- Date: Mon 14 10 2013
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: グラナダ Granada アルハンブラ Alhambra 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
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グラナダ Granada 2013/10/11
レビュー記事一覧
アルハンブラ宮殿がある都市グラナダに学校や浴場、住宅、市場などを建設して巨大都市を築く「グラナダ」。
「グラナダ Granada 」 プレイ人数2-6人 10歳以上 プレイ時間45分
★★★★★★★★☆☆
【写真1】アルハンブラ:ファミリーボックス

これからご紹介する「グラナダ」は、
アルハンブラシリーズのファミリーボックス(写真1)に含まれていたものです。
「グラナダ」単体でも販売されているようですが、そのものと全てにおいて同じかどうかわかりません。
【写真2】グラナダのゲームボード

ひっくり返すとアルハンブラのゲームボードとして使用できます。
【写真3】ゲーム開始時

ボードの左の貨幣カード置き場に、山札から貨幣カードを4枚引いて表にして置きます。
ボードの右の建物広場には、建物タイルを同じく4枚引いて置きますが、
建物タイルは両面印刷なので、コスト表示が偶数である面を上にして置きます。
黒マーカーは、中央やや右の奇数のマスに、
プレイヤー毎に色別された得点マーカーは、得点トラックの0の位置に、それぞれ配置します。
【写真4】貨幣カード

貨幣カードの中央には貨幣の種類を表すシンボルが描かれていて全部で4種類あります。
建物広場の4か所の建物タイル置き場の右隣には、それぞれ貨幣のシンボルが描かれていて、
建物タイルを購入する際に支払う貨幣の種類を表しています。
ちなみに写真3の建物広場にある一番上の建物タイルを購入するためには、
写真4の左下の黄色い貨幣カードで支払わなければなりません。
【写真5】建物タイル

建物タイルの右下の数字が、このタイルを購入する際の価格です。
建物広場から購入する場合は建物広場に描かれた種類の貨幣カードで、
建物タイルの右下に書かれた価格以上を支払わなければなりません。
建物タイルには写真のように9種類あって色分けされています。
また建物タイルは両面印刷で、価格表記の右横に描かれている矢印の色が反対面の色を表しています。
価格は表裏で異なり、偶数と奇数となっています。奇数は偶数の価格+1となっています。
建物タイルを建物広場に補充する場合、黒マーカーの位置に従って偶数面または奇数面を上にして配置します。
建物広場に建物タイルを補充し終わったら、必ず黒マーカーを移動させます。
奇数のマスにあれば偶数のマスに、偶数のマスにあれば奇数のマスに移動させます。
これにより、偶数面と奇数面の建物タイルが建物広場に交互に補充されるようになります。
ほとんどの建物タイルの縁には堀が描かれています。
堀の描かれていないタイルもありますが、ほとんどが縁の1~3辺に描かれています。
建物タイルを購入して自分の都市に配置する場合、以下の建築ルールに従わなければなりません。
・全ての建物は同じ向きに配置する。屋根が上で価格表示が下となるように。
・新たに配置するタイルの縁の少なくとも1辺は、
既に都市に配置されているタイルの辺に接触するように配置しなければなりません。
・隣接するタイル同士の接触する辺と辺は同じ地形でなければなりません。
堀のある辺には堀のある辺、堀の無い辺には堀の無い辺しか隣接させることができません。
・新たに配置したタイルには、スタートタイルから歩いていけなければなりません。
堀を渡ったり、タイルの外に出なければ辿り着けないような位置に配置してはなりません。
【写真6】予備の建物タイル置き場

建物タイルを購入した場合、手番の最後に購入したタイルを自分の都市に配置するのですが、
配置したくない場合は、無理に配置せずに、とりあえず予備の建物タイル置き場に置いておくこともできます。
ただし、
予備の建物タイル置き場のタイルを後で都市に配置するには、都市の改築アクションが必要となります。
【写真7】スタートタイル

