- Date: Mon 03 12 2012
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: ケイラス Caylus 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame
- Community: テーマ "ボードゲームのレビュー" ジャンル "趣味・実用"
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ケイラス Caylus 2012/11/29
プレイするのが待ち遠しかった作品の一つ「ケイラス」です。
「ケイラス Caylus」 プレイ人数2-5人 12歳以上 プレイ時間60-150分間

ゲームスタート時点の写真です。

このゲームでは様々な建物が登場します。
プレイヤーはお城から伸びている道沿いに設けられた建物に職人を配置し、建物を稼働して資源やお金を得ます。
さらに獲得したお金や資源で建物を建て、村から町へと発展させていきます。
お城の建設に貢献すれば、恩恵が得られ勝利点である名声点を含め様々なものが獲得できます。
建物の建設など様々なアクションで名声点が得られ、最も多くの名声点を獲得したプレイヤーが勝利します。
ルールは一見複雑そうですが、建物を理解すれば左程プレイは難しくはありません。

お城の門から始まり、橋までの道沿いに設けられた建物が特別建物です。
門に職人を置いたプレイヤーは、特別建物の稼働フェイズで職人を任意の空いた建物に移動できます。
職人コマの配置フェイズで、相手プレイヤーに手の内を悟られないようにするためにこの建物を使用します。
交易所では、3ドゥニエ獲得できます。
商人ギルドでは、監督官(後述)を前後1~3スペース無料で移動できます。
馬上槍試合場では、布地コマと1ドゥニエで恩恵1つを獲得します。
馬小屋では、手番順を変更することができます。
宿屋では左のスペースに職人コマを置き、特別建物を稼働した時点で右のスペースに移動します。
すでに右のスペースに他の職人コマが置かれていた場合は、持ち主のプレイヤーにその職人コマは戻されます。
職人コマの配置フェイズで他のプレイヤーがパスした後は、職人コマを配置するコストが高くなりますが、
宿屋に職人コマを置いているプレイヤーは、職人コマを配置するのに常に1ドゥニエで済みます。

橋から先に続く6つのピンクの建物タイルが中立建物で、スタート時にタイルをシャッフルして配置するので、
プレイするたびに順番が変わります。
市場では任意の資源コマを売却できます。
石切り場では石材が、公園では木材や食糧、森では木材、農場では食糧や木材がそれぞれ得られます。
橋から4番目の建物は大工で、木造の建物を建てることができます。
ピンクの中立建物に続く2つの建物(ボードに印刷されている)は、固定建物です。
資源が購入できる露天商と木造の建物を建てることができる大工です。
プレイヤーが建てる建物は道に沿って、固定建物の次のスペースから順に配置していきます。
ゲームスタート時点で、中立建物(ピンク)の先頭の建物に白い円柱のコマ2個が置かれます。
背の高いコマが行政官コマで、低いコマが監督官コマです。
道沿いに建てられた建物を説明する場合に、お城に近いほど後ろ、遠くなるほど先と表現します。
ゆえに中立建物で橋に最も近い建物は最後尾で、固定建物に最も近い建物が先頭となります。
監督官コマのいるスペースから橋までの建物しか稼働しません。
ただし、特別建物は監督官コマの位置に拘わらず常に稼働します。
監督官コマの位置は、
特別建物の商人ギルドの建物に職人を置いたプレイヤーが無料で1~3スペース移動できます。
それ以外に、監督官コマの移動フェイズでプレイヤーはお金を支払って1~3スペース移動できます。

職人コマの配置フェイズの開始時点で、各プレイヤーのマーカー1個が橋の上に置かれています。
職人コマの配置フェイズでパスしたプレイヤーは、
自分のマーカーを橋から取って、その下の1~5までの数字が書かれたスペースに置きます。
最初にパスしたプレイヤーは1のスペースに置いて1ドゥニエ獲得します。
次からは、数字の小さいスペースから順にマーカーを置いていきます。
実はこのスペースの数字は、プレイヤーが職人を建物に配置するときに支払うコストを表しています。
誰もパスしていなければ、空いているスペースの最も小さい数字である1ドゥニエ、
一人パスすると2ドゥニエ、二人では3ドゥニエ…
とパスする人が一人増えるたびに職人を建物に配置するコストがアップしていきます。
誰かに先にパスされると、職人を建物に配置しづらくなりますが、
前述の特別建物の宿屋に職人を置いていると、何人パスしようが職人を配置するコストが1ドゥニエで済みます。
またスペースの下に監督官コマの表示がありますが、続く監督官コマの移動フェイズで、
各プレイヤーはパスした順にお金を支払って、監督官コマを1~3スペース移動できます。

