- Date: Fri 07 12 2012
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: アンドロイド:ネットランナー Android:Netrunner ネットランナー Netrunner 世界のボードゲーム ボードゲーム 二人プレイ boardgame 二人用ゲーム
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アンドロイド:ネットランナー Android:Netrunner 2012/12/6
アンドロイドに支配された退廃した未来社会を舞台にした「アンドロイド:ネットランナー」。
「アンドロイド:ネットランナー Android:Netrunner」 プレイ人数2人 14歳以上 プレイ時間60分間

アンドロイド:ネットランナーでは、一人はハッカーでもう一人はコーポレーションを担当します。
ハッカーはコーポレーションのサーバーに侵入してアジェンダを盗み得点します。
かたやコーポレーションは自分の遠隔サーバーにアジェンダをインストールして、
指定された回数だけアジェンダをアドバンスすれば得点できます。

ネット上で公開されているマットのデザインをもとにプレイヤーマットを自作しました。
この2枚のボードは、ゲームには付属していませんのでご注意ください。
写真左がネットランナーで、右がコーポレーション。
ネットランナーは、アナーキーとクリミナル、シェイパーの3人から1人選びます。
コーポレーションは、
ハース・バイオロイド社とジンテキ社、NBN、ウェイランド・コンソーティアム社の4社から1社選びます。

シェイパーのアイデンティティ・カードです。

ジンテキ社のアイデンティティ・カードです。

ネットランナーのプレイヤーマットです。
中央のアイデンティティ・カードの右隣りの山札は、スタックと呼ばれるドローデッキです。
そのまた右隣りがヒープと呼ばれるトラッシュパイル(捨て札置き場)です。
横に細長いスペースは、
上段がプログラム、中段がハードウェア、下段がリソースのそれぞれカードをインストールするスペースです。

コーポレーションのプレイヤーマットです。
中央のアイデンティティ・カードの右隣りの山札は、研究開発(R&D)と呼ばれるドローデッキです。
そのまた右隣りがアーカイブと呼ばれるトラッシュパイル(捨て札置き場)です。
アイデンティティ・カードと、
コーポレーションのプレイヤーの手札を総称してヘッドクォター(HQ)と呼びます。
コーポレーションには、中央サーバーと遠隔サーバーがあり、
ヘッドクォター(HQ)と研究開発(R&D)、アーカイブは中央サーバーに存在します。
アイデンティティ・カードの左隣りの横の細長いスペースは、遠隔サーバーのエリアです。
遠隔サーバーはいくつでも設けることができます。
アイデンティティ・カードの上の広いスペースは、
アイス(侵入対抗電子機器)と呼ばれるサーバーを保護するカードをインストールするエリアです。
それぞれのサーバーの前に、アイスのカードは裏にして横向きに置きます。

ネットランナーが使用するアイスブレイカ-と呼ばれるプログラムです。
ネットランナーがコーポレーションのサーバーに侵入するときに、
サーバーを保護しているアイスを打ち破るために使用されるプログラムです。

コーポレーションがサーバーを保護するために各サーバーの前にインストールするアイスです。
様々なタイプがあり、いくつかのサブルーチン(直角に折れ曲がった矢印が指すテキスト)を持っています。
ネットランナーのサーバーへの侵入(ランと呼びます)を阻止したり、
侵入してきたネットランナーにダメージを与えたり、トレースしてタグを付けたりします。
一方アイスブレーカーは、アイスのサブルーチンを破壊することができます。

コーポレーションはサーバーの前に何層にもアイスを設けることができます。
ネットランナーがサーバーに侵入するためには、
サーバーの前に設けられた全てのアイスを打ち破らなければなりません。

コーポレーションは遠隔サーバーに、このようなアジェンダをインストールします。
カード右上隅に書かれた数字(このカードでは4)の回数だけ、このカードをアドバンスすれば、
カード左端中央付近に書かれた数字(このカードでは2)だけ得点することができます。
ネットランナーは遠隔サーバーにアクセスして、このカードを盗めば同様に得点することができます。

ネットランナーがインストールできるプログラムカードの枚数制限はありませんが、
プログラムごとにインストールするためのメモリ容量が必要となります。
ゲームスタート時には4メモリあり、ハードウェアを追加することでメモリ容量を増やすことができます。
コーポレーションがインストールするアイスには、その強さや機能、種類において様々なタイプがあり、
ネットランナーにも対抗するための多種類のプログラムを準備する必要があります。

