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世界のボードゲーム

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アルハンブラ Alhambra 2013/10/27

レビュー記事一覧  世界のボードゲームランキング  BGA賞受賞作品  「グラナダ Granada 」



塔を造り、庭を整え、パビリオンやアーケード、宮殿を建設してアルハンブラの建築を競う「アルハンブラ」。

アルハンブラ Alhambra 」  プレイ人数2-6人 8歳以上 プレイ時間45-60分
★★★★★★★★☆☆

【写真1】アルハンブラ:ファミリーボックス
alhambraG131011_001.png

これからご紹介する「アルハンブラ」は、
アルハンブラシリーズのファミリーボックス(写真1)に含まれていたものです。

「アルハンブラ」単体でも販売されていますが、そのものと全てにおいて同じかどうかわかりません。

先日、ファミリーボックスに同様に含まれている「グラナダ」のレビュー記事をご紹介しました。

「グラナダ」は「アルハンブラ」の続編と目される作品で、当然ながら両者には共通することが多く、
本レビュー記事では、「グラナダ」との相違点に焦点を絞ってご紹介させていただきます。

もし「グラナダ」のレビュー記事をまだご覧になっていないのであれば、先に読まれることをお勧めします。

【写真2】アルハンブラのゲームボード
al131027_03.jpg

貨幣カードや建物タイルの置き場は、「グラナダ」とほとんど変わりません。

【写真3】建物タイル
al131027_10.jpg

建物タイルが全く異なり、宮殿や庭園、アーケード、パビリオン、住居、塔などが描かれています。
タイルは片面印刷で、奇数面と偶数面でのタイルに関するルールが当然ながら存在せず、その分シンプルです。

タイルの縁の黒いラインは城壁(外壁)で、ゲームでは「グラナダ」の堀と全く同じ扱いとなります。

得点時には最も長く連続している城壁(外壁)が得点の対象に、また堀同様にタイル配置時に障害となります。

【写真4】スタートタイル
al131027_01.jpg

スタートタイルの噴水です。

建物タイルは、この噴水タイルから出発して、城壁を越えることなく、また建物タイル外を経由することなく、
歩いて行けるように配置しなければなければなりません。これも「グラナダ」と同じですね。

建物タイルのデザインは、続編の「グラナダ」で無粋な黒色の城壁も無くなり格段に綺麗になっていますね。

【写真5】得点テーブル
al131027_04.jpg

「アルハンブラ」と「グラナダ」の最も大きな違いは、得点計算にあります。

「アルハンブラ」では、青/橙/茶/白/緑/紫の6種類ある建物タイルの価値があらかじめ決まっています。
獲得できる得点は、青色の建物タイルが最も低く、紫色の建物タイルが最も高くなっています。

ちなみに、1回目の得点計算時に青色の建物を最も多く建築したプレイヤーは1点しか獲得できませんが、
紫色の建物を最も多く建築したプレイヤーは、6点得点できます。

「グラナダ」では、全てのプレイヤーの間で建築されている該当する色の全建物タイル数で得点が決まります。
ゆえに、建物タイルの価値はかなり流動的で、より悩ましいゲーム展開となります。

逆に、「アルハンブラ」では建物タイルの価値が最初から明らかなのでスッキリしています。
好みが分かれるところですが、私はどちらも大好きです。シンプルも良いし、悩ましいのもこれまた良いです。

3回の得点計算時に、得点できるプレイヤーは「グラナダ」と変わりません。

【写真6】ボーナスカード
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「グラナダ」で紹介した「両替所」と「ワジールの寵愛」以外に、「アルハンブラ」専用として、
この「ボーナスカード」と「仮設小屋」の2つの拡張がファミリーボックスには含まれています。

「グラナダ」では2つですが、「アルハンブラ」では合計4つの拡張をプレイすることができるというわけです。

ボーナスカードの拡張を加えると、
ゲーム開始時点でプレイする人数に応じて1~3枚のボーナスカードが各プレイヤーに配られます。

各ボーナスカードには、建物タイルが1つ描かれています。

プレイヤーは持っているボーナスカードに描かれている建物タイルと同じタイルを、
自分のアルハンブラに建築すると、プレイヤーがそのボーナスカードを公開すれば、
得点計算時に、その建物タイルは1枚ではなく2枚とカウントされます。

このボーナスカードの存在で、
各プレイヤーのアルハンブラに建築されている建物タイルの数だけで順位が決まらなくなります。

特に、ボーナスカードの公開を遅らせれば遅らせるほど、相手に対するインパクトが強くなります。

【写真7】仮設小屋
al131027_12.jpg

「アルハンブラ」で使用できるもう一つの拡張です。

貨幣カードの山札の周りに置かれた6つの建物タイル(仮設小屋タイル)は、
それぞれ建物タイルの色に対応しています。

この仮設小屋タイルは自分の手番で他の建物タイル同様に取って、アルハンブラに配置することができます。
1アクションを費やしますが、コストを支払う必要がありません。3枚まで配置できます。

得点計算時には、この仮設小屋に隣接して配置されている仮設小屋と同じ色の通常の建物タイルの数だけ、
この仮設小屋は建物タイル数としてカウントされます。

城壁を介して隣接している建物タイルはカウントされません。

赤色の仮設小屋タイルが、3つの通常の赤色の建物タイルと城壁を経ることなく隣接していた場合、
得点計算時に、この仮設小屋タイルは通常の赤色の建物タイル3枚とカウントされます。


以上のように、
4つの拡張を含む「アルハンブラ」は、様々な面で改良された続編の「グラナダ」がリリースされた今も、
その魅力は失われていません。

【写真8】長あ~い城壁
al131027_09.jpg

ゲームの最後の最後で、
ワジールの寵愛を使用して目的のタイルを獲得するとともにゲームを終了させて、わずか3点差で逃げ切り。

25辺にも及ぶ長い外壁が勝利を呼び込みました。このところ負けがこんでいた私の久々の勝利でした。

「アルハンブラ」も「グラナダ」もいずれ劣らず我が家では非常に好評です。
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「ディセント:闇の世界への旅立ち」のプレイアビリティを改善!!

レビュー記事一覧  世界のボードゲームランキング  BGA賞受賞作品



ディセント:闇の世界への旅立ち」を連日にわたってツレとプレイ。かなり面白い。
先日は長女も加わり3人でプレイしましたが、長女も結構気に入った様子。

ただ、モンスターや一部の登場人物のダメージトークンや状態トークンの置く場所が気に入らなかったので、
改善案を考えてみました。

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マップタイル上の手前のクリーム色の4体と赤色の1体の駒は、ゴブリンアーチャーというモンスター駒で、
ダメージを受けるとハート形のダメージトークンを各駒の近傍に置きます。

モンスター駒を移動するたびに、これらのダメージトークンも移動させなければならず、これが結構面倒。

さらに、モンスターがマップタイルの中央に移動したり、数体のモンスターが集まったりすると、
どのダメージトークンがどのモンスターのものか、ときにはごっちゃになったりして、プレイ感が損なわれます。

奥の灰色の英雄駒のダメージトークンや疲労トークンは、
英雄シートとよばれる個別のシートの上に置かれて管理されるため、マップボード周りには無くスッキリ。

descent131022_001.png

で、いつものように有り合わせの材料を使用して、このようなモンスターシートを作成。

descent131022_09.jpg

左半分にモンスターカードを置いて、カード上にはボスモンスター(赤色駒)のダメージトークンを、
右半分には、最大で4体いる一般モンスターのダメージトークンを置いて、各モンスターの状態を管理します。

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一般モンスターの駒は、全てクリーム色で区別がつきませんので、マーカーを貼って識別します。

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もう、マップボード周りにダメージトークンなどのトークンが無くなりスッキリ。移動にも手間取りません。

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左半分の空白がもったいないので、シナリオごとに登場する特別なキャラクタのデータを印刷して、
特別キャラクタ用シートとしました。

descent131022_04.jpg

左半分の上にモンスターカードを置けば、モンスターシートとしても使用できます。

descent131022_02.jpg
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いろいろな特別キャラクタが登場してくるので、このように準備しました。

descent131022_11.jpg

村人だって、この通り。この村人シート1枚で4人の村人の状態を管理できます。

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村人役には、遠くカルカソンヌから騎士が駆けつけてくれました。

シナリオ「デリオン城」の遭遇2では、遭遇1で生き残った村人が民兵となり、
さらに老騎士パラモン卿が民兵を招集するために、合計MAX8人の民兵を管理しなければなりません。

descent131022_13.jpg

このように民兵シートを2枚用意しました。
生き残った村人からなる民兵1シートと、老騎士パラモン卿が招集した民兵からなる民兵2シートです。

民兵1と民兵2は共に同じ4色ですので、民兵1と民兵2の区別が必要ですが、
老騎士パラモン卿は、
「ウォーターディープの支配者たち」に要請してエージェントを民兵として派遣してもらったので、
村人役のカルカソンヌの騎士たちからなる民兵1と
ウォーターディープの支配者たちから派遣されたエージェントの民兵2は、同色でも区別可能となりました。

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左がカルカソンヌの騎士で、右がウォーターディープの支配者たちのエージェントです。

老騎士パラモン卿の応援要請にこたえて、これ以外にも、
「村の人生」の村人たちや、
「トラヤヌス」の臣下たちも、馳せ参じてくれたのですが、
残念ながら肌の色が合わないとのことで、戦うことなく戦場を後にした次第です。

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特にこの「村の人生」の村人たちは背番号が付けられているので、シナリオ「デリオン城」の役にはピッタリで、
次回の戦闘までには「村の人生」の村人を採用するために、専用の村人シートと民兵シートを作成することに。

モンスターシートはシンプルですが、これでとてもプレイアビリティがアップします。是非お試しあれ。

エルグランデ El Grande 2013/10/18

レビュー記事一覧  世界のボードゲームランキング  BGA賞受賞作品



一領土の大公となって騎士を従えて、スペインでの勢力拡大をはかる「エルグランデ」です。

エルグランデ El Grande 」  プレイ人数2-5人  12歳以上  プレイ時間120分
★★★★★★★★☆☆

elgrande131018_001.png

スペインを表すゲームボードには、9つの領土が描かれています。

【写真1】ゲームボード
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南にはアルハンブラ宮殿で有名なグラナダ(Granada)も。ここは是非とも我が領地にしたいものです。

【写真2】大公/騎士駒と秘密のディスク、パワーカード
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左上の大きいキューブが大公駒で、その下の小さい10個のキューブが騎士駒、真ん中が秘密のディスク、
右端がパワーカードです。

各プレイヤーは、
大公駒1個と騎士駒10個、秘密のディスク1枚、パワーカード13枚をもってゲームをスタートします。

各プレイヤー毎に騎士駒は全部で31個あり、残りの21個はストックに置かれて待機状態となります。

手持ちの騎士駒1個は、得点を管理するために使用されるので、
ゲームに登場する騎士駒は、各プレイヤーごとにMAX30個となります。

【写真3】ミニスコアボードとキング駒、ラウンドカウンター、タワー
elgrande131018_06.jpg

左の2枚のタイルはミニスコアボードで、中央上の大きな人形の駒がキング駒、
その下の小さな黒いキューブはラウンドの進行を管理するラウンドカウンター、
右がタワーでゲームボードの右下隅の所定の領土に配置されます。

【写真4】領土カード
elgrande131018_01.jpg

ゲーム開始時に、このような9つの領土の名前が書かれた9枚の領土カードをシャッフルして山札とし、
一番上のカードを引いて、カードに書かれた領土にキング駒を置きます。

引き続き、
各プレイヤーは1枚ずつ領土カードを引いて、その領土に大公駒と2個の騎士駒を置き自分の領土とします。

ゲーム中に数回得点計算が行われますが、
得点計算時に9つある領土およびタワー毎に置かれている騎士駒数によってプレイヤーが順位付けされます。

つまり置かれた騎士駒の数によって、その領土での勢力争いが決するわけで、ルールはいたってシンプルです。

【写真5】得点計算例
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Granada(グラナダ)の地名の上に描かれた横並びの3つのダイスの出目(6/3/1)のような表示が、
スコアボードと呼ばれるもので、領土ごとに描かれています。

得点計算時に、この領土(グラナダ)では1位のプレイヤーが6点、2位が3点、3位が1点を得点します。
ただし、2人プレイの場合では1位のみ、3人プレイでは1~2位、4人プレイでは1~3位まで得点できます。

