- Date: Thu 03 01 2013
- Category: ボードゲームの魅力
- Tags: 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame
- Community: テーマ "ボードゲームの魅力" ジャンル "趣味・実用"
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ボードゲームの魅力 その3 ルールの難易度
ボードゲームの魅力 その1 奥が深いということ
ボードゲームの魅力 その2 インターラクション
ボードゲームの良し悪しを評価する際に、ルールの難易度は非常に重要なポイントとなります。
購入したボードゲームを開いて、まず最初にすることといえばルールブックに目を通すこと。
ルールを解説したルールブックの出来は、ルールの難易度に大きな影響を及ぼします。
解り易いルールブックは、ルールの難度を下げる働きをします。
逆もまた然り、解り難いルールブックは、ルールの難度を上げる働きをします。
解り易いルールブックで、まず頭に浮かぶ作品は「ハワイ」や「アース・リボーン」です。
この二つの作品のルールは、
どちらかと言うと難しいほうですが、解り易いルールブックのお陰で難度は大幅に低減されています。
逆に解り難いルールブックでは、「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」を筆頭として、
「ハイフロンティア」、「アンドロイド:ネットランナー」、「ヴィニョス」等々、枚挙に暇がありません。
「アグリコラ」に代表される収穫三部作も、決して出来のよいルールブックとは言えません。
ボードゲームのルールブックというものは、とかく出来が良くないようです。
比較として適切かどうかは別として、
近年の電化製品の取り扱い説明書は、かなり読みやすくなっています。
では解り易いルールブックは、他と比較してどこが違うのでしょうか。
「ハワイ」では、ゲームのインストから実際のプレイにおいて、
しなければならないことが、
イラストを豊富に使って、順を追って、具体的かつ詳細に明記されています。
そうなんです、大切なことは、
1.イラストや写真を多用して解り易く、
2.実際に実行する順序に沿って、1.… 2.… 3.… といった具合に整然と
3.その通りやれば、うまくいくように実施内容をズバリ明記する
解り難いルールブックでよく見受ける過ちは、あちこちに目を走らせなければならない構成であること。
説明文とイラストが離れて配置されている、
例えば説明文がページ上にまとめて書かれていて、イラストや写真がページ下にまとめられている構成など。
ページのデザインとしては、整理したつもりなのかもしれない。
ひょっとしたらアート的には素晴らしいのかも。
しかしながら読む人にとっては、
説明文を読みながら目を下に走らせて該当するイラストを探し、また目を上に戻すの繰り返しで煩雑の極み。
「ハワイ」は説明文とイラストを一体化して、順を追って整然とした流れを作っています。
「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」のルールが難しいのではなくて、ルールブックが解り難いのです。
優れたルールブックには、その他にも良い点があります。
ルール毎に豊富な事例を設け、
該当するルールが実際に適用される様子を事例を挙げて紹介して、より理解を深めるように努めています。
「アース・リボーン」では、この事例紹介でもイラストを多用しています。
また、この作品では数多くのシナリオが準備されていて、
ルールを一部理解するだけで、シナリオがプレイできるようになります。
そしてプレイを楽しみながら、
確実にルールを理解して、さらにより詳細なルールを学んでいけるようにルールブックは構成されています。
ルールが複雑な作品は、是非とも「アース・リボーン」の例に倣ってほしいものです。
「ウォー・オブ・ザ・リング」のルールブックは非常に良く出来ていますが、
やはり50ページに及ぶルールブック全てを理解しなければ、プレイができないのは理屈抜きで厳しいものです。
ルールブックにかなり説明が割かれてしまいましたが、本題のルールの難易度に話を戻します。
「ベガス」のルールは、とても簡単でお正月には孫3人(一番下が5歳)とプレイしました。
しかしながら「メイジナイト」を彼らとプレイするには、この先10年以上はかかりそうです。
私が生きていればの話ですが…。
ゲームのルールが簡単であれば良いかどうかは、単純には判断できません。
一概には言えませんが、ルールが複雑で膨大な作品ほど長く楽しめます。
もちろん先の「ベガス」のようにルールが簡単でも、飽きが来ないものもあります。
プレイヤーにとってルール自体を楽しむという、また違った一面があります。
先の「アース・リボーン」や「コンフリクト・オブ・ヒーローズ」はルールを読むだけでワクワクします。
ルールは作品のテーマによって、決められるべきもので単純に難易度によって操作すべきではありません。
ただ、多くの作品をプレイして思うことは、
テーマを考慮した上で直感的に理解しがたいルールは、できれば避けるべきと考えます。
例にあげると「国富論」のタイルの配置を制限するルールです。
農場タイルや発電所タイルの端の不完全な円形が接するかどうかという配置の制限は、
何を表現しているのか理解し難く、ゆえになかなかルールとして憶えられないものです。
所詮ゲームだからルールとして決まっていることに従うといっても、テーマから見て意味を成さないルールは、
意味不明の外国語の文章を丸暗記するようなものでチョット憶えにくいわけです。
「ウォー・オブ・ザ・リング」のルールは先に説明したように膨大ではありますが、
全てが「指輪物語」を忠実に再現しようとして設けられたもので、非常に理にかなっていて理解し易い。
作品が表現したいテーマによって、ルールの難易度が変わっても構わないと思います。
