- Date: Tue 05 03 2013
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: ナポレオンの凱旋 Napoleon's Triumph 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
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ナポレオンの凱旋 Napoleon's Triumph 2013/2/22 その4
ナポレオンの凱旋 ( Napoleon's Triumph ) 01
ナポレオンの凱旋 Napoleon's Triumph 2013/2/22 その1
ナポレオンの凱旋 Napoleon's Triumph 2013/2/22 その2
ナポレオンの凱旋 Napoleon's Triumph 2013/2/22 その3
戦闘について
戦闘は、以下の複雑なステップを経て解決されます。
このゲームシステムがこの作品の肝に当たる部分で、このルールがプレイを非常に難解なものにしています。

ステップごとに順を追って説明します。
1.攻撃の脅威
攻撃を行う場合、攻撃側が攻撃を宣言するわけですが、
宣言する内容は、どのアプローチを経由して、敵のどのローカルに攻撃するか だけです。
この時点では、攻撃に参加する部隊などは一切公開しません。
2.防御または退却
防御側は、防御するか退却するかを選択しなければなりません。
防御する場合は、防御する防御部隊(ピース)を自軍より選択し公開しなければなりません。
敵が攻撃してくるアプローチに部隊がいる場合は、
・アプローチを防御している全ての部隊が防御部隊として選ばれなければなりません。
・リザーブや他のアプローチにいる部隊は、防御部隊に加えることができません。
敵が攻撃してくるアプローチに部隊がいない場合は、
・リザーブにいる任意の軍団の任意の部隊を、防御部隊として選ぶことができます。
・リザーブにいる軍団から分離された部隊は、1部隊のみ防御部隊に加えることができます。
・同じターンに他のアプローチからの攻撃に対して防御部隊として既に選ばれたことがある部隊は、
防御部隊として選ぶことができません。
・同じターンに既に戦い、退却してきた部隊は防御部隊として選ぶことができません。
防御せずに退却する場合や防御部隊がいない場合は、ローカル内の全ての部隊が退却しなければなりません。
退却する場合は、以降の戦闘のステップは実行されず即時退却が処理されます。(詳細は後述)
3.牽制の選択
牽制の場合は、攻撃側は攻撃が牽制であることを宣言しなければなりません。
道路移動による攻撃は、全て牽制でなければなりません。
攻撃が牽制である場合は、
・攻撃部隊がアプローチにいた場合、そのままその場所に留まります。
・攻撃部隊がリザーブにいた場合、リザーブに留まるか攻撃を仕掛けたアプローチに進軍するか選択できます。
ただしアプローチに進軍する場合は、全ての攻撃部隊が進軍しなければなりません。
・防御部隊がアプローチにいた場合は、そのままその場所に留まります。
・防御部隊がリザーブにいた場合は、任意の防御部隊がアプローチに進軍することができます。
ただし、最低でも1部隊はアプローチに進軍しなければなりません。
攻撃が牽制である場合は、以降の戦闘のステップが実行されず処理は終了します。
4.防御リード部隊の宣言
攻撃が牽制でない場合、防御側は防御リード部隊を宣言しなければなりません。
防御リード部隊はアプローチがワイドなら0-2部隊、ナロウなら0-1部隊を選ぶことができます。
*アプローチの幅が部隊ピースの2倍ある場合はワイド、部隊ピースと同じ幅ならナロウといいます。
防御リード部隊は、
・防御部隊から選ばなければなりません。
・防御部隊がリザーブにいる場合
・強さが1の部隊を防御リード部隊に選ぶことができません。
・同じ軍団内の同じタイプの部隊のみペアを組むことができます。
5.攻撃リード部隊の宣言
この時点で初めて攻撃側が、攻撃(移動)の具体的な内容を公開します。