さらにその領土に最も多くの騎士駒を置いている1位のプレイヤーに限り、以下のボーナス点も獲得できます。

・自分の大公駒を置いていれば +2得点
・その領土にキング駒が置かれていれば +2得点

スコアボードは領土によって異なるために、領土間の価値の高低が戦略に大きく影響します。
また、得点計算時に大公駒や特にキング駒の位置がとても重要となります。

プレイヤーは、自分の限られた戦力を9つある領土にいかに分配するかがカギとなるわけですが、
騎士駒の領土への配置は、以下のアクションカードを用いて行います。

【写真6】アクションカード裏面
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描かれた騎士の数によってアクションカードを5つの山に分類し、山ごとに十分にシャッフルします。

【写真7】アクションカード表面
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ラウンドの開始時点で、5つの山の一番上のアクションカードをそれぞれ表に向けます。

プレイヤーは、自分の手番(ターン)にアクションカードを1枚だけ選択し、
選んだアクションカードで、以下の2つのアクションを実行できます。

・アクションカードに描かれている騎士の数だけ、
 手持ちの騎士駒を手元からゲームボード上(領土)に配置させることができます。
 ただし、
 騎士駒を置ける領土は、キング駒が置かれている領土に隣接している領土とタワーの中に限られます。

・アクションカードに書かれているアクションを実行または阻止する(実行しないでおく)ことができます。

【写真8】アクションカードの実例
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このアクションカードであれば、

・カードの下には5人の騎士が描かれているので、
 騎士駒を5個までキング駒が置かれている領土に隣接している領土とタワーの中に置くことができます。

・カードに書かれているように、キング駒をタワー以外の任意の領土に移動することができます。

この2つのアクションはどちらを先に実行しても構いません。

またカードに書かれたアクションは、アクションカードを選んでおいて、あえて実行しないでおく、
すなわち、他のプレイヤーが実行するのを阻止することもできます。

このカードを使うと、
騎士駒の配置に先立ち、騎士駒を配置したい領土に隣接した領土にキング駒を移動することにより、
どこの領土であっても騎士駒を配置することができるようになります。

【写真9】パワーカード
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パワーカードには、1~13までの数字とともに一部のカードを除き中央に騎士が描かれています。

ラウンドの始めに、各プレイヤーは順にパワーカード1枚を場にプレイします。
プレイするにあたって、プレイヤーは既に場に出ているカードと同じパワーカードを出すことができません。

最も大きな数字のパワーカードを出したプレイヤーが、
最初に手番(ターン)を実行し、以降時計回りに順に実行していきます。

手番の最初にプレイヤーは、
プレイしたパワーカードに描かれた騎士の数だけ、騎士駒をストックから取り手元に移動します。

プレイしたパワーカードの数字が大きいほど、
早い手番で望みのアクションカードを獲得できる確率が高まりますが、獲得できる騎士駒数は少なくなります。

ちなみに13のカードをプレイできれば、これ以上大きな数字がありませんので、
手番は必ず一番となり、望みのアクションカードを手に入れることができますが、
カードには騎士が全く描かれていないので、ストックから騎士駒を1つも獲得することができません。

パワーカードは使い捨てなので、どのラウンドでどのカードを使うかが重要な戦略の一つとなります。

パワーカードをプレイする順番は、
1つ前のラウンドで最後に手番を行ったプレイヤーから始め、時計回りに順にプレイしていきます。

【写真10】アクションカードの種類
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これらはアクションカードの一部ですが、
アクションの内容は、非常に多種多様で常にプレイヤーの選択を悩ませます。

キング駒だけでなく、領土に配置された騎士駒(他プレイヤーのものも含む)や大公駒の移動をはじめとして、
特定の領土の得点計算を実行させたり、スコアボードをミニスコアボードに置き換えたり、
使用したパワーカードを復活させたりする等々。

【写真11】ラウンドチャート
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ゲームの進行は、このゲームボード左に設けられたラウンドチャートを使用して管理します。

ゲームスタート時に、黒いキューブのラウンドカウンターをチャートの1のスペースに置きます。
各ラウンドの開始時点で、カウンターを1マス進めます。

秘密のディスクのマスにカウンターがきたら、以下のステップに従い得点計算を行います。
(得点計算は3/6/9ラウンドの次に行い、ゲーム中に合計3回行われます。)

・秘密のディスクを使用して各プレイヤーは領土を1つ選びます。

・タワーの中の全ての騎士駒を公開して、タワーも他の領土と同様に得点を計算します。

・各プレイヤーは、タワーの中にある自分の騎士駒を全て秘密のディスクで指定した領土に移動します。

・各領土での得点を個別に計算します。

得点計算時には、カウンターを横方向に移動させてプレイを管理します。

すなわち、秘密のディスク→タワー→騎士→9つの領土の順にカウンターを移動させて、
各マスに対応する得点処理を実行していけば、得点計算をミスなく確実に進めることができます。

【写真12】秘密のディスク
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秘密のディスクで指定した領土にタワー内の騎士駒を移動すると、各地で逆転劇が勃発します。
このタワー内の騎士駒の行き先の予測が非常に重要となります。

加えて、得点計算直前の3/6/9ラウンドでのアクションが得点に大きく影響します。

特に騎士駒の配置を制約するキング駒の位置が重要です。

キング駒が置かれた領土にはボーナス点がつくことに加えて、
キング駒が置かれた領土には例外なしに一切の変更が許されないので、タワーから騎士を送ることができません。

キング駒を得点計算直前に移動して、特定の領土を不可侵にして守るという戦略もあるわけで…。

ということになると、その一つ前の2/5/8ラウンドでの手番の順番も非常に重要となります。
なぜなら、3/6/9ラウンドでのパワーカードを出す順番に影響するからです。

と考えていくと、どのラウンドでどのパワーカードを使うかも非常に重要となり…、頭がパニックになります。

陣取りタイプのボードゲームとしては、欠くことのできない名作「エルグランデ」。
ボードゲーム史上に今後も長く名を残すことは間違いないでしょう。

年月を経ても、その面白さが陰ることのない素晴らしい作品です。



「ディセント:闇の世界への旅立ち」 ようやくテストプレイ!!

レビュー記事一覧  世界のボードゲームランキング  BGA賞受賞作品



ディセント:闇の世界への旅立ち」を購入して、既に3カ月近く経ちました。

昨晩、ようやくテストプレイにこぎつけました。

ルールブックなどは非常に良くできているのですが、私の頭の回転が悪くて手間取りました。

カード類が多く登場するゲームは、
ルールブックを何度読み返しても、なかなかピンとこなくて難しい、やっぱり一度テストプレイするのが一番!

毎回、テストプレイを行ったあとで、そう感じるのですが…。

今回もツレと二人でシナリオ「最初の流血」をご機嫌で3回も連続プレイ。

エイヤーで一回プレイしてみる、が難しいゲームを理解する一番の早道だと分かっているのですが…。

とは言っても、ルールを全く理解せずにプレイするのは、あまりにも無謀。
で、一生懸命ルールブックと格闘しているうちに、新しいゲームが届く。

届いたゲームが簡単だと、難しいのは棚上げとなって、ますますプレイから遠のくことになるわけです。

今朝、棚をしげしげ眺めてみると、「アンドールの伝説」と「D-DAY At Omaha Beach」が現在棚上げ状態に。

あれほど必死になって探し回っていた「D-DAY At Omaha Beach」が手に入った途端に棚上げ状態!?
我ながら、この心理には理解できません。おまけに最近では別のものを血眼で捜している始末。

キレネンコが靴を愛するように、
ボードゲームの箱をワックスで磨いてピカピカにして棚に飾っておくならまだしも、
よく見ると埃までかぶっている始末。購入したことを忘れてしまうこともしばしば。

「なんじゃあ~、こりゃあ~。ええかげんにせえ~。」と、
怒鳴りつけてくれるような人もこの世にはほとんど残っていない。いや、我が家には一人残っていました。

怖いですねえ、怖いですねえ。
それでは次回をご期待ください。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

アグリコラの最高得点!?

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ツレとの対戦がちょうど400回目となる昨晩は、名作「アグリコラ」をプレイ。

ツレも私もめずらしく快調な滑り出し、そのまま好調を維持してゲームは終盤へと。

私は最後の最後で、
つまらない大きい進歩にうつつをぬかし、家族を一人増やすことと燃料の手配を忘れるというミスを連発。

家族が一人増えないだけでなく、家族二人に風邪をひかせて病院送りに。

ツレも大きい進歩でちょっとしたミスを犯して、2得点をフイにはしましたが、牧場と畑ともに順調に拡張して、
石造りの家で家族5人が、数多くの牛や馬、猪、羊などの家畜と仲良く暮らす理想の農場を作り上げました。

惜しむべくは、野菜作りに手が回らなかったことぐらいで、傍から見てもほぼ満点の出来。
結果として、56点の高得点をマーク! 私もミスを犯したとはいえ、51点の高得点。

ツレの56得点は、これまでの最高と思われましたが…。
後で調べてみると以前に私が同じく56得点を記録しており、残念ながら最高得点樹立とはなりませんでした。

アグリコラ」はもう10回程プレイしていますが、なかなか60点越えならず。
改めて、その奥の深さに、いつまでも色あせない面白さに、感動さえ覚えます。

もしツレと二人で離れ小島に行くことになったら、迷うことなくこの「アグリコラ」を手にすることでしょう。


二人して健康で400回目のプレイを終えたことに、今はただただ感謝!


ボードゲームって面白いですねえ、面白いですねえ。
それでは次回をご期待ください。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

シティビルダーのプレイアビリティを改善!

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以前予約しておいた「シティビルダー Suburbia 」が12日に届きました。

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デザインがとってもクール!

実は以前からこのゲームにとても興味があって、
その頃はまだ日本語版が無かったため英語版をまさに発注しようとしてた時に、日本語版の予約が開始されて、
間一髪のところで、とてもラッキーでした。

もし英語版を買っていたら、この手のタイルに日本語シールを貼るのにとても苦労していたはず。
想像しただけで、ゾッとします。

早速、ツレとプレイしましたが、ちょっと気に入らないところが…。

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手番でこのように建物タイルが7枚並んだ不動産市場から建物タイルを購入するのですが、

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このように購入した後、
空いたスペースを埋めるために左側にある5枚のタイルを順に右に寄せなければなりません。

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すべて寄せ終えたら、一番左のスペースに新しい建物タイルを補充します。

建物タイルの価格は、個々のタイルの価格+タイルの上に書かれた追加コストとなりますので、
建物タイルは右のタイルにいくほど追加コストが低くなり、特に右端の2枚は追加コストが無しで、
もっとも購入される確率が高くなります。

ゆえに、購入後は不動産市場にあるほとんどのタイルを右に寄せなければなりません。
この操作は、手番の終わりに毎回発生するので、ちょっとウンザリします。

で、考えた結果、

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寄せ集めの材料で、このような建物タイルを置くプレートを考案しました。
タイルがハミ出さないように右端(左端は最終的には無し)と上下には厚紙を貼って少し高くしています。

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一番右端の建物タイルが購入されたら、

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プレートを斜めに傾ける。そうするとタイルがスルスルと簡単に右に寄っていくという仕組み。
まあ引っかかったりすることもありますが、指で押してやれば左程手間無く寄せることができます。

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実際のプレイでは、こんな感じです。

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ちなみに、ゲームでは都市がこのように発展していきます。レビュー記事をお楽しみに。

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最終的には左端の厚紙を無くし、さらに4隅の角をカットしてこのような形状としました。

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で収納もバッチリ、ちなみにこのアイデアはツレの発案。

私が別のアイデアを考えて提案したところ、ツレにはこのアイデアが瞬時にひらめいたそうです。おそるべし。

このアイデア、とてもシンプルで機能的です。

プレイアビリティが非常にアップして快適にプレイしています。是非、お試しあれ!

