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世界のボードゲーム

世界中のボードゲームを紹介します

 
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ボードゲームの魅力 その7 最高得点について

ボードゲームの魅力 その1 奥が深いということ
ボードゲームの魅力 その2 インターラクション
ボードゲームの魅力 その3 ルールの難易度
ボードゲームの魅力 その4 もう一度プレイしたくなる理由
ボードゲームの魅力 その5 自分で創る
ボードゲームの魅力 その6 「テラリア」に学ぶ(1)
ボードゲームの魅力 その6 「テラリア」に学ぶ(2)
ボードゲームの魅力 その6 「テラリア」に学ぶ(3)



最近、「ダンダリン」と「ごちそうさん」に強く感動しております。

とくに段田凛さんがあるファミレスチェーンの店長会議の席上で言った言葉。まあ感動しました!

従業員の選択肢には、
「上から何を言われようと文句を言わずに従う」か「それが嫌なら会社を辞める」
の二つしかないとの意見に対して、

竹内結子さん扮する労働基準監督官の段田凛さんが
「皆で力を合わせて会社を良くしていく」というもう一つの選択肢があるはずです と力説する場面にもろ感動。

どちらのドラマも何とか職場や家庭の環境を自ら工夫して良化しよう努力するところに心打たれます。


ボードゲームにこじつけるわけではないのですが、
ボードゲームもプレイヤーの工夫次第でかなり面白さを向上できるのではないかと思うのです。


ということで、今回は最高得点について。


「アグリコラ」をもう10回以上プレイしているのですが、これまでの最高得点が56点。

マニュアルには100点越えも可能とのことですが、100点どころか60点にも届かない。
これまで、どうあがいても届かない。

しかし、この最高得点を意識してプレイすると、面白さが結構アップします。
考えることも多くなります。

事前に得点する点数配分を考えたりし...、まあ思うようにいかないのですが。

なにせ、牧場と畑、小麦に野菜、牛に猪、羊、柵に囲まれた厩、石の家、家族と全部パーフェクトであっても、
トータル55点。

家は石作りに改築した4区画に5人家族、5区画の畑で小麦8つと野菜4つを栽培、
厩付きの2区画の牧場と同じく厩付きの1区画の牧場がそれぞれ2つの合計4つの牧場(柵を15本使用)で、
羊8頭と猪7頭、牛6頭を飼うことにすれば、農場の15区画をフルに使用してパーフェクトのトータル55点。

では、60点にするには小さい進歩や大きい進歩、職業などのカードで追加点を稼ぐ方法と、
馬を飼う方法が考えられます。

たとえば、牛を4頭に減らして(-1点)、馬を5頭飼う(+5点)と差し引き+4点を稼ぐなど。

なんて、取らぬ狸の皮算用をしていると、これがまた結構面白いわけです。
そしてプレイしてみると、これがまたなかなか思うようにいかない、でもこれがまた面白いわけです。


でも稀に上手くいく日もあるんです。
先日などケイラスで何と199点をたたき出して、これはもう最高でした。


でも、人によっては、もっともっと高い得点を実現されている方もおられるわけで、
こんな点数でどうこう言っているのは、ある意味恥ずかしい限りなんですが。

でも高得点を取られておられる方は、また更なる高みを目指すという面白さがあるわけで。


今の自分よりチョットだけ上を目指すということは、
どのレベルの人であっても、基本的には面白さや難しさは変わらないと思うのです。

ゲームが上手い人も下手な人も、スポーツが上手い人も下手な人も、
頭が良い人も悪い人も、お金持ちも貧乏な人も、
今の自分よりチョットだけ上を目指す面白さや難しさはみ~んな同じのような気がするのです。

最高得点というのは、ほんのチョットだけ上を目指すことの面白さと難しさを教えてくれるのでイイですね。
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「キャスタウェイ Castaways」は久々の重量級の協力プレイ型ボードゲーム

久しぶりに骨のある協力プレイが楽しめるボードゲームの登場です。

キャスタウェイ Castaways」日本語で言うと「難破した人たち」。
決して、街角や駅前でうろうろしている人たちではありません。

プレイヤーは難破して孤島に流れ着いた難破者となり、なんとか生き延びて島からの脱出をはかります。

気まぐれな天候に翻弄されながらも、海岸から内陸、さらに奥地へと探検し島の反対側の岬を目指します。

難破者は手分けして食糧確保に奔走し、沖合から流れ着く残骸を漁り、探検隊を組織して島の奥に分け入ります。

時には食べ物や飲み水の毒に侵されたり、
疫病や害虫、猛獣に襲われたり、現地人や海賊と遭遇し闘ったりして傷つき深手を負ったりします。

体力を回復し傷を癒すための避難所や島からの脱出に役立つ狼煙やサイン、筏などを建設しなければなりません。

プレイヤーの選択により、ゲームの展開がどんどん変わっていきます。

文明の利器は、沖合から漂着する難破船の残骸から得られるのみ。
ライフルや望遠鏡、聖書、薬、種、帆布、缶詰、ロープ、鏡、コンパス、様々な書籍などなど。

探検は常に危険をはらんでいます。キャンプに辿り着けない、道に迷ってしまう探検者が後を絶ちません。

嵐や雨は探検する者たちの行く手を阻みます。灼熱の太陽は難破者の体力と気力をどんどん奪っていきます。

難破した人々は、それぞれ独自の能力を持っています。
調理に長けていたり、釣りがうまかったり、人一倍体力があったり、傷の手当てが出来たり。

そんな人たちが力を合わせて救出される可能性が高い岬を目指します。


本当に冒険一杯、夢一杯、やりごたえ十分の素晴らしい協力プレイ型の重量級ボードゲームです。
現在、240枚近くのカードの日本語化に奮闘中です。


すでに4回テストプレイを行いました、とっても楽しい、わくわくするようなストーリー展開!

近日公開予定のレビューをお楽しみに。

マカオのプレイアビリティを改善!

レビュー記事一覧  世界のボードゲームランキング  BGA賞受賞作品


シティビルダーのプレイアビリティを改善!
「ディセント:闇の世界への旅立ち」のプレイアビリティを改善!!



マカオ Macao 」を初めてプレイした時、以下の点がゲームの印象を極めて悪くしていることに気付きました。

 ・カードの視認性の悪さ
 ・ウィンドローズ(風配図)と呼ばれるボードの使いにくさ

macao131114_12.jpg

カードはこの通り、全てテキスト表示です。

早速改善するためにネットで調べたところ、アイコン化したカードデザインが幸いにも公開されていました。

macao131114_13.jpg

ダウンロードしたデザインを元に日本語化したのがこれです。
人物カードなどは無粋な男性だけでなく女性もデザインされていて、とても素晴らしい。

macao131114_01.jpg

実際のカードはこのようになりました。格段に視認性がアップしました!


