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世界のボードゲーム

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「1775-反乱」の日本語データ

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一部の方からご希望がありましたので、 「1775反乱」の日本語データを以下に公開します。

カードの和訳データ
プレイエイドの和訳データ

資料はすべてPDFファイルです。


本ブログにて公開いたします資料は、
以下の内容を十分にご理解・ご了承の上でご利用いただきますようお願い申し上げます。

1.資料の内容は、
  私の乏しい語学力に基づき翻訳した内容ですので、間違いや私自身の勝手な解釈が数多く含まれています。

2.資料の公開目的は、
  私と同じボードゲーム 「1775反乱」の日本人のファンの方に、
  快適なプレイを実現するために少しでもお役立ていただくためです。

  ご利用は、ファンの方が個人的にゲームをプレイするときに使用される範囲を逸脱して、
  営利的な目的や他への転用などはお控えください。

3.ご利用にあたっては、
  あくまで自己責任のもとに、ご自身がボードゲームをプレイするためにご利用ください。

読みづらい、解りにくいところがたくさんあると思いますが、ボードゲームファンの方々の一助となれば幸いです。


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「美味しんぼ」について

正直いって福島のことは良くわかりません。

現地に行ったこともなければ、
放射線被爆に関する専門的知識も皆無に等しい私がコメントするのは的外れもいいところかもしれませんが…。

原作者の雁屋哲さんと出版社である小学館の主張に私はある種の共感をおぼえました。

美味しんぼ問題では「根拠のない風評に対しては国として全力を挙げて対応する必要がある」と述べる一方で、
「世界一安全な原発技術を提供できる」と言って、
海外で日本製の原発を売り込む安部総理のほうにこそ私は違和感を感じます。

いまだに福島原発での汚染水問題は解決していません。

それ以前に使用済み核燃料の再処理工場の建設と再処理で生まれる高レベル放射性廃液の処理(埋設)に関する
具体的な目処がたっていません。

にもかかわらず、また原発の建設を再開し、その火を点けようとしています。

原発の火はいったん点けたら、人類の英知をもってしても直ぐに消すことができない、
非常に危険極まりない代物であることを福島の事故で日本人は学びました。

人の手で消すことのできない焚火があるとしたら、そんな危険な焚火に火を点ける馬鹿はいないでしょう。
なのに原発には、火を点けようとしています。

残留放射性物質や低線量被ばくの影響によって被害を受けているかもしれない人が少数であっても実際に存在して、
それらの人々の意見が「風評被害」という一言で押さえ込まれているのであれば、
また、子供の健康などを考慮して福島を離れていく人たちにも福島にとどまる人達と同様に十分な配慮がなされるように、
雁屋哲さんと小学館が望む
「さまざまなご意見が、私たちの未来を見定めるための穏当な議論へつながる一助となることを切に願います」との主張に
福島の問題に対する彼らの真摯な姿勢が私には感じられるのです。

「福島の未来は、日本の未来だ。これからの日本を考えるのに、まず福島が前提になる。」主人公の山岡士郎の言葉。
他とは異なる視点からではありますが、
雁屋哲さんと小学館の方たちもまた福島事故を心から憂う心優しい日本人であると私は思うのです。

ウォーゲーム好きでも憲法改正には反対です!

私はウォーゲーム好きですが、実際の戦争には大反対です。だから憲法改正には絶対反対です。

第21条の改定に関しても気になりますが、第9条の改定は絶対にダメです。

日本国は国際紛争を解決する手段として武力による威嚇ならびに行使を、
これまで同様に永久に放棄し続けなければならないと思うのです。

日本国は喧嘩になっても絶対に武力を行使しない。喧嘩を売られても武力行使しない。

日本国は武力行使以外の手段をもって喧嘩を収める、国際紛争に対処する国であるべきです。

どんな理由があろうと人を殺してはならないのと同じように、
どんな理由があろうと他国に武力を行使してはなりません。戦争をしてはなりません。

日本国憲法はわが国が世界に誇ることのできる素晴らしい憲法だと私は思うのです。

文章が一般の人にとって難しい、表現が古臭い、といった日本国憲法に対する批判を私は否定しません
当然ながら、より解り易く改定することについてはやぶさかではありません。

しかしながら、解り易くすることと戦争放棄の基本理念を改定することとは完全に切り離して考えるべきです。
とても大切なことですので、両者をごちゃ混ぜにして焦点がぼかされるようなことがあってはなりません。

そして、このような論議が起きている時期だからこそ、第96条も変えるべきではないと思います。
憲法の改正は慎重の上にも慎重を重ねるべきです。箍をゆるめて良いことなんか一つもありません。

日本国憲法は、外力すなわちGHQの意向が強く反映されていることは間違いないでしょう。

しかしながら下記の2つの条文からも
「いかなることがあっても、もう戦争はやめよう!」という戦争体験者の悲痛な叫びが私には聞こえてきてなりません。

「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。」

「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」


戦争体験者たちは、「どんなことがあっても、これからは戦争をしてはならない!」と我々にこの素晴らしい憲法を託し、
日本の平和な未来を願ったのではないでしょうか。

世界中の国々が日本と同じように戦争放棄の平和憲法を掲げる日が来るのを私は願ってやみません。

孫の世代、さらにその先の世代まで、
日本の誇る平和憲法が未来永劫受け継がれていくことを私は願ってやみません。


ツレとボードゲームをプレイしながら、戦争はウォーゲームで十分だと私は思うのです。

第十七回月間BGA賞受賞作品 2014/5/2

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第十七回月間BGA(Board Game Addiction:ボードゲーム中毒)賞を発表します。

前月に我が家でプレイされた以下のボードゲームのみが、この賞の選考の対象となっています。

ノミネート作品(順不同) 

アグリコラ
カルカソンヌ
スチームパーク
1775-反乱
ロシアンレールロード
ブルームーン:レジェンド

選考は本ブログの主催者の独断と偏見によるもので、ゆえに著しく公平性を欠くものであり、
世の中の一般的評価や常識とも大きく乖離するもので扱いには注意が必要です。


第十七回月間BGA賞受賞作品

ロシアンレールロード Russian RailRoards

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講評

受賞作品の選定にあたって、今回は久々に悩みました。

「1775-反乱」と「ロシアンレールロード」、「ブルームーン:レジェンド」の三つはいずれも受賞に値する作品です。
特に「1775-反乱」は、ウォーゲームファンにとっては垂涎の的とも言える、落ち着いた大人テイストの作品です。

イベントとしてカードに登場する人物や出来事は歴史を忠実に反映したものが多く、
否が応でもプレイヤーはアメリカ独立戦争の時代に引き込まれていき、いつのまにか星条旗の下で指揮をとることに。

しかしながら決め手となったのは、「ロシアンレールロード」のプレイにおける戦略の多様性でした。

シベリア横断鉄道の線路の敷設と機関車の改良をはじめとして、序盤での得点効率の高いキエフ鉄道の開拓、
加えて工業の発展と、得点戦略における主要な3つの選択肢に加え、技師の雇用や様々なボーナスカードの獲得が絡み、
このゲームにおける取り得る戦略は多岐にわたり、プレイを非常に奥深いものにしています。

重厚で骨太のこの作品が、幅広いボードゲームファンに充実したプレイ感を提供してくれることは間違いないでしょう。
「ブルームーン:レジェンド」も二人用カードゲームとしては捨て難い素晴らしい良さを持っているのですが…。

本作品を開発された方々をはじめとする、関係された全ての方々にここに大きな拍手を贈りたいと思います。

新しいテレビドラマが始まりました その2

その後の我が家での順位です。

1.銀二貫
2.極悪がんぼ
3.MOZU
4.BORDER
5.花咲舞が黙っていない
6.TEAM
7.ロング・グッドバイ
8.ルーズヴェルト・ゲーム
9.ブラックプレジデント
10.サイレント・プア
11.SMOKING GUN

新しく「ロング・グッドバイ」と「ルーズヴェルト・ゲーム」が加わりました。

「ロング・グッドバイ」の全体のトーンが好きです。

見返りを何1つ求めるのではなく、ただただ自分が正しいと思う道を行く主人公と、戦後の退廃した雰囲気が醸し出す、
このドラマのこだわりがイイですね。浅野忠信さん、イイ雰囲気出してますね。


「ルーズヴェルト・ゲーム」の第一話の終了間際。

社内の野球大会で急きょ登板した製造部梱包配送課の派遣社員が投じた一球にスタンドの皆が一様に息を呑むシーン。
これでハートをつかまれました。


残念ながら「アリスの棘」と 「ビター・ブラッド」、「トクボウ」、「弱くても勝てます」は観るのを止めました。

特に「弱くても勝てます」について一言。

私は小さい頃から野球が好きで、
今でいう少年野球から会社へ入った後も友人と軟式野球チームを作って中年のおっさんになるまでプレイしていたので、
どうも「弱くても勝てます」というタイトルから異論があり、しっかりと観る前に拒絶反応がでてしまいました。


今後の予想ですが、「サイレント・プア」と「SMOKING GUN」も近いうちに脱落しそうです。

「SMOKING GUN」で小宮山祥子さん役を演じている安藤玉恵さん。
実は、「探偵はBARにいる」で峰子役を演じている安藤玉恵さんが私は大好きなんですが…。
残念ながら、このドラマはわたし好みではなさそうです。


やっぱり我が家では、「銀二貫」が一番!