グラナダ Granada 2013/10/11

レビュー記事一覧



アルハンブラ宮殿がある都市グラナダに学校や浴場、住宅、市場などを建設して巨大都市を築く「グラナダ」。

グラナダ Granada 」  プレイ人数2-6人 10歳以上 プレイ時間45分
★★★★★★★★☆☆

【写真1】アルハンブラ:ファミリーボックス
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これからご紹介する「グラナダ」は、
アルハンブラシリーズのファミリーボックス(写真1)に含まれていたものです。

グラナダ」単体でも販売されているようですが、そのものと全てにおいて同じかどうかわかりません。

【写真2】グラナダのゲームボード
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ひっくり返すとアルハンブラのゲームボードとして使用できます。

【写真3】ゲーム開始時
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ボードの左の貨幣カード置き場に、山札から貨幣カードを4枚引いて表にして置きます。

ボードの右の建物広場には、建物タイルを同じく4枚引いて置きますが、
建物タイルは両面印刷なので、コスト表示が偶数である面を上にして置きます。

黒マーカーは、中央やや右の奇数のマスに、
プレイヤー毎に色別された得点マーカーは、得点トラックの0の位置に、それぞれ配置します。

【写真4】貨幣カード
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貨幣カードの中央には貨幣の種類を表すシンボルが描かれていて全部で4種類あります。

建物広場の4か所の建物タイル置き場の右隣には、それぞれ貨幣のシンボルが描かれていて、
建物タイルを購入する際に支払う貨幣の種類を表しています。

ちなみに写真3の建物広場にある一番上の建物タイルを購入するためには、
写真4の左下の黄色い貨幣カードで支払わなければなりません。

【写真5】建物タイル
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建物タイルの右下の数字が、このタイルを購入する際の価格です。

建物広場から購入する場合は建物広場に描かれた種類の貨幣カードで、
建物タイルの右下に書かれた価格以上を支払わなければなりません。

建物タイルには写真のように9種類あって色分けされています。
また建物タイルは両面印刷で、価格表記の右横に描かれている矢印の色が反対面の色を表しています。

価格は表裏で異なり、偶数と奇数となっています。奇数は偶数の価格+1となっています。
建物タイルを建物広場に補充する場合、黒マーカーの位置に従って偶数面または奇数面を上にして配置します。

建物広場に建物タイルを補充し終わったら、必ず黒マーカーを移動させます。
奇数のマスにあれば偶数のマスに、偶数のマスにあれば奇数のマスに移動させます。

これにより、偶数面と奇数面の建物タイルが建物広場に交互に補充されるようになります。

ほとんどの建物タイルの縁には堀が描かれています。
堀の描かれていないタイルもありますが、ほとんどが縁の1~3辺に描かれています。

建物タイルを購入して自分の都市に配置する場合、以下の建築ルールに従わなければなりません。

・全ての建物は同じ向きに配置する。屋根が上で価格表示が下となるように。

・新たに配置するタイルの縁の少なくとも1辺は、
 既に都市に配置されているタイルの辺に接触するように配置しなければなりません。

・隣接するタイル同士の接触する辺と辺は同じ地形でなければなりません。
 堀のある辺には堀のある辺、堀の無い辺には堀の無い辺しか隣接させることができません。

・新たに配置したタイルには、スタートタイルから歩いていけなければなりません。
 堀を渡ったり、タイルの外に出なければ辿り着けないような位置に配置してはなりません。

【写真6】予備の建物タイル置き場
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建物タイルを購入した場合、手番の最後に購入したタイルを自分の都市に配置するのですが、
配置したくない場合は、無理に配置せずに、とりあえず予備の建物タイル置き場に置いておくこともできます。

ただし、
予備の建物タイル置き場のタイルを後で都市に配置するには、都市の改築アクションが必要となります。

【写真7】スタートタイル
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プレイヤーはアルハンブラが描かれた、このスタートタイルを起点として、グラナダに巨大都市を築きます。

プレイヤーは手番で以下の3つのアクションの中から1つを選び、実行しなければなりません。

・貨幣カードを取り、手札に加えます。
 任意の1枚または合計金額が5を超えない範囲内なら複数枚の貨幣カードを貨幣カード置き場から取ります。

・建物タイルを購入します。
 建物広場にある建物タイル1枚を、
 指定された貨幣の種類で建物タイルに書かれた価格以上の貨幣カードを支払い購入します。
 ただし、おつりは返ってきません。価格ピッタリで支払うと追加で、もう1アクション実行できます。

・以下のいずれかのアクションで自分の都市を改築します。

 ・予備の建物タイル置き場の建物タイル1枚を、都市に配置します。

 ・既に都市に配置されている建物タイル1枚を取り、予備の建物タイル置き場に置きます。

 ・既に都市に配置されている建物タイル1枚と、予備の建物タイル置き場の建物タイル1枚を交換します。

プレイヤーは手番の最後に、購入した建物タイルを自分の都市に置くか予備の建物タイル置き場に置きます。

建物タイルを自分の都市に置く場合、同じ種類の貨幣カードで3以上を追加して支払えば、
建物タイルを裏返して置く、すなわち建物タイルを異なる色(種類)にして都市に配置することができます。

また、建物タイルを予備の建物タイル置き場に置く場合、同様に建物タイルを裏返して置くことができますが、
都市に配置するような追加の支払いは発生しません。

建物タイルが一度都市や予備の建物タイル置き場に置かれたら、以降タイルを裏返すことができなくなります。

手番が終わったら、貨幣カード置き場と建物広場の建物タイル置き場に貨幣カードと建物タイルを補充します。

建物タイル置き場に建物タイルを置く場合、
黒マーカーが置かれたマスによって、上にする面が偶数面か奇数面かが決まります。
建物タイルの補充が終わったら、黒マーカーを異なるマスに移動します。

【写真8】得点カード
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スタート時点で貨幣カードをシャッフルして5つの山を作ります。
2つ目の山には写真上の得点カード1を、4つ目の山には写真下の得点カード2をそれぞれ加えて、
それぞれの山をシャッフルし直します。

最後に一番上が1つ目の山、一番下が5つ目の山となるように、
5つの山を順次積み上げて貨幣カードの山札を作ります。

ゲームの途中で貨幣カードの山札から得点カードを引いた場合、得点計算を行います。

得点計算は、得点カードを引いた時とゲーム終了時の合計3回実施されます。

建物タイルが無くなって建物広場にタイルを補充できなくなった時点でゲームは終了します。

タイルが無くなった時点で、貨幣の種類ごとに最も多くの貨幣カードをもっているプレイヤーが、
建物広場の該当する貨幣のシンボルが描かれた位置に残っている建物タイルを取り、都市に配置できます。

得点は、都市を囲んでいる堀と都市を構成する建物タイルから得られます。

【写真9】堀
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得点計算では、都市を囲んでいる最長の堀の長さが得点となります。

堀の長さは、建物タイルに描かれている堀の辺をカウントします。
ただし都市で連続している最長の堀だけが得点でき、短い堀は得点の対象にはなりません。

写真の都市では右下の茶色の価格11のタイルと、そのタイルからちょうど2タイル真上の橙色の価格9のタイルまで堀が18の辺にわたって連続して都市外周に存在します。

残念ながら右上の橙色の価格9と価格6のタイル間で、堀がつながっていませんので、
右端の橙色の価格6のタイルと白色の価格9のタイルの堀は、得点にカウントされません。

また、赤色の価格8と黄色の価格9のタイル間に存在する堀のように、
都市の外周ではなく内側にある堀もまた得点にカウントされません。カウントされるのは都市外周の堀だけです。

この都市の堀による得点は、18点となります。

都市を構成する建物タイルの得点計算は以下の通りです。

建物タイルは、写真5のように9色あります。

得点計算時には、
各色ごとに全てのプレイヤーの都市に配置されている建物タイル数を合計した値が基本値となります。

各色ごとに各プレイヤーの都市に配置されている建物タイル数を数えます。

第1回目の得点計算時には、
各色ごとに最も多くの建物タイルを都市に配置しているプレイヤーのみが得点できます。

全てのプレイヤーの都市に配置されている、その色の建物タイル数の合計値、
すなわち基本値と同数をトップのプレイヤーは得点できます。

第2回目の得点計算時には、
トップだけでなく、第2位のプレイヤーも得点できます。
トップは基本値の2倍の数を、第2位は基本値と同数をそれぞれ得点できます。

第3回目(ゲーム終了時)の得点計算時には、
トップと第2位だけでなく、第3位のプレイヤーも得点できます。
トップは基本値の3倍の数、第2位は基本値の2倍の数、第3位は基本値と同数をそれぞれ得点できます。

【写真10】得点計算表
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A/B/Cは第1/第2/第3回目の得点計算を表していて、表の数字は得点計算時の基本値に対する倍率です。

【写真11】両替所
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ゲームの拡張として、貨幣カードに混じって、このような両替所のカードが登場します。

このカードが貨幣カード置き場に置かれた時、プレイヤーは他の貨幣カードと同様に手番で取ることができ、
建物タイルを購入するときにプレイすると、カードに描かれた2種類の貨幣の間で両替ができます。

すなわち、2種類の貨幣カードを混在して支払うことができるようになります。
持っていればここぞというときに威力を発揮しますが、獲得に1アクション消費するのが頭の痛いところです。

【写真12】ワジールマーカー
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写真はワジールマーカーとよばれる木製のタイルで、
プレイヤーは、このタイルを使用してワジールの寵愛を受けることができます。

ワジールの寵愛もゲームの拡張の一つで、
このタイルの能力をプレイヤーが使用すると、任意の他のプレイヤーの手番開始時点において、
割り込んで任意の建物タイルを1枚だけ購入することができます。

ただし、タイルの価格ピッタリで支払いができなければ、この能力を使用することができません。
また、価格ピッタリで支払っても追加の1アクションは実行できません。

どうしても手に入れたい建物タイルを、他のプレイヤーの手番であるにもかかわらず、
強制的に割り込んで、横取りできるというわけです。

この能力を使用したら、ワジールマーカーを裏返します。
ワジールマーカーが裏返った状態のプレイヤーは、ワジールの寵愛を受けることができません。

ワジールマーカーは、プレイヤーが手番で1アクションを消費して表にすることができます。


このゲームで最も重要なことは、各都市でどの種類(色)の建物がどれだけ建てられているか、
さらに、各建物の建築数の順位がどうなっているかを常に把握することにあります。

その種類(色)によって、1つの建物タイルの価値が大きく異なり、また常にそれは変動します。

そして堀の存在は、都市への建物タイルの配置を非常に悩ましいものにしています。
ただ、そればかりに気を取られて前述の他都市への目配りがおろそかになると痛い目を見ます。

建物タイルが両面印刷になっていることもゲームに非常に良いスパイスとなっています。

美しいデザインだけでなく、
ゲームシステムにおいてもアルハンブラから進化を遂げた「グラナダ」、とても面白いですね。



アクワイア Acquire 2013/10/9

レビュー記事一覧



7つのホテルチェーンの建設と株式を操作し、吸収合併を利用しながら金融操作する「アクワイア」です。

アクワイア Acquire 」 プレイ人数(2)3-6人 12歳以上 プレイ時間90分間

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ゲーム開始時点の写真です。

【写真1】ゲーム開始時
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中央の黒いボードがゲームボードです。

【写真2】ゲームボード
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ゲームボード上に置かれている5Bや6Eと書かれた2枚の灰色の正方形のタイルは、
建設されたホテルを表すホテルチェーンタイルです。

ゲームボードの左端に1列に並んでいる長方形のタイルは、
ホテルチェーンマーカーで、サイズはホテルチェーンタイルの2枚分です。

【写真3】ホテルチェーンマーカー
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ゲームボード上に置かれた一連なりのタイルが、
7つあるホテルチェーンの、どこに所属しているかをこのマーカーで表示します。

プレイヤーは自分の手番で、ゲームボード上にタイルを1枚置いてホテルを建設していきます。

【写真4】ホテルチェーンの設立
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タイルを縦または横に隣接して置くとホテルチェーンが設立できます。
ゲームボードの左端に置かれたホテルチェーンマーカーの中から任意の1枚を取り、タイルの上に重ねます。

写真では、手番でタイル2Dの横にタイル3Dを隣接して置いたので、
新たにWorldwideという紫色のホテルチェーンが設立できました。

ホテルチェーンを新たに設立すると、そのホテルチェーンの株式を1株だけ無料で獲得できます。

【写真5】ホテルチェーンの株券
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7つのホテルチェーンの株券で、それぞれ25枚ずつあります。

プレイヤーは手番でタイルを1枚置いた後、任意のホテルチェーンの株式を3株まで購入することができます。

【写真6】紙幣
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ゲームで使用される紙幣で、各プレイヤーは資金として銀行から6千ドル受け取りゲームをスタートします。

複数のホテルチェーン同士をタイルでつなげるとホテルチェーンの合併が生じます。

【写真7】ホテルチェーンの合併1
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左のタイル数が2枚のホテルチェーンWorldwideと、右のタイル数6枚のホテルチェーンTowerは、
タイル4Dを置くことにより合併させることができます。

【写真8】ホテルチェーンの合併2
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タイル4Dが置かれて2つのホテルチェーンの合併が発生しました。
複数のホテルチェーンによる合併は、以下の手順で解決されます。

