- Date: Thu 10 10 2013
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: アクワイア Acquire 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
- Community: テーマ "ボードゲームのレビュー" ジャンル "趣味・実用"
- Response: Comment 2 Trackback 0
アクワイア Acquire 2013/10/9
レビュー記事一覧
7つのホテルチェーンの建設と株式を操作し、吸収合併を利用しながら金融操作する「アクワイア」です。
「アクワイア Acquire 」 プレイ人数(2)3-6人 12歳以上 プレイ時間90分間

ゲーム開始時点の写真です。
【写真1】ゲーム開始時

中央の黒いボードがゲームボードです。
【写真2】ゲームボード

ゲームボード上に置かれている5Bや6Eと書かれた2枚の灰色の正方形のタイルは、
建設されたホテルを表すホテルチェーンタイルです。
ゲームボードの左端に1列に並んでいる長方形のタイルは、
ホテルチェーンマーカーで、サイズはホテルチェーンタイルの2枚分です。
【写真3】ホテルチェーンマーカー

ゲームボード上に置かれた一連なりのタイルが、
7つあるホテルチェーンの、どこに所属しているかをこのマーカーで表示します。
プレイヤーは自分の手番で、ゲームボード上にタイルを1枚置いてホテルを建設していきます。
【写真4】ホテルチェーンの設立

タイルを縦または横に隣接して置くとホテルチェーンが設立できます。
ゲームボードの左端に置かれたホテルチェーンマーカーの中から任意の1枚を取り、タイルの上に重ねます。
写真では、手番でタイル2Dの横にタイル3Dを隣接して置いたので、
新たにWorldwideという紫色のホテルチェーンが設立できました。
ホテルチェーンを新たに設立すると、そのホテルチェーンの株式を1株だけ無料で獲得できます。
【写真5】ホテルチェーンの株券

7つのホテルチェーンの株券で、それぞれ25枚ずつあります。
プレイヤーは手番でタイルを1枚置いた後、任意のホテルチェーンの株式を3株まで購入することができます。
【写真6】紙幣

ゲームで使用される紙幣で、各プレイヤーは資金として銀行から6千ドル受け取りゲームをスタートします。
複数のホテルチェーン同士をタイルでつなげるとホテルチェーンの合併が生じます。
【写真7】ホテルチェーンの合併1

左のタイル数が2枚のホテルチェーンWorldwideと、右のタイル数6枚のホテルチェーンTowerは、
タイル4Dを置くことにより合併させることができます。
【写真8】ホテルチェーンの合併2

タイル4Dが置かれて2つのホテルチェーンの合併が発生しました。
複数のホテルチェーンによる合併は、以下の手順で解決されます。
・タイル数の大きいホテルチェーンに小さい方が吸収されます。
今回の場合は、ホテルチェーンWorldwideが、ホテルチェーンTowerに吸収されて消滅します。
・吸収されるホテルチェーンの筆頭株主と第2株主は株価一覧表に明記された株主配当金を得ます。
筆頭株主:最も多くの株式を所有 第2株主:筆頭株主の次に多くの株式を所有
【写真9】株価一覧表

ホテルチェーンWorldwideは合併前のタイル数が2タイルなので、
この合併吸収により、Worldwideの筆頭株主は2千ドル、第2株主は1千ドルの株主配当金を得ます。
・合併吸収で消滅するホテルチェーンWorldwideの株券は、以下の3通りの方法で処分できます。
・株価一覧表に明記されている株価で銀行に引き取ってもらいます。
タイル数が2タイルのWorldwideの株価は200ドルとなります。
・吸収されたホテルチェーンの株券2枚を、吸収したホテルチェーンの株券1枚と交換できます。
今回の合併吸収では、Worldwideの株券2枚をTowerの株券1枚と交換できます。
ちなみにTowerは今回の合併吸収でタイルが9枚となり、株価は800ドルです。
【写真10】ホテルチェーンの合併3

・先々再びWorldwideが設立されることを見越して、株券をそのまま所有し続けることもできます。
タイルの手札は6枚、手番でゲームボード上に1枚置いて、手番の最後の1枚補充します。

