
ゲームボード上の村アクションのエリアにインディアンを置くことで発動できます。

ゲームボード上には、以下のような様々な村アクションが設けられています。

半円のスペースには、インディアンを何人でも置くことができますが、
楕円のスペースには、インディアンを1人だけしか置くことができません。

何人でも置くことができるアクションスペースでも1回のアクションで置けるインディアンは3人までです。
置いたインディアンの人数分だけ、アクションを繰り返し実行できます。

LC140306_14.jpg

左は互いに異なる資源3を支払い馬1を取得します。

右上は食糧1を支払い、
全てのプレイヤーのプレイエリアにプレイされている人物カードのアクションの中から1つ選び1回だけ発動できます。

右下はインディアンの新来者エリアで、
ゲームスタート時など定められたタイミングで1人のインディアンが新たに村にやってきます。


LC140306_15.jpg

上の3つのエリアでは、左から食糧1と毛皮1、道具1と木材1、毛皮または木材が2個それぞれ取得できます。
左下は木材2を支払い丸木舟1を取得できます。


LC140306_16.jpg

中央上では、任意の手札を0~3枚まで捨てることができます。
さらに、
遭遇日誌(後述)で公開されている5枚の遭遇人物カードを全て捨札とし、新たに山札から引き直すことができます。

左下は、木材3を支払い探検隊をアップグレードできます。
2種類あるボートタイルから1つを選び、探検隊ミニボードの隣に並べます。


LC140306_02.jpg

2種類あるボートタイルの表面(左)と裏面(右)です。

上がインディアンを乗せるためのカヌーで、
乗せることができるインデアンの人数は、表で1人、裏で3人となります。

下が資源を積むためのボートで、
積むことができる資源の数は、表で2個、裏で5個となります。

いずれも一見して裏の方がより多くの人や物を運べて都合が良いように思われますが、
裏を使うと共に野営時に時間1が必要となります。
タイル上部中央に描かれている太陽と月のシンボルが、野営時に時間が必要であることを表しています。

野営時の時間については後で詳しくご説明しますが、要は野営時に時間を消費して探検が遅延します。

ボートタイルはひとたび探検隊に加えたら、以降裏返すなど一切変更することができません。

このアップグレードを行う際に、
カヌーの場合はインディアン1人を、ボートの場合は任意の基本資源2をボートタイルと共に獲得できます。


各プレイヤーは、人物カードアクションまたはインディアンの村アクションのいずれかによる強制アクション以外に、
以下の2種類のアクションを行うことができます。

・雇用アクション

探検の過程で遭遇する人物のカードが遭遇日誌と呼ばれるエリアに公開されます。
所定の資源を支払うことにより、これらの人物を雇用して探検隊に加えることができます。


LC140306_18.jpg

ゲームボードの右端に設けられた遭遇日誌のエリアには、常に5枚の遭遇人物カードが公開されています。

各カードの上に指定されている数の毛皮とカードの体力に等しい数の道具を支払うことにより、
遭遇人物カード1枚を雇用すること、すなわち手札に加えることができます。

雇用アクションは、強制アクションの前か後に実行して1人だけ人物を雇用できます。

遭遇日誌の空いたスペースは、遭遇人物カードを右方向に移動して右詰とした後、
左端の遭遇人物カードの山札から1枚引いて、山札の右隣すなわち並んでいる遭遇人物カードの左端に追加します。

雇用に必要な道具の数は遭遇人物カードの体力で決まりますから固定ですが、
雇用に必要な毛皮の枚数は、左から右へ詰められていくに従って少なくなっていきます。

遭遇する人物は、それぞれ独自の能力を持っているので彼らの雇用は探検を成功させるためにも欠かせません。


LC140306_20.jpg

右はテトン・スー族の第三族長バッファロー・メディシンで、食糧1を支払い丸木舟1を取得できます。
雇用するためには、道具1と毛皮1が必要です。

左はアリカラ族と13年間生活しているフランス系カナダ人のジョセフ・グレイヴラインズで、
このカードがプレイエリアに表向きでプレイされている間、
新たな人物を雇用するときに支払う毛皮が2個少なくてすみます。

人物カードはプレイしたときに即時効果を発揮するものがほとんどですが、
このカードのようにカード左上の体力の数字の下に無限(∞)のシンボルが描かれているものは、
プレイエリアに表向きで置かれている間、継続して効果を発揮します。

雇用するためのコストは、道具と毛皮の基本資源で支払いますが、
道具は人物カードで支払うこともできます。

各人物カードは、その体力に等しい数の道具として雇用コストの支払いに充てることができます。
ただし、支払いに使用した人物カードは捨て札となり探検隊に戻ってきません。

1回の雇用で支払いに使用できる人物カードは1枚だけです。

各人物カードの裏面には、体力を表すインディアンのシンボルと共に、
カード右下には、雇用コストの支払いに使用できることを表す道具のシンボルが描かれています。

遭遇人物カードは全部で54枚あり、ゲームをプレイするたびに登場する人物が変わります。

人物カードのアクションで指揮官と共に重要な人物が通訳です。


LC140306_22.jpg

インディアンによる村アクションを実行していくと、写真左のように村エリアにインディアン駒が増えてきます。

通訳の人物カードをプレイすると、

・まず写真中央のように村エリアの全てのインディアン駒(写真では7個)が中央のパウワウエリアに集められます。
・次にパウワウエリアから任意の数(写真では5個)のインディアン駒を獲得して、自分のカヌーに乗せます。
・さらにストックからインディアン駒1個を取り、新来者エリアに置きます。村エリアは最終写真右のようになります。
・最後に遭遇日誌の一番下(もっとも支払う毛皮コストが少ない)の遭遇人物カードを捨て札とします。
 (当然ながら、遭遇人物カードは右詰されて山札から1枚引かれ補充されることになります。)