プレイヤーはアルハンブラが描かれた、このスタートタイルを起点として、グラナダに巨大都市を築きます。
プレイヤーは手番で以下の3つのアクションの中から1つを選び、実行しなければなりません。
・貨幣カードを取り、手札に加えます。
任意の1枚または合計金額が5を超えない範囲内なら複数枚の貨幣カードを貨幣カード置き場から取ります。
・建物タイルを購入します。
建物広場にある建物タイル1枚を、
指定された貨幣の種類で建物タイルに書かれた価格以上の貨幣カードを支払い購入します。
ただし、おつりは返ってきません。価格ピッタリで支払うと追加で、もう1アクション実行できます。
・以下のいずれかのアクションで自分の都市を改築します。
・予備の建物タイル置き場の建物タイル1枚を、都市に配置します。
・既に都市に配置されている建物タイル1枚を取り、予備の建物タイル置き場に置きます。
・既に都市に配置されている建物タイル1枚と、予備の建物タイル置き場の建物タイル1枚を交換します。
プレイヤーは手番の最後に、購入した建物タイルを自分の都市に置くか予備の建物タイル置き場に置きます。
建物タイルを自分の都市に置く場合、同じ種類の貨幣カードで3以上を追加して支払えば、
建物タイルを裏返して置く、すなわち建物タイルを異なる色(種類)にして都市に配置することができます。
また、建物タイルを予備の建物タイル置き場に置く場合、同様に建物タイルを裏返して置くことができますが、
都市に配置するような追加の支払いは発生しません。
建物タイルが一度都市や予備の建物タイル置き場に置かれたら、以降タイルを裏返すことができなくなります。
手番が終わったら、貨幣カード置き場と建物広場の建物タイル置き場に貨幣カードと建物タイルを補充します。
建物タイル置き場に建物タイルを置く場合、
黒マーカーが置かれたマスによって、上にする面が偶数面か奇数面かが決まります。
建物タイルの補充が終わったら、黒マーカーを異なるマスに移動します。
【写真8】得点カード

スタート時点で貨幣カードをシャッフルして5つの山を作ります。
2つ目の山には写真上の得点カード1を、4つ目の山には写真下の得点カード2をそれぞれ加えて、
それぞれの山をシャッフルし直します。
最後に一番上が1つ目の山、一番下が5つ目の山となるように、
5つの山を順次積み上げて貨幣カードの山札を作ります。
ゲームの途中で貨幣カードの山札から得点カードを引いた場合、得点計算を行います。
得点計算は、得点カードを引いた時とゲーム終了時の合計3回実施されます。
建物タイルが無くなって建物広場にタイルを補充できなくなった時点でゲームは終了します。
タイルが無くなった時点で、貨幣の種類ごとに最も多くの貨幣カードをもっているプレイヤーが、
建物広場の該当する貨幣のシンボルが描かれた位置に残っている建物タイルを取り、都市に配置できます。
得点は、都市を囲んでいる堀と都市を構成する建物タイルから得られます。
【写真9】堀

得点計算では、都市を囲んでいる最長の堀の長さが得点となります。
堀の長さは、建物タイルに描かれている堀の辺をカウントします。
ただし都市で連続している最長の堀だけが得点でき、短い堀は得点の対象にはなりません。
写真の都市では右下の茶色の価格11のタイルと、そのタイルからちょうど2タイル真上の橙色の価格9のタイルまで堀が18の辺にわたって連続して都市外周に存在します。
残念ながら右上の橙色の価格9と価格6のタイル間で、堀がつながっていませんので、
右端の橙色の価格6のタイルと白色の価格9のタイルの堀は、得点にカウントされません。
また、赤色の価格8と黄色の価格9のタイル間に存在する堀のように、
都市の外周ではなく内側にある堀もまた得点にカウントされません。カウントされるのは都市外周の堀だけです。
この都市の堀による得点は、18点となります。
都市を構成する建物タイルの得点計算は以下の通りです。
建物タイルは、写真5のように9色あります。
得点計算時には、
各色ごとに全てのプレイヤーの都市に配置されている建物タイル数を合計した値が基本値となります。
各色ごとに各プレイヤーの都市に配置されている建物タイル数を数えます。
第1回目の得点計算時には、
各色ごとに最も多くの建物タイルを都市に配置しているプレイヤーのみが得点できます。
全てのプレイヤーの都市に配置されている、その色の建物タイル数の合計値、
すなわち基本値と同数をトップのプレイヤーは得点できます。
第2回目の得点計算時には、
トップだけでなく、第2位のプレイヤーも得点できます。
トップは基本値の2倍の数を、第2位は基本値と同数をそれぞれ得点できます。
第3回目(ゲーム終了時)の得点計算時には、
トップと第2位だけでなく、第3位のプレイヤーも得点できます。
トップは基本値の3倍の数、第2位は基本値の2倍の数、第3位は基本値と同数をそれぞれ得点できます。
【写真10】得点計算表