・タイル数の大きいホテルチェーンに小さい方が吸収されます。
 今回の場合は、ホテルチェーンWorldwideが、ホテルチェーンTowerに吸収されて消滅します。

・吸収されるホテルチェーンの筆頭株主と第2株主は株価一覧表に明記された株主配当金を得ます。
 筆頭株主:最も多くの株式を所有  第2株主:筆頭株主の次に多くの株式を所有

【写真9】株価一覧表
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 ホテルチェーンWorldwideは合併前のタイル数が2タイルなので、
 この合併吸収により、Worldwideの筆頭株主は2千ドル、第2株主は1千ドルの株主配当金を得ます。

・合併吸収で消滅するホテルチェーンWorldwideの株券は、以下の3通りの方法で処分できます。

 ・株価一覧表に明記されている株価で銀行に引き取ってもらいます。
  タイル数が2タイルのWorldwideの株価は200ドルとなります。

 ・吸収されたホテルチェーンの株券2枚を、吸収したホテルチェーンの株券1枚と交換できます。
  今回の合併吸収では、Worldwideの株券2枚をTowerの株券1枚と交換できます。

  ちなみにTowerは今回の合併吸収でタイルが9枚となり、株価は800ドルです。

【写真10】ホテルチェーンの合併3
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 ・先々再びWorldwideが設立されることを見越して、株券をそのまま所有し続けることもできます。

タイルの手札は6枚、手番でゲームボード上に1枚置いて、手番の最後の1枚補充します。

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なかなか思うようにタイルが引けません。実に悩ましい。


このゲームで資金を獲得できるのは、株式を保有しているホテルチェーンが吸収されるときに限られています。


合併吸収時に、株券の額面だけを比較すると
吸収されたホテルチェーンの株券を、吸収したホテルチェーンの株券に交換した方が得に見えても、
安値でも売却すると回転資金、すなわち生きた金がすぐに手に入るという利点も無視できません。


吸収されずに最後まで残ったホテルチェーンに関しては、
ゲーム終了時に株主配当金が支払われ、所有している株券は株価一覧表の株価で銀行に買い取られます。

より多くの資金を持っているプレイヤーが最終的には勝利するわけですが、
ゲーム終了時に獲得できる資金というのは、戦いが終わった後に戦場にかけつけた援軍という感じです。

ホテルチェーンは11タイル以上になると安定期に入り、引き続き他の小さなホテルチェーンを吸収できますが、
他の自分より大きなホテルチェーンに吸収される危険はなくなります。

これも非常に重要なことで、株式を保有しているホテルチェーンが安定期に入ると、
ゲーム終了時でなければ、その株式から資金を得ることができなくなるわけです。お金を寝かせてしまいます。

合併吸収によって、うまく回転資金を生み出し、生み出した資金を決して停滞させないことが大切。

例えば、

ちっぽけなホテルチェーンの安価な株券を買い込み、
巨大なホテルチェーンと合併吸収させて、所有している株券を巨大ホテルチェーンの株券にすり替える。

筆頭株主を獲得したら、大手チェーンに合併吸収させて株主配当を獲得することをひたすら繰り返す。

いずれにしても、合併吸収をうまく利用してお金を大きく膨らませていくわけです。


以下のいずれかの状態が生じた場合に、手番のプレイヤーはゲーム終了を宣言することができます。

・1つのホテルチェーンのタイル数が41以上となった
・ゲームボード上の全てのホテルチェーンのタイル数が11以上となり全てのホテルチェーンが安定期に入った

ゲーム終了が宣言された後、宣言したプレイヤーの手番が終わった時点でゲームは終了します。

ゲーム終了時に、ゲームボード上に残っている全てのホテルチェーンについて、
株主配当金の支払いと、プレイヤーの所有している株券の銀行による買い取りを行い、
最終的に所有している資金の最も多いプレイヤーが勝利します。


【写真11】ゲーム終了
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右のホテルチェーンFestivalが41タイルとなりゲームが終了しました。

最後の最後まで、優位に進めていた私でしたが、巨大ホテルチェーンFestivalの筆頭株主を取られたために、
数千ドルという、わずかな資金の差でツレに負けました。



ユークロニア Uchronia 2013/10/7

恐竜が闊歩する驚異の都ユークロニアで、貴族の当主として都の支配を狙う「ユークロニア」です。

ユークロニア Uchronia 」 プレイ人数2-5人 14歳以上 プレイ時間45-60分間

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各プレイヤーは領地ボード1枚を自分の前に置きプレイします。

【写真1】領地ボードの周辺
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中央のいろいろと説明が書かれた茶色のボードが領地ボードです。

領地ボードの左には建設中の建物カードが、右には完成した建物カードが、下の倉庫には資源カードが、
上には作業カードが、右中央には指令カードがそれぞれ写真1のように置かれます。

【写真2】5種類の資源カード
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資源カードは上部と中央、下部の3つの部分に分かれ、それぞれ異なる機能を表しています。
上部は作業内容を、中央は命令内容を、下部は資源の種類をそれぞれ表しています。

カードは黄色と青色、橙色、赤色、灰色の5色に色分けされ、写真2のように5種類あります。

【写真3】黄色の資源カード
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黄色の資源カードは、資源として使用される場合は粘土として扱われます。
またアクションとしてプレイされる場合は、公共広場にある資源カード1枚を倉庫に送る生産命令となります。

生産命令の詳細:

プレイヤーがアクション(指令)を実行する場合、
手札からカードを1枚抜き取り、領地ボードの右中央部に置きカードに書かれた命令を実行します。

領地ボードに置かれたカードは、次の手番の始めに公共広場と呼ばれるエリアに置かれます。

【写真4】領地ボードの倉庫エリア
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生産命令では、公共広場に置かれた任意の資源カード1枚をこのように領地ボードの倉庫に置くことができます。

【写真5】青色の資源カード
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青色の資源カードは、資源として使用される場合は大理石として扱われます。
またアクションとしてプレイされる場合は、倉庫にある資源カード1枚を作業に送る通商命令となります。

通商命令の詳細:

領地ボードの倉庫にある資源カード1枚を、領地ボードの上部にある作業のエリアに送ることができます。

【写真6】領地ボードの作業エリア
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命令を実行する場合、
同一のカードが作業エリアにあれば、その枚数分だけアクションを繰り返して追加で実行することができます。

写真6のように、
作業エリアに建築のカードが2枚ある場合は、建築命令を実行すると追加で2回建築命令を実行できます。

ゲームスタート時点で、
作業エリアに置くことができるカードは2枚までで、建物が完成する度に1枚追加できるようになります。

【写真7】独占カード
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作業エリアに置かれたカードの枚数が命令ごと(色ごと)に一番多いプレイヤーが、
そのカードに該当する色の独占カードを獲得できます。

独占カードを持っているプレイヤーは、作業エリアにある該当する色のカードの枚数分の勝利点を獲得できます。
ただし独占カードを失った場合は、その勝利点も同様に失われます。

他のプレイヤーがすでに所有している独占カードを奪うには、
作業エリアで所有している該当の色のカード枚数を上回らなければなりません。同じ枚数では奪えません。

独占カードを所有していると、他のプレイヤーも含めて該当する色の建物を完成するたびに、
公共広場からその色の資源カード1枚を、貴方の手札に加えることができます。

【写真8】橙色の資源カード
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橙色の資源カードは、資源として使用される場合は木材として扱われます。
またアクションとしてプレイされる場合は、手札にある資源カード1枚を倉庫に送る探検命令となります。

探検命令の詳細:

・生産命令では、公共広場にある任意の資源カード1枚を倉庫に送ることができるが、
 探検命令では、手札にある任意の資源カード1枚をを倉庫に送ることができる。

【写真9】赤色の資源カード
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赤色の資源カードは、資源として使用される場合はレンガとして扱われます。
またアクションとしてプレイされる場合は、以下のアクションを実行するドラコニアン命令となります。

ドラコニアン命令の詳細:

・貴方は、自分の手札の資源カード1枚を公開する。公開したカードは命令を実行した後、手札に戻る。

・領地に資源カードを置いている他の全てのプレイヤーは、
 公開したものと同一のカードが手札にあれば、そのうちの1枚だけを手札から抜き取り貴方の倉庫に置く。

・さらに貴方は公開したものと同一のカードを1枚だけ公共広場から貴方の倉庫に送る。
 
【写真10】灰色の資源カード
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灰色の資源カードは、資源として使用される場合は石材として扱われます。
またアクションとしてプレイされる場合は、以下のアクションを実行する建築命令となります。

建築命令の詳細:

・以下の2つのアクションの1つを実行できます。

 1.新しい建物の建築を開始します。
   建築を開始するには、
   公共広場にある同色の資源カード1枚を、建築の基礎として使用するために捨て札としなければならない。
   公共広場に建物カードと同色の資源カードが無い場合は、その建物を建築することができない。

 2.倉庫にある資源カード1枚を建築中の建物の下に送る。

【写真11】偉業エリア
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偉業と呼ばれるエリアには、このように5枚の建物カードが常に公開されています。
建物を建設する場合は、手番でこのエリアから任意の建物カード1枚を取り領地の左に置いて建築中とします。

【写真12】建物カード
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建物カードには、
黄色(粘土)と青色(大理石)、橙色(木材)、赤色(レンガ)、灰色(石材)の5色の資源に対応した、
5種類の建物カードが存在し、カードの枠の色がそれぞれ資源の色に対応しています。

建築を開始した建物を完成させるには、
建物カードの上部中央に書かれている数だけ資源カードを建築中の建物カードに送らなければなりません。

建物カードに送る資源カードは、建物カードの枠の色と同色のものでなければなりません。

【写真13】建築中の建物カード
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領地の左に置かれている建築中の建物カードです。

左の「広場」を完成するためには大理石(青色)の資源カードが3枚必要ですが、すでに2枚が置かれています。
建築命令で、大理石の資源カード1枚を倉庫から建物カードに送れば「広場」が完成します。

【写真14】完成した建物カード
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完成した建物カードは、写真のように領地ボードの右に配置されて直ちにその効果を発揮します。

建物カードの効果は、

・完成すると直ちに生じるもの
・右の建物カードのように、完成直後から継続して効果を発揮し続けるもの
・左の建物カードのように、特定の命令を実行するたびに効果を発揮するもの(説明文に「ボーナス」と表記)

の3種類が存在します。

建物を完成させると、カードの効果以外にカード上部中央に書かれた数字分だけ勝利点を獲得できます。


プレイヤーは自分の手番で、以下の2つのアクションから1つを選択して実行できます。

・指令

 手札からカード1枚を領地ボードの右中央に置き、カードに書かれた命令を実行する。
 または、同一(同色)カード2枚を領地ボードの右中央に置き、任意の命令を実行する。

・策略

 カードをプレイせずに、資源カードの山札から手札が5枚になるまでカードを補充する。
 ただし手札が5枚以上あった場合は、1枚だけ引くことができる。

 また、策略を実行するときに領地ボードの右中央にカードを置いている他のプレイヤーがいたら、
 その領地ボードに置かれたカードに書かれた命令を1回だけコピー(実行)することができる。
 だたし、自分の作業エリアにそのカードと同一(同色)のものがある場合に限られる。


先に述べたように、勝利点は建物の建設と作業の独占の2つの方法によって獲得できますが、
独占による得点は、他のプレイヤーによって奪われる危険を常にはらんでいます。

二人プレイの場合、どちらかのプレイヤーが20勝利点に達した時点でゲームが終了段階に移行します。

【写真15】最終ターンカード
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終了段階に移行したら、この最終ターンカードを持ったプレイヤーまで手番を回わしてゲームが終了します。
最終ターンカードは、ゲーム開始時にスタートプレイヤーの右隣のプレイヤー(最終手番の人)が取ります。

ゲーム終了段階で、
手番が最終ターンカードを持っているプレイヤーまで回りますので、手番が早いプレイヤーは要注意です。

というのは、ゲーム終了段階で他のプレイヤーに作業の独占を奪われて独占による勝利点の移動によって、
一挙に順位が逆転してしまう危険をはらんでいるからです。

たとえば貴方が、
建物の完成で18勝利点、通商という作業の独占で2勝利点、合計20勝利点で終了段階に入った場合を想定。

その時点で相手プレイヤーが、建物の完成で16勝利点だとします。

ゲーム終了段階の手番で相手プレイヤーが通商の作業を3枚とし作業の独占を貴方から奪った場合、
そのプレイヤーは建物の完成で16勝利点、通商の作業の独占で3勝利点、合計19勝利点となります。

結果、ゲームの終了段階で作業の独占を奪われて18勝利点に下がった貴方の逆転負けとなります。

【写真16】建物カードの効果
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建物カードの効果もバラエティに富んでいて、数と種類ともに多く登場します。
内容を熟知して戦略を立てるまでに至るには、かなりプレイを積み重ねないといけないでしょう。

策略とドラコニアン命令が、もう少しスッキリしていたら良かったのではと思うのですが…。

ついでに、
箱の勘合が強めで箱の深さも深いため箱の蓋を開ける(取る)のにとても苦労しています。
開けるのに毎回とってもイラつきます。

つまらないようなところと思われがちですが、商品としてはとっても大切なことです。
こういうところで、商品を貶めてはいけません。もったいない。商品は良さが失われないように大切にしなきゃ。

と言いつつも、ツレと二人で十分楽しませていただいております。では今回はここまで。

「アルハンブラ:ファミリーボックス」を手に入れました!

