fc2ブログ

世界のボードゲーム

世界中のボードゲームを紹介します

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
09

第十四回月間BGA賞受賞作品 2013/12/2

レビュー記事一覧  世界のボードゲームランキング


年間BGA賞受賞作品
2013/1/2

月間BGA賞受賞作品
2012/10/1 2012/11/2 2012/12/1 2013/2/2 2013/3/2 2013/4/2 2013/5/2 2013/6/2 2013/7/2
2013/8/2 2013/9/2 2013/10/2 2013/11/2


第十四回月間BGA(Board Game Addiction:ボードゲーム中毒)賞を発表します。

直前の1ヵ月間に我が家でプレイされた以下のボードゲームのみが、この賞の選考の対象となっています。

ノミネート作品(順不同) 

アンドールの伝説
アグリコラ
ジャイプル
ターギ
村の人生
トラヤヌス
ケイラス
サンクトペテルブルグ
マカオ
キャスタウェイ
炭鉱讃歌

選考は本ブログの主催者の独断と偏見によるもので、ゆえに著しく公平性を欠くものであり、
世の中の一般的評価や常識とも大きく乖離するもので扱いには注意が必要です。


第十四回月間BGA賞受賞作品

キャスタウェイ Castaways

castaways131201_001.png

講評

今回の選考でも「アンドールの伝説」が先月同様に最後まで残りました。

「アンドールの伝説」は、確かに受賞するに値する面白さを持っていますがリプレイ時の面白さという点で、
最後の最後で今回も残念ながら、新しく登場した「キャスタウェイ」にその座を譲ることとなりました。

「キャスタウェイ」は難破した人たちが漂着した孤島からの脱出をはかるというサバイバルゲーム。
テーマこそ違っても「アンドールの伝説」と同じくかなりストーリー性の強い作品です。

しかしながら、ストーリーを組み立てるプロットカードというカードが130枚程度準備されていて、
そのうちの20枚程度が番号0番の特殊なプロットカードとなっています。

そしてこの番号0番のプロットカードだけは、他のカードとは異なり全てがプレイで使われることがないのです。

この番号0番のプロットカードは、プレイするたび内8枚だけをランダムに選んで使用します。

この番号0番のプロットカードは、いずれも難破者たちが遭遇する運命を大きく左右するもので、
プレイするたびにランダムで選ばれるため、その都度ストーリーはかなり異なったものとなります。

また、孤島で難破者たちが経験するイベントには、その対応についていくつかの選択肢が用意されており、
プレイヤーが選択する内容によっては、その後のストーリーの流れが大きく変わっていきます。

たとえば、ジャングルで野蛮人に追いかけられている若くて美しい原住民に遭遇するイベントでは、
木の陰から見守るだけで何もしない と 野蛮人を追い払う では以降のゲームの流れが当然ながら変わります。

滝の裏にある洞窟を発見しても、危険を冒して中を探検しなければ、
洞窟内で難破者を待ち受けている様々なことは、その後の難破者の運命に影響することはありません。

また、難破者のキャラクターも釣りの上手い漁師や負傷したときの応急手当ができる人など、
地味ではありますが、結構現実味を帯びた人たちが出番を待っていて、
キャラクタ選びもリプレイ意欲を駆り立てる一つの要因となっています。

それ以外にも、浜辺に漂着する難破船の残骸から得られるライフルや聖書、植物に関する専門書、薬などなど。
これら登場する文明の利器から何を取捨選択するかも難破者の運命に影響します。

このように「キャスタウェイ」では、リプレイにおいてもその面白さが色あせないような工夫がなされています。

それと、なんといっても

・サバイバルで最も大切な食糧確保を中心として、
・木材を確保して火を絶やさない、
・休憩して身体を癒す避難所の建設と改築、
・救出されるための砂浜に描くヘルプの巨大文字と遠くからでも見える大篝火の制作、
・浜辺に流れ着く難破船の残骸から得られる様々な文明の利器の回収、
・漂着した浜辺から危険なジャングルや奥地を抜けて救出されやすい島の反対側の岬への探検、

と難破者の行動を余すところなく表現した、充実したプレイ感が味わえる重量級の本格派。

本作品を開発された方々をはじめとする、関係された全ての方々にここに大きな拍手を贈りたいと思います。
スポンサーサイト




Comments

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Re: いやいやいや・・・
人にものを教えるというお仕事は非常に難しい時代になっているのですね。

最近の若い人にお話を聞いていると、
一般の会社でもかなり難しい状況になっているようです。

まあ、昔から世の中は「正直者がバカをみる」と言われてきていますが...

でも、長い日本の歴史において戦争と階級社会の無い時代が現在ようやく実現していますから、
それだけでも幸いと考え、当面は「それでも、正直押し通す人」で行くしかないですね。

いつもながら、つまらないコメントでスミマセン。

Leave a Comment


Body
プロフィール

boardgameaddiction

Author:boardgameaddiction
ボードゲームが大好きで、プレイするだけでなく、
集めてルールを読むだけで十分満足している、
生きることに結構真面目な、
そこら辺にゴロゴロしている、ごく普通の人です。

最新記事
訪問者数
 
検索フォーム
 
 
 
 
 
 
ブロとも申請フォーム
 
 
QRコード
QR