プログラムやハードウェア以外にリソースがあります。

リソースも様々な機能を持ったものが存在します。
写真はリンク数を増やすものです。
この他にもお金に相当するクレジットを提供するものや、プログラムやハードウェアを保護するものなど様々。
アイスのサブルーチンで、ネットランナーをトレースしてタグを付ける機能を持ったものがあります。
アイスのサブルーチンがトレースした場合、
そのトレース力がネットランナーのリンク力(数)を上回ると、ネットランナーはタグを付けられます。
タグをつけられると、コーポレーションに逆に侵入されてリソースを破壊されます。
ネットランナーは、ダメージを受けるとダメージ分の手札をトラッシュしなければなりません。
手札がなくなり、さらにダメージを受けてトラッシュできる手札がなくなるとネットランナーは死亡します。
コーポレーションにも様々なカードが存在します。
前述のサーバーを保護するアイスや、唯一ゲームで得点できるアジェンダ。
それ以外にオペレーションとよばれる様々な効果を発揮するカードがあります。
このカードは指定された内容を実行して、その後にトラッシュされます。
これと同じような機能を持つイベントと呼ばれるカードが、ネットランナーにも存在します。
アセットと呼ばれるカードは、お金に相当するクレジットやコネクションを提供します。
アセットとアジェンダは、遠隔サーバーにインストールしますが、
1つの遠隔サーバーには、アセットとアジェンダのいずれか1つしかインストールできません。
インストールされた状態では、裏返しになっているのでネットランナーからは区別がつきません。
アセットの中には、アジェンダと同じようにアドバンスできるものがあります。
ネットランナーがアジェンダと勘違いして、苦労してサーバーに侵入して無駄足を踏むことがあります。
アセットの中には、ネットランナーがアクセスした時に大ダメージを与える機能を持ったものも存在します。
ネットランナーが侵入できるのは、遠隔サーバーだけでなく中央サーバーも侵入できます。
ヘッドクォターに侵入して手札からアジェンダを盗んだり、
R&D(山札)に侵入して山札カードをトラッシュしたり、
アーカイブ(捨て札置き場)に侵入して捨てたアジェンダカードを盗んだりできます。
それ以外にもアップグレードと呼ばれる、サーバーを改良して幅広く利益をもたらすカードがあります。
アップグレードは、どのサーバーにも枚数の制限なくインストールが可能です。
アンドロイド:ネットランナーのルールは、かなり難しい部類に入ると思います。
今日ご紹介した内容は、そのほんの一角にすぎません。
ただ、難解なルールを理解した先には、
二人用カードゲームとしては、これまでにない斬新な面白さを提供してくれるプレイが待っています。
今回は私がジンテキ社のコーポレーションを、ツレがシェイパーのネットランナーを担当しました。
まだ慣れていないので、
デッキはそれぞれのカードに中立カードを追加しただけのスターター・デッキを使用しました。
このゲームは、影響値というアイデンティティ・カードに指定された数値の範囲内で、
他のネットランナーやコーポレーションのカードを自分のデッキに組み入れて独自のデッキを構築できます。
またアンドロイド:ネットランナーは、
定期的にリリースされるエキスパンションによって進化するリビング・カード・ゲームと呼ばれるものです。
ゲーム当初に、いきなり遠隔サーバーに侵入されてアジェンダ1枚を取られ3点得点されました。
以降、カードの引きが悪くてアジェンダが手札に入らずに苦労しましたが、
漸く1枚手札に加わった直後に、ヘッドクォターに侵入されて手札一枚にアクセスされました。
一瞬ヒヤッとしたのですが、ツレが私の手札から引いた1枚はアジェンダの隣のアセットで難を逃れました。
その後、アクセスしたらダメージを与えるアセットを遠隔サーバーに仕込んで、
辛抱強くツレの出方を待ったのですが、私の仕草から仕掛けた罠を見破られました。
遠隔サーバーを増やして手札のアジェンダをインストール、強硬にアドバンスを続けて、
あっけなく1枚目のアジェンダで指定されたアドバンスを完了して2点を獲得。
獲得後、すぐさまアドバンスできるアセットで罠を仕掛けて、そのサーバーを保護するアイスを追加しました。
ツレは様子見をしていましたが私が立て続けにアドバンスすると、ランをかけて侵入してきました。

一番手前の遠隔サーバーにインストールされていた待ち伏せというアセットにツレは侵入。
このアセットは、アセットであるにもかかわらずアジェンダのようにアドバンスができます。
侵入してくるように、私は3回アドバンスを実施して誘いをかけました。
このアセットはネットランナーに侵入されてアクセスされると、
アドバンスカウンター1個につき、侵入してきたネットランナーに2ダメージを与える罠です。