最近になって「アルハンブラ:ファミリーボックス」が手に入りました。

アルハンブラがプレイしたいという気持ちだけで、詳細を事前に良く調べずに買ってしまいました。

まず商品が届いてビックリ! ドイツ語版でした。
外箱にFamilyBoxって書いてあったので、てっきり英語版だと勘違いしちゃった。。

マニュアル見てもチンプンカンプン。「アチャー、こりゃまずいぞ。」


早速ネットで調べてみると、
なんとファミリーボックスなるものには拡張版が1つとグラナダが付録として付いているとのこと。

良く知らなかったけど、「こりゃ、凄いんじゃないの。」


で、再びネットで調べてみるとルールが公開されていました。アルハンブラとその拡張版、グラナダも。
「ああ、ひと安心。」


早速、ツレとまず「アルハンブラ」をプレイしてみると、結構これ面白いじゃないですか。


次の日の夜、今度は「グラナダ」をプレイ。こりゃあ~、かなり面白い。どっちかというとこっちの方が面白い。

結構安かったので何気なく買ったのですが、こりゃあ~、結構の拾いものでした。


アルハンブラ、有名なだけあって結構面白いですね。いや、グラナダの方が1枚上かな。


でも、ちょっと待てよ。
付属しているマニュアルをよく見ると、「アルハンブラグラナダ」なんて部分があって、
こりゃ、アルハンブラとグラナダを一緒にしてプレイできるのに違いない。

で、再びネットで調べてみるが、残念ながら該当するようなルールが見当たらない。

海外の人ですが、私のようにファミリーボックスのルールをネットで探している人がいて、
その人の質問に他の人が、アルハンブラと拡張版、グラナダの個別のルールを調べればプレイできると回答。


で、すぐさま出版元に質問のメールを発信。
まあ、海外のわけのわからない日本人からの質問ですから、まともに取り合ってもらえるものやら。


まあ回答が無いとしても、それはそれで良しとして、
では、今晩もグラナダといきますか。

ライバルカタン The Rivals for Catan 2013/10/1

カタン島の開拓の歴史をたどる2人用カードゲーム「ライバルカタン The Rivals for Catan」です。

ライバルカタン The Rivals for Catan  プレイ人数2人 10歳以上 プレイ時間45-60分間

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この作品には、導入ゲームである「カタン島の始まり」をプレイするためのベーシックセットに加えて、
「黄金の時代」と「動揺の時代」、「発展の時代」の3つの過去の時代をプレイするための、
それぞれの時代に対応するテーマセット3組が含まれています。

プレイヤーは、導入ゲーム「カタン島の始まり」をプレイすることにより、自分の公国を知り、
ゲームの基本を学びます。

【写真1】ゲーム開始時の公国
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ゲーム開始時、プレイヤーの公国には道路(中央)で結ばれた2つの開拓地(中段の右端と左端)が存在します。

それぞれの開拓地の4隅に隣接して4つの領地があり、それぞれの領地からは羊毛(上段左)や材木(上段中央)
穀物(上段右)、黄金(下段左)、レンガ(下段中央)、鉱石(下段右)が生産されます。

開拓地は、道路を介して横方向に増やしていくことができます。
新たな開拓地には新たな領地が追加され、公国の資源の生産量がアップしていきます。

【写真2】都市
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開拓地の上に都市を建設して、公国の更なる発展をはかります。

また領地と領地の間の空いたスペース(開拓地の上と下のスペース)には、
開拓地の拡張カードが配置でき、公国の機能を高めることができます。

開拓地が都市に発展すると、都市の上下に拡張スペースが2スペースずつ与えられます。
この上下に拡張されたスペースには、都市に配置できる拡張カードのみプレイすることができます。

【写真3】ベーシックセットの拡張カードとアクションカード
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拡張カードとしては、隣接する領地での生産を倍増する工場や、資源を保管するための貯蔵庫、
発展ポイントを高める修道院などの建物だけでなく、資源を交換するための交易船や公国の能力を高める英雄など
多種多様なカードが登場します。

下段の黄色いカードは、アクションカードといって公国の拡張スペースには配置することができませんが、
プレイすることでプレイヤーにとって魅力的な効果を発揮するものです。

ゲームは、
各プレイヤーが交互に手番を実行して進めていきますが、各手番で実行される具体的な内容は以下の通りです。

1.ダイスロール

 生産ダイスとイベントダイスの2個のダイスを振り、結果を両方のプレイヤーに適用する。

2.アクションフェイズ *以下のアクションを何回でも実行できる。

 1)手札のプレイ
   ・コストを支払って拡張カードを公国に配置する。
   ・アクションカードをプレイする。

 2)センターカードのプレイ
   ・コストを支払って道路や開拓地、都市を建設する。

 3)資源の交易
   ・同種の資源3と任意の資源1を交換する(交易船を使用すれば2:1の交換ができる)。

3.手札の枚数のチェック *手札上限は3枚だが公国の発展ポイント数だけ上限はアップする。

 1)手札上限より少ない場合はドロースタックから不足分を引く。

 2)手札上限より多い場合は過剰分を対応するドロースタックの底に戻す。

4.手札の交換 *不要なカードを1枚だけ手札から抜き取りドロースタックのカードと交換できる。

 1)資源を支払わないでカードを交換する場合は、ドロースタックの任意の山の一番上のカードを取る。

 2)任意の資源2を支払えば、
   任意のドロースタックの山1つの全カードを確認し、中から1枚を選ぶことができる。


1.ダイスロール

生産ダイスは普通の6面体ダイスを使用し、出目に相当する領地の資源が1つだけ生産できます。

写真1の公国では、出目1で黄金、出目2で材木、出目3でレンガ、出目4で羊毛、出目5で鉱石、出目6で穀物
がそれぞれ生産できます。

それぞれの領地で生産された資源の数は、領地のカードを90度ずつ回転することにより管理します。
写真1の公国では黄金以外の全ての領地で資源を1だけ保有しています。黄金の領地には資源はありません。

各領地で保管できる資源は3つまでです。

【写真4】イベントダイス
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イベントダイスを振って以下のイベントの一つがランダムに発生します。

・盗賊の襲撃
 公国内に資源を8つ以上持っていたら、保管している全ての黄金と羊毛を失う。
 ただし、貯蔵庫に隣接する領地の資源はカウントしない。

・交易
 交易優位(後述)であるプレイヤーは、任意の資源1を得る。

・祝賀会
 最も多くの技術ポイント(後述)を持っているプレイヤーは、任意の資源1を得る。
 技術ポイントが同じなら、両プレイヤーがともに任意の資源1を得る。

・豊作
 両プレイヤーが任意の資源1を得る。

・イベントカード
 イベントカードの山の1番上のカードを引き、イベントを解決する。


【写真5】ベーシックセットのイベントカード
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イベントカードの山札の作り方:
キリスト降誕祭のカードを除き、他の全てのイベントカードをシャッフルした後、
裏向けで3枚を置き、その上にキリスト降誕祭のカードを置き、さらにその上に残りのカードを重ねて作ります。

ゲーム中に、イベントカードの山からキリスト降誕祭のカードを引いた場合、
前述の方法を用いて全てのイベントカードで山札を作り直して、イベントカードを引き直します。

この方法で山札が作られるために、
イベントカード(ベーシックセットでは9枚)のうち、毎回ランダムで3枚が使用されないことになります。

イベントカードには豊年や旅の商人など歓迎すべきものから、争いや兄弟ゲンカなど厄介なものまで様々です。

通常は生産ダイスを処理してから、イベントダイスを解決しますが、
イベントダイスが盗賊の襲撃の場合は、イベントダイスを解決してから生産ダイスを処理します。


2.アクションフェイズ

1)手札のプレイ

【写真6】ベーシックセットの拡張カード
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  拡張カードの左上には、公国に配置するために必要なコストが明示されています。
  必要な資源を公国の領地から支払って、任意の空きスペースに拡張カードを配置します。

  拡張カードが公国に配置されると直ちにそのカードに書かれている効果を発揮します。

  それ以外に、カードに描かれているマークによって拡張カードは公国を発展させます。

  斧のマークは戦力を、天秤のマークは商業力、ハープのマークは技術ポイント、本のマークは発展ポイント、
  旗のマークは勝利点 をそれぞれ表しています。

  旗のマーク、すなわち勝利点マークは開拓地や都市のカードにも描かれています。

  公国の戦力が3以上で、かつ相手より勝っている場合、貴方は武力優位を獲得できます。
  また公国の商業力が3以上で、かつ相手より勝っている場合、貴方は交易優位を獲得できます。

  武力優位と交易優位を獲得すると、公国に1勝利点をもたらします。

  しかしながら、ゲーム中で相手の戦力が自分より上回った場合、
  持っていた優位が(勝利点も)失われるだけでなく、優位が相手に移行することも起こり得ます。

  どちらの優位も、
  拡張カードの効果やイベントの解決、アクションカードのプレイで有利に働くケースが頻繁に生じます。

  アクションカードのプレイは資源の支払いを必要としませんが、
  プレイするために必要な条件付きのものもありますので、注意が必要です。

  相手の建物に火を放ったり、英雄をやっつけたり、
  相手から資源を略奪するような攻撃的なものも数多く登場します。

2)センターカードのプレイ

【写真7】センターカード
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  道路と開拓地、領地、都市のカードはセンターカードと呼ばれ、拡張カードなどと区別されています。
  道路と開拓地、都市の3枚のカードは、拡張カードと同様に建設に必要な資源を支払い公国に配置します。

  領地は開拓地が建設されると、資源を支払うことなく開拓地の隅にランダムに選ばれた2枚が追加されます。

  開拓地や都市のカードは枚数が限られていますので、建設はできるだけ急がなければなりません。

3)資源の交易

  同種の資源3で任意の資源1と交換できます。
  また、レンガ交易船などの交易船を建造すると交易対象の資源の交換比率が2:1に改善されます。


3.手札の補充

とても重要なことですが、
修道院などのように建物によって発展ポイントが付加されている拡張カードが存在していて、
これらの建物を建設して公国に発展ポイントが加わると、そのポイント数だけ手札の枚数上限が増えます。

手札枚数が多いほど、良いカードを獲得できるチャンスが広がり、
勝敗に大きく影響しますので、発展ポイントの付加された拡張カードは逃さず建設しましょう。

【写真8】黄金の時代のイベントカード
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【写真9】黄金の時代の拡張カードとアクションカード
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黄金の時代のテーマセットには、このようなカードが含まれています。

【写真10】動揺の時代のイベントカード
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【写真11】動揺の時代の拡張カードとアクションカード
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【写真12】発展の時代のイベントカード
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【写真13】発展の時代の拡張カードとアクションカード
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残り二つのテーマセットにも、それぞれこのような新しいカードが含まれています。

【写真14】インターラクション
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海の脅威ガドランのように公国に海賊船を建造していると、相手から黄金2を略奪するアクションカードや、
カンダミールのように公国に配置すると、一挙に戦力が4アップして容易に武力優位に立てる拡張カードなど、

自分の公国だけに気を取られていると、相手に手痛い目にあわされるようなカードが数多く存在します。


このような3つのテーマセットを使用して、
過去の時代を年代順に一つずつプレイすることで、拡張カードと追加ルールを段階的に修得していきます。

最終的には、全てのカードを用いた公子たちの対決をプレイします。
公子たちの対決では、先に13勝利点に達したプレイヤーが勝利します。

開拓地カードは公国に初期配置される2枚以外に5枚、都市カードは7枚と数が限られています。それも奇数枚。

先にも述べましたように、
開拓地を相手より多く配置すると、その分だけ資源を生産する領地が増え、都市も多く建設できるので、
当然ながらゲームを有利に進められます。

【写真15】フェスティバルホール
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この拡張カードのように、
建設すると一挙に2勝利点獲得できるものもありますので、勝利点が10点を超えるようになったら要注意です。

