- Date: Wed 24 10 2012
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: 数エーカーの雪 A Few Acres of Snow 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
- Community: テーマ "ボードゲームのレビュー" ジャンル "趣味・実用"
- Response: Comment 0 Trackback 4
数エーカーの雪 A Few Acres of Snow 2012/10/21
私の最も好きなボードゲームの一つ「 数エーカーの雪 」です。

これがゲームボード、手前が青のフランス軍(カナダ側)で奥が赤のイギリス軍(北米側)です。

17世紀から18世紀にかけて争われたイギリスとフランスによる
オハイオ川流域のインディアンの領土をめぐる争奪戦がテーマとなっています。
新大陸で農地を西に拡大しようとするイギリスと、
インディアンとの毛皮の交易路を拡大しようとするフランスとの戦いで、
フランスがインディアンと同盟を結んだため「フレンチ・インディアン戦争」と呼ばれました。

この戦いは
大西洋を越えて権力を行使する能力と河川上で軍隊を効率的に運用する能力にたけたイギリス軍が勝利。
フランスの作家ヴォルテールは、
ケベックの陥落の一報を受けて「ふん、それはほんの数エーカーの雪に過ぎない」と、
この敗北はフランスにとっては大したことではない、との意味合いで語ったそうです。
しかしこの言葉とはうらはらに、フランスから奪ったこの「 数エーカーの雪 」は、
最終的に19世紀に莫大な利益をもたらすこととなる大西洋経済の礎石となりました。


プレイヤーはフランス軍とイギリス軍に分かれ、それぞれの手番ではカードをプレイしてアクションを行います。
上の写真のようにフランスの行政官やイギリスの入植者など、一部を除き両軍ともほとんどカードは同じです。

カードにはそれ以外にこのような地域カードと呼ばれるものがあります。
このカードはポートロイヤルの地域カード。
カードに記載されている内容
・連絡している地域名(中央):ボーセジュール砦、ハリファックス、カンソー、ペマクイド、ルイスバーグ
・これらの地域への移動手段(中央左のイラスト):船
・カードの能力(下端の羊皮紙上):船(海上を移動する)、金貨(コイン内に示された額のお金を得る)
まず1枚目として既に支配している地域の地域カードをプレイして、
次にその地域に隣接している進軍先の地域への移動手段を能力として持つカードを2枚目にプレイすることで、
その地域に進軍して村駒(キューブ)を置き、新たな地域を支配することができます。
進軍先にすでに入植者がいることを表す入植者マークがマップ上に表示されている場合は、
3枚目のカードとして、入植者の能力を持つカードをプレイしなければなりません。
進軍先が敵の村駒や町を表すディスクが置かれている敵の支配地域であれば、
3枚目のカードとして軍事力を持つカードをプレイして敵を攻撃します。

様々な軍事力カードが登場します。

このカードのように地域に砦を築き、防衛力を高めたりインディアンによる奇襲を防ぐようなカードもあります。

ネイティブアメリカン(インディアン)は史実を反映して戦闘での主戦力にはなりませんが、
奇襲や待ち伏せで敵の軍事力を弱めたり、敵の進軍を妨げたりします。
ゲームスタート時点では、
自分のカードデッキには現在支配している地域の地域カード程度しかありません。
商船や貿易商を使ってお金を稼ぎ、軍事カードなどの様々なカードを獲得して自分のデッキを強化していきます。
手札の上限は5枚、手番にはカードをプレイしてアクションを2つ実行できます。
新しい地域を支配すると、その地域の地域カードが自分のデッキに加わり、
その地域の地域カードをプレイして、その連絡している地域に支配を拡大することができます。
海賊を使って敵からお金を奪ったり、
僧侶やインディアンリーダーを使って敵のインディアンをこちらへ寝返らせたり、
本国から支援をあおいだり、
行政官にお金を渡して汚職をさせたり、
軍事力を蓄積したり、
通常の進軍や戦闘以外に様々なアクションが用意されています。

イギリスの拠点であるボストンと、フランスの拠点であるケベック。
いずれかが相手方の拠点を陥落した時点で勝利します。
地域毎に勝利点(六角形の中の数字)が決まっていて、進軍して村駒を置くとその勝利点を獲得します。
支配地域を豊かにして村から町に発展させ、ディスクを置くと勝利点が2倍になります。
いずれかが手持ちの全ての村駒とディスクを使いきるとその時点でゲームが終了して、
それぞれ獲得している勝利点を合計して、より多くの勝利点を獲得している方が勝利します。
また敵の支配地域を攻め落とすことで、その地域に置かれた敵の村駒またはディスクを獲得できます。
村駒は2点、ディスクは4点で合計12点分の敵の村駒およびディスクを獲得した時点で勝利します。

