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テーベの東 Jenseits von Theben 2013/1/18

ナイル川東岸に位置し古代エジプトの王都であったテーベ、今回は世界の遺跡を発掘する「テーベの東」。

テーベの東 Jenseits von Theben」 プレイ人数2-4人 10歳以上 プレイ時間60分間

theben130118_001.png

最初の印象は、やけに箱がデカい。

でも全体としては、
とても垢抜けしたファミリーゲームといった感じ。明るくてとてもイイですね、文部科学省推薦みたい。

(続きを読む)

theben130118_01.jpg

スタート時のゲームボード。実は5か所ある発掘エリアに、価値1の発掘品タイルを置くことを忘れてスタート。

ゲームボードの縁に沿って設けられているのが時間トラックで、1年を52周で表しています。
まず時間トラックの1のスペースに、各プレイヤーの時間マーカーを置きます。

プレイヤーは、時間(週)を消費して様々なアクションを行います。
アクションで消費した時間(週)分だけ、時間トラック上の時間マーカーを進めます。

時間トラック上の時間マーカーが一番後ろのプレイヤー、すなわち一番時間を消費していないプレイヤーが、
常に手番となってアクションを行います。

theben130118_02.jpg

緑と赤はツレと私の考古学者コマで、ワルシャワからスタートします。
7つの都市を移動して考古学の知識を収集します。遺跡の発掘には考古学の知識が必要です。

theben130118_03.jpg

発掘エリアは、この5か所です。

theben130118_04.jpg

これは学者カードです。ボード上には常に4枚の学者カードが公開されています。

学者カードを獲得するためには、カードの上部に書かれている都市に考古学者コマを移動し、
カードの右上に書かれた数字だけ週を消費しなければなりません。

例えば左下のクレタの「専門書」カードを獲得するには、
考古学者コマをパリに移動させて、2週間消費しなければなりません。

「専門書」カードは、

・発掘エリアごとに色分けされていて5種類(5色)あります。
・カードに描かれた閉じた本のマーク1個につき、専門知識1ポイントを得ます。

theben130118_11.jpg

ギリシャが橙色、クレタが赤紫色、エジプトが黄色、パレスチナが緑色、メソポタミアが青色となっています。

カードの専門知識ポイントは1~3ポイントで、専門知識ポイント数により消費する週も1~4と変わります。
多くの知識を得るには、当然ながら長い時間が必要となります。

考古学者コマが隣接する都市に移動するには、1週間消費しなければなりません。

学者カードには、「専門書」カード以外に様々なカードがあります。

右端の開いた本のカードが、「一般書」カードです。
このカードを獲得すると、一般知識ポイントが得られます。

発掘時には、専門知識ポイントに一般知識ポイントを加えた知識の合計ポイント数が大きく影響します。

左端の人が描かれたカードは、「アシスタント」カードです。
2枚で専門知識1ポイント、3枚で専門知識2ポイントとなります。

「アシスタント」カードの専門知識ポイントは、どの発掘エリアでも使用できますので、
ポイント数は少ないですが、とても便利なカードです。

左上の「ショベル」カードは、発掘する際に引くことができる発掘品タイルの数を増やします。
2枚で発掘品タイル1枚、3枚で発掘品タイル2枚をそれぞれ追加できます。

発掘したタイルの中にも、専門知識ポイントや一般知識ポイントを増やしてくれるタイルがあります。

theben130118_17.jpg

それ以外にも、どの都市にでも時間を消費することなく移動できる「飛行船」カード(左)や、
「専門書」カードと同様に専門知識ポイントを得ることができる「伝説と伝承」カード(右)などがあります。

「飛行船」カードや「伝説と伝承」カードは、
「専門書」カード等とは異なり、移動や発掘で使用された後に捨て札となります。

「アシスタント」カードと「ショベル」カードは、
それぞれ1枚でも使用して、専門知識1ポイントや発掘品タイル1枚を獲得できます。
ただし1枚で使用した場合のみ、使用後は捨て札となります。

theben130118_13.jpg

これは時間ホイールと呼ばれるもので、発掘時に使用します。

一番上の青地に白文字で描かれた数字が、知識の合計ポイントです。
ホイールを回して、発掘エリアに関する専門知識ポイントと一般知識ポイントを合計した数に合わせます。

専門知識ポイントは、
保有する「専門知識」カードと「伝説と伝承」カード、「アシスタント」カードの合計となります。

一般知識ポイントは、保有する「一般知識」カードの合計となりますが、
先に計算した専門知識ポイントを超えたポイント数を使用することができません、たとえ保有していたとしても。