攻撃の宣言から始まり、防御側としては敵が攻めてくるアプローチのみが明確になっているだけで、
どのような敵が攻めてくるのか全く分からない状態で、
自軍の防御部隊と防御リード部隊を選出しなければならないわけです。
攻撃側としては、
・攻撃が生じる移動命令を公開します。移動する部隊は全て攻撃部隊となります。
・移動命令は、基本的には軍団や軍団から分離した部隊に個別に発せられるもので、
攻撃は、この移動命令から生じるわけですから攻撃もまた軍団や部隊が個別に行うものとなります。
・ただし、同じ場所から同じ場所に移動する複数の軍団のみ、
一緒に移動して合同で同じ敵を攻撃することが許されています。
・加えて、同じアプローチにいる2つの砲兵部隊が隣接するローカルに一緒に移動して攻撃する場合のみ、
単独の部隊が合同で同じ敵を攻撃することが許されています。
攻撃側は、攻撃となる移動命令の具体内容を公開するとともに攻撃リード部隊を宣言しなければなりません。
攻撃リード部隊は攻撃がワイドかナロウかをまず宣言します。
ただし、攻撃するアプローチがナロウの場合は、自動的に攻撃はナロウとなります。
攻撃リード部隊は攻撃がワイドなら0-2部隊、ナロウなら0-1部隊を選ぶことができます。
攻撃リード部隊は、
・攻撃部隊から選ばなければなりません。
・同じタイプの部隊のみペアを組むことができます。
・強さが1の歩兵や騎兵の部隊は攻撃をリードすることができません。
・リザーブから移動してきて攻撃する砲兵部隊は攻撃をリードすることができません。
・軍団が攻撃する場合、砲兵部隊は攻撃をリードすることができません。
攻撃アプローチがワイドで防御リード部隊が2部隊宣言されている場合、
もし攻撃側が攻撃をナロウとした時には
攻撃側は戦う相手として2つの防御リード部隊から任意に1部隊選ぶことができます。
戦闘には、移動にも増して非常に複雑なステップとルールが存在します。
ただ、このルール一つ一つがこのゲームの良さであるところが、
最近になって少しずつですが理解できるようになってきました。この作品、只者ではない!(次回に続きます)
ナポレオンの凱旋 Napoleon's Triumph 2013/2/22 その1
ナポレオンの凱旋 Napoleon's Triumph 2013/2/22 その2
ナポレオンの凱旋 Napoleon's Triumph 2013/2/22 その3
戦闘について
戦闘は、以下の複雑なステップを経て解決されます。
このゲームシステムがこの作品の肝に当たる部分で、このルールがプレイを非常に難解なものにしています。

ステップごとに順を追って説明します。
1.攻撃の脅威
攻撃を行う場合、攻撃側が攻撃を宣言するわけですが、
宣言する内容は、どのアプローチを経由して、敵のどのローカルに攻撃するか だけです。
この時点では、攻撃に参加する部隊などは一切公開しません。
2.防御または退却
防御側は、防御するか退却するかを選択しなければなりません。
防御する場合は、防御する防御部隊(ピース)を自軍より選択し公開しなければなりません。
敵が攻撃してくるアプローチに部隊がいる場合は、
・アプローチを防御している全ての部隊が防御部隊として選ばれなければなりません。
・リザーブや他のアプローチにいる部隊は、防御部隊に加えることができません。
敵が攻撃してくるアプローチに部隊がいない場合は、
・リザーブにいる任意の軍団の任意の部隊を、防御部隊として選ぶことができます。
・リザーブにいる軍団から分離された部隊は、1部隊のみ防御部隊に加えることができます。
・同じターンに他のアプローチからの攻撃に対して防御部隊として既に選ばれたことがある部隊は、
防御部隊として選ぶことができません。
・同じターンに既に戦い、退却してきた部隊は防御部隊として選ぶことができません。
防御せずに退却する場合や防御部隊がいない場合は、ローカル内の全ての部隊が退却しなければなりません。
退却する場合は、以降の戦闘のステップは実行されず即時退却が処理されます。(詳細は後述)
3.牽制の選択
牽制の場合は、攻撃側は攻撃が牽制であることを宣言しなければなりません。
