- Date: Mon 28 10 2013
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: アルハンブラ alhambra 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
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アルハンブラ Alhambra 2013/10/27
レビュー記事一覧 世界のボードゲームランキング BGA賞受賞作品 「グラナダ Granada 」
塔を造り、庭を整え、パビリオンやアーケード、宮殿を建設してアルハンブラの建築を競う「アルハンブラ」。
「アルハンブラ Alhambra 」 プレイ人数2-6人 8歳以上 プレイ時間45-60分
★★★★★★★★☆☆
【写真1】アルハンブラ:ファミリーボックス

これからご紹介する「アルハンブラ」は、
アルハンブラシリーズのファミリーボックス(写真1)に含まれていたものです。
「アルハンブラ」単体でも販売されていますが、そのものと全てにおいて同じかどうかわかりません。
先日、ファミリーボックスに同様に含まれている「グラナダ」のレビュー記事をご紹介しました。
「グラナダ」は「アルハンブラ」の続編と目される作品で、当然ながら両者には共通することが多く、
本レビュー記事では、「グラナダ」との相違点に焦点を絞ってご紹介させていただきます。
もし「グラナダ」のレビュー記事をまだご覧になっていないのであれば、先に読まれることをお勧めします。
【写真2】アルハンブラのゲームボード

貨幣カードや建物タイルの置き場は、「グラナダ」とほとんど変わりません。
【写真3】建物タイル

建物タイルが全く異なり、宮殿や庭園、アーケード、パビリオン、住居、塔などが描かれています。
タイルは片面印刷で、奇数面と偶数面でのタイルに関するルールが当然ながら存在せず、その分シンプルです。
タイルの縁の黒いラインは城壁(外壁)で、ゲームでは「グラナダ」の堀と全く同じ扱いとなります。
得点時には最も長く連続している城壁(外壁)が得点の対象に、また堀同様にタイル配置時に障害となります。
【写真4】スタートタイル

スタートタイルの噴水です。
建物タイルは、この噴水タイルから出発して、城壁を越えることなく、また建物タイル外を経由することなく、
歩いて行けるように配置しなければなければなりません。これも「グラナダ」と同じですね。
建物タイルのデザインは、続編の「グラナダ」で無粋な黒色の城壁も無くなり格段に綺麗になっていますね。
【写真5】得点テーブル

「アルハンブラ」と「グラナダ」の最も大きな違いは、得点計算にあります。
「アルハンブラ」では、青/橙/茶/白/緑/紫の6種類ある建物タイルの価値があらかじめ決まっています。
獲得できる得点は、青色の建物タイルが最も低く、紫色の建物タイルが最も高くなっています。
ちなみに、1回目の得点計算時に青色の建物を最も多く建築したプレイヤーは1点しか獲得できませんが、
紫色の建物を最も多く建築したプレイヤーは、6点得点できます。
「グラナダ」では、全てのプレイヤーの間で建築されている該当する色の全建物タイル数で得点が決まります。
ゆえに、建物タイルの価値はかなり流動的で、より悩ましいゲーム展開となります。
逆に、「アルハンブラ」では建物タイルの価値が最初から明らかなのでスッキリしています。
好みが分かれるところですが、私はどちらも大好きです。シンプルも良いし、悩ましいのもこれまた良いです。
3回の得点計算時に、得点できるプレイヤーは「グラナダ」と変わりません。
【写真6】ボーナスカード