時間ホイールの縦に並んでいる黒文字の数字は、発掘に消費する時間(週)を示しています。

ホイールの窓に表示されている赤文字の数字は、発掘のときに引くことのできる発掘品タイルの数です。

発掘エリアで引くことができる発掘品タイルの数は、このように知識ポイントと発掘にかける時間で決まります。

theben130118_09.jpg

発掘エリア毎に、このような布袋が用意されていて中には30枚の発掘品タイルが入っています。
発掘品タイルのうち16枚はガラクタで価値がありません。

theben130118_15.jpg

発掘エリア毎に布袋に入っている価値のある発掘品のリストです。価値1~7までの様々なタイルが存在します。

発掘するには、考古学者コマを発掘エリアに移動して発掘する旨を宣言します。
それから発掘に消費する時間(週)を決め、
保有する知識ポイントから、時間ホイールで引く発掘品タイル数を割り出します。

theben130118_10.jpg

これが、発掘品タイルです。有名なツタンカーメンなども含まれています。価値はそのまま勝利点となります。

該当する布袋から発掘品タイルを引き、
価値のあるタイルだけを残して、価値のないガラクタのタイルは布袋に戻します。

theben130118_16.jpg

これは、発掘許可タイルと呼ばれるもので発掘エリア毎に1枚あります。
発掘した場合、この発掘許可タイルを裏返しにして×が描かれた面を上にします。

同じ年に、同じ発掘エリアを2度発掘することは許されていません。
時間マーカーが時間トラックの52のスペースを過ぎた(1年が経過した)ときに、
裏返しになっている全ての発掘許可タイルを表向きにします。

発掘エリアで発掘が行われると、価値のある発掘品タイルだけが布袋から抜き取られていくので、
発掘するのが遅くなればなるほど、価値のあるタイルを引く確率が低くなっていきます。

引くタイル数を増やすために、知識ポイントを高めることも大切ですが、
その為に発掘が他のプレイヤーよりも遅れてしまって、
遺跡に価値のあるタイルが残っていない、などといったことにならないように注意しなければなりません。

theben130118_12.jpg

これは学者カードの一種で「学会」カードとよばれるもので、
ゲーム終了時に、保有する枚数に応じて勝利点が獲得できます。

発掘には影響しませんが、枚数が増えるとかなりの勝利点をもたらしますので要注意です。

theben130118_08.jpg

ボードの左下に公開されるカードが「展示」カードです。

学者カードの山札から、学者カードを補充するために引いたカードが「展示」カードの場合、
ボード右上の学者カードのスペースではないく、引いた「展示」カードをこのスペースに置きます。

theben130118_06.jpg

3つある展示カードスペースには、
a~cのアルファベットがふられていて、引かれた「展示」カードは常にaのスペースに置かれます。

すでにこのスペースに「展示」カードが置かれている場合、
カードはaからcへと心太式に押し出されていき、cから押し出されたカードは捨て札となります。

「展示」カードも学者カードと同様に、
考古学者コマを該当する都市に移動してカードの右上に書かれている数字分だけ時間を消費すれば獲得できます。

ただし、
カードの下に描かれている発掘品タイルのマーク(色と枚数に注意)だけ発掘品タイル所有していないと、
「展示」カードを獲得する、すなわち展示会を実施することができません。

「展示」カードを獲得する際には、
他のプレイヤーに該当する発掘品タイルを所有していることを明示しなければなりません。

「展示」カードを獲得すると、カードの左上に書かれた勝利点を得ます。

勝利点は、所有している発掘品タイルと「展示」カード、「学会」カードからだけでなく、
各発掘エリア毎に、最も多くの専門知識を有しているプレイヤーにも与えられます。(5勝利点)



「学会」カードを軽視していたことと、「ショベル」カードが勝敗を決めました。ツレが大差で勝利。

布袋から発掘品タイルを引きながら、笑いが止まらないツレ。

出土した発掘品を誇らしげに見せつけながら、「このゲーム、チョット軽いね。」だって。
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Comments

人気のある面白いゲームが日本語版になるのは良いことなんですが・・・
テーベというカタカナに違和感を感じてしまいます。

そこが何とかなりませんかね?

個人的には、やはり横文字が良いと思いますが・・・

カタカナも横文字ですね!

それでも僕も購入しましたけど・・・

Re: 人気のある面白いゲームが日本語版になるのは良いことなんですが・・・
私も全く同意見です。

ただ読めないとか意味がわからないなどは、それ以前の問題ですから、
雰囲気を多少犠牲にしても日本語版は有難いです、特にカードが多いゲームなんかは。

「ナポレオンの凱旋」なんかは、仏・独・露の将軍が登場してきて、
困ったことに、まず名前が読めません。

将軍の名前なんかいいじゃないかと思われるかもしれませんが、
登場する地名とか駅名とか人名など読めないと、プレイできても雰囲気がチョットね…台無しというか。

なかには、「村の人生」みたいに日本語のタイトルの方が良いものもありますね。

Eduさんの今回のコメントで、
「数エーカーの雪」を英語のタイトルと並べてしみじみと見比べてみたのですが、
このゲームに限っては、どちらもイイですね。日本語のタイトルは直訳ですが、それでもナンカいいですね。
もともとのタイトル自体がイイということですかね。

私の一番好きなゲームですので「あばたもえくぼ」かもしれませんね。

なにはともあれ、「テーベ」は面白いですね、特に発掘品タイルを引くところが。
今度2月に、開催する予定のオールナイトテーブルで・・・
テーベの東が登場しそうで・・・

詳しい方にインストなどをお願いしますけどね。

ちょっとは学習しとかないといけません。

発掘モノや考古学モノ・古代文明のゲームなどは、

お金がないくせに購入したくなります。

悪癖ですね。。。

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プロフィール

boardgameaddiction

Author:boardgameaddiction
ボードゲームが大好きで、プレイするだけでなく、
集めてルールを読むだけで十分満足している、
生きることに結構真面目な、
そこら辺にゴロゴロしている、ごく普通の人です。

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