次にウィンドローズ(風配図)ですが、

macao131114_08.jpg

これがゲームに付属しているウィンドローズ(風配図)と呼ばれるボードです。

macao131114_09.jpg

このようにプレイ中は、ボードの周りにアクションキューブと呼ばれるキューブが多数配置されます。

問題は、ラウンド毎にこのボードを回転させなければならず、
キューブの数が多くなるに従って、キューブとボードの位置関係にズレが生じないようにするのに気を使います。

この手の操作は精神的によろしくありません。チョットいらつきます。

macao131114_05.jpg

右端がゲームに付属しているものですが、それ以外は新しく考えたウィンドローズの組み立て前の部品です。

材料は全て100円ショップで調達したもので、材料は2組分(私とツレ用)です。

簡単に説明しますと、

・寄せ書き用の厚紙にオリジナルのウィンドローズのデザインを拡大プリントしたものを貼り付けてベースに。
 (デザインがうるさいのでダイスの目を消し、色目を薄くしています)

・同じく寄せ書き用の厚紙に、今度はデザインを縮小してプリントしたものを貼り付け回転ディスクに。

・中空のプラスチック(直径5mm内径2mm長さ4mm)のパイプを大小2枚のボードの中心に通し回転軸に。

・ボタンのピン(左右に開く)を中空のパイプを通して、裏側で左右に開いてボードが外れないように固定。

・裏側のピンを開いた部分に本の補強テープ(黒色)を貼って完成。

macao131114_07.jpg

中央の小さい回転ディスクが回ります。アクションキューブは、下のベース上に置きます。
ベースのサイズは箱に収納できるギリギリのサイズまで拡大し、キューブがおけるスペースを広く取りました。

macao131114_11.jpg

これで、プレイアビリティが格段にアップしました。


このようにプレイがしやすくなると、このゲームの本当の良さが見えてきますから不思議です。
非常に多種多様なカードが登場する魅力的な作品で、ツレも私もとても気に入りました。

レビューをお楽しみに。

ボードゲームにはカンが重要!?

最近、「トラヤヌス」や「村の人生」、「ハワイ」などをプレイして気付いたことがある。

この3つのボードゲームにおけるツレとの対戦では、私の方がかなり勝率が高い。

その原因を分析してみたのだが、比較的ルールが複雑で勝ち筋が理詰めで解きにくい、
いわゆるカンでプレイすることが強いられるタイプのゲームに、ツレは弱いように思える。

「ツウォルキン:マヤ神聖歴」や「メルカトル」、「ディセント」、「コンフリクトオブヒーローズ」
などにおいて、ツレは圧倒的に強い。根気よく理詰めで考えていけば先が見えてくるタイプだ。

ツレは、競りを最も嫌う。私がカンを頼りに適当な手を打つから、予想がつかないと言う。
なかでも「メディチ対ストロッチ」を最も嫌っている。私が競りで突拍子もない価格を提示するからだ。

だが、嫌いだ嫌いだと言いながら結果はツレの方が今のところ勝っている。
私の理不尽な入札価格は、個々の競りには勝ててもトータルとして勝負に負けているのだ。

商売が成り立たない競りをしているのだから、競り勝ってもバカとしか言いようがない私。

ただ「メディチ対ストロッチ」の競りにおける入札価格の提示は、
どれだけ考えても見えてこない独特の厭らしい難しさがある。これが、このゲームをツレが嫌う最大の理由。

「アクワイア」にも同様の難しさがあるように思われるが、そう嫌われている様子がない。

「トラヤヌス」もかなり先読みが難しい類のゲームだが、ツレは嫌いではない。
どうも、読めそうで読めないのがいいらしい。

そう、読めてしまっては面白味が失われてしまう。
当たり前のことだけど、勝ち筋は決してプレイヤーには見えてはならないのだ。

プレイヤー間のインターラクションが強いと、相手のプレイによって流れが大きく左右されるので、
当然ながら先が見えにくくなる。

しかしながら、インターラクションが強いのもツレの好みではないようだ。相手の邪魔するのはイジメやと言う。

となると、囲碁なんかはイジメの応酬となるのだが…。「レーベンヘルツ(ドメイン)」は気に入ってる様子。

どちらかというと、ソロプレイに近いようなものがいいらしい。といいながら「ディセント」ではガンガンくる。

「コンフリクトオブヒーローズ」や「ディセント」、「マンション・オブ・マッドネス」、
「ウォー・オブ・ザ・リング」、「アース・リボーン」、「エルグランデ」なんかは、
どうもどっかのスイッチが切り替わって吹っ切れるようで、ガンガンやっつけあうのを楽しんでいる。

ツレには特別なスイッチがあるようだ、面白い人だ。

人の好みほどわからないことは無い。
万人に好まれるようなゲームは存在しえないように思えるのだが…。稀に大ヒットするものが出現する。

ツレ一人の好みさえ捉えられないのだから、ボードゲームのクリエーターは本当に大変だなとつくづく思う。

私も昔、大手電気メーカーの商品開発を担当していたので、新しい商品を創造する大変さが身にしみている。

出来るかどうかわかりもしない新製品を、
何年先に商品化すると企画会議で約束する(させられる)わけで、商品開発もカンが大切である。

決して、エイ、ヤアで決めるのではない、先を見通すカンを働かせるわけで、この違いはとっても大切なこと。
カンと言っても決してイイ加減に決めるわけではない。技術なんて足元しか見えていないので後はカンのみ。

で、そのいい加減さが祟って、後になっていやというほど苦労するわけで、でも不思議となんとかなる。
運が良かったのかもしれないが、ウン十年間、なんとか乗り切ってきた。今思えばゾッとするけど。

どうにも解決できないトラブルでも、
必死で全力を振り絞り続ければ、いつか必ず神様がヒントを投げてくれると信じている。

ただし、いやになるほど、七転八倒しなけりゃならない。本当に後で思うとゾッとするぐらい。

私は無神論者だが、今でもトラブルのときだけは神様の存在を信じている。

これまで、何度か、こりゃ到底無理だと思うようなトラブルに遭遇したが、
あきらめずに頭と体をフル回転し続けてると、ある日フッと教えてくれる。突然その日がやってくる。

ボードゲームのプレイも、私はカンを大切にしている。
カンだと言うと、ツレはいい加減にやってて、そんなに上手くいくはずがないと言う。

決していい加減にやっているわけではない。
でも上手くいかなくなっても、さすがにボードゲームでは神様は登場してくれない。

マカオ Macao にチョッピリ手古摺ってます。

先日「マカオ Macao」が届きましたので、早速テストプレイしてみました。

120枚ほどあるカードが英文なのと、十分にルールが理解できていなかったこともあり当然ながら間違い続出。

で、早速カードの日本語化に着手。


欲張ってテキスト(英語)のみの味気ないカードを、アイコン入りの見やすいカードに変身させようと、
チョッピリ意気込んで、いざスタート。


まずは、あちこちネットを漁ってと。

よさそうなのがあるにはあったのですが、
残念ながらスペイン語版(だと思うのですが、英語ではありません)。へんてこな文字。


早速、ダウンロードして日本語化にトライ。でも思ったより手間がかかり、今はちょっと後悔しています。


他にもタブローというボードが、これまたチョット使いづらいのでこちらも改造を考えていて、
いろいろやっていると、どんどん時間が過ぎていくわけで、本プレイがなかなかできない。