建物が道沿いに増えてくると監督官コマの位置は非常に重要となってきます。
写真では監督官が先頭から2番目の建物にいますが、これが後方に3スペース移動したりすると、
先頭から4つの建物は建物の稼働フェイズで稼働しなくなり、配置した職人は無駄足を踏むことになります。
監督官の移動フェイズで、監督官を移動させるには1~3スペースと限度があることと、
移動1スペースあたり1ドゥニエのお金がいること、
そして最も重要なことは直前の職人コマの配置フェイズでのパスの早いもの順に行われることです。
パスするのが遅いほど、後で監督官コマの位置を調整できるので有利に働きます。

職人コマは、建物以外にお城に配置してお城の建設に貢献します。
お城の下にある1~5番のスペースに職人コマを置きます。プレイヤー1人あたり職人コマ1個を置けます。
職人コマを置いたプレイヤーは、
城の建設フェイズで食糧1と他の互いに異なる資源2を支払って自分の家コマ1個を建設スペースに置きます。
資源を支払えば家コマを何個でも置くことができます。
お城の建設は、地下室と城壁、塔の3段階に分かれていて建設スペースも順に多くなっていきます。
地下室の建設スペースは6つあり、すべてが家コマで埋まると地下室の建設が終了して決算が行われます。
地下室のスペースに家コマを一つも置いていない、建設に全く貢献していないプレイヤーは-2名声点、
2個以上置いているプレイヤーは恩恵1つを獲得します。
また城の建設はターン毎に評価され、そのターンで最も貢献したプレイヤーが恩恵1つを獲得します。

もう一度この写真を見てください。
道沿いに続く建設スペースに、
地下室(4番目の空きスペース)と城壁(10番目)、塔(16番目)のアイコンがそれぞれ設けられています。
前述の行政官コマはターン毎に先に進みます。
ターンの終了時点で監督官コマが行政官コマより先に進んでいた場合は2スペース進み、
同じ位置または後方に監督官コマがいた場合は、1スペース進みます。
行政官コマが地下室のスペースに移動したり、そのスペースを超えた時点で、
地下室の建設スペースが全て家コマで埋まっていなくても、前述の決算が行われます。
以降の城の建設は城壁の建設となります。
行政官コマの移動により同様に城壁と塔の決算が行われます。
ただし、
それぞれの建設スペースが家コマで埋まるのが早い場合は埋まった時点で決算が行われます。
行政官コマが進んだ後に監督官コマは行政官コマと同じ位置に移動し、次のターンが始まります。

恩恵は名声点やお金、資源、建物をプレイヤーにもたらします。
恩恵を獲得したプレイヤーは、
直ちに、恩恵のボード上にある自分の任意のマーカー1個を右に1スペースだけ移動します。
一番上の列では名声点が獲得でき、初めてこの列のマーカーを右に1スペース移動すると名声点1が得られます。
二番目の列ではお金が、三番目では資源、四番目では建物が建てられます。
恩恵を数多く獲得し、マーカーを右に進めるごとに獲得できる価値が上がってきます。
ただし、1~2スペースまでは直ぐにマーカーを進めることができますが、
3スペース以降は城壁の建設が始まらないと進められません。
同様に、5スペースには塔の建設が始まらないと進められません。

このように建物は木造の建物(茶色)から始まり、石造の建物(灰色)、住宅(緑色)、名声建物(青色)と、
非常に多種多様なものが登場します。
建物は木造や石造から、住宅、さらには名声建物へと建て替えも可能で、多様な戦略が取り得ます。
ゲームは、
1.収入の獲得フェイズ
(2ドゥニエ)+(住宅1戸あたりプラス1ドゥニエ)+(ホテル1戸あたりプラス1ドゥニエ)
2.職人コマの配置フェイズ
スタートプレイヤーから順に職人コマを1個ずつ配置
3.特別建物の稼働フェイズ
門から順に特別建物を稼働
4.監督官コマの移動フェイズ
職人コマの配置フェイズでパスした順にお金を支払って監督官コマを移動
5.建物の稼働
橋のたもとの建物から順に、監督官がいる建物まで稼働
6.城の建設フェイズ
食料1+互いに異なる資源2で家コマ1個を建設スペースに配置
7.ターンの終了フェイズ
行政官コマの移動
塔の建設の決算が行われた時点でゲームが終了します。
名声点25点の城の建設は非常に重要なポイント。
私がなんとか城を建設して勝利をもぎ取りました。これが建てられなければ危ない所でした。
非常にアクションの幅が広くて面白いゲームです。
行政官と監督官の存在がスパイスとなって、プレイヤー間の駆け引きを面白くしています。
いずれにしても、Aクラスの作品であることは間違いありません。
2013/1/25 再プレイして気付いた誤りについてのご報告
固定建物は前述の2つ以外に、城に続く道沿いに金鉱があります。職人コマを置くと金一つを得ます。
当然ですが、このスペースには建物が建てれません。この日のプレイでは建物を建てていますが誤りです。
「ケイラス Caylus」 プレイ人数2-5人 12歳以上 プレイ時間60-150分間