なかなか思うようにタイルが引けません。実に悩ましい。
このゲームで資金を獲得できるのは、株式を保有しているホテルチェーンが吸収されるときに限られています。
合併吸収時に、株券の額面だけを比較すると
吸収されたホテルチェーンの株券を、吸収したホテルチェーンの株券に交換した方が得に見えても、
安値でも売却すると回転資金、すなわち生きた金がすぐに手に入るという利点も無視できません。
吸収されずに最後まで残ったホテルチェーンに関しては、
ゲーム終了時に株主配当金が支払われ、所有している株券は株価一覧表の株価で銀行に買い取られます。
より多くの資金を持っているプレイヤーが最終的には勝利するわけですが、
ゲーム終了時に獲得できる資金というのは、戦いが終わった後に戦場にかけつけた援軍という感じです。
ホテルチェーンは11タイル以上になると安定期に入り、引き続き他の小さなホテルチェーンを吸収できますが、
他の自分より大きなホテルチェーンに吸収される危険はなくなります。
これも非常に重要なことで、株式を保有しているホテルチェーンが安定期に入ると、
ゲーム終了時でなければ、その株式から資金を得ることができなくなるわけです。お金を寝かせてしまいます。
合併吸収によって、うまく回転資金を生み出し、生み出した資金を決して停滞させないことが大切。
例えば、
ちっぽけなホテルチェーンの安価な株券を買い込み、
巨大なホテルチェーンと合併吸収させて、所有している株券を巨大ホテルチェーンの株券にすり替える。
筆頭株主を獲得したら、大手チェーンに合併吸収させて株主配当を獲得することをひたすら繰り返す。
いずれにしても、合併吸収をうまく利用してお金を大きく膨らませていくわけです。
以下のいずれかの状態が生じた場合に、手番のプレイヤーはゲーム終了を宣言することができます。
・1つのホテルチェーンのタイル数が41以上となった
・ゲームボード上の全てのホテルチェーンのタイル数が11以上となり全てのホテルチェーンが安定期に入った
ゲーム終了が宣言された後、宣言したプレイヤーの手番が終わった時点でゲームは終了します。
ゲーム終了時に、ゲームボード上に残っている全てのホテルチェーンについて、
株主配当金の支払いと、プレイヤーの所有している株券の銀行による買い取りを行い、
最終的に所有している資金の最も多いプレイヤーが勝利します。
【写真11】ゲーム終了

右のホテルチェーンFestivalが41タイルとなりゲームが終了しました。
最後の最後まで、優位に進めていた私でしたが、巨大ホテルチェーンFestivalの筆頭株主を取られたために、
数千ドルという、わずかな資金の差でツレに負けました。
7つのホテルチェーンの建設と株式を操作し、吸収合併を利用しながら金融操作する「アクワイア」です。
「アクワイア Acquire 」 プレイ人数(2)3-6人 12歳以上 プレイ時間90分間

ゲーム開始時点の写真です。
【写真1】ゲーム開始時

中央の黒いボードがゲームボードです。
【写真2】ゲームボード

ゲームボード上に置かれている5Bや6Eと書かれた2枚の灰色の正方形のタイルは、
建設されたホテルを表すホテルチェーンタイルです。
ゲームボードの左端に1列に並んでいる長方形のタイルは、
ホテルチェーンマーカーで、サイズはホテルチェーンタイルの2枚分です。
【写真3】ホテルチェーンマーカー

ゲームボード上に置かれた一連なりのタイルが、
7つあるホテルチェーンの、どこに所属しているかをこのマーカーで表示します。
プレイヤーは自分の手番で、ゲームボード上にタイルを1枚置いてホテルを建設していきます。
【写真4】ホテルチェーンの設立

タイルを縦または横に隣接して置くとホテルチェーンが設立できます。
ゲームボードの左端に置かれたホテルチェーンマーカーの中から任意の1枚を取り、タイルの上に重ねます。
写真では、手番でタイル2Dの横にタイル3Dを隣接して置いたので、
新たにWorldwideという紫色のホテルチェーンが設立できました。
ホテルチェーンを新たに設立すると、そのホテルチェーンの株式を1株だけ無料で獲得できます。
【写真5】ホテルチェーンの株券

7つのホテルチェーンの株券で、それぞれ25枚ずつあります。
プレイヤーは手番でタイルを1枚置いた後、任意のホテルチェーンの株式を3株まで購入することができます。
【写真6】紙幣

ゲームで使用される紙幣で、各プレイヤーは資金として銀行から6千ドル受け取りゲームをスタートします。
複数のホテルチェーン同士をタイルでつなげるとホテルチェーンの合併が生じます。
【写真7】ホテルチェーンの合併1