A/B/Cは第1/第2/第3回目の得点計算を表していて、表の数字は得点計算時の基本値に対する倍率です。
【写真11】両替所

ゲームの拡張として、貨幣カードに混じって、このような両替所のカードが登場します。
このカードが貨幣カード置き場に置かれた時、プレイヤーは他の貨幣カードと同様に手番で取ることができ、
建物タイルを購入するときにプレイすると、カードに描かれた2種類の貨幣の間で両替ができます。
すなわち、2種類の貨幣カードを混在して支払うことができるようになります。
持っていればここぞというときに威力を発揮しますが、獲得に1アクション消費するのが頭の痛いところです。
【写真12】ワジールマーカー

写真はワジールマーカーとよばれる木製のタイルで、
プレイヤーは、このタイルを使用してワジールの寵愛を受けることができます。
ワジールの寵愛もゲームの拡張の一つで、
このタイルの能力をプレイヤーが使用すると、任意の他のプレイヤーの手番開始時点において、
割り込んで任意の建物タイルを1枚だけ購入することができます。
ただし、タイルの価格ピッタリで支払いができなければ、この能力を使用することができません。
また、価格ピッタリで支払っても追加の1アクションは実行できません。
どうしても手に入れたい建物タイルを、他のプレイヤーの手番であるにもかかわらず、
強制的に割り込んで、横取りできるというわけです。
この能力を使用したら、ワジールマーカーを裏返します。
ワジールマーカーが裏返った状態のプレイヤーは、ワジールの寵愛を受けることができません。
ワジールマーカーは、プレイヤーが手番で1アクションを消費して表にすることができます。
このゲームで最も重要なことは、各都市でどの種類(色)の建物がどれだけ建てられているか、
さらに、各建物の建築数の順位がどうなっているかを常に把握することにあります。
その種類(色)によって、1つの建物タイルの価値が大きく異なり、また常にそれは変動します。
そして堀の存在は、都市への建物タイルの配置を非常に悩ましいものにしています。
ただ、そればかりに気を取られて前述の他都市への目配りがおろそかになると痛い目を見ます。
建物タイルが両面印刷になっていることもゲームに非常に良いスパイスとなっています。
美しいデザインだけでなく、
ゲームシステムにおいてもアルハンブラから進化を遂げた「グラナダ」、とても面白いですね。
アルハンブラ宮殿がある都市グラナダに学校や浴場、住宅、市場などを建設して巨大都市を築く「グラナダ」。
「グラナダ Granada 」 プレイ人数2-6人 10歳以上 プレイ時間45分
★★★★★★★★☆☆
【写真1】アルハンブラ:ファミリーボックス

これからご紹介する「グラナダ」は、
アルハンブラシリーズのファミリーボックス(写真1)に含まれていたものです。
「グラナダ」単体でも販売されているようですが、そのものと全てにおいて同じかどうかわかりません。
【写真2】グラナダのゲームボード

ひっくり返すとアルハンブラのゲームボードとして使用できます。
【写真3】ゲーム開始時

ボードの左の貨幣カード置き場に、山札から貨幣カードを4枚引いて表にして置きます。
ボードの右の建物広場には、建物タイルを同じく4枚引いて置きますが、
建物タイルは両面印刷なので、コスト表示が偶数である面を上にして置きます。
黒マーカーは、中央やや右の奇数のマスに、
プレイヤー毎に色別された得点マーカーは、得点トラックの0の位置に、それぞれ配置します。
【写真4】貨幣カード

貨幣カードの中央には貨幣の種類を表すシンボルが描かれていて全部で4種類あります。
建物広場の4か所の建物タイル置き場の右隣には、それぞれ貨幣のシンボルが描かれていて、
建物タイルを購入する際に支払う貨幣の種類を表しています。
ちなみに写真3の建物広場にある一番上の建物タイルを購入するためには、
写真4の左下の黄色い貨幣カードで支払わなければなりません。
【写真5】建物タイル