ゲームスタート時点の写真です。

このゲームでは様々な建物が登場します。
プレイヤーはお城から伸びている道沿いに設けられた建物に職人を配置し、建物を稼働して資源やお金を得ます。
さらに獲得したお金や資源で建物を建て、村から町へと発展させていきます。
お城の建設に貢献すれば、恩恵が得られ勝利点である名声点を含め様々なものが獲得できます。
建物の建設など様々なアクションで名声点が得られ、最も多くの名声点を獲得したプレイヤーが勝利します。
ルールは一見複雑そうですが、建物を理解すれば左程プレイは難しくはありません。

お城の門から始まり、橋までの道沿いに設けられた建物が特別建物です。
門に職人を置いたプレイヤーは、特別建物の稼働フェイズで職人を任意の空いた建物に移動できます。
職人コマの配置フェイズで、相手プレイヤーに手の内を悟られないようにするためにこの建物を使用します。
交易所では、3ドゥニエ獲得できます。
商人ギルドでは、監督官(後述)を前後1~3スペース無料で移動できます。
馬上槍試合場では、布地コマと1ドゥニエで恩恵1つを獲得します。
馬小屋では、手番順を変更することができます。
宿屋では左のスペースに職人コマを置き、特別建物を稼働した時点で右のスペースに移動します。
すでに右のスペースに他の職人コマが置かれていた場合は、持ち主のプレイヤーにその職人コマは戻されます。
職人コマの配置フェイズで他のプレイヤーがパスした後は、職人コマを配置するコストが高くなりますが、
宿屋に職人コマを置いているプレイヤーは、職人コマを配置するのに常に1ドゥニエで済みます。

橋から先に続く6つのピンクの建物タイルが中立建物で、スタート時にタイルをシャッフルして配置するので、
プレイするたびに順番が変わります。
市場では任意の資源コマを売却できます。
石切り場では石材が、公園では木材や食糧、森では木材、農場では食糧や木材がそれぞれ得られます。
橋から4番目の建物は大工で、木造の建物を建てることができます。
ピンクの中立建物に続く2つの建物(ボードに印刷されている)は、固定建物です。
資源が購入できる露天商と木造の建物を建てることができる大工です。
プレイヤーが建てる建物は道に沿って、固定建物の次のスペースから順に配置していきます。
ゲームスタート時点で、中立建物(ピンク)の先頭の建物に白い円柱のコマ2個が置かれます。
背の高いコマが行政官コマで、低いコマが監督官コマです。
道沿いに建てられた建物を説明する場合に、お城に近いほど後ろ、遠くなるほど先と表現します。
ゆえに中立建物で橋に最も近い建物は最後尾で、固定建物に最も近い建物が先頭となります。
監督官コマのいるスペースから橋までの建物しか稼働しません。
ただし、特別建物は監督官コマの位置に拘わらず常に稼働します。
監督官コマの位置は、
特別建物の商人ギルドの建物に職人を置いたプレイヤーが無料で1~3スペース移動できます。
それ以外に、監督官コマの移動フェイズでプレイヤーはお金を支払って1~3スペース移動できます。

職人コマの配置フェイズの開始時点で、各プレイヤーのマーカー1個が橋の上に置かれています。
職人コマの配置フェイズでパスしたプレイヤーは、
自分のマーカーを橋から取って、その下の1~5までの数字が書かれたスペースに置きます。
最初にパスしたプレイヤーは1のスペースに置いて1ドゥニエ獲得します。
次からは、数字の小さいスペースから順にマーカーを置いていきます。
実はこのスペースの数字は、プレイヤーが職人を建物に配置するときに支払うコストを表しています。
誰もパスしていなければ、空いているスペースの最も小さい数字である1ドゥニエ、
一人パスすると2ドゥニエ、二人では3ドゥニエ…
とパスする人が一人増えるたびに職人を建物に配置するコストがアップしていきます。
誰かに先にパスされると、職人を建物に配置しづらくなりますが、
前述の特別建物の宿屋に職人を置いていると、何人パスしようが職人を配置するコストが1ドゥニエで済みます。
またスペースの下に監督官コマの表示がありますが、続く監督官コマの移動フェイズで、
各プレイヤーはパスした順にお金を支払って、監督官コマを1~3スペース移動できます。