左のタイル数が2枚のホテルチェーンWorldwideと、右のタイル数6枚のホテルチェーンTowerは、
タイル4Dを置くことにより合併させることができます。
【写真8】ホテルチェーンの合併2

タイル4Dが置かれて2つのホテルチェーンの合併が発生しました。
複数のホテルチェーンによる合併は、以下の手順で解決されます。
・タイル数の大きいホテルチェーンに小さい方が吸収されます。
今回の場合は、ホテルチェーンWorldwideが、ホテルチェーンTowerに吸収されて消滅します。
・吸収されるホテルチェーンの筆頭株主と第2株主は株価一覧表に明記された株主配当金を得ます。
筆頭株主:最も多くの株式を所有 第2株主:筆頭株主の次に多くの株式を所有
【写真9】株価一覧表

ホテルチェーンWorldwideは合併前のタイル数が2タイルなので、
この合併吸収により、Worldwideの筆頭株主は2千ドル、第2株主は1千ドルの株主配当金を得ます。
・合併吸収で消滅するホテルチェーンWorldwideの株券は、以下の3通りの方法で処分できます。
・株価一覧表に明記されている株価で銀行に引き取ってもらいます。
タイル数が2タイルのWorldwideの株価は200ドルとなります。
・吸収されたホテルチェーンの株券2枚を、吸収したホテルチェーンの株券1枚と交換できます。
今回の合併吸収では、Worldwideの株券2枚をTowerの株券1枚と交換できます。
ちなみにTowerは今回の合併吸収でタイルが9枚となり、株価は800ドルです。
【写真10】ホテルチェーンの合併3

・先々再びWorldwideが設立されることを見越して、株券をそのまま所有し続けることもできます。
タイルの手札は6枚、手番でゲームボード上に1枚置いて、手番の最後の1枚補充します。

なかなか思うようにタイルが引けません。実に悩ましい。
このゲームで資金を獲得できるのは、株式を保有しているホテルチェーンが吸収されるときに限られています。
合併吸収時に、株券の額面だけを比較すると
吸収されたホテルチェーンの株券を、吸収したホテルチェーンの株券に交換した方が得に見えても、
安値でも売却すると回転資金、すなわち生きた金がすぐに手に入るという利点も無視できません。
吸収されずに最後まで残ったホテルチェーンに関しては、
ゲーム終了時に株主配当金が支払われ、所有している株券は株価一覧表の株価で銀行に買い取られます。
より多くの資金を持っているプレイヤーが最終的には勝利するわけですが、
ゲーム終了時に獲得できる資金というのは、戦いが終わった後に戦場にかけつけた援軍という感じです。
ホテルチェーンは11タイル以上になると安定期に入り、引き続き他の小さなホテルチェーンを吸収できますが、
他の自分より大きなホテルチェーンに吸収される危険はなくなります。
これも非常に重要なことで、株式を保有しているホテルチェーンが安定期に入ると、
ゲーム終了時でなければ、その株式から資金を得ることができなくなるわけです。お金を寝かせてしまいます。
合併吸収によって、うまく回転資金を生み出し、生み出した資金を決して停滞させないことが大切。
例えば、
ちっぽけなホテルチェーンの安価な株券を買い込み、
巨大なホテルチェーンと合併吸収させて、所有している株券を巨大ホテルチェーンの株券にすり替える。
筆頭株主を獲得したら、大手チェーンに合併吸収させて株主配当を獲得することをひたすら繰り返す。
いずれにしても、合併吸収をうまく利用してお金を大きく膨らませていくわけです。
以下のいずれかの状態が生じた場合に、手番のプレイヤーはゲーム終了を宣言することができます。
・1つのホテルチェーンのタイル数が41以上となった
・ゲームボード上の全てのホテルチェーンのタイル数が11以上となり全てのホテルチェーンが安定期に入った
ゲーム終了が宣言された後、宣言したプレイヤーの手番が終わった時点でゲームは終了します。
ゲーム終了時に、ゲームボード上に残っている全てのホテルチェーンについて、
株主配当金の支払いと、プレイヤーの所有している株券の銀行による買い取りを行い、
最終的に所有している資金の最も多いプレイヤーが勝利します。
【写真11】ゲーム終了

右のホテルチェーンFestivalが41タイルとなりゲームが終了しました。
最後の最後まで、優位に進めていた私でしたが、巨大ホテルチェーンFestivalの筆頭株主を取られたために、
数千ドルという、わずかな資金の差でツレに負けました。
スポンサーサイト