- Date: Sat 20 10 2012
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: メディチ対ストロッチ Medici vs Storozzi 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
- Community: テーマ "ボードゲームのレビュー" ジャンル "趣味・実用"
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メディチ対ストロッチ Medici vs Storozzi 2012/10/19
本当に頭が痛くなるような競りの二人用ゲーム、「 メディチ対ストロッチ 」。
プレイ人数2人 10歳以上 プレイ時間30分

商品を競りで落として、落とした商品を積み込み港に陸揚げします。
中央には3枚の港ボード、両プレイヤーの前にはそれぞれ3隻の商船ボード、スタート時点で所持金300。

港ボードの中央には商品毎に独占マーカー(黒のキューブ)が乗っています。
手番のプレイヤーは、布袋から商品タイルを1~3枚引いて競りにかけます。
競り落としたプレイヤーは、全ての商品タイルを1隻の商船ボードに積まねばなりません。
複数の商船ボードに分けて積み込むことは許されません。
手番のプレイヤーは、
自分の商船ボードに積みこめない枚数の商品タイルを引いて競りにかけることはできません。
プレイヤーは、競り落とした商品タイルを積み込む代わりに捨てることができます。
手番プレイヤーは、1~3枚の商品タイルを1枚ずつ引いて場に公開していきます。
希望の枚数を引き終わったら値を付けます。
相手プレイヤーは、その価格で場に公開されている商品タイル1組(1~3枚)を競り落とすことができます。
相手プレイヤーが競り落とさない場合は、手番のプレイヤーがその価格で競り落とさなければなりません。
要するに競りと言っても、互いに落札価格をつり上げていくのではなく、
手番プレイヤーがまず値を指定して、その値で相手が買うか買わなければ手番プレイヤーが買うというシステム。

商品タイルを競り落としたら、商船ボードに積み込んで港ボードの一つに接岸しなければなりません。
商品タイルを競り落としたプレイヤーが次に手番となって布袋から商品タイルを引いて競りを行います。
商品タイルは港ボードへの接岸の有無に拘らず商船ボードの空いたスペースに積みこめます。
布袋から全ての商品タイルが無くなるか、
どちらか一方のプレイヤーの商船ボードが、商品タイルで一杯になったらラウンドが終了します。