オスウィーゴからスタンウィックス砦、アルバニーに至るルートと、
ナイヤガラ砦からプレスク島砦、ベナンゴ砦、ドゥーケン砦、カンバーランドに至るルートで、
激しい奇襲に遭遇していたにもかかわらず、
砦を築かずに進軍を強行したために、ツレに6個の村駒を奪われて作戦半ばで敗北しました。
寒い寒いと思ってたら、とうとう雪になりやしたぜ、大将。
このまえの神田の森の殺しでやんすが、
八丁堀の遠山の知丹の旦那の話じゃ、真正面から体の芯まで一太刀で真っ二つらしいですぜ。
殺られたのは、森のおそ松ってえ黒駒の負蔵のところで草鞋を脱いでいるケチな渡世人らしんで。
太刀筋から八丁堀じゃ江戸でも二人といねえ腕の立つ奴だと睨んでいるようで…
そりゃあ、見事なもんだと知丹の旦那が感心してなすった。
それも、上からじゃねえんだそうで、下からバサッと…、となると居合いってことに…
それと殺られた森のおそ松って奴、最近花魁のお緑(りょく)に何やら因縁をつけてたらしいって話も。
いや、こりゃ芝居小屋の下駄番の広沢の寅吉ってケチや野郎からのネタでやんすが。
腕の立つ居合いで、お緑と縁があるっていやあ、こりゃどうしても座頭のりっつあんってことに…
これも噂でやんすが座頭のりっつあんは、
仏蘭西から伴天連船でやってきたルイ重四郎が花魁のお緑に生ませた子だって聞きやしたがねえ、大将。
でもねえ、
あっしの記憶が間違げえなけりゃ女将さんが、りっつあんを小っせい頃から可愛がって育てたん、
痛っててて、大将、何しなさるんで、えっ、余計な口をたたくなって、へい、わかりやした。
そういやあ、花魁のお緑を時々大将の家で見かけたって噂も、痛っててて、はいはい余計な口でやんした。

これがゲームボード、手前が青のフランス軍(カナダ側)で奥が赤のイギリス軍(北米側)です。

17世紀から18世紀にかけて争われたイギリスとフランスによる
オハイオ川流域のインディアンの領土をめぐる争奪戦がテーマとなっています。
新大陸で農地を西に拡大しようとするイギリスと、
インディアンとの毛皮の交易路を拡大しようとするフランスとの戦いで、
フランスがインディアンと同盟を結んだため「フレンチ・インディアン戦争」と呼ばれました。

この戦いは
大西洋を越えて権力を行使する能力と河川上で軍隊を効率的に運用する能力にたけたイギリス軍が勝利。
フランスの作家ヴォルテールは、
ケベックの陥落の一報を受けて「ふん、それはほんの数エーカーの雪に過ぎない」と、
この敗北はフランスにとっては大したことではない、との意味合いで語ったそうです。
しかしこの言葉とはうらはらに、フランスから奪ったこの「 数エーカーの雪 」は、
最終的に19世紀に莫大な利益をもたらすこととなる大西洋経済の礎石となりました。


プレイヤーはフランス軍とイギリス軍に分かれ、それぞれの手番ではカードをプレイしてアクションを行います。
上の写真のようにフランスの行政官やイギリスの入植者など、一部を除き両軍ともほとんどカードは同じです。

カードにはそれ以外にこのような地域カードと呼ばれるものがあります。
このカードはポートロイヤルの地域カード。
カードに記載されている内容
・連絡している地域名(中央):ボーセジュール砦、ハリファックス、カンソー、ペマクイド、ルイスバーグ
・これらの地域への移動手段(中央左のイラスト):船
・カードの能力(下端の羊皮紙上):船(海上を移動する)、金貨(コイン内に示された額のお金を得る)
まず1枚目として既に支配している地域の地域カードをプレイして、
次にその地域に隣接している進軍先の地域への移動手段を能力として持つカードを2枚目にプレイすることで、
その地域に進軍して村駒(キューブ)を置き、新たな地域を支配することができます。
進軍先にすでに入植者がいることを表す入植者マークがマップ上に表示されている場合は、
3枚目のカードとして、入植者の能力を持つカードをプレイしなければなりません。
進軍先が敵の村駒や町を表すディスクが置かれている敵の支配地域であれば、
3枚目のカードとして軍事力を持つカードをプレイして敵を攻撃します。