「グラナダ」で紹介した「両替所」と「ワジールの寵愛」以外に、「アルハンブラ」専用として、
この「ボーナスカード」と「仮設小屋」の2つの拡張がファミリーボックスには含まれています。
「グラナダ」では2つですが、「アルハンブラ」では合計4つの拡張をプレイすることができるというわけです。
ボーナスカードの拡張を加えると、
ゲーム開始時点でプレイする人数に応じて1~3枚のボーナスカードが各プレイヤーに配られます。
各ボーナスカードには、建物タイルが1つ描かれています。
プレイヤーは持っているボーナスカードに描かれている建物タイルと同じタイルを、
自分のアルハンブラに建築すると、プレイヤーがそのボーナスカードを公開すれば、
得点計算時に、その建物タイルは1枚ではなく2枚とカウントされます。
このボーナスカードの存在で、
各プレイヤーのアルハンブラに建築されている建物タイルの数だけで順位が決まらなくなります。
特に、ボーナスカードの公開を遅らせれば遅らせるほど、相手に対するインパクトが強くなります。
【写真7】仮設小屋

「アルハンブラ」で使用できるもう一つの拡張です。
貨幣カードの山札の周りに置かれた6つの建物タイル(仮設小屋タイル)は、
それぞれ建物タイルの色に対応しています。
この仮設小屋タイルは自分の手番で他の建物タイル同様に取って、アルハンブラに配置することができます。
1アクションを費やしますが、コストを支払う必要がありません。3枚まで配置できます。
得点計算時には、この仮設小屋に隣接して配置されている仮設小屋と同じ色の通常の建物タイルの数だけ、
この仮設小屋は建物タイル数としてカウントされます。
城壁を介して隣接している建物タイルはカウントされません。
赤色の仮設小屋タイルが、3つの通常の赤色の建物タイルと城壁を経ることなく隣接していた場合、
得点計算時に、この仮設小屋タイルは通常の赤色の建物タイル3枚とカウントされます。
以上のように、
4つの拡張を含む「アルハンブラ」は、様々な面で改良された続編の「グラナダ」がリリースされた今も、
その魅力は失われていません。
【写真8】長あ~い城壁

ゲームの最後の最後で、
ワジールの寵愛を使用して目的のタイルを獲得するとともにゲームを終了させて、わずか3点差で逃げ切り。
25辺にも及ぶ長い外壁が勝利を呼び込みました。このところ負けがこんでいた私の久々の勝利でした。
「アルハンブラ」も「グラナダ」もいずれ劣らず我が家では非常に好評です。
塔を造り、庭を整え、パビリオンやアーケード、宮殿を建設してアルハンブラの建築を競う「アルハンブラ」。
「アルハンブラ Alhambra 」 プレイ人数2-6人 8歳以上 プレイ時間45-60分
★★★★★★★★☆☆
【写真1】アルハンブラ:ファミリーボックス

これからご紹介する「アルハンブラ」は、
アルハンブラシリーズのファミリーボックス(写真1)に含まれていたものです。
「アルハンブラ」単体でも販売されていますが、そのものと全てにおいて同じかどうかわかりません。
先日、ファミリーボックスに同様に含まれている「グラナダ」のレビュー記事をご紹介しました。
「グラナダ」は「アルハンブラ」の続編と目される作品で、当然ながら両者には共通することが多く、
本レビュー記事では、「グラナダ」との相違点に焦点を絞ってご紹介させていただきます。
もし「グラナダ」のレビュー記事をまだご覧になっていないのであれば、先に読まれることをお勧めします。
【写真2】アルハンブラのゲームボード

貨幣カードや建物タイルの置き場は、「グラナダ」とほとんど変わりません。
【写真3】建物タイル

建物タイルが全く異なり、宮殿や庭園、アーケード、パビリオン、住居、塔などが描かれています。
タイルは片面印刷で、奇数面と偶数面でのタイルに関するルールが当然ながら存在せず、その分シンプルです。
タイルの縁の黒いラインは城壁(外壁)で、ゲームでは「グラナダ」の堀と全く同じ扱いとなります。
得点時には最も長く連続している城壁(外壁)が得点の対象に、また堀同様にタイル配置時に障害となります。
【写真4】スタートタイル