他にも同じく日本語化待ちの作品があって、それも取り掛かる前から、ゾッとするような日本語化重量級たち。

「ロード・オブ・ザ・リング カードゲーム」と「D-DAY AT OMAHA BEACH」などなど。

両方ともなんとか年内にはと心づもりしているのですが、ここにきてかなり焦りがでてきています。

テレビなんか見ている場合ではないのですが、
朝は杏ちゃんの「ごちそうさん」、
夜は「東京バンドワゴン」や「八重の桜」、「ダンダリン」とこちらもチョットどころかテレビオタクの領域に。

ぜ~んぶ録画して、コマーシャルは吹っ飛ばして観るので効率的といや効率的なのですが見すぎもいいところ。
でも面白いんです、みんな。


もちろん、ボードゲームも毎晩ツレと1プレイ(2時間程度)するわけで。


そんなこんなの我が家に、近くに住む孫たちが結構頻繁に乱入してくるので、月日が経つのが速いのなんのって。


話は戻って「マカオ Macao」ですが、コレって面白そう。テストプレイで早くも気に入りました。
日本ではあまり人気がないようですが、結構よく出来ていると思います。レビューをお楽しみに。

で、「東京バンドワゴン」で涙しながら、秋の夜長を日本語シール作りにいそしんでいるわけです。

「ラブだねえ~」

第十三回月間BGA賞受賞作品 2013/11/2

レビュー記事一覧  世界のボードゲームランキング


年間BGA賞受賞作品
2013/1/2

月間BGA賞受賞作品
2012/10/1 2012/11/2 2012/12/1 2013/2/2 2013/3/2 2013/4/2 2013/5/2 2013/6/2 2013/7/2
2013/8/2 2013/9/2 2013/10/2


第十三回月間BGA(Board Game Addiction:ボードゲーム中毒)賞を発表します。

直前の1ヵ月間に我が家でプレイされた以下のボードゲームのみが、この賞の選考の対象となっています。

ノミネート作品(順不同)

アグリコラ
ケルト
ユークロニア
レーベンヘルツ(ドメイン)
アクワイア
ギャラクシートラッカー
サモナーウォーズ
アルハンブラ
グラナダ
シティビルダー
ディセント:闇の世界への旅立ち
アンドールの伝説

選考は本ブログの主催者の独断と偏見によるもので、ゆえに著しく公平性を欠くものであり、
世の中の一般的評価や常識とも大きく乖離するもので扱いには注意が必要です。


第十三回月間BGA賞受賞作品

「ディセント:闇の世界への旅立ち」 Descent:Journeys in the Dark

descent131101_001.png

講評

今回の選考では
「ディセント:闇の世界への旅立ち」と「アンドールの伝説」、「アルハンブラ」の三つ巴となりました。

しかしながら、今回はそれほど迷うことなく「ディセント:闇の世界への旅立ち」に決まりました。

3つの作品ともに、十分に満足できる充実したプレイ感が味わえる素晴らしいものでした。

強いて難を挙げるとすれば、
「アンドールの伝説」は、シナリオが自作できるとはいえ付属しているのがチョット少なすぎるように思います。

さらに「マンション・オブ・マッドネス」と同様に、ストーリーがメインのこの手の作品に共通することですが、
「アンドールの伝説」もまたリプレイの魅力にやや難があること。

ストーリーを知ってしまうと、面白さが削がれるという宿命的な側面を持っています。

初めてプレイするときは、どのシナリオも非常に面白いだけにとても残念でなりません。

同様にストーリー性を重んじる作品でありながら、
同じシナリオを何回プレイしても、その面白さが色褪せないのが「ディセント:闇の世界への旅立ち」でした。

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シナリオ(クエスト)一つ一つが単独のゲームと言っても差し支えないぐらいゲームバランスが絶妙で、
毎回どちらが勝つかハラハラの連続。終わった直後から、次プレイでの戦略を思案し始める始末。

中毒性からいえば、「グラナダ」を含め「アルハンブラ」も素晴らしい出来です。
何回プレイしても、思い通りのアルハンブラが建設できない。次回こそは必ずと意気込むのですが…。

「ディセント:闇の世界への旅立ち」が、プレイヤーをリプレイに駆り立てるもう一つの要因として、
その程良いプレイの充実感にあると思われます。

初めてプレイした時に強く感じたのですが、少し拍子抜けするほどの軽さなのに充実したプレイ感が味わえます。
シナリオ(クエスト)を遭遇1と遭遇2に分割したことが、功を奏していると思われます。

本作品を開発された方々をはじめとする、関係された全ての方々にここに大きな拍手を贈りたいと思います。

世界のボードゲームランキング 2013/11/1

レビュー記事一覧  BGA賞受賞作品


世界のボードゲームランキング
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今回は新たに以下の5作品がランキングに加わりました。

アルハンブラ・ファミリーボックス Alhambra FamilyBox に含まれる以下の2作品
・アルハンブラ Alhambra
・グラナダ granada

シティビルダー Suburbia
ディセント:闇の世界への旅立ち Descent:Journeys in the Dark
アンドールの伝説 Andor

ただし、以下の作品は残念ながら未だプレイするに至らずランキングに入っていません。

D-Day At Omaha Beach
マカオ Macao
キャスタウェイCastaways
ロード・オブ・ザ・リング カードゲーム The Lord of the Rings The card game

漸くプレイもレビュー記事も軌道に乗ってきて、まさに絶好調!!
これまでの遅れに倍返しだ!!(なんのこっちゃ?)