井川屋の番頭の善次郎さん役の塩見三省がホンマによろしおますなあ~。

大人に成長した真帆さん役の松岡茉優もよい演技というか、表情が豊かでいいですね。

ああ、
演技といえば「MOZU」の真木よう子さんと「サイレント・プア」の深田恭子さんはいつまでたっても…。残念です。


観続けていて我が家での評価が上昇してきているのが、「BORDER」と「花咲舞が黙っていない」、「TEAM」。

特に「TEAM」が意外とイイですね。
管理官の佐久(小澤征悦)が捜査に携わる刑事達に「あなたたちは駒です。」と言い放つあたりなんか、
このドラマのオリジナリティが感じられます。


ツレは、どうも「極悪がんぼ」が一番好きなようです。
神崎 薫さん役を演じている尾野真千子さん、こういう人が演技派女優というのでしょうね。前出の二人とは大違い。

といっても、私は真木よう子さんも深田恭子さんも嫌いじゃないんです、というよりも結構好きなんです。


最後に「花咲舞が黙っていない」について一言。

杏ちゃんイイですね。いや本当にイイ。「ごちそうさん」からズウ~とイイです。
観ていて「頑張れ杏ちゃん!」と声を掛けたくなります。 今回はこれまで。

1775-反乱 1775-Rebellion 2014/4/28

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アメリカの独立戦争を描いた「1775-反乱 1775-Rebellion」です。
AcademyGamesのレターに書かれたタイトルは「1775 - The American Revolution(アメリカ独立戦争)」でした。

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「1775-反乱 1775-Rebellion」  ★★★★★★★★☆☆
プレイ人数2-4人 10歳以上 プレイ時間1-2時間

イギリスがフレンチ・インディアン戦争による財政危機を解消するために砂糖税や印紙税による増税を
アメリカ東部沿岸のイギリス領の植民地に課したのがアメリカ独立戦争の引き金となったと言われています。

フレンチ・インディアン戦争(1755年 - 1763年)は、私のお気に入りのボードゲーム「数エーカーの雪」で描かれています。

さらにアメリカ独立戦争後の1803年には
アメリカ第3代大統領のトーマス・ジェファーソンがアメリカ独立戦争で同盟国として共に戦ったフランスから
ミシシッピ川流域の広大な領地である仏領ルイジアナを買収しました。

ナポレオンからアメリカが購入したこの広大な未開の領地を探検したのが「ルイス・クラーク探検隊」なのです。

「数エーカーの雪」  「1775-反乱」  「ルイス・クラーク探検隊」
これら3つのボードゲームを、その歴史に思いをはせながらプレイするのも悪くありません。



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ゲームボードです。プレイヤーはボード上にある16の植民地の支配をめぐって戦います。

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上の2つが独立を推し進める大陸軍(右の青色)とパトリオットと呼ばれる民兵(左の白色)
下の2つが植民地を統治しているイギリス正規軍(右の赤色)と
王党派(ロイヤリスト)と呼ばれるイギリスを支持している民兵(左の黄色)  以上の4つの軍隊で戦います。

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青色が大陸軍の部隊駒、同様に白色がパトリオット軍、赤色がイギリス正規軍、黄色が王党派軍のそれぞれ部隊駒です。
それ以外に紫色のフランス正規軍と橙色のドイツ人傭兵、緑色のアメリカ先住民のそれぞれ部隊駒が登場します。

フランスは大陸軍(革命軍)と同盟を結び、ともにイギリスと戦います。
イギリスは数多くのドイツ人傭兵を雇い、戦いに投入してきます。

俗にいうインディアンのアメリカ先住民は、状況に応じてどちらの軍にも加担します。

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ゲームボード上には、New York(ニューヨーク) や Pennsylvania(ペンシルバニア) などの13の植民地と
Quebec と Maine、Nova Scotia の3つの地域の16の地域が描かれていて、これらは全て植民地として扱われます。

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植民地の一つである Pennsylvania(ペンシルバニア)は5つのエリアに分割されていて
エリアの一つに Philadelphia(フィラデルフィア)という都市が存在します。

このように各植民地はさらにいくつかのエリアに分割されていて、エリアの中には都市も存在します。
植民地内のエリアや都市の数は植民地によって様々です。

ゲーム開始時点で、
Pennsylvania(ペンシルバニア)の5つのエリアには、このようにボード上の表記に従って部隊駒を配置します。

他の全ての植民地にも、同様に表記に従って部隊駒を配置します。

ゲーム開始時点で
Pennsylvania(ペンシルバニア)には両サイドの部隊が混在しているのでどちらの支配下でもありません。

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このようにPhiladelphia(フィラデルフィア)のイギリス側の部隊がアメリカ側に入れ替わっても、
北部にアメリカ先住民の部隊(緑色)が存在しているので、アメリカ側はまだこの植民地を支配できていません。

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アメリカ先住民の部隊が独立して存在するエリアにどちらかの部隊が進軍すると、
アメリカ先住民の部隊は、進軍した部隊の同盟軍となります。

このようにパトリオット軍(白色)の一部隊が進軍すると、
アメリカ先住民の二部隊はパトリオット軍とともに戦うようになります。

部隊が存在しないエリアを除き、部隊が存在するエリアを全て自軍の部隊で占拠すると植民地を支配できます。
このように植民地を支配したら、コントロールフラッグというマーカーを置きます。

このゲームでは、より多くの植民地を支配したプレイヤーが勝利します。

このゲームでは以下の3つのシナリオが用意されていて、シナリオによってゲーム前の準備が異なります。

・1775 導入編
・1775 キャンペーン
・ケベック包囲戦

本記事では「1775 キャンペーン」のシナリオに沿ってゲーム内容をご紹介します。

ゲーム開始時点では、ゲームボード上に描かれている部隊を配置するとともに、
各軍はさらに4つの部隊を、自軍サイドの部隊が存在する任意のエリアに追加して配置できます。

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ゲームは複数のラウンドで、さらに各ラウンドは4つのターンから構成されています。

上がラウンドで、木製のラウンドマーカーで現在のラウンドを明示します。
下が現在のラウンドのターンを表わしていて、各軍を表わす4色のダイスを用いてターンを明示します。

この写真では、第3ラウンドの4ターン目、ダイスが青色なので大陸軍のターンを表わしています。

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ラウンドが開始されると、布袋に4色のダイスを入れてシャッフルした後に1つダイスを取り出します。

取り出したダイスは、ゲームボードのターン(TURN)の1番目(1st)のマスに置き、
ダイスの色に該当する軍が手番となり、ターンを実行します。

手番の軍がターンを終了したら、同様に布袋から1つダイスを取り出して次の軍の手番を実行します。
このように4つ全ての軍が手番を実行し終えたら、次のラウンドに移行します。

ターンは以下の4つのフェイズから構成されています。

1.増援フェイズ
2.移動フェイズ
3.戦闘フェイズ
4.カード補充フェイズ


1.増援フェイズ

手番の軍は、自軍の4つの部隊駒を自軍サイドが支配している植民地の都市エリアに配置することができます。
さらに戦場から逃亡した自軍の部隊を全て同様に再配置することができます。


2.移動フェイズ

このフェイズでは必ず1枚だけ移動カードをプレイしなければなりません。

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各軍は、このような十数枚のカードから構成された独自のデッキを持っています。
ちなみに、これらのカードはイギリス正規軍(赤色)のものです。

左列の一番上のカードが移動カードで手番でこのカードをプレイして自軍サイドの軍隊を移動します。
デッキにはこのような移動カードが全部で8枚程度含まれています。

左列の上から2番目のカードも移動カードの一種で、前述の一番上のカードが軍隊を陸上移動させるのに対して、
このカードは戦艦を使用しての水上移動により、軍隊が海または川を越えるのに使用します。