スタートタイルの噴水です。
建物タイルは、この噴水タイルから出発して、城壁を越えることなく、また建物タイル外を経由することなく、
歩いて行けるように配置しなければなければなりません。これも「グラナダ」と同じですね。
建物タイルのデザインは、続編の「グラナダ」で無粋な黒色の城壁も無くなり格段に綺麗になっていますね。
【写真5】得点テーブル

「アルハンブラ」と「グラナダ」の最も大きな違いは、得点計算にあります。
「アルハンブラ」では、青/橙/茶/白/緑/紫の6種類ある建物タイルの価値があらかじめ決まっています。
獲得できる得点は、青色の建物タイルが最も低く、紫色の建物タイルが最も高くなっています。
ちなみに、1回目の得点計算時に青色の建物を最も多く建築したプレイヤーは1点しか獲得できませんが、
紫色の建物を最も多く建築したプレイヤーは、6点得点できます。
「グラナダ」では、全てのプレイヤーの間で建築されている該当する色の全建物タイル数で得点が決まります。
ゆえに、建物タイルの価値はかなり流動的で、より悩ましいゲーム展開となります。
逆に、「アルハンブラ」では建物タイルの価値が最初から明らかなのでスッキリしています。
好みが分かれるところですが、私はどちらも大好きです。シンプルも良いし、悩ましいのもこれまた良いです。
3回の得点計算時に、得点できるプレイヤーは「グラナダ」と変わりません。
【写真6】ボーナスカード

「グラナダ」で紹介した「両替所」と「ワジールの寵愛」以外に、「アルハンブラ」専用として、
この「ボーナスカード」と「仮設小屋」の2つの拡張がファミリーボックスには含まれています。
「グラナダ」では2つですが、「アルハンブラ」では合計4つの拡張をプレイすることができるというわけです。
ボーナスカードの拡張を加えると、
ゲーム開始時点でプレイする人数に応じて1~3枚のボーナスカードが各プレイヤーに配られます。
各ボーナスカードには、建物タイルが1つ描かれています。
プレイヤーは持っているボーナスカードに描かれている建物タイルと同じタイルを、
自分のアルハンブラに建築すると、プレイヤーがそのボーナスカードを公開すれば、
得点計算時に、その建物タイルは1枚ではなく2枚とカウントされます。
このボーナスカードの存在で、
各プレイヤーのアルハンブラに建築されている建物タイルの数だけで順位が決まらなくなります。
特に、ボーナスカードの公開を遅らせれば遅らせるほど、相手に対するインパクトが強くなります。
【写真7】仮設小屋

「アルハンブラ」で使用できるもう一つの拡張です。
貨幣カードの山札の周りに置かれた6つの建物タイル(仮設小屋タイル)は、
それぞれ建物タイルの色に対応しています。
この仮設小屋タイルは自分の手番で他の建物タイル同様に取って、アルハンブラに配置することができます。
1アクションを費やしますが、コストを支払う必要がありません。3枚まで配置できます。
得点計算時には、この仮設小屋に隣接して配置されている仮設小屋と同じ色の通常の建物タイルの数だけ、
この仮設小屋は建物タイル数としてカウントされます。
城壁を介して隣接している建物タイルはカウントされません。
赤色の仮設小屋タイルが、3つの通常の赤色の建物タイルと城壁を経ることなく隣接していた場合、
得点計算時に、この仮設小屋タイルは通常の赤色の建物タイル3枚とカウントされます。
以上のように、
4つの拡張を含む「アルハンブラ」は、様々な面で改良された続編の「グラナダ」がリリースされた今も、
その魅力は失われていません。
【写真8】長あ~い城壁

ゲームの最後の最後で、
ワジールの寵愛を使用して目的のタイルを獲得するとともにゲームを終了させて、わずか3点差で逃げ切り。
25辺にも及ぶ長い外壁が勝利を呼び込みました。このところ負けがこんでいた私の久々の勝利でした。
「アルハンブラ」も「グラナダ」もいずれ劣らず我が家では非常に好評です。
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