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ブルゴーニュの城 The Castles of Burgundy 2012/12/11

ボードゲームが初めての方からフリークの方まで幅広い層にうけている「ブルゴーニュ」。

ブルゴーニュの城 The Castles of Burgundy」プレイ人数2-4人 12歳以上 プレイ時間90分間

burgundy121211_001.png

15世紀のロワール渓谷でプレイヤーは皇族としてその領地を発展させるために交易と建設を行います。

burgundy121211_02.jpg

中央がゲームボードで、その両サイドにあるボードが領地ボードです。

領地ボードは両面仕様になっていて1番領地が4面、2~9番領地がそれぞれ1面あります。

プレイヤー全員が同じ領地を使用してプレイする場合は、1番領地を使用します。
我が家では領地ボードをプレイヤーごとにランダムに選んでプレイするため、両方の領地が異なっています。

プレイヤーは、
ゲームボードにあるヘクスタイル(六角形)を取り、自分の領地ボードに置いて領地を発展させていきます。

burgundy121211_01.jpg

ゲームボードには、六角形のヘクスタイルを配置するスペースが2つあります。

中央の黒い8つの六角形のスペースから成る中央倉庫スペースと、
その周囲を囲っている1~6までのダイス目のアイコンが描かれた6つの倉庫スペースです。

ヘクスタイルが配置されるスペースには、2~4までの数字が書かれています。
プレイ人数に応じてヘクスタイルを配置します。
二人プレイなら2のスペース、三人なら2と3のスペース、四人なら2~4の全てのスペースに。

6つの倉庫スペースにある大きな四角形のスペースは、商品スペースで商品タイルが置かれます。

ボード左上端にあるフェイズスペースの横に並んでいる5つの四角形のスペースのそれぞれに、
商品タイルをシャッフルして5枚ずつ山にして置きます。

ゲームは5つのフェイズから成り、1つのフェイズは5つのラウンドから成っています。

各フェイズの始めに、フェイズスペースの左端のスペース1つから商品タイル5枚を取り、
ボード左サイドにあるラウンドスペースの縦に並んでいる5つの四角形のスペースに上から順に、
フェイズスペースから取った商品タイルを1枚ずつ置いていきます。

ラウンドが開始されると、プレイヤーは自分の色のダイス2個を振りますが、
スタートプレイヤーだけは、自分のダイスに加えて白のダイス1個を振ります。

ラウンドスペースに置かれた商品タイルのうち一番上の1枚を取り、
白のダイスの目に該当する倉庫スペースの四角形の商品スペースに置きます。

このように、商品タイルをラウンド開始時点で移動することにより、
現在プレイしているフェイズとラウンドのインジケーター代わりとなって、ゲームにおける残りフェイズ数や、
そのフェイズにおける残りラウンド数が容易にわかるようになっています。

各フェイズの開始時点では、ボードの中央倉庫と倉庫のそれぞれのスペースにヘクスタイルを置きます。

burgundy121211_09.jpg

ヘクスタイルには、このように様々なタイルがあり、その効果はボード上にアイコンによって表現されています。

ヘクスタイルは大きく分けて以下の6種類で、それぞれ色分けされています。

・建物タイル(ベージュ)
・家畜タイル(黄緑)
・知識タイル(黄色)
・城タイル(緑)
・鉱山タイル(灰色)
・船タイル(青)

ちなみに商品タイルにも6種類あり、同様に色分けされています。

burgundy121211_05.jpg

プレイヤーは自分の色のダイス2個を振り、
ダイス1個を使用して、その出目と同じダイスの目の倉庫スペースからヘクスタイルを1枚取り、自分の領地ボードの左下隅に横に3つ並んでいる六角形のスペースのヘクスタイルスペースに置くことができます。

ヘクスタイルスペースに置かれたヘクスタイルは、タイルの獲得と同様にダイス1個を使用して、
領地ボードのダイスの出目と同じスペースに置くことができます。

ただしヘクスタイルを置く際に、以下の制約条件があります。
・領地のスペースの色とヘクスタイルの色は同じでなければならない。
・現在領地に置かれているヘクスタイルに隣接して置かなければならない。

ボードの左下隅に置かれているタイルが労働者タイルです。

このタイルは、ダイスの出目を1だけ修正できます。
たとえば、出目が5であれば労働者タイルを1枚使用して4か6に修正することができます。
複数の労働者タイルを使用すれば、修正値は枚数分だけ加算され大幅に出目を修正できます。

労働者タイルは、任意のダイス1個を使用して2枚得ることができます。

中央倉庫スペースのヘクスタイルは、銀鉱石タイル2枚で獲得できます。
ボード左上隅に置かれている八角形のタイルが銀鉱石タイルです。

銀鉱石タイルは、領地に鉱山タイルを置くとフェイズの終りに獲得できます。

船タイルを領地に置くと、任意の倉庫スペースの商品スペースにある商品タイル全てを獲得できます。
加えて、手番順トラック上にある手番順マーカーを1スペース進めることができます。

burgundy121211_16.jpg

ボード上の手番順マーカーが先に進んでいるプレイヤーから順に手番を行います。
手番順マーカーを進める際に、前のスペースに他のプレイヤーのマーカーがあった場合にその上に乗ります。
同じスペースに手番順マーカーが複数存在する場合は、上のマーカーのプレイヤーから手番を行います。