今月新たにランキングに加わった5作品について一言。

アルハンブラ・ファミリーボックスに含まれている アルハンブラ Alhambra と グラナダ granada

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ボードゲームを沢山プレイしてきて「面白い」と「楽しい」の違いが分かってきました。
この作品は面白くて、とっても楽しい。

アルハンブラとグラナダ、
互いにとても似ていますが、それぞれに独特の良さがあってプレイヤーを飽きさせません。

アルハンブラの続編グラナダは、デザインが非常に美しくなり得点方法もとっても悩ましいものに進化しました。
でも、元祖アルハンブラのシンプルさも捨てがたく、その豊富な拡張も魅力に富んでいます。


シティビルダー Suburbia

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とにかくデザインがクール!! 
日本語版がリリースされて本当に良かった。日本語シールを貼ったりしたら良さが台無しになるところでした。

オシャレなマンションの一室のテーブル上に、プレイした状態で無造作に置かれていても絵になる感じ。


ディセント:闇の世界への旅立ち Descent:Journeys in the Dark

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久々に世界トップレベルの作品が登場しました。

豊富なシナリオは遭遇1と遭遇2に分かれていて、プレイを必要以上に重くしないように配慮されています。
各シナリオにおけるプレイバランスが、見事としか言いようがない程の出来。

同じシナリオ(クエスト)を何度もプレイしたくなる、
個々のシナリオ(クエスト)が、それ単独でゲームとしての高い完成度を持っています。


アンドールの伝説 Andor

andor131101_001.png

プレイヤーの冒険心を掻き立てる新しいゲームシステムが生まれました。カードで語り継がれていく冒険の旅。
どのシナリオにも遊び心一杯の仕掛けが設けられていて、仲間や家族と一緒に純粋に楽しめます。

この作品のように、新しい作品には常に新しい挑戦があってほしいものです。とにかく心が躍ります。


では、今月の順位です。

ranking131101_01.jpg

*以下の記事において記載されたゲーム名をクリックすると、そのレビューをご覧いただけます。

「メイジナイト」如何に魅力的な作品が新しく登場しても、この作品の素晴らしさが陰ることはありません。
剣と魔法のファンタジーの世界を満喫できる不動の王者。プレイ中には本当にワクワクして、血が騒ぎます。

魔法の塔や僧院で修業を積み、旅の仲間を集めてシティを目指す、未知なる世界を旅する「メイジナイト」

理想の農場建設をテーマとした「アグリコラ」
森や沼を開墾して、畑には小麦や野菜、牧場には羊や猪、牛、馬、木造のあばら家を石造りに改築して冬の備え。
厩や農機具、かまどに調理場、暖炉と設備を調え、大家族に囲まれた夢見る暮らしの実現を目指します。

アグリコラ:世界選手権デッキ(Agricola: World Championship Deck)は、
まだまだ価格が高くて手が出ません。そろそろ再販しそうな気配?!

もう一つ星が増えてもおかしくない「ツォルキン:マヤ神聖歴」

ツォルキンとは、マヤ文明で使われていた暦のこと。
まず、驚かされるのは大小6つの歯車からなる並はずれたスケールのゲームボード。
スケールだけでなく、その出来栄えにおいてもこれまでに例を見ない素晴らしさ。

そしてワーカープレイスメントを見事に進化させた独自のゲームシステムもまた、
その素晴らしい外観に勝るとも劣らない質の高さに仕上がっています。世界最高級の風格が感じられます。

「アース・リボーン」豊富なシナリオを順を追ってプレイするに従ってルールの幅が広がり、プレイがさらにリアルに。
核戦争以降の荒廃した世界での2大勢力の戦いであるにもかかわらず、軽快なアクションムービー的プレイ感。
理屈抜き、ドンパチ好きには堪らない、ゾンビがうろつくヤバいエリアをショットガンぶっ放して駆け抜けよう。

「ウォー・オブ・ザ・リング」まさにロード・オブ・ザ・リングの世界。
ボード上で入り乱れて戦う両軍のミニチュアと、原作を忠実に再現しようとしたゲームシステムに脱帽。
数多くのフィギュアで埋め尽くされた戦場には、崇高な品格さえ感じられます。
イシルドゥアの末裔アラゴルンや白のガンダルフ、ナズグール、サルマン、魔王が目の前に。

「エクリプス」これまでは、宇宙をテーマとしたボードゲームの最高峰との位置付けだったのですが…。
「スタートレック:艦隊司令官」との比較で、正直いつも順位付けに迷います。
技術開発により最強の宇宙船を設計・建造するという、この作品独自のシステムが順位の決め手となりました。

「スタートレック:艦隊司令官」未知なる宇宙を探検して、様々なミッションを達成していきます。
単なる連邦軍とクリンゴン軍の戦闘だけにとどまらず、様々な未知との遭遇がプレイヤーを待っています。
コロニーや宇宙基地の建設、惑星への遠征隊の派遣、巨大敵艦船の追跡、未知の星域の探索、敵艦長の拉致など
広大な宇宙でお馴染の艦隊を、そのフィギュアでコントロールして目標の勝利ポイント獲得を目指します。

「メイジ・ウォーズ」プレイ時間を忘れさせてくれる文句無しの二人用カードゲームの最高峰。
異なる魔法学校で学んだ二人の魔法使いが、アリーナで独自のスペルを駆使して戦います。
二人の魔法使いが召喚したクリーチャー達が、地を駆け空を舞いアリーナで死闘を繰り広げます。
戦場となるアリーナ(ゲームボード)を導入することにより、
カードゲームの枠から大きく進化し、そのプレイを非常に奥深いものにしています。

「ル・アーブル」ウヴェ・ローゼンベルクの収穫三部作の中で最も好きな作品。
港町にはさまざまな産業が息吹いていて、非常に多彩なビジネスを提供してくれます。
埠頭に陸揚げされるさまざまな資材、港町が繁栄していく雰囲気がとても好きです。
プレイを重ねるごとに様々なアプローチが見えてきて、その良さが再認識されて順位がアップ。

「スルー・ジ・エイジズ」文明の進化を扱った作品ではボードゲームの最高峰といえるでしょう。
プレイを重ねてルールに精通するに従って、文明をコントロールする知的なプレイに評価が高まってきています。
三つの世代にわたって科学、文化、軍事力の進化を図ります。完成度の極めて高い独特のシステムは王者の風格。

「ディセント:闇の世界への旅立ち」闇の王オーバーロードと8人の英雄の戦いが描かれています。
単独でプレイできる20ものクエストに加えて、クエスト同士が関連しあう壮大なキャンペーンゲーム。
一つ一つのクエストがそれぞれ単独のゲームとして成り立つほどの完成度。

各クエストは遭遇1と遭遇2の2つのシーンに分割されているので、プレイの重さを感じさせません。

「ドミナント・スピーシーズ」プレイヤーは哺乳類や爬虫類、鳥類、両生類、節足動物、昆虫を担当して、
氷河期が迫まりくる新しい地球で、種の覇権をかけて戦います。やり応えのある重厚な作品です。

「アンドールの伝説」勇者となって邪悪な怪物の進撃からアンドール王国を防衛し、特別な任務を果たします。
とにかくプレイしていて楽しい。本当に英雄となって冒険の世界を旅している感じがします。
なにかの物語を読みふけっているように、どんどん先へと進みたくなる魅力に溢れた新しいシステムの作品です。

「マンション・オブ・マッドネス」建物内には様々なてがかりが点在しています。
部屋にはロックがかかり、鍵やパズルを解くことが必要となります。
ゲームマスターはモンスターを召喚して、探索者の行く手を阻みます。

探索者の真の使命とはなにか、徐々に得られる手掛かりから物語の陰に隠されている真実を解き明かし
モンスターの追手をかいくぐり、自らの勝利条件を突き止め、達成しなければなりません。