建物タイルの右下の数字が、このタイルを購入する際の価格です。
建物広場から購入する場合は建物広場に描かれた種類の貨幣カードで、
建物タイルの右下に書かれた価格以上を支払わなければなりません。
建物タイルには写真のように9種類あって色分けされています。
また建物タイルは両面印刷で、価格表記の右横に描かれている矢印の色が反対面の色を表しています。
価格は表裏で異なり、偶数と奇数となっています。奇数は偶数の価格+1となっています。
建物タイルを建物広場に補充する場合、黒マーカーの位置に従って偶数面または奇数面を上にして配置します。
建物広場に建物タイルを補充し終わったら、必ず黒マーカーを移動させます。
奇数のマスにあれば偶数のマスに、偶数のマスにあれば奇数のマスに移動させます。
これにより、偶数面と奇数面の建物タイルが建物広場に交互に補充されるようになります。
ほとんどの建物タイルの縁には堀が描かれています。
堀の描かれていないタイルもありますが、ほとんどが縁の1~3辺に描かれています。
建物タイルを購入して自分の都市に配置する場合、以下の建築ルールに従わなければなりません。
・全ての建物は同じ向きに配置する。屋根が上で価格表示が下となるように。
・新たに配置するタイルの縁の少なくとも1辺は、
既に都市に配置されているタイルの辺に接触するように配置しなければなりません。
・隣接するタイル同士の接触する辺と辺は同じ地形でなければなりません。
堀のある辺には堀のある辺、堀の無い辺には堀の無い辺しか隣接させることができません。
・新たに配置したタイルには、スタートタイルから歩いていけなければなりません。
堀を渡ったり、タイルの外に出なければ辿り着けないような位置に配置してはなりません。
【写真6】予備の建物タイル置き場

建物タイルを購入した場合、手番の最後に購入したタイルを自分の都市に配置するのですが、
配置したくない場合は、無理に配置せずに、とりあえず予備の建物タイル置き場に置いておくこともできます。
ただし、
予備の建物タイル置き場のタイルを後で都市に配置するには、都市の改築アクションが必要となります。
【写真7】スタートタイル

プレイヤーはアルハンブラが描かれた、このスタートタイルを起点として、グラナダに巨大都市を築きます。
プレイヤーは手番で以下の3つのアクションの中から1つを選び、実行しなければなりません。
・貨幣カードを取り、手札に加えます。
任意の1枚または合計金額が5を超えない範囲内なら複数枚の貨幣カードを貨幣カード置き場から取ります。
・建物タイルを購入します。
建物広場にある建物タイル1枚を、
指定された貨幣の種類で建物タイルに書かれた価格以上の貨幣カードを支払い購入します。
ただし、おつりは返ってきません。価格ピッタリで支払うと追加で、もう1アクション実行できます。
・以下のいずれかのアクションで自分の都市を改築します。
・予備の建物タイル置き場の建物タイル1枚を、都市に配置します。
・既に都市に配置されている建物タイル1枚を取り、予備の建物タイル置き場に置きます。
・既に都市に配置されている建物タイル1枚と、予備の建物タイル置き場の建物タイル1枚を交換します。
プレイヤーは手番の最後に、購入した建物タイルを自分の都市に置くか予備の建物タイル置き場に置きます。
建物タイルを自分の都市に置く場合、同じ種類の貨幣カードで3以上を追加して支払えば、
建物タイルを裏返して置く、すなわち建物タイルを異なる色(種類)にして都市に配置することができます。
また、建物タイルを予備の建物タイル置き場に置く場合、同様に建物タイルを裏返して置くことができますが、
都市に配置するような追加の支払いは発生しません。
建物タイルが一度都市や予備の建物タイル置き場に置かれたら、以降タイルを裏返すことができなくなります。
手番が終わったら、貨幣カード置き場と建物広場の建物タイル置き場に貨幣カードと建物タイルを補充します。
建物タイル置き場に建物タイルを置く場合、
黒マーカーが置かれたマスによって、上にする面が偶数面か奇数面かが決まります。
建物タイルの補充が終わったら、黒マーカーを異なるマスに移動します。
【写真8】得点カード

スタート時点で貨幣カードをシャッフルして5つの山を作ります。
2つ目の山には写真上の得点カード1を、4つ目の山には写真下の得点カード2をそれぞれ加えて、
それぞれの山をシャッフルし直します。
最後に一番上が1つ目の山、一番下が5つ目の山となるように、
5つの山を順次積み上げて貨幣カードの山札を作ります。
ゲームの途中で貨幣カードの山札から得点カードを引いた場合、得点計算を行います。
得点計算は、得点カードを引いた時とゲーム終了時の合計3回実施されます。
建物タイルが無くなって建物広場にタイルを補充できなくなった時点でゲームは終了します。
タイルが無くなった時点で、貨幣の種類ごとに最も多くの貨幣カードをもっているプレイヤーが、
建物広場の該当する貨幣のシンボルが描かれた位置に残っている建物タイルを取り、都市に配置できます。
得点は、都市を囲んでいる堀と都市を構成する建物タイルから得られます。
【写真9】堀