また弓兵や裏切り者、放火犯などのアクションカードや、疫病などのイベントカードなどの災いをもたらすものが
数多く登場しますので用心が必要です。


ツレとのプレイでは接戦が続いていて、いつもハラハラした展開となります。勝率は今のところ五分五分です。


先輩の訃報に接して

今朝、ある先輩が亡くなられたことを知りました。

テープレコーダーの電気回路の設計を担当されていた方で、
そのころ若かった私は同じ事業部でマイクロフォンの担当をしていました。

ポータブルカセットテープレコーダーで初めて内蔵マイクロフォンを搭載した商品を開発した時のことです。

録音時にモーターの振動を、内蔵したマイクロホンが拾ってしまいSN(信号対ノイズ)比が極端に悪化して、
このままでは、とても商品になり得ないという深刻なトラブルが発生しました。

生産日程が迫ってくる中で、なんとか日程を遅らせないようにと、
夏休みを返上して二人で来る日も来る日も防音室にこもって解決策を検討したこと、今でも思い出されます。

高卒でろくに技術知識も身につけていない若い私の稚拙な提案にも、
丁寧に耳を傾けいつも笑顔で応対いただき、本当に気持ち良く仕事をさせていただきました。

話の聞き上手な方で、専門的に非常に高い能力を備えた技術者であったにもかかわらず、
どんな人の話にも敬意を払い、自分の知識をひけらかすようなことは一度も見たことがありませんでした。

私も若かったものですから、時には調子に乗って少しかじった程度の専門的な話を知ったかぶってすると、
決まって「ああ、そうなの。それは知らなんだ。」と、さもこれまで本当に知らなかったような振りをして、
私に話を合わせてくれる心優しい方でした。

そんな日は深夜会社から帰宅する車の中で、なんであんなつまらない話をしたのかと悔いやまれたものでした。

ある日、廊下で先輩に呼び止められて、小声で先輩が近々関係会社に出向することになったと耳打ちされました。

次の週にお会いした時に、先輩が転任されると寂しいですと私が言ったら、
「本気にしてたの。あれ冗談冗談。」と大笑いされました。そんなお茶目な一面をも持ち合わせた方でした。

退職後は、
一度直接お会いして若い頃の無礼な言動をお詫びするとともに酒でも飲みながら昔話でもと思っていたのですが、
その機会に恵まれず、お詫びするのも酒を酌み交わすのも向こうの世界に行ってからとなってしまいました。

今は、ただただ先輩の笑顔ばかりが目に浮かび胸がつまります。


心から先輩のご冥福をお祈り申し上げます。

第十二回月間BGA賞受賞作品 2013/10/2

第一回月間BGA賞受賞作品 2012/10/1
第二回月間BGA賞受賞作品 2012/11/2
第三回月間BGA賞受賞作品 2012/12/1
第一回年間BGA賞受賞作品 2013/1/2
第四回月間BGA賞受賞作品 2013/2/2
第五回月間BGA賞受賞作品 2013/3/2
第六回月間BGA賞受賞作品 2013/4/2
第七回月間BGA賞受賞作品 2013/5/2
第八回月間BGA賞受賞作品 2013/6/2
第九回月間BGA賞受賞作品 2013/7/2
第十回月間BGA賞受賞作品 2013/8/2
第十一回月間BGA賞受賞作品 2013/9/2



第十二回月間BGA(Board Game Addiction:ボードゲーム中毒)賞を発表します。

直前の1ヵ月間に我が家でプレイされた以下のボードゲームのみが、この賞の選考の対象となっています。

ノミネート作品(順不同)

ごきぶりポーカーロイヤル
ツォルキン:マヤ神聖歴
キーフラワー
チグリス・アンド・ユーフラテス
キャントストップ
ヘックメック
サモナーウォーズ
マンション・オブ・マッドネス
ゴア
ライバルカタン

選考は本ブログの主催者の独断と偏見によるもので、ゆえに著しく公平性を欠くものであり、
世の中の一般的評価や常識とも大きく乖離するもので扱いには注意が必要です。


第十二回月間BGA賞受賞作品

「ゴア:新たなる船出」 Goa A New Expedition

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講評

今回の選考では「ゴア:新たなる船出」と「ライバルカタン」の2作品が最後の最後まで残りました。

受賞作品を今月に限り2作品とすることも検討しましたが、最終的には「ゴア:新たなる船出」に決定しました。

「チグリス・アンド・ユーフラテス」も高い評価を得ましたが、今回は残念ながら2作品には及びませんでした。

「ゴア:新たなる船出」は重量級でありながら、複雑なルールを排除してプレイを難しく感じさせない、
プレイで疲れさせない、十分に練りこまれたゲームスタイルを作り上げています。

トーンを抑えた地味なデザインと相まって、ゲームシステムにおいても派手な要素が何一つありませんが、
熟練工の技巧から生み出されたような、
奇を衒わない非常に味わい深い、いぶし銀のような香りをこの作品に感じます。

タイルの競りを通しての適度なインターラクションと、
船の建造や香辛料の収穫、徴税、探検、植民地の設立と多分野にわたる発展への取り組みに、
プレイヤーは何回プレイしても悩まされ、常にゲームスタート時点での目論見は満たされることがありません。

プレイを繰り返しても新鮮さは失われず、プレイヤーを魅了しリプレイに駆り立てる中毒性の高さ。

本作品を開発された方々をはじめとする、関係された全ての方々にここに大きな拍手を贈りたいと思います。

世界のボードゲームランキング 2013/10/1

世界のボードゲームランキング 2012/10/1
世界のボードゲームランキング 2012/11/1
世界のボードゲームランキング 2012/12/1
世界のボードゲームランキング 2013/1/1
世界のボードゲームランキング 2013/2/1
世界のボードゲームランキング 2013/3/1
世界のボードゲームランキング 2013/4/1
世界のボードゲームランキング 2013/5/1
世界のボードゲームランキング 2013/6/1
世界のボードゲームランキング 2013/7/1
世界のボードゲームランキング 2013/8/1
世界のボードゲームランキング 2013/9/1



今回は新たに以下の2作品がランキングに加わりました。

ゴア:新たなる船出 Goa A New Expedition
ライバルカタン The Rivals for Catan

ただし、以下の2作品は残念ながら未だプレイするに至らずランキングに入っていません。

ディセント Descent:Journeys in the Dark
D-Day At Omaha Beach

相変わらずレビュー記事は遅れていますが、プレイは完全に回復しました。

今月新たにランキングに加わった2作品について一言。

ゴア:新たなる船出 Goa A New Expedition

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派手な要素が全く無いにもかかわらず、非常に面白い。何故かと問われても、うまく説明がつきません。

お気に入りのパン屋さんの何も入っていない食パンの美味しさのような感じ。
奇を衒わない、塩一つまみにもこだわった絶妙な味のバランスというか。

「何も足さない、なにも引かない」どっかのコマーシャルで言ってたような、そんな本物のテイストを感じます。


ライバルカタン The Rivals for Catan

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ツレと二人、久々にハマった二人用カードゲーム。非常に充実したプレイ感が味わえる秀作。
カードとサイコロ2個、タイル2枚ととてもコンパクトなので、旅先でも楽しめそうです。

では、今月の順位です。

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*以下の記事において記載されたゲーム名をクリックすると、そのレビューをご覧いただけます。

「メイジナイト」如何に魅力的な作品が新しく登場しても、この作品の素晴らしさが陰ることはありません。
剣と魔法のファンタジーの世界を満喫できる不動の王者。プレイ中には本当にワクワクして、血が騒ぎます。

魔法の塔や僧院で修業を積み、旅の仲間を集めてシティを目指す、未知なる世界を旅する「メイジナイト」

理想の農場建設をテーマとした「アグリコラ」
森や沼を開墾して、畑には小麦や野菜、牧場には羊や猪、牛、馬、木造のあばら家を石造りに改築して冬の備え。
厩や農機具、かまどに調理場、暖炉と設備を調え、大家族に囲まれた夢見る暮らしの実現を目指します。

アグリコラ:世界選手権デッキ(Agricola: World Championship Deck)は、
まだまだ価格が高くて手が出ませんが、近い将来に必ずご紹介するつもりです。

もう一つ星が増えてもおかしくない「ツォルキン:マヤ神聖歴」

ツォルキンとは、マヤ文明で使われていた暦のこと。
まず、驚かされるのは大小6つの歯車からなる並はずれたスケールのゲームボード。
スケールだけでなく、その出来栄えにおいてもこれまでに例を見ない素晴らしさ。

そしてワーカープレイスメントを見事に進化させた独自のゲームシステムもまた、
その素晴らしい外観に勝るとも劣らない質の高さに仕上がっています。世界最高級の風格が感じられます。

「アース・リボーン」豊富なシナリオを順を追ってプレイするに従ってルールの幅が広がり、プレイがさらにリアルに。
核戦争以降の荒廃した世界での2大勢力の戦いであるにもかかわらず、軽快なアクションムービー的プレイ感。
理屈抜き、ドンパチ好きには堪らない、ゾンビがうろつくヤバいエリアをショットガンぶっ放して駆け抜けよう。

「ウォー・オブ・ザ・リング」まさにロード・オブ・ザ・リングの世界。
ボード上で入り乱れて戦う両軍のミニチュアと、原作を忠実に再現しようとしたゲームシステムに脱帽。
数多くのフィギュアで埋め尽くされた戦場には、崇高な品格さえ感じられます。
イシルドゥアの末裔アラゴルンや白のガンダルフ、ナズグール、サルマン、魔王が目の前に。

「エクリプス」これまでは、宇宙をテーマとしたボードゲームの最高峰との位置付けだったのですが…。
「スタートレック:艦隊司令官」との比較で、正直いつも順位付けに迷います。
技術開発により最強の宇宙船を設計・建造するという、この作品独自のシステムに今回は軍配が上がりました。

「スタートレック:艦隊司令官」未知なる宇宙を探検して、様々なミッションを達成していきます。
単なる連邦軍とクリンゴン軍の戦闘だけにとどまらず、様々な未知との遭遇がプレイヤーを待っています。
コロニーや宇宙基地の建設、惑星への遠征隊の派遣、巨大敵艦船の追跡、未知の星域の探索、敵艦長の拉致など
広大な宇宙でお馴染の艦隊を、そのフィギュアでコントロールして目標の勝利ポイント獲得を目指します。

「メイジ・ウォーズ」プレイ時間を忘れさせてくれる文句無しの二人用カードゲームの最高峰。
異なる魔法学校で学んだ二人の魔法使いが、アリーナで独自のスペルを駆使して戦います。
二人の魔法使いが召喚したクリーチャーが地を駆け、空を舞いアリーナで死闘を繰り広げます。
戦場となるアリーナというゲームボードを導入することにより、
カードゲームの枠から逸脱して大きく進化し、そのプレイを非常に奥深いものにしています。

「ル・アーブル」ウヴェ・ローゼンベルクの収穫三部作の中で最も好きな作品。
港町にはさまざまな産業が息吹いていて、非常に多彩なビジネスを提供してくれます。
埠頭に陸揚げされるさまざまな資材、港町が繁栄していく雰囲気がとても好きです。
プレイを重ねるごとに様々なアプローチが見えてきて、その良さが再認識されて順位がアップ。

「スルー・ジ・エイジズ」文明の進化を扱った作品ではボードゲームの最高峰といえるでしょう。
プレイを重ねてルールに精通するに従って、文明をコントロールする知的なプレイに評価が高まってきています。
三つの世代にわたって科学、文化、軍事力の進化を図ります。完成度の極めて高い独特のシステムは王者の風格。

「ドミナント・スピーシーズ」プレイヤーは哺乳類や爬虫類、鳥類、両生類、節足動物、昆虫を担当して、
氷河期が迫まりくる新しい地球で、種の覇権をかけて戦います。やり応えのある重厚な作品です。

「マンション・オブ・マッドネス」建物内には様々なてがかりが点在しています。
部屋にはロックがかかり、鍵やパズルを解くことが必要となります。
ゲームマスターはモンスターを召喚して、探索者の行く手を阻みます。

探索者の真の使命とはなにか、徐々に得られる手掛かりから物語の陰に隠されている真実を解き明かし
モンスターの追手をかいくぐり、自らの勝利条件を突き止め、達成しなければなりません。