道路移動による攻撃は、全て牽制でなければなりません。
攻撃が牽制である場合は、
・攻撃部隊がアプローチにいた場合、そのままその場所に留まります。
・攻撃部隊がリザーブにいた場合、リザーブに留まるか攻撃を仕掛けたアプローチに進軍するか選択できます。
ただしアプローチに進軍する場合は、全ての攻撃部隊が進軍しなければなりません。
・防御部隊がアプローチにいた場合は、そのままその場所に留まります。
・防御部隊がリザーブにいた場合は、任意の防御部隊がアプローチに進軍することができます。
ただし、最低でも1部隊はアプローチに進軍しなければなりません。
攻撃が牽制である場合は、以降の戦闘のステップが実行されず処理は終了します。
4.防御リード部隊の宣言
攻撃が牽制でない場合、防御側は防御リード部隊を宣言しなければなりません。
防御リード部隊はアプローチがワイドなら0-2部隊、ナロウなら0-1部隊を選ぶことができます。
*アプローチの幅が部隊ピースの2倍ある場合はワイド、部隊ピースと同じ幅ならナロウといいます。
防御リード部隊は、
・防御部隊から選ばなければなりません。
・防御部隊がリザーブにいる場合
・強さが1の部隊を防御リード部隊に選ぶことができません。
・同じ軍団内の同じタイプの部隊のみペアを組むことができます。
5.攻撃リード部隊の宣言
この時点で初めて攻撃側が、攻撃(移動)の具体的な内容を公開します。
攻撃の宣言から始まり、防御側としては敵が攻めてくるアプローチのみが明確になっているだけで、
どのような敵が攻めてくるのか全く分からない状態で、
自軍の防御部隊と防御リード部隊を選出しなければならないわけです。
攻撃側としては、
・攻撃が生じる移動命令を公開します。移動する部隊は全て攻撃部隊となります。
・移動命令は、基本的には軍団や軍団から分離した部隊に個別に発せられるもので、
攻撃は、この移動命令から生じるわけですから攻撃もまた軍団や部隊が個別に行うものとなります。
・ただし、同じ場所から同じ場所に移動する複数の軍団のみ、
一緒に移動して合同で同じ敵を攻撃することが許されています。
・加えて、同じアプローチにいる2つの砲兵部隊が隣接するローカルに一緒に移動して攻撃する場合のみ、
単独の部隊が合同で同じ敵を攻撃することが許されています。
攻撃側は、攻撃となる移動命令の具体内容を公開するとともに攻撃リード部隊を宣言しなければなりません。
攻撃リード部隊は攻撃がワイドかナロウかをまず宣言します。
ただし、攻撃するアプローチがナロウの場合は、自動的に攻撃はナロウとなります。
攻撃リード部隊は攻撃がワイドなら0-2部隊、ナロウなら0-1部隊を選ぶことができます。
攻撃リード部隊は、
・攻撃部隊から選ばなければなりません。
・同じタイプの部隊のみペアを組むことができます。
・強さが1の歩兵や騎兵の部隊は攻撃をリードすることができません。
・リザーブから移動してきて攻撃する砲兵部隊は攻撃をリードすることができません。
・軍団が攻撃する場合、砲兵部隊は攻撃をリードすることができません。
攻撃アプローチがワイドで防御リード部隊が2部隊宣言されている場合、
もし攻撃側が攻撃をナロウとした時には
攻撃側は戦う相手として2つの防御リード部隊から任意に1部隊選ぶことができます。
戦闘には、移動にも増して非常に複雑なステップとルールが存在します。
ただ、このルール一つ一つがこのゲームの良さであるところが、
最近になって少しずつですが理解できるようになってきました。この作品、只者ではない!(次回に続きます)
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なんというか、家では広げるのもきついのでゲーム会会場であれこれ並べてやってみましたが…通常SLGと違う事が多すぎてどうにもこうにもマニュアル首ったけでした。
兵科の違い、地形の効果、移動、攻撃部分等をサマリーにすれば、マニュアルほどかっちりしてなくても2vs2とかでも楽しそうですし、それでルールを覚えてもらって対戦できる人を増やす…などと考えております。