ドラマ仕立てで進むプレイ感がとても新鮮です。練りに練られた重厚で素晴らしい作品です。

「ハワイ」島で自分の王国を繁栄させて、島の王に族長として認められなければなりません。
ボードやコンポーネントはまさにハワイのホンワカムード一杯、でもプレイはかなりハードです。

「アンドロイド:ネットランナー」今人気急上昇の二人用カードゲームです。
アンドロイドに支配された退廃した未来社会での、ハッカーの戦いを描いた非常にクールな作品です。
これまでにない斬新なテーマに、新しい息吹が感じられます。今後の発展が楽しみです。

「コンフリクト・オブ・ヒーローズ」第2次世界大戦の独ソ戦をテーマにした本格的な戦術級ウォーゲーム。
銃撃戦をよりリアルに再現すべく準備された詳細なルールは、ステップ方式で修得していきます。
私もそうですが、ウォーゲームファンには堪らない正統派、これぞ押しも押されもしない戦術級ウォーゲーム。
まだ初期のシナリオしかプレイできていないため順位は低いですが、
アース・リボーン同様に、車両や盤外砲撃などのルールが導入されるに従って順位はアップすることでしょう。

「シヴィライゼーション」文明の進化を描いたボードゲームとしては、先の「スルー・ジ・エイジズ」と双璧。
シド・マイヤー作、幌馬車で未開の地を探索する雰囲気はボードゲームでも失われていません。
軍事や科学、文化、経済とそれぞれの分野で勝利条件が設けられていて、プレイの幅が広がります。

「ブラス」派手さはないがプレイを重ねるに従って、次第にその良さが伝わってくる実力派タイプ。
前半は運河、後半は鉄道と輸送手段が切り替わります、産業革命の雰囲気がうまく演出されています。
こんなに面白い「ブラス」がこの順位とは本当に驚きです。

「テラミスティカ」ボードゲームの様々な要素が、これでもかというぐらい一杯詰め込まれて凝縮されています。
まさにてんこ盛り状態なのですが、意外とスッキリまとめられています。単純な陣取り争いではありません。

それぞれ個性ある14の勢力の一つを担当して、独自の能力をフルに発揮して、
住居を進化させて砦や神殿、聖域を建設し世界の覇権を競います。充実したプレイ感が味わえる本格派の登場。

「ボラボラ」ハワイで少し物足りないと感じられる方にはお勧め。
お馴染の島世界で、小屋を建てて魚を獲り、神々に捧げ物をして生活を豊かにします。
ハワイにせよ、このボラボラにせよ、なんなんでしょうか、この独特のマッタリ感は。とにかく楽しいです。

「ゴア」プレイヤーはポルトガルとインドの間を旅する香辛料商人として、商売の拡大・成長を目指します。
船の建造と香辛料の収穫、税金の徴収、探検、入植者の編成、植民地の設立の6分野での発展を中心に、
香辛料と交易船、入植者、資金の調達に奔走します。重さを感じさせず充実したプレイ感が得られる稀有な秀作。

「トラヤヌス」トラヤヌス帝に統治され繁栄の絶頂期にあるローマ帝国が舞台。
政治、交易、領地、軍事などの様々な分野での多彩なアクションが
マンカラを採用した独自のシステムと相まって、非常にうまく機能しています。

「キーフラワー」労働者は四季を通じてキーフラワー号に乗って村にやってきます。
競り落とした建物タイルや船タイルを配置・接続して、村を拡大・発展させます。
美しく、とても優しいデザインの数多くのタイルが魅力的な楽しい作品です。徐々に順位を上げてきています。

「ケイラス」お城の建設と町の繁栄に寄与して名声点を競います。
お城へ続く道沿いに建設される様々な建物、行政官と監督官の存在がこの作品を非常に面白くさせています。

「数エーカーの雪」郷里から遠く離れた雪原を、重い足取りで進む若き戦士たちの姿が目に浮かびます。
カナダと北米の国境近く起こったフランスとイギリスのフレンチ・インディアン戦争を描いたウォーゲーム。
次のプレイが待ち遠しい、私の一押しのボードゲームです。

「村の人生」プレイヤーは、何世代にも引き継がれていく村人の人生を経験します。
ボードに描かれた村はホノボノとしていて、何かホンワカとした気持ちになります。
前述のハワイやボラボラと何か通じる、ほんのりとした温かさが感じられる作品です。

「トロワ」ダイスをうまく使ったゲームシステムで、ゲームの進行も軽快なテンポで進みます。
ラウンドごとに起こる町への襲撃や、ゲーム終了時点で追加得点を提供するキャラクターカードがイイですね。
最近、プレイするのがとても楽しくて、決してこの順位ではないと思い始めています。

「トワイライト・ストラグル」重量級の二人用ゲームで、米ソの冷戦を描いた作品。
世界地図を前に米ソに分かれて世界各国への影響力を高めて自陣営を強化します。
世界史に残る様々な出来事が登場して、それらの効果を世界に波及させていく知的なゲーム。
プレイ回数を重ねても色あせない作品の一つ、今後さらに順位を上げていくでしょう。

「プエルトリコ」おそらくボードゲームの歴史に名を残すであろう作品。本当に何回プレイしても色褪せない面白さ。
プエルトリコ島で
作物を収穫、工場で商品化、商店に売却、船にて輸出、価値の高い建物を建設して島を繁栄させます。
この作品、この面白さで、この順位とは、我ながら驚きです。世界には何と面白い作品が多いことでしょう。

「祈り働け」これまたウヴェ・ローゼンベルクの作品。
もっともスケールが大きい作品で、山地や海辺までエリアを追加して拡張できるので比較的のびのびプレイ。
複数の資源を組み合わせ、いくつもの建物で加工することにより生みだされる聖遺物や、
隣接したエリアに価値の高い建物を建設することにより効果を発揮する村など新鮮な要素が盛り込まれています。

「ブルゴーニュ」細部にわたってバランスがとれた皆に好かれる優等生的作品。
プレイヤー間のインターラクティブな面も過度でなく、船や城、商品の販売に農場、建物の建設など要素も豊富。
他に輝かしい作品が多いため、不本意ながら順位はココに。
ヴィニョスとは対照的で軽快なテンポでプレイが進む、幅広くファンに好まれるタイプ。

「チグリス・アンド・ユーフラテス」チグリス川とユーフラテス川の間の文明発祥の地メソポタミアで、
最も強く、かつバランスのとれた文明の構築を目指します。

内部紛争と外部紛争の2つの争いやモニュメント、大災害、文明建築物の効果が作品を非常に奥深いものに。
「エルグランデ」とは、一味違う陣取りゲームの面白さが高く評価されることでしょう。

「ねずみ達と魔法使い」王国を闇に陥れようとする魔女と漆黒の戦士達に敢然と立ち向かう王子率いる勇士達。
ヒーロー達はねずみに姿を変えて、王国を取り戻すために立ちあがります。
待望の多人数協力型ボードゲームの登場です。敵はドブネズミの戦士やごきぶり、毒蜘蛛、ムカデ、雄猫たち。
つり針と糸で下水道を渡ったり、フォークをカタパルトがわりに使ってブドウを飛ばして敵をブッ飛ばします。
さあ、家族や友達、恋人を誘って王国を救う冒険を始めましょう! このゲーム最高!