以上で通訳のアクションが終了します。

通訳のアクションでは、村からインディアン駒を獲得できるとともに、
村での全てのアクションが再び実行できるようになります。


・野営アクション

強制アクションの前か後ろで実行できるもう一つのアクションが野営アクションです。
野営アクションで探検隊はキャンプを張ります。

野営アクションを宣言すると、以下の各ステップが実行されます。

・プレイエリア(村エリアを含みません)にある全てのインディアン駒をボート(ミニボード)に戻します。
・キャンプにかかった時間を計算します。
・偵察隊をキャンプにかかった時間に等しいスペースだけ後ろに下げます。
・キャンプトークンを偵察隊の場所に移動します。(キャンプトークンより偵察隊が後方の場合は移動しません。)
・プレイエリアの全てのカードを手札に戻します。

野営アクションはあくまで任意ですが、
手札の人物カードとボート上の全てのインディアン駒をアクションで使い果たすと強制アクションが実行できなくなり、
野営アクションを実行してプレイエリアにある人物カードとインディアン駒を回収しなければならなくなります。

このように強制アクションが実行できなくなった場合は、
強制アクションを実行するために、強制アクションに先立ち野営アクションを実行しなければなりません。


LC140306_09.jpg

探検隊ミニボードです。ボード上の太陽と月のシンボル(時間シンボル)に注目して下さい。

野営アクションを実行して、プレイエリアにある全てのインディアン駒を探検ボードに戻した状態です。

写真上のボード上でキャンプにかかった時間を計算してみます。

左端の船には、道具1と食糧1が積み込まれていますが、
この船の上には太陽と月のシンボルすなわち時間シンボルが描かれていませんので時間はかかりません。

左から2番目の船には、毛皮2が積み込まれています。
この船の上には時間シンボルが描かれていますので資源が1つでも積み込まれているとキャンプに時間1がかかります。

左から3番目の船には、木材1と道具1、食糧1の資源3個が積み込まれています。
この船の上には時間シンボルと資源を表す六角形、さらに?マークが描かれています。
この表示が意味するところは、この船に積み込まれた資源1個につきキャンプに時間1がかかるということです。
ということで、資源が3個積み込まれているのでキャンプに時間3がかかります。

左から4番目のカヌーには、インディアン駒が乗っていません。
このカヌーの上には時間シンボルが無いので、たとえインディアン駒が乗っていたとしても時間はかかりません。

左から5番目のカヌーには、インディアン駒3個が乗っています。
このカヌーの場合は、3番目の船と同様に乗っているインディアン駒1個につきキャンプに時間1がかかります。
インディアン駒が3個乗っていますのでキャンプに時間3がかかります。

この探検隊がキャンプを張る場合、トータルで時間7がかかり偵察隊の位置を7スペース下げなければなりません。

ただし、写真下のように積み込んでいる資源や乗船しているインディアン駒を乗せ換えることにより、
キャンプにかかる時間を4まで下げることができます。

探検隊の船やカヌーに乗せている資源やインディアン駒はいつでも乗せ換えることができますので、
野営アクションの場合には、もっともキャンプに時間がかからないように乗せ換えます。

キャンプにかかる時間は、前述の探検隊の船の積荷によるもの以外に、
野営アクション実施時に、手札に残っている人物カードの枚数に相当する時間が加わります。

たとえば野営アクションを実行する時点で、手元にプレイされずに残っている人物カードの手札が2枚あったとしたら
追加でキャンプに時間2がかかります。

前述の例では、探検隊がキャンプを張る時に積荷で時間4、残り手札で時間2、合計で時間6かかることになります。


LC140306_23.jpg

・写真左の時点で薄青色の探検隊が野営アクションを実行しました。
・野営アクションでキャンプを張る時に時間6がかかり、偵察隊を6スペース後ろに下げます。(写真中央)
・偵察隊の位置にキャンプを張り、キャンプの位置(探検)が4スペース前進しました。

ルイス・クラーク探検隊」では強制アクションで資源を取得し、資源を使って偵察隊をとにかく前進させます。

水路だけでなく、山越えもひかえていますので優れた能力を持った遭遇人物カードの獲得(雇用)が不可欠です。
特に体力3の人物は、アクションを実行する際にも非常に使い勝手が良いので貴重です。

テストプレイでは、前半でツレにかなり差をつけられていたのですが、
中盤に山に強い遭遇人物カードを雇用したのが功を奏して、私が追い上げて最後の一歩のところで逆転勝利しました。

遭遇人物カードが非常に多種多様で、このゲームをとても面白くしてくれています。

登場する人物カードは、
全て実際の探検に影響を及ぼした人達で歴史的な観点からも雰囲気を盛り上げてくれるところがいいですね。

この作品が醸し出す雰囲気は、史実からいけば非常に過酷な探検であったにもかかわらず
サバイバル的な厳しさを一切排除して、むしろ陽気な探検レース的な感じとしたところがとても好感が持てます。

久々のレビュー記事で長くなって申し訳ありません。今回はこれまで。
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プロフィール

boardgameaddiction

Author:boardgameaddiction
ボードゲームが大好きで、プレイするだけでなく、
集めてルールを読むだけで十分満足している、
生きることに結構真面目な、
そこら辺にゴロゴロしている、ごく普通の人です。

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