左列の上から3番目のカードも同様に移動カードの一種で一番上のカードと同じく軍隊を陸上移動できます。
ただし、このカードだけはプレイした後、通常の移動カードのように捨札とならず以降プレイエリアに残り続けます。

この休戦協定のカードが、どちらか一方の2つの軍で共にプレイされた時点で休戦協定が成立してゲームが終了します。

そして移動カード以外のカードがイベントカードと呼ばれるもので、
説明書きにあるようにプレイすると特定のエリアに特別な援軍が得られるなど様々な効果を発揮します。

ゲーム開始時に各軍はこのようなデッキをシャッフルした後、3枚引いて手札とします。

手札に1枚も移動カードがない場合は、引いたカード全てをデッキに戻し再度シャッフルした後に3枚引き直します。
移動カードが1枚以上手札に含まれるまで、この手順を繰り返します。

プレイヤーは自軍の手番の移動フェイズで必ず1枚の移動カードをプレイしなければなりません。

左列の一番上の移動カードをプレイした場合、自分の軍隊2つを3エリア先まで移動できます。

ここでいう軍隊とは、自軍の部隊駒を1つ以上含む自軍サイドの部隊駒で構成された部隊駒の集合を指しますが、
軍隊を構成する部隊駒は全て移動開始時点で同じエリアに存在しなければなりません。

また軍隊を構成する部隊駒は、同じエリアから移動を開始して同じエリアで移動を終わらねばなりません。
敵や独立したアメリカ先住民の部隊駒が存在するエリアに移動して入った場合、そこで停止しなければなりません。

自軍の部隊駒が1つも存在しない軍隊は、いかに自軍サイドの軍隊とはいえ移動カードで移動することはできません。


3.戦闘フェイズ

軍隊を移動することにより、敵と味方の両方の部隊が存在するエリアが生じた場合に戦闘が起こります。
敵が存在するエリアに進軍したほうが攻撃側となり、もともとそのエリアにいたほうが防御側となります。

戦闘は該当するエリアから全ての部隊駒がいなくなるか、どちらか一方の部隊駒だけが残るまで続きます。

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これが戦闘ダイスと呼ばれるダイスで、出目は命中(左)と逃亡(中)、指令(右)の3種類あります。
戦闘時にこの戦闘ダイスを戦闘に参加している部隊駒の数だけ振って結果を出します。

命中:出目の数だけ敵の部隊駒を戦場から排除できます。
逃亡:出目の数だけ自軍の部隊駒が戦場から逃亡します。
指令:出目の数だけ自軍の部隊駒を戦場に隣接する敵の存在しないエリアに移動させることができます。

戦闘ダイスは、まず防御側から振って結果を反映した後、攻撃側が振ることになります。

すなわち攻撃側は敵(防御側)からの先制攻撃で生き残った部隊だけしか攻撃できませんので、
戦闘は基本的には先制攻撃ができる防御側が有利となります。

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この戦闘ダイスは各軍ごとに色分けされて用意されているのですが、各軍ごとに数と3種類の出目の数が異なります。

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軍隊によってダイスが異なるのはとても興味深いところです。

イギリスとフランスの正規軍は十分に訓練されているので、
命中の出目が3つと多いだけでなく、逃亡の出目が全く無くて戦闘中に逃亡することはありません。

反対にパトリオット国民軍と王党派国民軍である民兵は、いわゆる素人の兵隊であるため、
命中の出目は2つと少なく、さらに逃亡の出目が2つもあって戦闘中に頻繁に兵が逃亡します。

アメリカ陣営の主力である大陸軍は
そこそこ訓練されているので命中の出目が3つありますが、逃亡の出目も1つあって稀に兵が逃亡します。

基本的には戦闘に参加している部隊駒の数だけ戦闘ダイスを振るわけですが、
各軍隊ごとにダイスの数が決まっていて、ダイスの数以上に部隊駒が戦闘に参加していても増えることはありません。

たとえばイギリス正規軍の部隊駒が2個以上戦闘に参加していても、振ることができる戦闘ダイスの数は2個です。

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イギリス正規軍(赤色)の手番で、植民地の一つである New Jersey を支配するために、
敵である大陸軍(青色)とパトリオット国民軍の部隊がそれぞれ1つずつ配備されている Trenton という都市に、
軍隊を派遣することにしました。

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Nova Scotia の Halifax という都市にはイギリス正規軍と王党派国民軍がそれぞれ3部隊ずつ配備されています。

このイギリス正規軍と王党派国民軍からそれぞれ2部隊を選抜して合計4部隊で1つの軍隊を編成しました。
そして前述の「戦艦による水上移動」という移動カードをプレイして、編成した軍隊を Trenton に進軍させました。

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イギリス正規軍の移動フェイズでイギリス正規軍の2部隊を含む軍隊が Halifax から Trenton に上陸した結果、
Trenton という都市には両陣営の部隊が混在することになり、戦闘が起こります。

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イギリス正規軍の軍隊が Trenton に進軍したために起こった戦闘なので、
イギリス陣営は攻撃側、アメリカ陣営は防御側となり、防御側であるアメリカが先制攻撃の戦闘ダイスを振りました。

振る戦闘ダイスの数は、戦闘に参加している部隊数に等しい数のダイス(青1個と白1個)を振ります。
結果は青ダイス(大陸軍)が命中で、白ダイス(パトリオット国民軍)が逃亡となりました。

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逃亡したパトリオット国民軍(白色)の1部隊は、ゲームボード上の逃亡兵を置くスペースに移動します

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アメリカ陣営の先制攻撃で、
命中の出目が1つ出たため、イギリス陣営では任意の部隊を1つ戦場から排除しなければなりません。

イギリス陣営では、王党派国民軍(黄色)の部隊1つを排除しました。
これは、先の説明にもありましたようにイギリス正規軍のほうが王党派国民軍より戦力的に優れているためです。

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今度は攻撃側であるイギリス陣営が戦闘ダイスを振りました。

振る戦闘ダイスの数は、戦闘に参加している部隊数に等しい数のダイス(赤2個と黄1個)を振ります。
結果は赤ダイス(イギリス正規軍)が命中と指令で、黄ダイス(王党派国民軍)が逃亡となりました。

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赤ダイスの命中の出目で、アメリカ陣営で戦場に唯一残っていた大陸軍の1部隊が排除されました。

イギリス陣営からも王党派国民軍の1部隊が逃亡、Trenton にはイギリス正規軍の2部隊だけが残りました。

戦闘の結果、New Jersey からアメリカ陣営の全ての部隊が排除され、
New Jersey にイギリス陣営の支配を表わすコントロールフラッグのマーカーが置かれました。

赤ダイスの出目で指令が1つ出ていましたので、イギリス正規軍の部隊を1つだけ隣接する敵が存在しないエリア
例えば友軍がいる New York City などに移動することができます。

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ちなみに、この戦闘で逃亡したのはこのようにパトリオット国民軍(白)と王党派国民軍(黄)の各1部隊でした。

この戦闘は、両陣営がそれぞれ1回ずつ戦闘ダイスを振ることで解決しましたが、
戦闘はどちらかが全て排除されるまで続きますので、戦闘に参加している部隊数が多いほど戦闘は長引きます。

4.カード補充フェイズ

手番の終わりに、手札が3枚になるまでカードを補充します。
カードを補充した際に手札に1枚も移動カードが無い場合、相手に手札を公開して確認してもらいます。

その後、手札を全て山札に戻し山札をシャッフルした後に再度手札を3枚引きます。

手札に移動カードが1枚もない場合は、何度でもこの手順を繰り返します。


3ラウンド以降、
各ラウンドの終了時点で少なくとも一方の陣営の全ての軍(2つ)が共に休戦協定のカードをプレイしていた場合、
ゲームは終了し、より多くの植民地を支配していた陣営が勝利します。

3ラウンド以降、休戦協定のカードが1枚でもプレイされたら要注意です。
ゲームボード全体に常に目を配り、敵味方の植民地の支配数の推移に注意を払わなければなりません。

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Massachusetts 付近の主戦場での戦いに目を奪われて、支配している植民地数が1つ足りないことに気付かず、
ツレにまんまと休戦カードを2枚プレイされて、意外なほど簡単に敗北しました。

戦局を大きく左右するイベントカードやアメリカ先住民、両陣営を援助するフランス正規軍やドイツ人傭兵など
ルールはシンプルながら、まさに本格的な大人のウォーゲームです。今回はこれまで。