「ライバルカタン」二人用のカードゲームとしては珍しい、重量級の本格派。ツレとハマりました。
道路をつくり土地を開墾し、都市に発展させて領地を拡張していきます。

収穫した資源をもとに様々な効果を持つ建物や船を建造して、武力と商業力、技術力を高めていきます。
豊作や略奪など変化に富んだイベントの発生、独自の能力を備えた英雄の登場など、非常に内容は盛り沢山。

「アルハンブラ」塔を造り、庭を整え、パビリオンやアーケード、宮殿を建設してアルハンブラでの建築を競います。
何度プレイしても、思うようなアルハンブラが建設できません。
建設の邪魔をするのは、タイルの縁に設けられた城壁だけではありません。
豊富な拡張ルールによって、一筋縄ではいかないより奥深いゲームにブラッシュアップされています。

「グラナダ」アルハンブラ宮殿がある都市グラナダに学校や浴場、住宅、市場などを建設します。
「アルハンブラ」の続編と言われるだけあって、様々な面で改良が見られます。
とくに建物タイルのデザインは非常に美しいものに変身しました。
無粋な黒の城壁が無くなり美しい堀に、両面印刷となった建物タイルはこれまで以上にプレイを悩ましいものに。

ただ、最も様変わりしたのは得点の計算方法で、
この変更より、ゲームのインターラクティブが結構強いものになりました。

「レーベンヘルツ(ドメイン)」この陣取り合戦は、私とても気に入りました。
ルールは比較的シンプルですが、領土を拡張したり騎士が寝返ったり隣国同士が同盟を結んだり実に面白い。

軽そうに見えて、囲碁同様にプレイに深みがあります。プレイを重ねるごとに味が出てくる珠玉の作品です。

「コマンド アンド カラーズ:古代」古代ローマとカルタゴの戦いを描いた作品。
部隊を表す300を超えるブロックが登場します。
歩兵や騎兵、戦車やカタパルト、弓兵に投石部隊、外人部隊に戦士、象まで戦いに加わります。
象は強力ですが扱いが厄介で、戦いに敗れて退却でもしようものなら、敵味方見境なく周りを蹴散らす有様。
ルールは部隊ごとに多岐にわたりますが意外と理解しやすく、プレイ感もどちらかというと軽い。
15ものシナリオも準備されていて、これからのプレイが楽しみな作品。

「古代決戦」ローマやカルタゴなどの古代国家を担当して覇権を争います。
「古代」が二人用ゲームとしてリメイクされました。二人用ゲームとして注目の作品。

「エルグランデ」ボードゲーム史にその名を残すであろう名作。いまだに色あせない面白さ。
ただ、二人プレイとしては古代決戦に軍配が上がりました。
ちなみに巷では陣取りゲームとしては最高傑作中の最高傑作と非常に評価の高い作品です。

「洛陽の門にて」ウヴェ・ローゼンベルクの収穫三部作の最後の作品。
野菜をつくり、野菜を売る、他の作品同様に人の生活の息吹が感じられる人間味溢れる作品です。
三人以上のプレイでは問題となる待ち時間の長さが二人プレイではむしろ良い方向に。
この順位は、あくまで二人プレイでの評価です。なんかこの中国の雰囲気が好きですね。

「ギャラクシートラッカー」この作品には独特のノリがあります。
時間に追われながらも、鼻歌交じりで宇宙船を建造します。
「こっちがキャノンで、後ろにエンジン2基、それとー、ここに乗組員用のキャビンと貨物室を追加してと…」

なんとか時間内で組み上げた宇宙船で、いざ宇宙へ。おっと途中の惑星で貨物を載せるのを忘れずに。
「右後方に配置した貨物室が隕石に破壊されました。」
「見捨てられた宇宙船の探索に出かけた乗組員が帰還しません。」
「バッテリーが切れて、主砲とメインエンジンが機能しません。」なんて貨物輸送も宇宙では大変です。

「ナビゲーター」大航海時代を彷彿とさせるロマン溢れる作品。
ロンデルをゲームシステムに導入、アクションの選択を悩ましいものにしています。
未知の海域への航海だけでなく、植民地化と工場建設など経営的な要素も盛り込まれていて充実したプレイ感。

「サモナーウォーズ」召喚者(魔法使い)同士が互いの仲間を召喚して戦います。
召喚者が属する種族は、それぞれ独特の能力を持っていて当然ながら戦術も異なってきます。

マスターセットには6種類の種族が含まれていて、一つの種族にサモナーと呼ばれる召喚者が1体と、
チャンピオンと呼ばれるリーダー格のユニットが3体、一般ユニットが18体の合計22体で構成されています。

全てのユニットが他の種族と異なる特殊能力を持っていて、戦いはバラエティに富んでいます。
重量級の「メイジ・ウォーズ」と、軽量級の「サモナーウォーズ」。
重量級に偏重している当ブログではこの順位ですが、プレイ回数が増えるに従って評価がアップしている実力派。

「シティビルダー」デザインがとにかくクール!! 素晴らしい!! デザインだけでとにかく楽しくなります。
居住エリアや商業エリア、産業エリア、公共エリアに計画的に建物を建設し小さな街を大都市に発展させます。
様々な建物が登場しますが、大切なことはそれぞれのエリアの特性を生かした計画的な都市開発なのです。
プレイを通じて、人の集まる魅力ある都市とは何かをプレイヤーは問われることに…。

「世界の七不思議」プレイのテンポは非常に軽快ではありますが、充実したプレイ感。
とかく重量級になりがちな文明の進化をテーマとしながら、うまくコンパクトにまとめられています。

「ウィングス・オブ・グローリー」複葉機が欲しいです。
今年こそ、拡張版で第一世界大戦の空中戦を実現します、我が家のテーブル上で。
残念ながら、拡張版をかなり以前に入手しておきながら、実際のプレイがまだ実現できていません。
テーブルの上をミニチュアの戦闘機が縦横無尽に飛び交う様は、戦闘機ファンでなくても心が躍ります。

「ナポレオンの凱旋」どちらかというと将棋よりもアブストラクト的な感じがします。
アウステルリッツの戦いを描いた作品ですが、コンポーネンツがとてもクール。
当時の地形を描いたゲームボードも落ち着いた感じで、本当に大人のゲームといった雰囲気。
非常に難しい作品ですが最近なんとかまともにプレイできるようになり、いよいよ順位がアップし始めました。
ルールがかなり難解ではありますが、重厚な本格的ウォーゲーム。