ツレの操るネットランナーのシェイパーは、このアクセスで手札5枚を超える6ダメージを被り死亡しました。
私の大きな資金源であったアセットにアクセスされてトラッシュされた直後のことで、
先行きかなり悪い状況になりつつあるところで、運よくなんとか勝利しました。
「アンドロイド:ネットランナー Android:Netrunner」 プレイ人数2人 14歳以上 プレイ時間60分間

アンドロイド:ネットランナーでは、一人はハッカーでもう一人はコーポレーションを担当します。
ハッカーはコーポレーションのサーバーに侵入してアジェンダを盗み得点します。
かたやコーポレーションは自分の遠隔サーバーにアジェンダをインストールして、
指定された回数だけアジェンダをアドバンスすれば得点できます。

ネット上で公開されているマットのデザインをもとにプレイヤーマットを自作しました。
この2枚のボードは、ゲームには付属していませんのでご注意ください。
写真左がネットランナーで、右がコーポレーション。
ネットランナーは、アナーキーとクリミナル、シェイパーの3人から1人選びます。
コーポレーションは、
ハース・バイオロイド社とジンテキ社、NBN、ウェイランド・コンソーティアム社の4社から1社選びます。

シェイパーのアイデンティティ・カードです。

ジンテキ社のアイデンティティ・カードです。

ネットランナーのプレイヤーマットです。
中央のアイデンティティ・カードの右隣りの山札は、スタックと呼ばれるドローデッキです。
そのまた右隣りがヒープと呼ばれるトラッシュパイル(捨て札置き場)です。
横に細長いスペースは、
上段がプログラム、中段がハードウェア、下段がリソースのそれぞれカードをインストールするスペースです。

コーポレーションのプレイヤーマットです。
中央のアイデンティティ・カードの右隣りの山札は、研究開発(R&D)と呼ばれるドローデッキです。
そのまた右隣りがアーカイブと呼ばれるトラッシュパイル(捨て札置き場)です。
アイデンティティ・カードと、
コーポレーションのプレイヤーの手札を総称してヘッドクォター(HQ)と呼びます。
コーポレーションには、中央サーバーと遠隔サーバーがあり、
ヘッドクォター(HQ)と研究開発(R&D)、アーカイブは中央サーバーに存在します。
アイデンティティ・カードの左隣りの横の細長いスペースは、遠隔サーバーのエリアです。
遠隔サーバーはいくつでも設けることができます。
アイデンティティ・カードの上の広いスペースは、
アイス(侵入対抗電子機器)と呼ばれるサーバーを保護するカードをインストールするエリアです。
それぞれのサーバーの前に、アイスのカードは裏にして横向きに置きます。

ネットランナーが使用するアイスブレイカ-と呼ばれるプログラムです。
ネットランナーがコーポレーションのサーバーに侵入するときに、
サーバーを保護しているアイスを打ち破るために使用されるプログラムです。

コーポレーションがサーバーを保護するために各サーバーの前にインストールするアイスです。
様々なタイプがあり、いくつかのサブルーチン(直角に折れ曲がった矢印が指すテキスト)を持っています。
ネットランナーのサーバーへの侵入(ランと呼びます)を阻止したり、
侵入してきたネットランナーにダメージを与えたり、トレースしてタグを付けたりします。
一方アイスブレーカーは、アイスのサブルーチンを破壊することができます。

コーポレーションはサーバーの前に何層にもアイスを設けることができます。
ネットランナーがサーバーに侵入するためには、
サーバーの前に設けられた全てのアイスを打ち破らなければなりません。

コーポレーションは遠隔サーバーに、このようなアジェンダをインストールします。
カード右上隅に書かれた数字(このカードでは4)の回数だけ、このカードをアドバンスすれば、
カード左端中央付近に書かれた数字(このカードでは2)だけ得点することができます。
ネットランナーは遠隔サーバーにアクセスして、このカードを盗めば同様に得点することができます。

ネットランナーがインストールできるプログラムカードの枚数制限はありませんが、
プログラムごとにインストールするためのメモリ容量が必要となります。
ゲームスタート時には4メモリあり、ハードウェアを追加することでメモリ容量を増やすことができます。
コーポレーションがインストールするアイスには、その強さや機能、種類において様々なタイプがあり、
ネットランナーにも対抗するための多種類のプログラムを準備する必要があります。