建物が道沿いに増えてくると監督官コマの位置は非常に重要となってきます。
写真では監督官が先頭から2番目の建物にいますが、これが後方に3スペース移動したりすると、
先頭から4つの建物は建物の稼働フェイズで稼働しなくなり、配置した職人は無駄足を踏むことになります。
監督官の移動フェイズで、監督官を移動させるには1~3スペースと限度があることと、
移動1スペースあたり1ドゥニエのお金がいること、
そして最も重要なことは直前の職人コマの配置フェイズでのパスの早いもの順に行われることです。
パスするのが遅いほど、後で監督官コマの位置を調整できるので有利に働きます。

職人コマは、建物以外にお城に配置してお城の建設に貢献します。
お城の下にある1~5番のスペースに職人コマを置きます。プレイヤー1人あたり職人コマ1個を置けます。
職人コマを置いたプレイヤーは、
城の建設フェイズで食糧1と他の互いに異なる資源2を支払って自分の家コマ1個を建設スペースに置きます。
資源を支払えば家コマを何個でも置くことができます。
お城の建設は、地下室と城壁、塔の3段階に分かれていて建設スペースも順に多くなっていきます。
地下室の建設スペースは6つあり、すべてが家コマで埋まると地下室の建設が終了して決算が行われます。
地下室のスペースに家コマを一つも置いていない、建設に全く貢献していないプレイヤーは-2名声点、
2個以上置いているプレイヤーは恩恵1つを獲得します。
また城の建設はターン毎に評価され、そのターンで最も貢献したプレイヤーが恩恵1つを獲得します。

もう一度この写真を見てください。
道沿いに続く建設スペースに、
地下室(4番目の空きスペース)と城壁(10番目)、塔(16番目)のアイコンがそれぞれ設けられています。
前述の行政官コマはターン毎に先に進みます。
ターンの終了時点で監督官コマが行政官コマより先に進んでいた場合は2スペース進み、
同じ位置または後方に監督官コマがいた場合は、1スペース進みます。
行政官コマが地下室のスペースに移動したり、そのスペースを超えた時点で、
地下室の建設スペースが全て家コマで埋まっていなくても、前述の決算が行われます。
以降の城の建設は城壁の建設となります。
行政官コマの移動により同様に城壁と塔の決算が行われます。
ただし、
それぞれの建設スペースが家コマで埋まるのが早い場合は埋まった時点で決算が行われます。
行政官コマが進んだ後に監督官コマは行政官コマと同じ位置に移動し、次のターンが始まります。

恩恵は名声点やお金、資源、建物をプレイヤーにもたらします。
恩恵を獲得したプレイヤーは、
直ちに、恩恵のボード上にある自分の任意のマーカー1個を右に1スペースだけ移動します。
一番上の列では名声点が獲得でき、初めてこの列のマーカーを右に1スペース移動すると名声点1が得られます。
二番目の列ではお金が、三番目では資源、四番目では建物が建てられます。
恩恵を数多く獲得し、マーカーを右に進めるごとに獲得できる価値が上がってきます。
ただし、1~2スペースまでは直ぐにマーカーを進めることができますが、
3スペース以降は城壁の建設が始まらないと進められません。
同様に、5スペースには塔の建設が始まらないと進められません。

このように建物は木造の建物(茶色)から始まり、石造の建物(灰色)、住宅(緑色)、名声建物(青色)と、
非常に多種多様なものが登場します。
建物は木造や石造から、住宅、さらには名声建物へと建て替えも可能で、多様な戦略が取り得ます。
ゲームは、
1.収入の獲得フェイズ
(2ドゥニエ)+(住宅1戸あたりプラス1ドゥニエ)+(ホテル1戸あたりプラス1ドゥニエ)
2.職人コマの配置フェイズ
スタートプレイヤーから順に職人コマを1個ずつ配置
3.特別建物の稼働フェイズ
門から順に特別建物を稼働
4.監督官コマの移動フェイズ
職人コマの配置フェイズでパスした順にお金を支払って監督官コマを移動
5.建物の稼働
橋のたもとの建物から順に、監督官がいる建物まで稼働
6.城の建設フェイズ
食料1+互いに異なる資源2で家コマ1個を建設スペースに配置
7.ターンの終了フェイズ
行政官コマの移動
塔の建設の決算が行われた時点でゲームが終了します。
名声点25点の城の建設は非常に重要なポイント。
私がなんとか城を建設して勝利をもぎ取りました。これが建てられなければ危ない所でした。
非常にアクションの幅が広くて面白いゲームです。
行政官と監督官の存在がスパイスとなって、プレイヤー間の駆け引きを面白くしています。
いずれにしても、Aクラスの作品であることは間違いありません。
2013/1/25 再プレイして気付いた誤りについてのご報告
固定建物は前述の2つ以外に、城に続く道沿いに金鉱があります。職人コマを置くと金一つを得ます。
当然ですが、このスペースには建物が建てれません。この日のプレイでは建物を建てていますが誤りです。
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