「ヴィニョス」ポルトガルのワイン生産者として
ぶどう園を購入、醸造所を建設して、生産したワインの売却・輸出、さらには品評会に出品して品質を競います。
なかなか充実したプレイ感が得られる重量級で、ルールもかなり複雑。
プレイを重ねて、どのような評価に至るのか楽しみな作品。プレイは結構重いので一般受けはしないのでは…。

「ケルト」我が家では数少ないアブストラクト的なゲーム。
手札カードをプレイして石の道を進むだけなのに何故こんなに悩ましく中毒性があるのでしょうか。
大人がプレイする回数が多いことが、その人気の高さを証明しています。

「ストーンエイジ」ルールは比較的シンプルだが、プレイは侮れない骨のある一押しのファミリーゲーム。
はじめ人間ギャートルズの石器時代の生活をそのまま再現したような作品。
といっても内容は本格的な戦略ゲームで、なかなか侮れません。それなりに充実したプレイ感が味わえます。

「ロンドン」ロンドンの大火からの復興をテーマにしています。
様々な建物を活性化して資金を産み出し、街を整備して貧困を無くし、地下鉄を整備します。
幾分地味な感じはしますが、プレイを重ねるに従って味が出てくる本格的な作品。

「メルカトル」ウヴェ・ローゼンベルクの作品の中では、最もスッキリしていてプレイ感が軽い。
反面、彼の作品にしては物足りないと感じるファンも多いのでは…。

「アクワイア」ホテルチェーンに投資、合併吸収を繰り返すことによって収益を上げていきます。
合併吸収や株式への投資のタイミング、筆頭株主のポスト争い、資金の回収などで現金と株券が激しく動きます。

二人プレイでは多人数プレイと比較して少し面白みに欠ける面がありますが…。

「チケット・トゥ・ライド ヨーロッパ」ファミリーゲームとして、「ストーンエイジ」に次いで、お薦めがこの作品。
目的地のカードの指示に従って、指定された都市間を列車で結びます。
誰がどの路線を先に押さえるか、ホントのところガチの勝負なんです。

「ドミニオン」カードゲームの最高峰。自分のデッキを充実させて、領土を拡張します。
お金や領地のほかに、魔女や泥棒、市場、民兵、礼拝堂など様々なカードが登場します。
夫婦や恋人同士など二人プレイにお薦めのカードゲーム。もろの叩き合いにならないところがイイですね。

「ベガス」パーティ用のゲームとして一押しの作品。
ルールは至ってシンプル、初心者でも直ぐに楽しめます。インストがほとんど無用で、プレイも短時間で終了。
しかし、勝利するには運だけではなく頭を働かせなくてはなりません。決して軽いだけのゲームではありません。
二人プレイ用の特別ルールがあって、これがまた面白い。

「ウォルナットグローブ開拓史」大草原の小さな家をイメージさせるような生活がテーマとなっています。
四季を巡って収穫、土地を開拓、人を雇って、生活を豊かにします。
プレイして結構面白く味わい深いのですが、この手の分野は多くの優れたものが競い合っていて結果この順位。

「ビブリオス」書物を教会に寄進してもらい、寄進してもらった書物の一部で競りを行います。
分野毎により多くの書物を手に入れたプレイヤーが勝利します。
競りにおける、プレイヤー間の手の内の読み合いが非常に楽しい作品です。
とてもコンパクトなので、親しい友人なんかと旅行に行く時に持っていって旅先の旅館なんかで楽しめそうです。

「暗黒の金曜日」
数種類の株を売り買いして、銀を購入し、購入した銀を金に換えて、最終的には金の所有数を競います。
株価変動のゲームシステムが秀逸、株の売り買いのゲームとしては一番のお薦めです。

「ターギ」アクションの選択システムが独特な二人用カードゲーム。
ムードも独特で、塩、胡椒、ナツメヤシなどが登場、様々な効果を発揮する部族カードを獲得して得点します。
二人でちょっと重みのある充実したプレイを楽しみたい時にお薦めです。

「サンクトペテルブルグ」職人と建築物、貴族の3種類とそれらのアップグレードのカードでプレイ。
職人で収入、建築物で勝利点、貴族で収入と勝利点をそれぞれ獲得、さらにそれらをアップグレードします。
カードゲームとしては、とてもバランスのとれた完成度の高い作品。

「ユークロニア」この作品、なぜかツレとはいつも接戦になります。
数多くの建物を建設することと自陣営の作業力の強化が勝利点を生み出す建物建設系の作品。

建設した建物の効果がバラエティに富んでいて、このゲームの面白さを引き出しています。
結構地味ではありますが、長く楽しめる秀作です。

「蟻の国」兵隊蟻や働き蟻、育児蟻、幼虫が登場して、蟻のコロニーの発展やコロニー同士の争いがテーマ。
テーマがとてもユニークで新鮮ですが、今一つもの足りない感じ。

「ヘックメック」ダイスを振って虫を集めるのですが、これがなんとも面白い。
「ベガス」や「キャントストップ」同様にダイスの出目の選択が悩ましい。

しかしこのゲームはダイスの出目よりも、プレイヤーの戦略が勝敗を大きく左右します。
ゲーム後半に大きく逆転できる可能性を秘めているのも、この作品の魅力の一つです。

子供のゲームと言って、侮ることなかれ! 私の家族の間では人気急上昇中で、プレイ中は笑いが絶えません。

5歳の孫にもっとも人気の「ごきぶりポーカーロイヤル」
登場するのは、ゴキブリにカエル、コウモリ、サソリ、カメムシ、ハエ、ネズミの嫌われ者たちがズラリ。
でもカードのデザインはなかなかのもの。小さい子供から大人まで大いに楽しめるお薦めのカードゲーム。

「電力会社」発電所を競り落とし、都市間に送電線を張り巡らして、発電した電気をより多くの都市に供給。
発電用の燃料の値段は需要と供給で上下し、送電する都市はプレイヤー間で争奪戦が起こります。
5~6人程度の多人数プレイでは、ペスト10入りするかも。我が家は二人プレイが基本なので残念です。

「ダンジョンファイター」年末に我が家で大ブレイクした作品。
プレイヤーは全員協力してダンジョンを探索し、遭遇するモンスターを退治します。
武器はダイスです。ダイスを的にめがけて転がすだけなのですが…
「えっー、そんな恰好でサイコロ振るの? 無理無理、そんなのぜっーたいに無理!」全員大爆笑間違い無し。

「ウォーターディープの支配者たち」ウォーターディープで様々な依頼を受け、その要望を満たし勝利点を獲得します。
それなりに面白いのですが、
何かスパイスが足りない感じと思っていたのですが、最近になってじわじわと良さが分かってきたような…。