世界のボードゲームランキング 2014/5/1

レビュー記事一覧  BGA賞受賞作品  ボードゲームのルール  世界のボードゲームランキング


1か月以上も前に手に入れた
「ロビンソン・クルーソー 呪われた島の冒険 Robinson Crusoe: Adventure on the Cursed Island」が
未だにテストプレイにこぎつけていません。

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実は、まだPS3に取り憑かれておりまして現在は「アーミー オブ ツー」にツレとドップリ。

と言いつつも、今回も新たに以下の4作品がランキングに加わりました。

スチームパーク Steam Park
1775-反乱 1775 - Rebellion
ロシアンレールロード Russian RailRoards
ブルームーン:レジェンド Blue Moon: Legends

実は、ボードゲームも結構プレイしております。


では、今月新たにランキングに加わった4作品について一言。

スチームパーク Steam Park
steampark140411_001.png

是非とも家族や恋人なんかと一緒にプレイしてみてください。
テーマが遊園地をつくるという、とっても夢のある内容ですので、プレイしていてとにかく楽しいのです。
詳しくは当ブログのレビュー記事をご覧ください。


1775-反乱 1775 - Rebellion
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「数エーカーの雪」で描かれたフレンチ・インディアン戦争に続くアメリカの独立戦争を描いた作品です。
ウォーゲームにしては結構ルールがシンプルで、その落ち着いた大人のゲームといった趣きが結構気に入りました。
イベントカードに登場する歴史に名を刻んだ人達に想いをはせるとプレイに深みが出てくるように感じます。


ロシアンレールロード Russian RailRoards
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ゲームシステムはワーカープレイスメントですが、選択肢が非常に多いので伸び伸びプレイできます。
3つ設けられた鉄道の路線と、技師の雇用、工業の発展はそれぞれ特徴がありアクション選択を悩ましいものに。
多少地味ではありますが、結構骨太で完成度は高く充実したプレイ感が味わえる本格派です。


ブルームーン:レジェンド Blue Moon: Legends
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以前から欲しかった作品で、日本語版がリリースされて価格もリーズナブルとなり本当に有難いです。
プレイしてみて、二人用カードゲームとしては評判通り非常に優れた作品だと感じました。


では、今月の順位です。

ranking140501_01.jpg

*以下の記事において記載されたゲーム名をクリックすると、そのレビューをご覧いただけます。

「メイジナイト」如何に魅力的な作品が新しく登場しても、この作品の素晴らしさが陰ることはありません。
剣と魔法のファンタジーの世界を満喫できる不動の王者。プレイ中には本当にワクワクして、血が騒ぎます。

魔法の塔や僧院で修業を積み、旅の仲間を集めてシティを目指す、未知なる世界を旅する「メイジナイト」

理想の農場建設をテーマとした「アグリコラ」
森や沼を開墾して、畑には小麦や野菜、牧場には羊や猪、牛、馬、木造のあばら家を石造りに改築して冬の備え。
厩や農機具、かまどに調理場、暖炉と設備を調え、大家族に囲まれた夢見る暮らしの実現を目指します。

アグリコラ:世界選手権デッキ(Agricola: World Championship Deck)は、
まだまだ価格が高くて手が出ません。そろそろ再販しそうな気配?!

もう一つ星が増えてもおかしくない「ツォルキン:マヤ神聖歴」

ツォルキンとは、マヤ文明で使われていた暦のこと。
まず、驚かされるのは大小6つの歯車からなる並はずれたスケールのゲームボード。
スケールだけでなく、その出来栄えにおいてもこれまでに例を見ない素晴らしさ。

そしてワーカープレイスメントを見事に進化させた独自のゲームシステムもまた、
その素晴らしい外観に勝るとも劣らない質の高さに仕上がっています。世界最高級の風格が感じられます。

「アース・リボーン」豊富なシナリオを順を追ってプレイするに従ってルールの幅が広がり、プレイがさらにリアルに。
核戦争以降の荒廃した世界での2大勢力の戦いであるにもかかわらず、軽快なアクションムービー的プレイ感。
理屈抜き、ドンパチ好きには堪らない、ゾンビがうろつくヤバいエリアをショットガンぶっ放して駆け抜けよう。

「ウォー・オブ・ザ・リング」まさにロード・オブ・ザ・リングの世界。
ボード上で入り乱れて戦う両軍のミニチュアと、原作を忠実に再現しようとしたゲームシステムに脱帽。
数多くのフィギュアで埋め尽くされた戦場には、崇高な品格さえ感じられます。
イシルドゥアの末裔アラゴルンや白のガンダルフ、ナズグール、サルマン、魔王が目の前に。

「エクリプス」これまでは、宇宙をテーマとしたボードゲームの最高峰との位置付けだったのですが…。
「スタートレック:艦隊司令官」との比較で、正直いつも順位付けに迷います。
技術開発により最強の宇宙船を設計・建造するという、この作品独自のシステムが順位の決め手となりました。

「スタートレック:艦隊司令官」未知なる宇宙を探検して、様々なミッションを達成していきます。
単なる連邦軍とクリンゴン軍の戦闘だけにとどまらず、様々な未知との遭遇がプレイヤーを待っています。
コロニーや宇宙基地の建設、惑星への遠征隊の派遣、巨大敵艦船の追跡、未知の星域の探索、敵艦長の拉致など
広大な宇宙でお馴染の艦隊を、そのフィギュアでコントロールして目標の勝利ポイント獲得を目指します。

「メイジ・ウォーズ」プレイ時間を忘れさせてくれる文句無しの二人用カードゲームの最高峰。
異なる魔法学校で学んだ二人の魔法使いが、アリーナで独自のスペルを駆使して戦います。
二人の魔法使いが召喚したクリーチャー達が、地を駆け空を舞いアリーナで死闘を繰り広げます。
戦場となるアリーナ(ゲームボード)を導入することにより、
カードゲームの枠から大きく進化し、そのプレイを非常に奥深いものにしています。

「ル・アーブル」ウヴェ・ローゼンベルクの収穫三部作の中で最も好きな作品。
港町にはさまざまな産業が息吹いていて、非常に多彩なビジネスを提供してくれます。
埠頭に陸揚げされるさまざまな資材、港町が繁栄していく雰囲気がとても好きです。
プレイを重ねるごとに様々なアプローチが見えてきて、その良さが再認識されて順位がアップ。

「スルー・ジ・エイジズ」文明の進化を扱った作品ではボードゲームの最高峰といえるでしょう。
プレイを重ねてルールに精通するに従って、文明をコントロールする知的なプレイに評価が高まってきています。
三つの世代にわたって科学、文化、軍事力の進化を図ります。完成度の極めて高い独特のシステムは王者の風格。

「D-Day At Omaha Beach」ウォーゲームといえば、やっぱりD-DAYです。
その詳細なルール群により、1944年6月6日に実施されたオマハにおける上陸作戦の忠実な再現が試みられています。
午前6時15分から開始された、オマハビーチへの上陸から始まるD-DAYにおけるもっとも激しい戦いとされた作戦が
このゲームにおいて、真摯に、そして見事に描かれています。ウォーゲームの真髄を堪能できる重量級の本格派。

「ディセント:闇の世界への旅立ち」闇の王オーバーロードと8人の英雄の戦いが描かれています。
単独でプレイできる20ものクエストに加えて、クエスト同士が関連しあう壮大なキャンペーンゲーム。
一つ一つのクエストがそれぞれ単独のゲームとして成り立つほどの完成度。

各クエストは遭遇1と遭遇2の2つのシーンに分割されているので、プレイの重さを感じさせません。

「ドミナント・スピーシーズ」プレイヤーは哺乳類や爬虫類、鳥類、両生類、節足動物、昆虫を担当して、
氷河期が迫まりくる新しい地球で、種の覇権をかけて戦います。やり応えのある重厚な作品です。

「キャスタウェイ」孤島に漂着した難破者として生き延びて、島の反対側にある岬で救出されるよう努めます。
流れ着いた浜辺から島のジャングルを抜けて、さらに奥地へ。奥地を経て島の反対側にある岬を目指します。
この岬が救出されるためには、島における最適のポジションなのです。

難破者の行く手には様々な困難が待ち受けています。
プレイしていて本当に難破したような気持ちにさせてくれます。その素晴らしさがこの順位に表れています。

「アンドールの伝説」勇者となって邪悪な怪物の進撃からアンドール王国を防衛し、特別な任務を果たします。
とにかくプレイしていて楽しい。本当に英雄となって冒険の世界を旅している感じがします。
なにかの物語を読みふけっているように、どんどん先へと進みたくなる魅力に溢れた新しいシステムの作品です。