ドラマ仕立てで進むプレイ感がとても新鮮です。練りに練られた重厚で素晴らしい作品です。

「ハワイ」島で自分の王国を繁栄させて、島の王に族長として認められなければなりません。
ボードやコンポーネントはまさにハワイのホンワカムード一杯、でもプレイはかなりハードです。

「アンドロイド:ネットランナー」今人気急上昇の二人用カードゲームです。
アンドロイドに支配された退廃した未来社会での、ハッカーの戦いを描いた非常にクールな作品です。
これまでにない斬新なテーマに、新しい息吹が感じられます。今後の発展が楽しみです。

「コンフリクト・オブ・ヒーローズ」第2次世界大戦の独ソ戦をテーマにした本格的な戦術級ウォーゲーム。
銃撃戦をよりリアルに再現すべく準備された詳細なルールは、ステップ方式で修得していきます。
私もそうですが、ウォーゲームファンには堪らない正統派、これぞ押しも押されもしない戦術級ウォーゲーム。
まだ初期のシナリオしかプレイされていないため順位は低いですが、
アース・リボーン同様に、車両や盤外砲撃などのルールが導入されるに従って順位はアップすることでしょう。

「シヴィライゼーション」文明の進化を描いたボードゲームとしては、先の「スルー・ジ・エイジズ」と双璧。
シド・マイヤー作、幌馬車で未開の地を探索する雰囲気はボードゲームでも失われていません。
軍事や科学、文化、経済とそれぞれの分野で勝利条件が設けられていて、プレイの幅が広がります。

「ブラス」派手さはないがプレイを重ねるに従って、次第にその良さが伝わってくる実力派タイプ。
前半は運河、後半は鉄道と輸送手段が切り替わります、産業革命の雰囲気がうまく演出されています。
こんなに面白い「ブラス」がこの順位とは本当に驚きです。

「テラミスティカ」ボードゲームの様々な要素が、これでもかというぐらい一杯詰め込まれて凝縮されています。
まさにてんこ盛り状態なのですが、意外とスッキリまとめられています。単純な陣取り争いではありません。

それぞれ個性ある14の勢力の一つを担当して、独自の能力をフルに発揮して、
住居を進化させて砦や神殿、聖域を建設し世界の覇権を競います。充実したプレイ感が味わえる本格派の登場。

「ボラボラ」ハワイで少し物足りないと感じられる方にはお勧め。
お馴染の島世界で、小屋を建てて魚を獲り、神々に捧げ物をして生活を豊かにします。
ハワイにせよ、このボラボラにせよ、なんなんでしょうか、この独特のマッタリ感は。とにかく楽しいです。

「ゴア」プレイヤーはポルトガルとインドの間を旅する香辛料商人として、商売の拡大・成長を目指します。
船の建造と香辛料の収穫、税金の徴収、探検、入植者の編成、植民地の設立の6分野での発展を中心に、
香辛料と交易船、入植者、資金の調達に奔走します。重さを感じさせず充実したプレイ感が得られる稀有な秀作。

「トラヤヌス」トラヤヌス帝に統治され繁栄の絶頂期にあるローマ帝国が舞台。
政治、交易、領地、軍事などの様々な分野での多彩なアクションが
マンカラを採用した独自のシステムと相まって、非常にうまく機能しています。

「キーフラワー」労働者は四季を通じてキーフラワー号に乗って村にやってきます。
競り落とした建物タイルや船タイルを配置・接続して、村を拡大・発展させます。
美しく、とても優しいデザインの数多くのタイルが魅力的な楽しい作品です。徐々に順位を上げてきています。

「ケイラス」お城の建設と町の繁栄に寄与して名声点を競います。
お城へ続く道沿いに建設される様々な建物、行政官と監督官の存在がこの作品を非常に面白くさせています。

「数エーカーの雪」郷里から遠く離れた雪原を、重い足取りで進む若き戦士たちの姿が目に浮かびます。
カナダと北米の国境近く起こったフランスとイギリスのフレンチ・インディアン戦争を描いたウォーゲーム。
次のプレイが待ち遠しい、私の一押しのボードゲームです。

「村の人生」プレイヤーは、何世代にも引き継がれていく村人の人生を経験します。
ボードに描かれた村はホノボノとしていて、何かホンワカとした気持ちになります。
前述のハワイやボラボラと何か通じる、ほんのりとした温かさが感じられる作品です。

「トロワ」ダイスをうまく使ったゲームシステムで、ゲームの進行も軽快なテンポで進みます。
ラウンドごとに起こる町への襲撃や、ゲーム終了時点で追加得点を提供するキャラクターカードがイイですね。
最近、プレイするのがとても楽しくて、決してこの順位ではないと思い始めています。

「トワイライト・ストラグル」重量級の二人用ゲームで、米ソの冷戦を描いた作品。
世界地図を前に米ソに分かれて世界各国への影響力を高めて自陣営を強化します。
世界史に残る様々な出来事が登場して、それらの効果を世界に波及させていく知的なゲーム。
プレイ回数を重ねても色あせない作品の一つ、今後さらに順位を上げていくでしょう。

「チグリス・アンド・ユーフラテス」チグリス川とユーフラテス川の間の文明発祥の地メソポタミアで、
最も強く、かつバランスのとれた文明の構築を目指します。

内部紛争と外部紛争の2つの争いやモニュメント、大災害、文明建築物の効果が作品を非常に奥深いものに。
「エルグランデ」とは、一味違う陣取りゲームの面白さが高く評価されることでしょう。

「ねずみ達と魔法使い」王国を闇に陥れようとする魔女と漆黒の戦士達に敢然と立ち向かう王子率いる勇士達。
ヒーロー達はねずみに姿を変えて、王国を取り戻すために立ちあがります。
待望の多人数協力型ボードゲームの登場です。敵はドブネズミの戦士やごきぶり、毒蜘蛛、ムカデ、雄猫たち。
つり針と糸で下水道を渡ったり、フォークをカタパルトがわりに使ってブドウを飛ばして敵をブッ飛ばします。
さあ、家族や友達、恋人を誘って王国を救う冒険を始めましょう! このゲーム最高!

「ライバルカタン」二人用のカードゲームとしては珍しい、重量級の本格派。ツレとハマりました。
道路をつくり土地を開墾し、都市に発展させて領地を拡張していきます。

収穫した資源をもとに様々な効果を持つ建物や船を建造して、武力と商業力、技術力を高めていきます。
豊作や略奪など変化に富んだイベントの発生、独自の能力を備えた英雄の登場など、非常に内容は盛り沢山。

「レーベンヘルツ(ドメイン)」この陣取り合戦は、私とても気に入りました。
ルールは比較的シンプルですが、領土を拡張したり騎士が寝返ったり隣国同士が同盟を結んだり実に面白い。

軽そうに見えて、囲碁同様にプレイに深みがあります。プレイを重ねるごとに味が出てくる珠玉の作品です。

「ギャラクシートラッカー」この作品には独特のノリがあります。
時間に追われながらも、鼻歌交じりで宇宙船を建造します。
「こっちがキャノンで、後ろにエンジン2基、それとー、ここに乗組員用のキャビンと貨物室を追加してと…」

なんとか時間内で組み上げた宇宙船で、いざ宇宙へ。おっと途中の惑星で貨物を載せるのを忘れずに。
「右後方に配置した貨物室が隕石に破壊されました。」
「見捨てられた宇宙船の探索に出かけた乗組員が帰還しません。」
「バッテリーが切れて、主砲とメインエンジンが機能しません。」なんて貨物輸送も宇宙では大変です。

「コマンド アンド カラーズ:古代」古代ローマとカルタゴの戦いを描いた作品。
部隊を表す300を超えるブロックが登場します。
歩兵や騎兵、戦車やカタパルト、弓兵に投石部隊、外人部隊に戦士、象まで戦いに加わります。
象は強力ですが扱いが厄介で、戦いに敗れて退却でもしようものなら、敵味方見境なく周りを蹴散らす有様。
ルールは部隊ごとに多岐にわたりますが意外と理解しやすく、プレイ感もどちらかというと軽い。
15ものシナリオも準備されていて、これからのプレイが楽しみな作品。

「古代決戦」ローマやカルタゴなどの古代国家を担当して覇権を争います。
「古代」が二人用ゲームとしてリメイクされました。二人用ゲームとして注目の作品。

「エルグランデ」ボードゲーム史にその名を残すであろう名作。いまだに色あせない面白さ。
ただ、二人プレイとしては古代決戦に軍配が上がりました。
ちなみに巷では陣取りゲームとしては最高傑作中の最高傑作と非常に評価の高い作品です。

「洛陽の門にて」ウヴェ・ローゼンベルクの収穫三部作の最後の作品。
野菜をつくり、野菜を売る、他の作品同様に人の生活の息吹が感じられる人間味溢れる作品です。
三人以上のプレイでは問題となる待ち時間の長さが二人プレイではむしろ良い方向に。
この順位は、あくまで二人プレイでの評価です。なんかこの中国の雰囲気が好きですね。

「ナビゲーター」大航海時代を彷彿とさせるロマン溢れる作品。
ロンデルをゲームシステムに導入、アクションの選択を悩ましいものにしています。
未知の海域への航海だけでなく、植民地化と工場建設など経営的な要素も盛り込まれていて充実したプレイ感。

「世界の七不思議」プレイのテンポは非常に軽快ではありますが、充実したプレイ感。
とかく重量級になりがちな文明の進化をテーマとしながら、うまくコンパクトにまとめられています。

「ウィングス・オブ・グローリー」複葉機が欲しいです。
今年こそ、拡張版で第一世界大戦の空中戦を実現します、我が家のテーブル上で。
残念ながら、拡張版をかなり以前に入手しておきながら、実際のプレイがまだ実現できていません。
テーブルの上をミニチュアの戦闘機が縦横無尽に飛び交う様は、戦闘機ファンでなくても心が躍ります。

「プエルトリコ」おそらくボードゲームの歴史に名を残すであろう作品。本当に何回プレイしても色褪せない面白さ。
プエルトリコ島で
作物を収穫、工場で商品化、商店に売却、船にて輸出、価値の高い建物を建設して島を繁栄させます。
この作品、この面白さで、この順位とは、我ながら驚きです。世界には何と面白い作品が多いことでしょう。

「祈り働け」これまたウヴェ・ローゼンベルクの作品。
もっともスケールが大きい作品で、山地や海辺までエリアを追加して拡張できるので比較的のびのびプレイ。
複数の資源を組み合わせ、いくつもの建物で加工することにより生みだされる聖遺物や、
隣接したエリアに価値の高い建物を建設することにより効果を発揮する村など新鮮な要素が盛り込まれています。

「ブルゴーニュ」細部にわたってバランスがとれた皆に好かれる優等生的作品。
プレイヤー間のインターラクティブな面も過度でなく、船や城、商品の販売に農場、建物の建設など要素も豊富。
他に輝かしい作品が多いため、不本意ながら順位はココに。
ヴィニョスとは対照的で軽快なテンポでプレイが進む、幅広くファンに好まれるタイプ。

「サモナーウォーズ」召喚者(魔法使い)同士が互いの仲間を召喚して戦います。
召喚者が属する種族は、それぞれ独特の能力を持っていて当然ながら戦術も異なってきます。

マスターセットには6種類の種族が含まれていて、一つの種族にサモナーと呼ばれる召喚者が1体と、
チャンピオンと呼ばれるリーダー格のユニットが3体、一般ユニットが18体の合計22体で構成されています。

全てのユニットが他の種族と異なる特殊能力を持っていて、戦いはバラエティに富んでいます。
重量級の「メイジ・ウォーズ」と、軽量級の「サモナーウォーズ」。
重量級に偏重している当ブログではこの順位ですが、それでもプレイ回数が増えるに従って評価が徐々にアップ。

「ナポレオンの凱旋」どちらかというと将棋よりもアブストラクト的な感じがします。
アウステルリッツの戦いを描いた作品ですが、コンポーネンツがとてもクール。
当時の地形を描いたゲームボードも落ち着いた感じで、本当に大人のゲームといった雰囲気。
非常に難しい作品ですが最近なんとかまともにプレイできるようになり、いよいよ順位がアップし始めました。
ルールがかなり難解ではありますが、重厚な本格的ウォーゲーム。