「国富論」生産場を開発、資源を生産、貿易で資金を獲得、さらに生産場を拡大、所謂国を富ませるゲームです。
ほとんど運の要素がないだけに、非常に頭を使います。第2版でルールも改善されました。チョット堅め。

「テーベの東」テーベとは、ナイル川東岸に位置し古代エジプトの王都。
世界を駆け巡り遺跡を発掘します。有名な遺物が数多く登場します。
とても洗練されていてファミリーゲームとしてお薦めですが、ちょっと物足りない感じ。
ベスト10を見てもらうと分かるように、うちは比較的重いのが好きだから軽快なものは順位的に不利。

「ジャイプル」宝石や金、銀、絹、皮などの商品の売りさばきます。
高額な宝石などは、2点以上でなければ売れず、安い商品でも3~5点をまとめて売るとボーナスが出ます。
ラクダが登場します、これがまた悩ましい。プレイは白熱します。

「パンデミック」伝染病が世界に蔓延するのをプレイヤー全員で協力して阻止します。
ちょっとハラハラします。どちらかというとファミリーゲーム。フリークにはちょっと物足りないのでは…

「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」カードゲームとしては非常に内容が濃くて、ルールはやや難しいフリーク好み。
宇宙を舞台に、プレイヤーは強力で豊かな帝国を築きます。
勝ち筋が大きく軍事と生産の2通りあって、それぞれ戦略が大きく異なりゲームの流れを変えます。

「D-DAY ダイス」上陸作戦を描いた異色のウォーゲーム。
敵の激しい攻撃にひたすら耐えて敵陣地を目指します。
さまざまなスペシャリストと装備が登場し、前進する部隊を支援します。
恩賞を活用するようになって、漸く最初のシナリオをクリア。だんだん面白さがわかってきました。

「メディチ対ストロッチ」ガチの競りのゲームです。。
競り落とした商品を船一隻に積み込み、埠頭の一つに陸揚げするだけなのに、本当にプレイヤーを悩まします。
打つ手の価値を読むのが難しく、その難しさを楽しめるか否かが好き嫌いを分けます。人を選ぶ作品です。

「ファミリア」我が家のお薦めのカードゲーム。
ストリートから人材を発掘して、自分のファミリー(やくざの組)に引き入れて一家を大きくしていきます。
一枚一枚全てデザインが異なるやくざのカードのイラストがたまりません。実際にモデルがいるってホント??

「交易王」市場の商品を購入して、船で交易するゲーム。
二人でも多人数でも同じように楽しめます。派手さはないが、初心者でも楽しめる優れたカードゲームです。

「ハイフロンティア」宇宙を開拓するゲーム。宇宙飛行の難しい専門用語が飛び交い雰囲気は満点。
ボードのデザインもとても気に入っているのですが、内容は専門的すぎてルールが難しい。
一時は、ゴミ箱行きかとまで思われましたが…、最近になって、なんとかプレイを楽しめるようになりました。
結構マニアックではありますが、大宇宙を飛行するという魅力に満ちていて面白いことを実感しています。
我が家流にルールも改変(改悪?)して、今後順位アップが期待できそうです。

「キャントストップ」ダイスを振るのがやめられなくなる「キャントストップ」。
2~12までの登山道を頂上目指して登ります。3つの頂上を先に極めたプレイヤーが勝利します。

手番で何度でもダイスを振って、出目に応じて3つに限定された登山道を登ることができますが、
振ったダイスで3つの登山道の一つも登れなければ、手番でこれまで登った分がキャンセルされます。

もう一回ぐらいは、もう一回ぐらいは登れるだろうが命取り。どうにも止まらない「キャントストップ」。

「カルカソンヌ」最近孫と良くプレイします。彼は結構気に入っているようです。
タイルを1枚引いて、城や道、教会を作っていきます。暇な時間にちょっとプレイにもってこいです。

「蒸気の時代」二人プレイでは、どうしても評価が低くなってしまいます。
都市間に線路を敷設して物資を輸送し資金を獲得、獲得した資金で輸送路を拡大していきます。

「K2」K2を登頂します。山の高度毎に天候が変化し、体力が奪われていきます。
頂上に近づくに従って環境は厳しく、ルート上の各エリアに留まることができる人数が少なくなっていきます。
先の天候を読んで、エリアを選んでキャンプを張り、登頂のタイミングを見計らいます。
先月のプレイでは、悪天候のためハラハラドキドキの展開となって結構楽しめました。意外と面白い!?

「フレスコ」二人プレイは外すべき。ダミーのキャラをプレイするのは煩雑で正直言って面白くない。
おそらく多人数プレイでは面白いのかも。テーマ自身が私好みではないのも評価が低い理由。
最近は二人用の我が家独自のルールを作って、それなりに楽しんでますが…。

「トール」当ブログで久々の軽量級のカードゲームの登場。
神々に供え物をして神カードを獲得、獲得した神カードの価値はその神への最後の供え物で決まるという、
極めてシンプルなルール。
残念ながら二人プレイでは、その良さがかなり削がれて順位はかなり低め。

「ラミィキューブ」面白いがボードゲーム的には魅力に欠ける。
でも、結構面白い。

「なんてったってホノルル」
世界の有名都市が登場して、起点となる都市の東西南北のどの方向に位置するのかを当てます。
これまで聞いたことがないような都市も数多くあり、それらの都市が起点となると、これはもうお手上げです。
でも世界の地理を学ぶつもりでプレイすれば、これほど優れた教材はないのではと考えてしまう一面があります。
ルールをもう少し工夫して、その良さを引き出せないものかと思案中です。ということで、とりあえず最下位。


初登場の「ディセント」は惜しくもベスト10を逃しましたが、今回も優れた作品が数多く追加されました。

所有するボードゲームも既に90を超えました。

年内に100を超えることは無いと思いますが、将来的に所有する作品はベスト100までと考えています。

理由は、保管スペースの問題と、あまりプレイ意欲がわかない作品をいつまでも持っていても仕方がないので、
順位の低いものから順に整理をしていく方向で考えています。

ただ、遠い将来に「プエルトリコ」等の名作がベスト100から外れるようなことになったら、
ベスト150とかベスト200に変更するかもしれません。

まあ、そんなことが起こるということは、それだけ素晴らしい作品が登場してくるということで、
それはそれで有難いことなんですが…。

どれだけ良い作品が数多く登場しても「プエルトリコ」や「ル・アーブル」なんかは絶対に手放せませんね。
我が家のボードゲームの箱には、コンポーネントだけでなく思い出もたくさん詰まってきてますからね。

では、今回はこれまで。
プロフィール

boardgameaddiction

Author:boardgameaddiction
ボードゲームが大好きで、プレイするだけでなく、
集めてルールを読むだけで十分満足している、
生きることに結構真面目な、
そこら辺にゴロゴロしている、ごく普通の人です。

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