「マンション・オブ・マッドネス」建物内には様々なてがかりが点在しています。
部屋にはロックがかかり、鍵やパズルを解くことが必要となります。
ゲームマスターはモンスターを召喚して、探索者の行く手を阻みます。

探索者の真の使命とはなにか、徐々に得られる手掛かりから物語の陰に隠されている真実を解き明かし
モンスターの追手をかいくぐり、自らの勝利条件を突き止め、達成しなければなりません。

ドラマ仕立てで進むプレイ感がとても新鮮です。練りに練られた重厚で素晴らしい作品です。

「ハワイ」島で自分の王国を繁栄させて、島の王に族長として認められなければなりません。
ボードやコンポーネントはまさにハワイのホンワカムード一杯、でもプレイはかなりハードです。

「アンドロイド:ネットランナー」今人気急上昇の二人用カードゲームです。
アンドロイドに支配された退廃した未来社会での、ハッカーの戦いを描いた非常にクールな作品です。
これまでにない斬新なテーマに、新しい息吹が感じられます。今後の発展が楽しみです。

「コンフリクト・オブ・ヒーローズ」第2次世界大戦の独ソ戦をテーマにした本格的な戦術級ウォーゲーム。
銃撃戦をよりリアルに再現すべく準備された詳細なルールは、ステップ方式で修得していきます。
私もそうですが、ウォーゲームファンには堪らない正統派、これぞ押しも押されもしない戦術級ウォーゲーム。
まだ初期のシナリオしかプレイできていないため順位は低いですが、
アース・リボーン同様に、車両や盤外砲撃などのルールが導入されるに従って順位はアップすることでしょう。

「シヴィライゼーション」文明の進化を描いたボードゲームとしては、先の「スルー・ジ・エイジズ」と双璧。
シド・マイヤー作、幌馬車で未開の地を探索する雰囲気はボードゲームでも失われていません。
軍事や科学、文化、経済とそれぞれの分野で勝利条件が設けられていて、プレイの幅が広がります。

「ブラス」派手さはないがプレイを重ねるに従って、次第にその良さが伝わってくる実力派タイプ。
前半は運河、後半は鉄道と輸送手段が切り替わります、産業革命の雰囲気がうまく演出されています。
こんなに面白い「ブラス」がこの順位とは本当に驚きです。

「テラミスティカ」ボードゲームの様々な要素が、これでもかというぐらい一杯詰め込まれて凝縮されています。
まさにてんこ盛り状態なのですが、意外とスッキリまとめられています。単純な陣取り争いではありません。

それぞれ個性ある14の勢力の一つを担当して、独自の能力をフルに発揮して、
住居を進化させて砦や神殿、聖域を建設し世界の覇権を競います。充実したプレイ感が味わえる本格派。

「ボラボラ」ハワイで少し物足りないと感じられる方にはお勧め。
お馴染の島世界で、小屋を建てて魚を獲り、神々に捧げ物をして生活を豊かにします。
ハワイにせよ、このボラボラにせよ、なんなんでしょうか、この独特のマッタリ感は。とにかく楽しいです。

「ロシアンレールロード」シベリア横断鉄道をはじめとする3つの鉄道を建設して勝利点を競います。
鉄道の建設以外に工場建設による工業の発展も加わり、
独自の能力を持つ技師の採用や各鉄道にそれぞれ独特の特徴を持たせているところがプレイを奥深いものにしています。
とても完成度の高い作品で、とても充実したプレイ感が得られるワーカープレイスメントの王道を行く本格派です。

「ゴア」プレイヤーはポルトガルとインドの間を旅する香辛料商人として、商売の拡大・成長を目指します。
船の建造と香辛料の収穫、税金の徴収、探検、入植者の編成、植民地の設立の6分野での発展を中心に、
香辛料と交易船、入植者、資金の調達に奔走します。重さを感じさせず充実したプレイ感が得られる稀有な秀作。

「トラヤヌス」トラヤヌス帝に統治され繁栄の絶頂期にあるローマ帝国が舞台。
政治、交易、領地、軍事などの様々な分野での多彩なアクションが
マンカラを採用した独自のシステムと相まって、非常にうまく機能しています。

「ブレーマーハーフェン」5人の港湾労働者を効果的に配置して港の作業を行います。
商品を船から降ろし、いったん保管した後に運送業者に引き渡します。

船の確保から運送業者との契約、建物の建設まで港のスペースを効率良く活用して、
名声とお金の両方を得た者だけに最終的な成功がもたらされます。港の香りが漂う秀作です。

「ドラゴンイヤー」中国の王子としてプレイヤーは、たび重なる災禍から宮殿を守ります。
宮殿を守るためには、大切な臣下を次々と犠牲にしなければなりません。

宮殿は正に愛しい臣下の人柱の上にかろうじて成り立つという、とても悲惨なお話ですが実にプレイは面白い。

「キーフラワー」労働者は四季を通じてキーフラワー号に乗って村にやってきます。
競り落とした建物タイルや船タイルを配置・接続して、村を拡大・発展させます。
美しく、とても優しいデザインの数多くのタイルが魅力的な楽しい作品です。徐々に順位を上げてきています。

「炭鉱讃歌」19世紀末のエッセンの炭鉱で顧客の要望に合った質の石炭を生産・供給します。
トロッコを製造し、立坑から地下の石炭を運び出し、指定の運送方法で顧客に届けます。

競合他社より数多くの石炭を供給し、より多くの輸送機関を活用、より多くのトロッコを製造せねばなりません。
他より上回る実績をあげることで大きな勝利点が得られます。
全てに効率化が求められ中で数多くの労働者をどう働かせるか選択肢がいっぱい、でもルールは意外とシンプル。

「ケイラス」お城の建設と町の繁栄に寄与して名声点を競います。
お城へ続く道沿いに建設される様々な建物、行政官と監督官の存在がこの作品を非常に面白くさせています。

「数エーカーの雪」郷里から遠く離れた雪原を、重い足取りで進む若き戦士たちの姿が目に浮かびます。
カナダと北米の国境近く起こったフランスとイギリスのフレンチ・インディアン戦争を描いたウォーゲーム。
次のプレイが待ち遠しい、私の一押しのボードゲームです。

「村の人生」プレイヤーは、何世代にも引き継がれていく村人の人生を経験します。
ボードに描かれた村はホノボノとしていて、何かホンワカとした気持ちになります。
前述のハワイやボラボラと何か通じる、ほんのりとした温かさが感じられる作品です。

「トロワ」ダイスをうまく使ったゲームシステムで、ゲームの進行も軽快なテンポで進みます。
ラウンドごとに起こる町への襲撃や、ゲーム終了時点で追加得点を提供するキャラクターカードがイイですね。
最近、プレイするのがとても楽しくて、決してこの順位ではないと思い始めています。

「トワイライト・ストラグル」重量級の二人用ゲームで、米ソの冷戦を描いた作品。
世界地図を前に米ソに分かれて世界各国への影響力を高めて自陣営を強化します。
世界史に残る様々な出来事が登場して、それらの効果を世界に波及させていく知的なゲーム。
プレイ回数を重ねても色あせない作品の一つ、今後さらに順位を上げていくでしょう。

「1775-反乱」アメリカ大陸の13の植民地がイギリスからの独立を掲げて蜂起したアメリカ独立戦争がテーマ。
イギリス正規軍と独立を目指す大陸軍に加えて、王党派とよばれるアメリカ入植者の中のイギリス支持派と、
入植者から戦いに加わったパトリオットと呼ばれる民兵がそれぞれイギリス側とアメリカ側に登場します。
さらにイギリスには金で雇われたドイツ人傭兵とアメリカ独立を支援したフランス軍も参戦します。
ウォーゲームにしては珍しくルールがシンプルですが、完成度は高くプレイヤーには緻密な戦略が求められます。
デザインも含め、大人のゲームといった趣きが感じられるいぶし銀的な良さが光ります。

「ルイス・クラーク探検隊」初めて北米大陸を横断してルイス・クラーク探検隊を描いた作品です。
登場する人物は、全て実際の探検に影響を及ぼした人達で歴史的な観点からも雰囲気を盛り上げてくれます。