「ヴィニョス」ポルトガルのワイン生産者として
ぶどう園を購入、醸造所を建設して、生産したワインの売却・輸出、さらには品評会に出品して品質を競います。
なかなか充実したプレイ感が得られる重量級で、ルールもかなり複雑。
プレイを重ねて、どのような評価に至るのか楽しみな作品。プレイは結構重いので一般受けはしないのでは…。

「ケルト」我が家では数少ないアブストラクト的なゲーム。
手札カードをプレイして石の道を進むだけなのに何故こんなに悩ましく中毒性があるのでしょうか。
大人がプレイする回数が多いことが、その人気の高さを証明しています。

「ストーンエイジ」ルールが比較的シンプルだが、プレイは侮れない骨があるファミリーゲームとしては私の一押しのゲーム。
はじめ人間ギャートルズの石器時代の生活をそのまま再現したような作品。
といっても内容は本格的な戦略ゲームで、なかなか侮れません。それなりに充実したプレイ感が味わえます。

「ロンドン」ロンドンの大火からの復興をテーマにしています。
様々な建物を活性化して資金を産み出し、街を整備して貧困を無くし、地下鉄を整備します。
幾分地味な感じはしますが、プレイを重ねるに従って味が出てくる本格的な作品。

「チケット・トゥ・ライド ヨーロッパ」ファミリーゲームとして、「ストーンエイジ」に次いで、お薦めがこの作品。
目的地のカードの指示に従って、指定された都市間を列車で結びます。
誰がどの路線を先に押さえるか、ホントのところガチの勝負なんです。

「メルカトル」ウヴェ・ローゼンベルクの作品の中では、最もスッキリしていてプレイ感が軽い。
反面、彼の作品にしては物足りないと感じるファンも多いのでは…。

「アクワイア」ホテルチェーンに投資、合併吸収を繰り返すことによって収益を上げていきます。
合併吸収や株式への投資のタイミング、筆頭株主のポスト争い、資金の回収などで現金と株券が激しく動きます。

二人プレイでは多人数プレイと比較して少し面白みに欠ける面がありますが…。

「ドミニオン」カードゲームの最高峰。自分のデッキを充実させて、領土を拡張します。
お金や領地のほかに、魔女や泥棒、市場、民兵、礼拝堂など様々なカードが登場します。
夫婦や恋人同士など二人プレイにお薦めのカードゲーム。もろの叩き合いにならないところがイイですね。

「ベガス」パーティ用のゲームとして一押しの作品。
ルールは至ってシンプル、初心者でも直ぐに楽しめます。インストがほとんど無用で、プレイも短時間で終了。
しかし、勝利するには運だけではなく頭を働かせなくてはなりません。決して軽いだけのゲームではありません。
二人プレイ用の特別ルールがあって、これがまた面白い。

「ウォルナットグローブ開拓史」大草原の小さな家をイメージさせるような生活がテーマとなっています。
四季を巡って収穫、土地を開拓、人を雇って、生活を豊かにします。
プレイして結構面白く味わい深いのですが、この手の分野は多くの優れたものが競い合っていて結果この順位。

「ビブリオス」書物を教会に寄進してもらい、寄進してもらった書物の一部で競りを行います。
分野毎により多くの書物を手に入れたプレイヤーが勝利します。
競りにおける、プレイヤー間の手の内の読み合いが非常に楽しい作品です。
とてもコンパクトなので、親しい友人なんかと旅行に行く時に持っていって旅先の旅館なんかで楽しめそうです。

「暗黒の金曜日」
数種類の株を売り買いして、銀を購入し、購入した銀を金に換えて、最終的には金の所有数を競います。
株価変動のゲームシステムが秀逸、株の売り買いのゲームとしては一番のお薦めです。

「ターギ」アクションの選択システムが独特な二人用カードゲーム。
ムードも独特で、塩、胡椒、ナツメヤシなどが登場、様々な効果を発揮する部族カードを獲得して得点します。
二人でちょっと重みのある充実したプレイを楽しみたい時にお薦めです。

「サンクトペテルブルグ」職人と建築物、貴族の3種類とそれらのアップグレードのカードでプレイ。
職人で収入、建築物で勝利点、貴族で収入と勝利点をそれぞれ獲得、さらにそれらをアップグレードします。
カードゲームとしては、とてもバランスのとれた完成度の高い作品。

「蟻の国」兵隊蟻や働き蟻、育児蟻、幼虫が登場して、蟻のコロニーの発展やコロニー同士の争いがテーマ。
テーマがとてもユニークで新鮮ですが、今一つもの足りない感じ。

「ユークロニア」この作品、なぜかツレとはいつも接戦になります。
数多くの建物を建設することと自陣営の作業力の強化が勝利点を生み出す建物建設系の作品。

建設した建物の効果がバラエティに富んでいて、このゲームの面白さを引き出しています。
結構地味ではありますが、長く楽しめる秀作です。

「ヘックメック」ダイスを振って虫を集めるのですが、これがなんとも面白い。
「ベガス」や「キャントストップ」同様にダイスの出目の選択が悩ましい。

しかしこのゲームはダイスの出目よりも、プレイヤーの戦略が勝敗を大きく左右します。
ゲーム後半に大きく逆転できる可能性を秘めているのも、この作品の魅力の一つです。

子供のゲームと言って、侮ることなかれ! 私の家族の間では人気急上昇中で、プレイ中は笑いが絶えません。

5歳の孫にもっとも人気の「ごきぶりポーカーロイヤル」
登場するのは、ゴキブリにカエル、コウモリ、サソリ、カメムシ、ハエ、ネズミの嫌われ者たちがズラリ。
でもカードのデザインはなかなかのもの。小さい子供から大人まで大いに楽しめるお薦めのカードゲーム。

「電力会社」発電所を競り落とし、都市間に送電線を張り巡らして、発電した電気をより多くの都市に供給。
発電用の燃料の値段は需要と供給で上下し、送電する都市はプレイヤー間で争奪戦が起こります。
5~6人程度の多人数プレイでは、ペスト10入りするかも。我が家は二人プレイが基本なので残念です。

「ダンジョンファイター」年末に我が家で大ブレイクした作品。
プレイヤーは全員協力してダンジョンを探索し、遭遇するモンスターを退治します。
武器はダイスです。ダイスを的にめがけて転がすだけなのですが…
「えっー、そんな恰好でサイコロ振るの? 無理無理、そんなのぜっーたいに無理!」全員大爆笑間違い無し。

「ウォーターディープの支配者たち」ウォーターディープで様々な依頼を受け、その要望を満たし勝利点を獲得します。
それなりに面白いのですが、
何かスパイスが足りない感じと思っていたのですが、最近になってじわじわと良さが分かってきたような…。

「国富論」生産場を開発、資源を生産、貿易で資金を獲得、さらに生産場を拡大、所謂国を富ませるゲームです。
ほとんど運の要素がないだけに、非常に頭を使います。第2版でルールも改善されました。チョット堅め。

「テーベの東」テーベとは、ナイル川東岸に位置し古代エジプトの王都。
世界を駆け巡り遺跡を発掘します。有名な遺物が数多く登場します。
とても洗練されていてファミリーゲームとしてお薦めですが、ちょっと物足りない感じ。
ベスト10を見てもらうと分かるように、うちは比較的重いのが好きだから軽快なものは順位的に不利。

「ジャイプル」宝石や金、銀、絹、皮などの商品の売りさばきます。
高額な宝石などは、2点以上でなければ売れず、安い商品でも3~5点をまとめて売るとボーナスが出ます。
ラクダが登場します、これがまた悩ましい。プレイは白熱します。

「パンデミック」伝染病が世界に蔓延するのをプレイヤー全員で協力して阻止します。
ちょっとハラハラします。どちらかというとファミリーゲーム。フリークにはちょっと物足りないのでは…

「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」カードゲームとしては非常に内容が濃くて、ルールはやや難しいフリーク好み。
宇宙を舞台に、プレイヤーは強力で豊かな帝国を築きます。
勝ち筋が大きく軍事と生産の2通りあって、それぞれ戦略が大きく異なりゲームの流れを変えます。

「D-DAY ダイス」上陸作戦を描いた異色のウォーゲーム。
敵の激しい攻撃にひたすら耐えて敵陣地を目指します。
さまざまなスペシャリストと装備が登場し、前進する部隊を支援します。
恩賞を活用するようになって、漸く最初のシナリオをクリア。だんだん面白さがわかってきました。

「メディチ対ストロッチ」ガチの競りのゲームです。。
競り落とした商品を船一隻に積み込み、埠頭の一つに陸揚げするだけなのに、本当にプレイヤーを悩まします。
打つ手の価値を読むのが難しく、その難しさを楽しめるか否かが好き嫌いを分けます。人を選ぶ作品です。

「ファミリア」我が家のお薦めのカードゲーム。
ストリートから人材を発掘して、自分のファミリー(やくざの組)に引き入れて一家を大きくしていきます。
一枚一枚全てデザインが異なるやくざのカードのイラストがたまりません。実際にモデルがいるってホント??

「交易王」市場の商品を購入して、船で交易するゲーム。
二人でも多人数でも同じように楽しめます。派手さはないが、初心者でも楽しめる優れたカードゲームです。

「ハイフロンティア」宇宙を開拓するゲーム。宇宙飛行の難しい専門用語が飛び交い雰囲気は満点。
ボードのデザインもとても気に入っているのですが、内容は専門的すぎてルールが難しい。
一時は、ゴミ箱行きかとまで思われましたが…、最近になって、なんとかプレイを楽しめるようになりました。
結構マニアックではありますが、大宇宙を飛行するという魅力に満ちていて面白いことを実感しています。
我が家流にルールも改変(改悪?)して、今後順位アップが期待できそうです。

「キャントストップ」ダイスを振るのがやめられなくなる「キャントストップ」。
2~12までの登山道を頂上目指して登ります。3つの頂上を先に極めたプレイヤーが勝利します。

手番で何度でもダイスを振って、出目に応じて3つに限定された登山道を登ることができますが、
振ったダイスで3つの登山道の一つも登れなければ、手番でこれまで登った分がキャンセルされます。

もう一回ぐらいは、もう一回ぐらいは登れるだろうが命取り。どうにも止まらない「キャントストップ」。

「カルカソンヌ」最近孫と良くプレイします。彼は結構気に入っているようです。
タイルを1枚引いて、城や道、教会を作っていきます。暇な時間にちょっとプレイにもってこいです。

「蒸気の時代」二人プレイでは、どうしても評価が低くなってしまいます。
都市間に線路を敷設して物資を輸送し資金を獲得、獲得した資金で輸送路を拡大していきます。

「K2」K2を登頂します。山の高度毎に天候が変化し、体力が奪われていきます。
頂上に近づくに従って環境は厳しく、ルート上の各エリアに留まることができる人数が少なくなっていきます。
先の天候を読んで、エリアを選んでキャンプを張り、登頂のタイミングを見計らいます。
先月のプレイでは、悪天候のためハラハラドキドキの展開となって結構楽しめました。意外と面白い!?

「フレスコ」二人プレイは外すべき。ダミーのキャラをプレイするのは煩雑で正直言って面白くない。
おそらく多人数プレイでは面白いのかも。テーマ自身が私好みではないのも評価が低い理由。
最近は二人用の我が家独自のルールを作って、それなりに楽しんでますが…。

「トール」当ブログで久々の軽量級のカードゲームの登場。
神々に供え物をして神カードを獲得、獲得した神カードの価値はその神への最後の供え物で決まるという、
極めてシンプルなルール。
残念ながら二人プレイでは、その良さがかなり削がれて順位はかなり低め。

「ラミィキューブ」面白いがボードゲーム的には魅力に欠ける。
でも、結構面白い。

「なんてったってホノルル」
世界の有名都市が登場して、起点となる都市の東西南北のどの方向に位置するのかを当てます。
これまで聞いたことがないような都市も数多くあり、それらの都市が起点となると、これはもうお手上げです。
でも世界の地理を学ぶつもりでプレイすれば、これほど優れた教材はないのではと考えてしまう一面があります。
ルールをもう少し工夫して、その良さを引き出せないものかと思案中です。ということで、とりあえず最下位。

猛暑もようやく終わりの兆し、いよいよ実りの秋の到来です。

みんなあ~、楽しんでますかあ~、ボードゲーム!! 今月も新しい作品が登場しますので、お楽しみに!

では、今回はこれまで。
プロフィール

boardgameaddiction

Author:boardgameaddiction
ボードゲームが大好きで、プレイするだけでなく、
集めてルールを読むだけで十分満足している、
生きることに結構真面目な、
そこら辺にゴロゴロしている、ごく普通の人です。

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