様々な軍事力カードが登場します。

このカードのように地域に砦を築き、防衛力を高めたりインディアンによる奇襲を防ぐようなカードもあります。

ネイティブアメリカン(インディアン)は史実を反映して戦闘での主戦力にはなりませんが、
奇襲や待ち伏せで敵の軍事力を弱めたり、敵の進軍を妨げたりします。
ゲームスタート時点では、
自分のカードデッキには現在支配している地域の地域カード程度しかありません。
商船や貿易商を使ってお金を稼ぎ、軍事カードなどの様々なカードを獲得して自分のデッキを強化していきます。
手札の上限は5枚、手番にはカードをプレイしてアクションを2つ実行できます。
新しい地域を支配すると、その地域の地域カードが自分のデッキに加わり、
その地域の地域カードをプレイして、その連絡している地域に支配を拡大することができます。
海賊を使って敵からお金を奪ったり、
僧侶やインディアンリーダーを使って敵のインディアンをこちらへ寝返らせたり、
本国から支援をあおいだり、
行政官にお金を渡して汚職をさせたり、
軍事力を蓄積したり、
通常の進軍や戦闘以外に様々なアクションが用意されています。

イギリスの拠点であるボストンと、フランスの拠点であるケベック。
いずれかが相手方の拠点を陥落した時点で勝利します。
地域毎に勝利点(六角形の中の数字)が決まっていて、進軍して村駒を置くとその勝利点を獲得します。
支配地域を豊かにして村から町に発展させ、ディスクを置くと勝利点が2倍になります。
いずれかが手持ちの全ての村駒とディスクを使いきるとその時点でゲームが終了して、
それぞれ獲得している勝利点を合計して、より多くの勝利点を獲得している方が勝利します。
また敵の支配地域を攻め落とすことで、その地域に置かれた敵の村駒またはディスクを獲得できます。
村駒は2点、ディスクは4点で合計12点分の敵の村駒およびディスクを獲得した時点で勝利します。

オスウィーゴからスタンウィックス砦、アルバニーに至るルートと、
ナイヤガラ砦からプレスク島砦、ベナンゴ砦、ドゥーケン砦、カンバーランドに至るルートで、
激しい奇襲に遭遇していたにもかかわらず、
砦を築かずに進軍を強行したために、ツレに6個の村駒を奪われて作戦半ばで敗北しました。
寒い寒いと思ってたら、とうとう雪になりやしたぜ、大将。
このまえの神田の森の殺しでやんすが、
八丁堀の遠山の知丹の旦那の話じゃ、真正面から体の芯まで一太刀で真っ二つらしいですぜ。
殺られたのは、森のおそ松ってえ黒駒の負蔵のところで草鞋を脱いでいるケチな渡世人らしんで。
太刀筋から八丁堀じゃ江戸でも二人といねえ腕の立つ奴だと睨んでいるようで…
そりゃあ、見事なもんだと知丹の旦那が感心してなすった。
それも、上からじゃねえんだそうで、下からバサッと…、となると居合いってことに…
それと殺られた森のおそ松って奴、最近花魁のお緑(りょく)に何やら因縁をつけてたらしいって話も。
いや、こりゃ芝居小屋の下駄番の広沢の寅吉ってケチや野郎からのネタでやんすが。
腕の立つ居合いで、お緑と縁があるっていやあ、こりゃどうしても座頭のりっつあんってことに…
これも噂でやんすが座頭のりっつあんは、
仏蘭西から伴天連船でやってきたルイ重四郎が花魁のお緑に生ませた子だって聞きやしたがねえ、大将。
でもねえ、
あっしの記憶が間違げえなけりゃ女将さんが、りっつあんを小っせい頃から可愛がって育てたん、
痛っててて、大将、何しなさるんで、えっ、余計な口をたたくなって、へい、わかりやした。
そういやあ、花魁のお緑を時々大将の家で見かけたって噂も、痛っててて、はいはい余計な口でやんした。
スポンサーサイト