たとえルールブックが100ページに及んだとしても、テーマに忠実であれば。
ルールブックの構成において理想像が存在するとしても、
ルールの難易度に理想のレベルは無いと私は考えます。
ボードゲームの魅力 その2 インターラクション
ボードゲームの良し悪しを評価する際に、ルールの難易度は非常に重要なポイントとなります。
購入したボードゲームを開いて、まず最初にすることといえばルールブックに目を通すこと。
ルールを解説したルールブックの出来は、ルールの難易度に大きな影響を及ぼします。
解り易いルールブックは、ルールの難度を下げる働きをします。
逆もまた然り、解り難いルールブックは、ルールの難度を上げる働きをします。
解り易いルールブックで、まず頭に浮かぶ作品は「ハワイ」や「アース・リボーン」です。
この二つの作品のルールは、
どちらかと言うと難しいほうですが、解り易いルールブックのお陰で難度は大幅に低減されています。
逆に解り難いルールブックでは、「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」を筆頭として、
「ハイフロンティア」、「アンドロイド:ネットランナー」、「ヴィニョス」等々、枚挙に暇がありません。
「アグリコラ」に代表される収穫三部作も、決して出来のよいルールブックとは言えません。
ボードゲームのルールブックというものは、とかく出来が良くないようです。
比較として適切かどうかは別として、
近年の電化製品の取り扱い説明書は、かなり読みやすくなっています。
では解り易いルールブックは、他と比較してどこが違うのでしょうか。
「ハワイ」では、ゲームのインストから実際のプレイにおいて、
しなければならないことが、
イラストを豊富に使って、順を追って、具体的かつ詳細に明記されています。
そうなんです、大切なことは、
1.イラストや写真を多用して解り易く、
2.実際に実行する順序に沿って、1.… 2.… 3.… といった具合に整然と
3.その通りやれば、うまくいくように実施内容をズバリ明記する
解り難いルールブックでよく見受ける過ちは、あちこちに目を走らせなければならない構成であること。
説明文とイラストが離れて配置されている、
例えば説明文がページ上にまとめて書かれていて、イラストや写真がページ下にまとめられている構成など。
ページのデザインとしては、整理したつもりなのかもしれない。
ひょっとしたらアート的には素晴らしいのかも。
しかしながら読む人にとっては、
説明文を読みながら目を下に走らせて該当するイラストを探し、また目を上に戻すの繰り返しで煩雑の極み。
「ハワイ」は説明文とイラストを一体化して、順を追って整然とした流れを作っています。
「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」のルールが難しいのではなくて、ルールブックが解り難いのです。
優れたルールブックには、その他にも良い点があります。
ルール毎に豊富な事例を設け、
該当するルールが実際に適用される様子を事例を挙げて紹介して、より理解を深めるように努めています。
「アース・リボーン」では、この事例紹介でもイラストを多用しています。
また、この作品では数多くのシナリオが準備されていて、
ルールを一部理解するだけで、シナリオがプレイできるようになります。
そしてプレイを楽しみながら、
確実にルールを理解して、さらにより詳細なルールを学んでいけるようにルールブックは構成されています。
ルールが複雑な作品は、是非とも「アース・リボーン」の例に倣ってほしいものです。
「ウォー・オブ・ザ・リング」のルールブックは非常に良く出来ていますが、
やはり50ページに及ぶルールブック全てを理解しなければ、プレイができないのは理屈抜きで厳しいものです。
ルールブックにかなり説明が割かれてしまいましたが、本題のルールの難易度に話を戻します。
「ベガス」のルールは、とても簡単でお正月には孫3人(一番下が5歳)とプレイしました。
しかしながら「メイジナイト」を彼らとプレイするには、この先10年以上はかかりそうです。
私が生きていればの話ですが…。
ゲームのルールが簡単であれば良いかどうかは、単純には判断できません。
一概には言えませんが、ルールが複雑で膨大な作品ほど長く楽しめます。
もちろん先の「ベガス」のようにルールが簡単でも、飽きが来ないものもあります。
プレイヤーにとってルール自体を楽しむという、また違った一面があります。
先の「アース・リボーン」や「コンフリクト・オブ・ヒーローズ」はルールを読むだけでワクワクします。
ルールは作品のテーマによって、決められるべきもので単純に難易度によって操作すべきではありません。
ただ、多くの作品をプレイして思うことは、
テーマを考慮した上で直感的に理解しがたいルールは、できれば避けるべきと考えます。
例にあげると「国富論」のタイルの配置を制限するルールです。
農場タイルや発電所タイルの端の不完全な円形が接するかどうかという配置の制限は、
何を表現しているのか理解し難く、ゆえになかなかルールとして憶えられないものです。
所詮ゲームだからルールとして決まっていることに従うといっても、テーマから見て意味を成さないルールは、
意味不明の外国語の文章を丸暗記するようなものでチョット憶えにくいわけです。
「ウォー・オブ・ザ・リング」のルールは先に説明したように膨大ではありますが、
全てが「指輪物語」を忠実に再現しようとして設けられたもので、非常に理にかなっていて理解し易い。
作品が表現したいテーマによって、ルールの難易度が変わっても構わないと思います。
たとえルールブックが100ページに及んだとしても、テーマに忠実であれば。
ルールブックの構成において理想像が存在するとしても、
ルールの難易度に理想のレベルは無いと私は考えます。
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