この作品が醸し出す雰囲気は、史実からいけば非常に過酷な探検であったにもかかわらず
サバイバル的な厳しさを一切排除して、むしろ陽気な探検レース的な感じとしたところがとても好感が持てます。

とはいえ、
資源獲得や人物雇用、インディアンとの交易や労働力獲得、偵察隊の前進、探検隊のグレードアップ、野営など、
探検隊の取るべき行動は、常にその選択に悩まされることとなるでしょう。

少しレベルは高いですが、ファミリーゲームとしても家族全員で楽しめるのではないかと思います。

「プエルトリコ」おそらくボードゲームの歴史に名を残すであろう作品。本当に何回プレイしても色褪せない面白さ。
プエルトリコ島で
作物を収穫、工場で商品化、商店に売却、船にて輸出、価値の高い建物を建設して島を繁栄させます。
この作品、この面白さで、この順位とは、我ながら驚きです。世界には何と面白い作品が多いことでしょう。

「祈り働け」これまたウヴェ・ローゼンベルクの作品。
もっともスケールが大きい作品で、山地や海辺までエリアを追加して拡張できるので比較的のびのびプレイ。
複数の資源を組み合わせ、いくつもの建物で加工することにより生みだされる聖遺物や、
隣接したエリアに価値の高い建物を建設することにより効果を発揮する村など新鮮な要素が盛り込まれています。

「スチームパーク」プレイヤーは自分の遊園地内に乗り物と施設を建設して、お客を楽しませてお金を儲けます。
いろんな乗り物が、いろんな施設が、このゲームには登場します。遊園地につきもののゴミにも注意を払いましょう。
お客は全員ロボットなので気に入った乗り物にはいつまでも乗り続け、乗ったが最後、もう降りることはありません。
ファミリーゲームとして一押しです。とにかくプレイが楽しい。デザインやコンポーネントが可愛い。

「ブルームーン:レジェンド」ブルームーンシティに住む様々な種族と神の使徒である三匹のドラゴン。
プレイヤーは種族の1つを選び、相手との戦いに勝利して三匹のドラゴンを自陣営に引き寄せます。
互いに独自の能力を持つ種族の選択から、プレイに慣れてくれば自分のデッキも創ることができます。
二人プレイ用のカードゲームとしてはかなり軽いタイプですが、クニツィア独特の悩ましさに魅了されます。

「マデイラ」ポルトガル人が発見した肥沃な島マデイラで小麦や砂糖、マデイラワイン、木材で利益を得ます。
船や建物を建設して、探検や都市化、交易路の開拓、島のギルドの支配など王国の要請に応えて名声を高めます。

やることが一杯で、ボリューム満点の重量級。プレイ時間がチョット長すぎかな。

「ブルゴーニュ」細部にわたってバランスがとれた皆に好かれる優等生的作品。
プレイヤー間のインターラクティブな面も過度でなく、船や城、商品の販売に農場、建物の建設など要素も豊富。
他に輝かしい作品が多いため、不本意ながら順位はココに。
ヴィニョスとは対照的で軽快なテンポでプレイが進む、幅広くファンに好まれるタイプ。

「マカオ」17世紀のマカオでポルトガルの冒険家として名声を高めることに努めます。
マカオを拠点にヨーロッパ諸国との交易や、マカオでの都市拡張、各種建物の建築、オフィスや人材の活用など
変化に富んだ豊富なアクションを駆使して名声を高めていきます。

ただ、このアクションを実行するもととなるアクションキューブの獲得が、
風配図という一風変わったボードを使うチョットひと癖あるシステムが使われていて、これが面白い。

プレイを重ねるに従って、奥行きが増してくるジックリと取り組める味のある作品です。

「チグリス・アンド・ユーフラテス」チグリス川とユーフラテス川の間の文明発祥の地メソポタミアで、
最も強く、かつバランスのとれた文明の構築を目指します。

内部紛争と外部紛争の2つの争いやモニュメント、大災害、文明建築物の効果が作品を非常に奥深いものに。
「エルグランデ」とは、一味違う陣取りゲームの面白さが高く評価されることでしょう。

「ねずみ達と魔法使い」王国を闇に陥れようとする魔女と漆黒の戦士達に敢然と立ち向かう王子率いる勇士達。
ヒーロー達はねずみに姿を変えて、王国を取り戻すために立ちあがります。
待望の多人数協力型ボードゲームの登場です。敵はドブネズミの戦士やごきぶり、毒蜘蛛、ムカデ、雄猫たち。
つり針と糸で下水道を渡ったり、フォークをカタパルトがわりに使ってブドウを飛ばして敵をブッ飛ばします。
さあ、家族や友達、恋人を誘って王国を救う冒険を始めましょう! このゲーム最高!

「ライバルカタン」二人用のカードゲームとしては珍しい、重量級の本格派。ツレとハマりました。
道路をつくり土地を開墾し、都市に発展させて領地を拡張していきます。

収穫した資源をもとに様々な効果を持つ建物や船を建造して、武力と商業力、技術力を高めていきます。
豊作や略奪など変化に富んだイベントの発生、独自の能力を備えた英雄の登場など、非常に内容は盛り沢山。

「アルハンブラ」塔を造り、庭を整え、パビリオンやアーケード、宮殿を建設してアルハンブラでの建築を競います。
何度プレイしても、思うようなアルハンブラが建設できません。
建設の邪魔をするのは、タイルの縁に設けられた城壁だけではありません。
豊富な拡張ルールによって、一筋縄ではいかないより奥深いゲームにブラッシュアップされています。

「グラナダ」アルハンブラ宮殿がある都市グラナダに学校や浴場、住宅、市場などを建設します。
「アルハンブラ」の続編と言われるだけあって、様々な面で改良が見られます。
とくに建物タイルのデザインは非常に美しいものに変身しました。
無粋な黒の城壁が無くなり美しい堀に、両面印刷となった建物タイルはこれまで以上にプレイを悩ましいものに。

ただ、最も様変わりしたのは得点の計算方法で、
この変更より、ゲームのインターラクティブが結構強いものになりました。

「レーベンヘルツ(ドメイン)」この陣取り合戦は、私とても気に入りました。
ルールは比較的シンプルですが、領土を拡張したり騎士が寝返ったり隣国同士が同盟を結んだり実に面白い。

軽そうに見えて、囲碁同様にプレイに深みがあります。プレイを重ねるごとに味が出てくる珠玉の作品です。

「ロード・オブ・ザ・リング カードゲーム」二人プレイとしては珍しい協力プレイ型。
それゆえに、そのゲームシステムはとてもオリジナリティに富み、とても新鮮なインパクトをプレイヤーに与えます。

おそらく用意されたシナリオを全てクリアするためには、
様々な能力を備えたカードを自分なりに組み合わせた独自のデッキを構築することが不可欠となるでしょう。

これまでのカードゲームでは味わえない新たな面白さをこの作品は実現しています。

「コマンド アンド カラーズ:古代」古代ローマとカルタゴの戦いを描いた作品。
部隊を表す300を超えるブロックが登場します。
歩兵や騎兵、戦車やカタパルト、弓兵に投石部隊、外人部隊に戦士、象まで戦いに加わります。
象は強力ですが扱いが厄介で、戦いに敗れて退却でもしようものなら、敵味方見境なく周りを蹴散らす有様。
ルールは部隊ごとに多岐にわたりますが意外と理解しやすく、プレイ感もどちらかというと軽い。
15ものシナリオも準備されていて、これからのプレイが楽しみな作品。

「古代決戦」ローマやカルタゴなどの古代国家を担当して覇権を争います。
「古代」が二人用ゲームとしてリメイクされました。二人用ゲームとして注目の作品。

「エルグランデ」ボードゲーム史にその名を残すであろう名作。いまだに色あせない面白さ。
ただ、二人プレイとしては古代決戦に軍配が上がりました。
ちなみに巷では陣取りゲームとしては最高傑作中の最高傑作と非常に評価の高い作品です。

「洛陽の門にて」ウヴェ・ローゼンベルクの収穫三部作の最後の作品。
野菜をつくり、野菜を売る、他の作品同様に人の生活の息吹が感じられる人間味溢れる作品です。
三人以上のプレイでは問題となる待ち時間の長さが二人プレイではむしろ良い方向に。
この順位は、あくまで二人プレイでの評価です。なんかこの中国の雰囲気が好きですね。

「ギャラクシートラッカー」この作品には独特のノリがあります。
時間に追われながらも、鼻歌交じりで宇宙船を建造します。
「こっちがキャノンで、後ろにエンジン2基、それとー、ここに乗組員用のキャビンと貨物室を追加してと…」

