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ウォー・オブ・ザ・リング War of the Ring 2014/7/5 その2 ミドルアースの国々

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ウォー・オブ・ザ・リング War of the Ring 2014/7/5 その1 指輪の仲間


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中つ国(ミドルアース)には、自由の民と冥王軍の様々な国が存在します。

自由の民の国は、北端に位置するドワーフ(茶色)と北方人(水色)の両国、北から中央に広がるエルフ(薄緑色)、
さらに中央のローハン(深緑色)と南のゴンドール(青色)、これら5つの国が中つ国のほぼ全域に展開しています。

冥王軍の国は、北と南東のサウロン(赤色)と中央のアイゼンガルド(黄色)、さらに東の南方/東夷(橙色)の3つ。


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これはドワーフの軍隊です。リーダーユニット(左)と、軍隊ユニットである精鋭ユニット(中央)と一般兵ユニット(右)です。
軍隊ユニットは、数百の戦士から数千のオークを表しています。


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同様に、上から順に北方人、エルフ、ローハン、ゴンドールのそれぞれリーダーと精鋭、一般兵のユニットです。


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これは冥王軍のサウロンの軍隊ユニットである精鋭ユニット(左)と一般兵ユニット(右)です。

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冥王軍のリーダー的存在は、この指輪の幽鬼ことナズグールです。冥王軍の全ての軍隊ユニットを指揮します。
中つ国のいたるところに瞬時に移動することができ、自由の民にとって非常に厄介な存在となります。


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同様に上はアイゼンガルド、下は南蛮/東夷のそれぞれ軍隊ユニットである精鋭ユニットと一般兵ユニットです。


さらに重要な存在として、先の記事でご紹介した指輪の仲間と冥王の配下が挙げられます。

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お馴染みの指輪の仲間達です。
左からアラゴルン(ストライダー)、ガンダルフ、レゴラス、ボロミア、ギムリ、メリアドク、ペレグリン、ゴラムです。

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こちらは冥王の配下の3人です。それぞれ強力な力を持っています。
左から魔王、サルマン(ご機嫌斜めで後ろを向いています)、サウロンの口です。


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これは中つ国の各国の外交姿勢を表す政治トラックです。
ゲーム開始時には、この政治トラック上に各国の政治カウンターが置かれています。

一番上のスペースには、ドワーフ(左上)と北方人(右上)、エルフ(左下)、ローハン(右下)、
二番目のスペースには、ゴンドール(上)と南蛮/東夷(下)、
三番目のスペースには、アイゼンガルド(上)とサウロン(下)、
最後のスペースは戦争中ボックスで、このスペースに政治カウンターが置かれた国は戦争中となります。

政治カウンターが戦争中ボックスから離れた位置にあるほど、その国は戦争への参加に消極的となります。

また、戦争参加へ消極的な国の政治カウンターは裏返し(カウンターの枠の色が灰色)になっています。
ゲーム開始時は、エルフ以外の自由の民の国は全てカウンターが裏返しとなっていて戦争参加には消極的です。

一方、当然のことながら冥王軍の3つの国の政治カウンターは全て表向きで戦争には積極的です。

政治カウンターが表向き(カウンターの枠の色が灰色ではない)で、戦争中ボックスに存在しない場合、
その国家は戦争には参加しておらず、その軍隊はたとえ自陣営であったとしても他国の国境を越えて移動したり、
増援部隊を要請したり、敵国の軍隊を攻撃することができません。

政治トラック上で政治カウンター1つを戦争中ボックスに向けて1スペース移動するには、
出目が招集のアクションダイス1つを消費しなければなりません。

加えて、以下のイベントのいずれかが発生するたびに政治カウンターは自動的に1スペース前進します。

・その国家の軍隊が攻撃された
・その国家の拠点(町、都市、城塞)が敵に占領された

政治カウンターが戦争中ボックスから離れた位置にある国家ほど、
戦争に参加させるためには多くの招集の出目のアクションダイスを必要とし、戦争への参加が遅れます。

加えて国家が戦争参加に消極的、
すなわち、その政治カウンターが裏向きのままでは戦争中ボックスへ政治カウンターを進めることができません。

自由の民側の国家の政治カウンターは、以下のイベントのいずれかが発生したときに表向き(臨戦態勢)となります。

・その国家に敵の軍隊が侵入した
・その国家の軍隊が攻撃された
・その国家の都市か城塞で指輪の仲間がその位置を明かした
・その国家を臨戦態勢化できる仲間が、その国家の都市か城塞で移動を終えた

自由の民側としては、敵軍に自国のエリアに侵入されたり、攻撃された後で臨戦態勢化するようでは手遅れとなります。

また、指輪の仲間には滅びの山で冥王の力の源である指輪を壊すという重要な任務がありますので、
中つ国に点在する自陣営の国々を全て訪れる余裕はありません。

やはり原作通り、ガンダルフやアラルゴンなどの仲間が指輪の仲間から離脱して手分けして自陣営の国々を訪れ、
戦争参加に導かなければなりません。

一方、冥王軍の3つの政治カウンターは、いずれも戦争中ボックスに非常に近い位置にあり、
なおかつ、その政治カウンターも全て表向き、すなわち臨戦態勢化にあり比較的容易に戦争参加に移行できます。

ゲーム開始当初は冥王軍側がいちはやく自陣営の国々を戦争状態にして、
軍隊の移動とその増援による自軍の強化と、着々と戦いに向けて歩を進めてきます。

このような冥王軍の動きを横目で見ながら、自由の民プレイヤーは指輪の仲間を秘密裏に滅びの山に向かわせると共に、
自陣営の国々を戦争に参加させるために、躍起になって仲間たちを暗雲迫る中つ国で奔走させることとなります。

主にその出身国といった理由などから、
仲間ごとに戦争参加を説得できる、すなわち臨戦態勢化できる国家が異なっていて、これまた興味深いところです。

このあたりのゲームの流れが、
本作品を単なるウォーゲームの域にとどまらせることなく世界トップレベルに押し上げている所以であると思います。

本作品はウォーゲームでありながら、
ゲームを開始しても直ぐには敵軍を攻撃するどころか敵国に進軍することすらできません。
次回 「ウォー・オブ・ザ・リング War of the Ring 2014/7/5 その3 アクションダイス」 に続きます。

ごきげんよう、さようなら。
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プロフィール

boardgameaddiction

Author:boardgameaddiction
ボードゲームが大好きで、プレイするだけでなく、
集めてルールを読むだけで十分満足している、
生きることに結構真面目な、
そこら辺にゴロゴロしている、ごく普通の人です。

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