得点計算では、都市を囲んでいる最長の堀の長さが得点となります。
堀の長さは、建物タイルに描かれている堀の辺をカウントします。
ただし都市で連続している最長の堀だけが得点でき、短い堀は得点の対象にはなりません。
写真の都市では右下の茶色の価格11のタイルと、そのタイルからちょうど2タイル真上の橙色の価格9のタイルまで堀が18の辺にわたって連続して都市外周に存在します。
残念ながら右上の橙色の価格9と価格6のタイル間で、堀がつながっていませんので、
右端の橙色の価格6のタイルと白色の価格9のタイルの堀は、得点にカウントされません。
また、赤色の価格8と黄色の価格9のタイル間に存在する堀のように、
都市の外周ではなく内側にある堀もまた得点にカウントされません。カウントされるのは都市外周の堀だけです。
この都市の堀による得点は、18点となります。
都市を構成する建物タイルの得点計算は以下の通りです。
建物タイルは、写真5のように9色あります。
得点計算時には、
各色ごとに全てのプレイヤーの都市に配置されている建物タイル数を合計した値が基本値となります。
各色ごとに各プレイヤーの都市に配置されている建物タイル数を数えます。
第1回目の得点計算時には、
各色ごとに最も多くの建物タイルを都市に配置しているプレイヤーのみが得点できます。
全てのプレイヤーの都市に配置されている、その色の建物タイル数の合計値、
すなわち基本値と同数をトップのプレイヤーは得点できます。
第2回目の得点計算時には、
トップだけでなく、第2位のプレイヤーも得点できます。
トップは基本値の2倍の数を、第2位は基本値と同数をそれぞれ得点できます。
第3回目(ゲーム終了時)の得点計算時には、
トップと第2位だけでなく、第3位のプレイヤーも得点できます。
トップは基本値の3倍の数、第2位は基本値の2倍の数、第3位は基本値と同数をそれぞれ得点できます。
【写真10】得点計算表

A/B/Cは第1/第2/第3回目の得点計算を表していて、表の数字は得点計算時の基本値に対する倍率です。
【写真11】両替所

ゲームの拡張として、貨幣カードに混じって、このような両替所のカードが登場します。
このカードが貨幣カード置き場に置かれた時、プレイヤーは他の貨幣カードと同様に手番で取ることができ、
建物タイルを購入するときにプレイすると、カードに描かれた2種類の貨幣の間で両替ができます。
すなわち、2種類の貨幣カードを混在して支払うことができるようになります。
持っていればここぞというときに威力を発揮しますが、獲得に1アクション消費するのが頭の痛いところです。
【写真12】ワジールマーカー

写真はワジールマーカーとよばれる木製のタイルで、
プレイヤーは、このタイルを使用してワジールの寵愛を受けることができます。
ワジールの寵愛もゲームの拡張の一つで、
このタイルの能力をプレイヤーが使用すると、任意の他のプレイヤーの手番開始時点において、
割り込んで任意の建物タイルを1枚だけ購入することができます。
ただし、タイルの価格ピッタリで支払いができなければ、この能力を使用することができません。
また、価格ピッタリで支払っても追加の1アクションは実行できません。
どうしても手に入れたい建物タイルを、他のプレイヤーの手番であるにもかかわらず、
強制的に割り込んで、横取りできるというわけです。
この能力を使用したら、ワジールマーカーを裏返します。
ワジールマーカーが裏返った状態のプレイヤーは、ワジールの寵愛を受けることができません。
ワジールマーカーは、プレイヤーが手番で1アクションを消費して表にすることができます。
このゲームで最も重要なことは、各都市でどの種類(色)の建物がどれだけ建てられているか、
さらに、各建物の建築数の順位がどうなっているかを常に把握することにあります。
その種類(色)によって、1つの建物タイルの価値が大きく異なり、また常にそれは変動します。
そして堀の存在は、都市への建物タイルの配置を非常に悩ましいものにしています。
ただ、そればかりに気を取られて前述の他都市への目配りがおろそかになると痛い目を見ます。
建物タイルが両面印刷になっていることもゲームに非常に良いスパイスとなっています。
美しいデザインだけでなく、
ゲームシステムにおいてもアルハンブラから進化を遂げた「グラナダ」、とても面白いですね。
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