ボード上のヘクスタイルは、フェイズの開始時に新しいタイルに全て置き換えられます。
プレイヤーは、
ラウンドごとに自分のダイス2個を振って手番で2つのダイスを使用してアクションを実行します。

burgundy121211_10.jpg

領地ボードには3つの商品スペースがあり、3種類の商品が保管できます。
ダイス1個を使用して、ダイスの出目と同じ商品タイル全てを売却できます。

商品を売却すると銀鉱石タイル1枚と、
売却した商品タイル1枚につきプレイヤー人数に等しい数の勝利点を獲得できます。

売却した商品タイルは、裏向けにして捨て札として商品スペースの一角に積み上げておきます。
ちなみに、商品スペースの左隣りが銀鉱石スペースで現在3枚の銀鉱石タイルが保管されています。

プレイヤーは、手番で2つのダイスを使用して

・ヘクスタイルの獲得
・獲得したヘクスタイルを領地に配置
・労働者タイルの獲得
・商品タイルの売却

といったアクションを行います。

それ以外に、銀鉱石タイル2枚を使用して中央倉庫からヘクスタイルを獲得できます。

burgundy121211_17.jpg

この領地には船タイル(青)が6枚連続して既に配置されています。
このように任意の色の領地内の連続したエリアをそのヘクスタイルで埋めると、
そのヘクスタイル数(船タイルの場合は6枚)に相当する勝利点を獲得します。

写真左上隅に一部見えている表が、連続したヘクスタイル数に対して獲得できる勝利点の関係を示したものです。
ちなみに、6ヘクスタイルであれば21勝利点が獲得できます。

任意の色の領地内の連続したエリアをヘクスタイルで埋めた場合に得られる勝利点は、これだけではありません。

burgundy121211_13.jpg

前述のフェイズスペースに描かれた勝利点が追加されます。

写真の時点では一番左端のAのスペースだけが空いていて、
他のスペースにはまだ商品タイルが乗っていますので、現在のフェイズがAであることが分かります。

フェイズAであれば、その下に描かれた10勝利点が追加で獲得できます。

先の連続して配置された船タイルの例では、これ以外にも追加で勝利点を獲得できます。

burgundy121211_15.jpg

プレイヤーは自分の領地内の任意の色の全てのスペースにヘクスタイルを配置すると、
このようなボーナスタイルを獲得できます。

プレイヤーの中で最も早くその色の全てのスペースをヘクスタイルで埋めたプレイヤーは、
該当する色のボーナスタイル大を、2番目に達成したプレイヤーはボーナスタイル小を獲得します。

タイルに書かれた数字は、
小さい数字から順に二人プレイ、三人プレイ、四人プレイのそれぞれ勝利点を表しています。

このゲームの魅力の一つは、多彩な機能を持った数多くのタイルです。

・ゲームボードから任意の建物タイルを取ることができる大工作業場、
・労働者タイルを4枚取ることができる下宿
・銀鉱石タイル2枚を取ることができる銀行
・任意のヘクスタイル1枚を領地に配置できる市庁舎

などの建物タイルや、

タイルに描かれた家畜数に応じた勝利点が獲得でき、
さらに連続するエリアに既に配置済みの同種の家畜タイルの家畜数まで勝利点として獲得できる家畜タイルや、

任意の出目のダイスが1個追加で使用できる城タイルや、

・鉱山タイルが銀鉱石タイルだけでなく労働者タイルも獲得できるようになる
・使用した労働者タイル1枚ごとにダイスの出目の修正値が1から2に増える
・ゲーム終了時に売却した商品タイル1枚につき3勝利点を獲得できる

などの特殊な効果を発揮する知識タイルなどが、プレイヤーの戦術の幅を広げています。



この作品は、二人プレイにとても適しているように思います。

本当に数多くの様々な機能を持ったタイルが登場しますが、依然先手を取ることが重要で、
船タイルの獲得が序盤から中盤にかけて鍵を握っています。

領地ボードをランダムに選ぶスタイルにすると、都度違った展開があり面白味が倍加します。

今回は、二人とも十分に先手を取る重要性を理解していてのプレイでしたので、
一進一退の、どちらが勝つか最後の最後まで先の見えない展開となりましたが、
知識タイルをうまく活用した私が僅差で勝利しました。

しかしながら、ツレの戦術もなかなかのもので私が負けても不思議でない出来でした。








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プロフィール

boardgameaddiction

Author:boardgameaddiction
ボードゲームが大好きで、プレイするだけでなく、
集めてルールを読むだけで十分満足している、
生きることに結構真面目な、
そこら辺にゴロゴロしている、ごく普通の人です。

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