プログラムやハードウェア以外にリソースがあります。

リソースも様々な機能を持ったものが存在します。
写真はリンク数を増やすものです。
この他にもお金に相当するクレジットを提供するものや、プログラムやハードウェアを保護するものなど様々。
アイスのサブルーチンで、ネットランナーをトレースしてタグを付ける機能を持ったものがあります。
アイスのサブルーチンがトレースした場合、
そのトレース力がネットランナーのリンク力(数)を上回ると、ネットランナーはタグを付けられます。
タグをつけられると、コーポレーションに逆に侵入されてリソースを破壊されます。
ネットランナーは、ダメージを受けるとダメージ分の手札をトラッシュしなければなりません。
手札がなくなり、さらにダメージを受けてトラッシュできる手札がなくなるとネットランナーは死亡します。
コーポレーションにも様々なカードが存在します。
前述のサーバーを保護するアイスや、唯一ゲームで得点できるアジェンダ。
それ以外にオペレーションとよばれる様々な効果を発揮するカードがあります。
このカードは指定された内容を実行して、その後にトラッシュされます。
これと同じような機能を持つイベントと呼ばれるカードが、ネットランナーにも存在します。
アセットと呼ばれるカードは、お金に相当するクレジットやコネクションを提供します。
アセットとアジェンダは、遠隔サーバーにインストールしますが、
1つの遠隔サーバーには、アセットとアジェンダのいずれか1つしかインストールできません。
インストールされた状態では、裏返しになっているのでネットランナーからは区別がつきません。
アセットの中には、アジェンダと同じようにアドバンスできるものがあります。
ネットランナーがアジェンダと勘違いして、苦労してサーバーに侵入して無駄足を踏むことがあります。
アセットの中には、ネットランナーがアクセスした時に大ダメージを与える機能を持ったものも存在します。
ネットランナーが侵入できるのは、遠隔サーバーだけでなく中央サーバーも侵入できます。
ヘッドクォターに侵入して手札からアジェンダを盗んだり、
R&D(山札)に侵入して山札カードをトラッシュしたり、
アーカイブ(捨て札置き場)に侵入して捨てたアジェンダカードを盗んだりできます。
それ以外にもアップグレードと呼ばれる、サーバーを改良して幅広く利益をもたらすカードがあります。
アップグレードは、どのサーバーにも枚数の制限なくインストールが可能です。
アンドロイド:ネットランナーのルールは、かなり難しい部類に入ると思います。
今日ご紹介した内容は、そのほんの一角にすぎません。
ただ、難解なルールを理解した先には、
二人用カードゲームとしては、これまでにない斬新な面白さを提供してくれるプレイが待っています。
今回は私がジンテキ社のコーポレーションを、ツレがシェイパーのネットランナーを担当しました。
まだ慣れていないので、
デッキはそれぞれのカードに中立カードを追加しただけのスターター・デッキを使用しました。
このゲームは、影響値というアイデンティティ・カードに指定された数値の範囲内で、
他のネットランナーやコーポレーションのカードを自分のデッキに組み入れて独自のデッキを構築できます。
またアンドロイド:ネットランナーは、
定期的にリリースされるエキスパンションによって進化するリビング・カード・ゲームと呼ばれるものです。
ゲーム当初に、いきなり遠隔サーバーに侵入されてアジェンダ1枚を取られ3点得点されました。
以降、カードの引きが悪くてアジェンダが手札に入らずに苦労しましたが、
漸く1枚手札に加わった直後に、ヘッドクォターに侵入されて手札一枚にアクセスされました。
一瞬ヒヤッとしたのですが、ツレが私の手札から引いた1枚はアジェンダの隣のアセットで難を逃れました。
その後、アクセスしたらダメージを与えるアセットを遠隔サーバーに仕込んで、
辛抱強くツレの出方を待ったのですが、私の仕草から仕掛けた罠を見破られました。
遠隔サーバーを増やして手札のアジェンダをインストール、強硬にアドバンスを続けて、
あっけなく1枚目のアジェンダで指定されたアドバンスを完了して2点を獲得。
獲得後、すぐさまアドバンスできるアセットで罠を仕掛けて、そのサーバーを保護するアイスを追加しました。
ツレは様子見をしていましたが私が立て続けにアドバンスすると、ランをかけて侵入してきました。

一番手前の遠隔サーバーにインストールされていた待ち伏せというアセットにツレは侵入。
このアセットは、アセットであるにもかかわらずアジェンダのようにアドバンスができます。
侵入してくるように、私は3回アドバンスを実施して誘いをかけました。
このアセットはネットランナーに侵入されてアクセスされると、
アドバンスカウンター1個につき、侵入してきたネットランナーに2ダメージを与える罠です。

ツレの操るネットランナーのシェイパーは、このアクセスで手札5枚を超える6ダメージを被り死亡しました。
私の大きな資金源であったアセットにアクセスされてトラッシュされた直後のことで、
先行きかなり悪い状況になりつつあるところで、運よくなんとか勝利しました。
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