なんとか時間内で組み上げた宇宙船で、いざ宇宙へ。おっと途中の惑星で貨物を載せるのを忘れずに。
「右後方に配置した貨物室が隕石に破壊されました。」
「見捨てられた宇宙船の探索に出かけた乗組員が帰還しません。」
「バッテリーが切れて、主砲とメインエンジンが機能しません。」なんて貨物輸送も宇宙では大変です。

「ナビゲーター」大航海時代を彷彿とさせるロマン溢れる作品。
ロンデルをゲームシステムに導入、アクションの選択を悩ましいものにしています。
未知の海域への航海だけでなく、植民地化と工場建設など経営的な要素も盛り込まれていて充実したプレイ感。

「サモナーウォーズ」召喚者(魔法使い)同士が互いの仲間を召喚して戦います。
召喚者が属する種族は、それぞれ独特の能力を持っていて当然ながら戦術も異なってきます。

マスターセットには6種類の種族が含まれていて、一つの種族にサモナーと呼ばれる召喚者が1体と、
チャンピオンと呼ばれるリーダー格のユニットが3体、一般ユニットが18体の合計22体で構成されています。

全てのユニットが他の種族と異なる特殊能力を持っていて、戦いはバラエティに富んでいます。
重量級の「メイジ・ウォーズ」と、軽量級の「サモナーウォーズ」。
重量級に偏重している当ブログではこの順位ですが、プレイ回数が増えるに従って評価がアップしている実力派。

「シティビルダー」デザインがとにかくクール!! 素晴らしい!! デザインだけでとにかく楽しくなります。
居住エリアや商業エリア、産業エリア、公共エリアに計画的に建物を建設し小さな街を大都市に発展させます。
様々な建物が登場しますが、大切なことはそれぞれのエリアの特性を生かした計画的な都市開発なのです。
プレイを通じて、人の集まる魅力ある都市とは何かをプレイヤーは問われることに…。

「世界の七不思議」プレイのテンポは非常に軽快ではありますが、充実したプレイ感。
とかく重量級になりがちな文明の進化をテーマとしながら、うまくコンパクトにまとめられています。

「ウィングス・オブ・グローリー」複葉機が欲しいです。
今年こそ、拡張版で第一世界大戦の空中戦を実現します、我が家のテーブル上で。
残念ながら、拡張版をかなり以前に入手しておきながら、実際のプレイがまだ実現できていません。
テーブルの上をミニチュアの戦闘機が縦横無尽に飛び交う様は、戦闘機ファンでなくても心が躍ります。

「ナポレオンの凱旋」どちらかというと将棋よりもアブストラクト的な感じがします。
アウステルリッツの戦いを描いた作品ですが、コンポーネンツがとてもクール。
当時の地形を描いたゲームボードも落ち着いた感じで、本当に大人のゲームといった雰囲気。
非常に難しい作品ですが最近なんとかまともにプレイできるようになり、いよいよ順位がアップし始めました。
ルールがかなり難解ではありますが、重厚な本格的ウォーゲーム。

「ヴィニョス」ポルトガルのワイン生産者として
ぶどう園を購入、醸造所を建設して、生産したワインの売却・輸出、さらには品評会に出品して品質を競います。
なかなか充実したプレイ感が得られる重量級で、ルールもかなり複雑。
プレイを重ねて、どのような評価に至るのか楽しみな作品。プレイは結構重いので一般受けはしないのでは…。

「ケルト」我が家では数少ないアブストラクト的なゲーム。
手札カードをプレイして石の道を進むだけなのに何故こんなに悩ましく中毒性があるのでしょうか。
大人がプレイする回数が多いことが、その人気の高さを証明しています。

「ストーンエイジ」ルールは比較的シンプルだが、プレイは侮れない骨のある一押しのファミリーゲーム。
はじめ人間ギャートルズの石器時代の生活をそのまま再現したような作品。
といっても内容は本格的な戦略ゲームで、なかなか侮れません。それなりに充実したプレイ感が味わえます。

「ロンドン」ロンドンの大火からの復興をテーマにしています。
様々な建物を活性化して資金を産み出し、街を整備して貧困を無くし、地下鉄を整備します。
幾分地味な感じはしますが、プレイを重ねるに従って味が出てくる本格的な作品。

「メルカトル」ウヴェ・ローゼンベルクの作品の中では、最もスッキリしていてプレイ感が軽い。
反面、彼の作品にしては物足りないと感じるファンも多いのでは…。

「アクワイア」ホテルチェーンに投資、合併吸収を繰り返すことによって収益を上げていきます。
合併吸収や株式への投資のタイミング、筆頭株主のポスト争い、資金の回収などで現金と株券が激しく動きます。

二人プレイでは多人数プレイと比較して少し面白みに欠ける面がありますが…。

「チケット・トゥ・ライド ヨーロッパ」ファミリーゲームとして、「ストーンエイジ」に次いで、お薦めがこの作品。
目的地のカードの指示に従って、指定された都市間を列車で結びます。
誰がどの路線を先に押さえるか、ホントのところガチの勝負なんです。

「ドミニオン」カードゲームの最高峰。自分のデッキを充実させて、領土を拡張します。
お金や領地のほかに、魔女や泥棒、市場、民兵、礼拝堂など様々なカードが登場します。
夫婦や恋人同士など二人プレイにお薦めのカードゲーム。もろの叩き合いにならないところがイイですね。

「ベガス」パーティ用のゲームとして一押しの作品。
ルールは至ってシンプル、初心者でも直ぐに楽しめます。インストがほとんど無用で、プレイも短時間で終了。
しかし、勝利するには運だけではなく頭を働かせなくてはなりません。決して軽いだけのゲームではありません。
二人プレイ用の特別ルールがあって、これがまた面白い。

「ウォルナットグローブ開拓史」大草原の小さな家をイメージさせるような生活がテーマとなっています。
四季を巡って収穫、土地を開拓、人を雇って、生活を豊かにします。
プレイして結構面白く味わい深いのですが、この手の分野は多くの優れたものが競い合っていて結果この順位。

「ビブリオス」書物を教会に寄進してもらい、寄進してもらった書物の一部で競りを行います。
分野毎により多くの書物を手に入れたプレイヤーが勝利します。
競りにおける、プレイヤー間の手の内の読み合いが非常に楽しい作品です。
とてもコンパクトなので、親しい友人なんかと旅行に行く時に持っていって旅先の旅館なんかで楽しめそうです。

「暗黒の金曜日」
数種類の株を売り買いして、銀を購入し、購入した銀を金に換えて、最終的には金の所有数を競います。
株価変動のゲームシステムが秀逸、株の売り買いのゲームとしては一番のお薦めです。

「ターギ」アクションの選択システムが独特な二人用カードゲーム。
ムードも独特で、塩、胡椒、ナツメヤシなどが登場、様々な効果を発揮する部族カードを獲得して得点します。
二人でちょっと重みのある充実したプレイを楽しみたい時にお薦めです。

「サンクトペテルブルグ」職人と建築物、貴族の3種類とそれらのアップグレードのカードでプレイ。
職人で収入、建築物で勝利点、貴族で収入と勝利点をそれぞれ獲得、さらにそれらをアップグレードします。
カードゲームとしては、とてもバランスのとれた完成度の高い作品。

「中世の建築士」プレイヤーは中世の建築士となり雇った労働者を使い様々な建物を建築して勝利点を獲得します。
大聖堂やホテル、石橋など様々な建物に加えて、測量機器やクレーン、丸鋸など建築に使用される設備が登場します。

建築に携わる労働者は、見習工と助手、熟練工、親方の4種類に大別されます。
労働者を雇い、労働者を派遣して建築用設備も駆使して建物を建設します。

ルールは非常にシンプルではありますが、ダイスは一切使用しないので、運の要素はほとんど排除されていて、
それゆえに、建築する建物の選択や労働者の雇用における戦略が勝敗の決め手となります。建築用設備が良いスパイス。

「ユークロニア」この作品、なぜかツレとはいつも接戦になります。
数多くの建物を建設することと自陣営の作業力の強化が勝利点を生み出す建物建設系の作品。

建設した建物の効果がバラエティに富んでいて、このゲームの面白さを引き出しています。
結構地味ではありますが、長く楽しめる秀作です。

「蟻の国」兵隊蟻や働き蟻、育児蟻、幼虫が登場して、蟻のコロニーの発展やコロニー同士の争いがテーマ。
テーマがとてもユニークで新鮮ですが、今一つもの足りない感じ。

「ヘックメック」ダイスを振って虫を集めるのですが、これがなんとも面白い。
「ベガス」や「キャントストップ」同様にダイスの出目の選択が悩ましい。

しかしこのゲームはダイスの出目よりも、プレイヤーの戦略が勝敗を大きく左右します。
ゲーム後半に大きく逆転できる可能性を秘めているのも、この作品の魅力の一つです。

子供のゲームと言って、侮ることなかれ! 私の家族の間では人気急上昇中で、プレイ中は笑いが絶えません。

5歳の孫にもっとも人気の「ごきぶりポーカーロイヤル」
登場するのは、ゴキブリにカエル、コウモリ、サソリ、カメムシ、ハエ、ネズミの嫌われ者たちがズラリ。
でもカードのデザインはなかなかのもの。小さい子供から大人まで大いに楽しめるお薦めのカードゲーム。

「電力会社」発電所を競り落とし、都市間に送電線を張り巡らして、発電した電気をより多くの都市に供給。
発電用の燃料の値段は需要と供給で上下し、送電する都市はプレイヤー間で争奪戦が起こります。
5~6人程度の多人数プレイでは、ペスト10入りするかも。我が家は二人プレイが基本なので残念です。

「ダンジョンファイター」年末に我が家で大ブレイクした作品。
プレイヤーは全員協力してダンジョンを探索し、遭遇するモンスターを退治します。
武器はダイスです。ダイスを的にめがけて転がすだけなのですが…
「えっー、そんな恰好でサイコロ振るの? 無理無理、そんなのぜっーたいに無理!」全員大爆笑間違い無し。

「ウォーターディープの支配者たち」ウォーターディープで様々な依頼を受け、その要望を満たし勝利点を獲得します。
それなりに面白いのですが、
何かスパイスが足りない感じと思っていたのですが、最近になってじわじわと良さが分かってきたような…。

「国富論」生産場を開発、資源を生産、貿易で資金を獲得、さらに生産場を拡大、所謂国を富ませるゲームです。
ほとんど運の要素がないだけに、非常に頭を使います。第2版でルールも改善されました。チョット堅め。

「テーベの東」テーベとは、ナイル川東岸に位置し古代エジプトの王都。
世界を駆け巡り遺跡を発掘します。有名な遺物が数多く登場します。
とても洗練されていてファミリーゲームとしてお薦めですが、ちょっと物足りない感じ。
ベスト10を見てもらうと分かるように、うちは比較的重いのが好きだから軽快なものは順位的に不利。

「ジャイプル」宝石や金、銀、絹、皮などの商品の売りさばきます。
高額な宝石などは、2点以上でなければ売れず、安い商品でも3~5点をまとめて売るとボーナスが出ます。
ラクダが登場します、これがまた悩ましい。プレイは白熱します。

「バトルライン」戦線(バトルライン)で9つの旗(フラッグ)を取り合う対戦型二人用ゲーム
旗ごとにプレイヤーは3枚の戦士に見立てたカードを置いて、
そのフォーメーション(ポーカーの役のようなもの)の強さで勝敗が決まります。

カード運も多少ありますが、9つの戦場における互いの手の内の読み合いが大きく左右するガチの頭脳戦となります。
プレイ時間30分と軽量級ながら、結構骨太の作品です。

「パンデミック」伝染病が世界に蔓延するのをプレイヤー全員で協力して阻止します。
ちょっとハラハラします。どちらかというとファミリーゲーム。フリークにはちょっと物足りないのでは…

「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」カードゲームとしては非常に内容が濃くて、ルールはやや難しいフリーク好み。
宇宙を舞台に、プレイヤーは強力で豊かな帝国を築きます。
勝ち筋が大きく軍事と生産の2通りあって、それぞれ戦略が大きく異なりゲームの流れを変えます。

「D-DAY ダイス」上陸作戦を描いた異色のウォーゲーム。
敵の激しい攻撃にひたすら耐えて敵陣地を目指します。
さまざまなスペシャリストと装備が登場し、前進する部隊を支援します。
恩賞を活用するようになって、漸く最初のシナリオをクリア。だんだん面白さがわかってきました。

「メディチ対ストロッチ」ガチの競りのゲームです。。
競り落とした商品を船一隻に積み込み、埠頭の一つに陸揚げするだけなのに、本当にプレイヤーを悩まします。
打つ手の価値を読むのが難しく、その難しさを楽しめるか否かが好き嫌いを分けます。人を選ぶ作品です。

「ファミリア」我が家のお薦めのカードゲーム。
ストリートから人材を発掘して、自分のファミリー(やくざの組)に引き入れて一家を大きくしていきます。
一枚一枚全てデザインが異なるやくざのカードのイラストがたまりません。実際にモデルがいるってホント??

「交易王」市場の商品を購入して、船で交易するゲーム。
二人でも多人数でも同じように楽しめます。派手さはないが、初心者でも楽しめる優れたカードゲームです。

「ハイフロンティア」宇宙を開拓するゲーム。宇宙飛行の難しい専門用語が飛び交い雰囲気は満点。
ボードのデザインもとても気に入っているのですが、内容は専門的すぎてルールが難しい。
一時は、ゴミ箱行きかとまで思われましたが…、最近になって、なんとかプレイを楽しめるようになりました。
結構マニアックではありますが、大宇宙を飛行するという魅力に満ちていて面白いことを実感しています。
我が家流にルールも改変(改悪?)して、今後順位アップが期待できそうです。

「キャントストップ」ダイスを振るのがやめられなくなる「キャントストップ」。
2~12までの登山道を頂上目指して登ります。3つの頂上を先に極めたプレイヤーが勝利します。

手番で何度でもダイスを振って、出目に応じて3つに限定された登山道を登ることができますが、
振ったダイスで3つの登山道の一つも登れなければ、手番でこれまで登った分がキャンセルされます。

もう一回ぐらいは、もう一回ぐらいは登れるだろうが命取り。どうにも止まらない「キャントストップ」。

「カルカソンヌ」最近孫と良くプレイします。彼は結構気に入っているようです。
タイルを1枚引いて、城や道、教会を作っていきます。暇な時間にちょっとプレイにもってこいです。

「蒸気の時代」二人プレイでは、どうしても評価が低くなってしまいます。
都市間に線路を敷設して物資を輸送し資金を獲得、獲得した資金で輸送路を拡大していきます。

「K2」K2を登頂します。山の高度毎に天候が変化し、体力が奪われていきます。
頂上に近づくに従って環境は厳しく、ルート上の各エリアに留まることができる人数が少なくなっていきます。
先の天候を読んで、エリアを選んでキャンプを張り、登頂のタイミングを見計らいます。
先月のプレイでは、悪天候のためハラハラドキドキの展開となって結構楽しめました。意外と面白い!?

「フレスコ」二人プレイは外すべき。ダミーのキャラをプレイするのは煩雑で正直言って面白くない。
おそらく多人数プレイでは面白いのかも。テーマ自身が私好みではないのも評価が低い理由。
最近は二人用の我が家独自のルールを作って、それなりに楽しんでますが…。

「トール」当ブログで久々の軽量級のカードゲームの登場。
神々に供え物をして神カードを獲得、獲得した神カードの価値はその神への最後の供え物で決まるという、
極めてシンプルなルール。
残念ながら二人プレイでは、その良さがかなり削がれて順位はかなり低め。

「ラミィキューブ」面白いがボードゲーム的には魅力に欠ける。
でも、結構面白い。

「なんてったってホノルル」
世界の有名都市が登場して、起点となる都市の東西南北のどの方向に位置するのかを当てます。
これまで聞いたことがないような都市も数多くあり、それらの都市が起点となると、これはもうお手上げです。
でも世界の地理を学ぶつもりでプレイすれば、これほど優れた教材はないのではと考えてしまう一面があります。
ルールをもう少し工夫して、その良さを引き出せないものかと思案中です。ということで、とりあえず最下位。


今回紹介したもの以外に、すでに我が家には「金星の商人」が届いています。

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その他に来月リリースされる作品にも予約を入れていて、オークションにもクリックしているものがあります。

こんな調子だと、大作の「ロビンソン・クルーソー 呪われた島の冒険」のテストプレイはいつになることやら。

とにかく今回はこれまで。
プロフィール

boardgameaddiction

Author:boardgameaddiction
ボードゲームが大好きで、プレイするだけでなく、
集めてルールを読むだけで十分満足している、
生きることに結構真面目な、
そこら辺にゴロゴロしている、ごく普通の人です。

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