ラウンド終了後、港ボード毎に取引が行われます。この写真はゲーム終了時(3ラウンド終了時)のものです。
商品価値(タイルの左上の数字)の合計が高いプレイヤーが金20を獲得します。
次に港ボードに書かれた商品の種類毎にボーナスを獲得します。
この港では、ピンクと緑の商品にボーナスがでます。
両プレイヤーは該当の商品タイルの枚数分だけ独占キューブを自分の方へ移動させます。
この時に商品価値が0の商品タイルは1枚で2スペース分移動させることができます。
この港では前のラウンドの終了時点で
ピンクの独占キューブはストロッチ側(手前)の10のスペースに、
緑の独占キューブは同じくストロッチ側(手前)の10のスペースの1スペースだけメディチ寄りにありました。
今回のラウンドで両プレイヤーが港に陸揚げした商品タイルは、
メディチ側はピンク(商品価値4)1枚、緑(商品価値4)1枚、金(商品価値5)1枚、
ストロッチ側はピンク(商品価値0)1枚、白(商品価値2と3)2枚、金(商品価値5)1枚でした。
商品価値の合計は、メディチ側は13、ストロッチ側は10でメディチ側が金20を獲得。
ピンクの独占キューブはピンクの商品タイルの数で移動するので、
メディチ側1枚、ストロッチ側1枚(ただし商品価値が0のため2枚に相当)でストロッチ側に1スペース移動。
緑の独占キューブは緑の商品タイルの数で移動するので、
メディチ側1枚、ストロッチ側0枚でメディチ側に1スペース移動。
独占キューブの移動の結果、
ピンクの独占キューブの位置がストロッチ側の20のスペースとなったので、
商品を独占している(独占キューブがストロッチ側に寄っている)ボーナス金10+特別ボーナス金20の
合計で金30をストロッチ側が獲得。
緑の独占キューブの位置がメディチ側に1スペース移動しましたが、まだストロッチ側のスペースにあるので
商品を独占している(独占キューブがストロッチ側に寄っている)ボーナス金10をストロッチ側が獲得。
このようにラウンド終了時点で3つの港ボード毎に商品タイルを比較して獲得金額を決定します。
ラウンドは3ラウンド行い、最も多くお金を稼いだプレイヤーが勝利します。
3ラウンドプレイ後に残りのお金が金130で私が勝利しました。
スタート時点の所持金が金300で、3ラウンド商売した後の勝利者の所持金が金130とは、
どう考えてもおかしい。これじゃ3ラウンド中、なんにもアクションしない方がマシだということになります。
商品タイルの競りの時点での値づけが高すぎるのでしょう。
このゲームのポイントは、まず競り落とした商品タイルを1隻の船に積み込まなければならないという点。
片方のプレイヤーがラウンドの最初から一方的に競り落として商船に積み込み、
商船の空きが1タイルのみとなったといった極端な事例を考えてみましょう。
当然、布袋から商品タイル1枚を引いて競りにかけます。
もしこのタイルを手番であるプレイヤーが競り落とせば、
相手方は商船ボードに一切商品タイルを積み込むこと無しでラウンドが終了します。
一方、この1枚のタイルを相手方が競り落とせば、次は相手方に手番が移ることになります。
相手方はおそらく敵が積めない3枚の商品タイルを布袋から引いて競りに賭けるでしょう。
かなり安い値づけをする筈です。
それを阻止するには、競り落として捨てるほか無い。(もう3枚のタイルを積める商船ボードは残っていない)
となると、さてこの1枚の商品タイルの価値(値づけ)はいくらが妥当なのかと真剣に考えると…
いくら中身が無い頭と言えども爆発しそうになります。
もう一つのポイントは、ラウンドを超えて影響し続ける独占キューブの存在。
この独占キューブの存在が、商品タイルの価値を推し量ることを非常に難しくしています。
港ボードで商品価値の合計で勝利しても獲得できるのは金20で、そのラウンドだけ。
一つの商品の独占キューブが20のスペースまで上げられれば金30で、次のラウンドでもそのままだとさらに。
真剣に収支を頭の中ではじいたりすると、絶対にいけません! リラックスしてエイヤッ!でプレイしましょう。
そんな作品です、ホントに悩ましい限りです。ちなみに今回のプレイ時間は1時間10分でした。
プレイ人数2人 10歳以上 プレイ時間30分

商品を競りで落として、落とした商品を積み込み港に陸揚げします。
中央には3枚の港ボード、両プレイヤーの前にはそれぞれ3隻の商船ボード、スタート時点で所持金300。

港ボードの中央には商品毎に独占マーカー(黒のキューブ)が乗っています。
手番のプレイヤーは、布袋から商品タイルを1~3枚引いて競りにかけます。
競り落としたプレイヤーは、全ての商品タイルを1隻の商船ボードに積まねばなりません。
複数の商船ボードに分けて積み込むことは許されません。
手番のプレイヤーは、
自分の商船ボードに積みこめない枚数の商品タイルを引いて競りにかけることはできません。
プレイヤーは、競り落とした商品タイルを積み込む代わりに捨てることができます。
手番プレイヤーは、1~3枚の商品タイルを1枚ずつ引いて場に公開していきます。
希望の枚数を引き終わったら値を付けます。
相手プレイヤーは、その価格で場に公開されている商品タイル1組(1~3枚)を競り落とすことができます。
相手プレイヤーが競り落とさない場合は、手番のプレイヤーがその価格で競り落とさなければなりません。
要するに競りと言っても、互いに落札価格をつり上げていくのではなく、
手番プレイヤーがまず値を指定して、その値で相手が買うか買わなければ手番プレイヤーが買うというシステム。

商品タイルを競り落としたら、商船ボードに積み込んで港ボードの一つに接岸しなければなりません。
商品タイルを競り落としたプレイヤーが次に手番となって布袋から商品タイルを引いて競りを行います。
商品タイルは港ボードへの接岸の有無に拘らず商船ボードの空いたスペースに積みこめます。
布袋から全ての商品タイルが無くなるか、
どちらか一方のプレイヤーの商船ボードが、商品タイルで一杯になったらラウンドが終了します。

ラウンド終了後、港ボード毎に取引が行われます。この写真はゲーム終了時(3ラウンド終了時)のものです。
商品価値(タイルの左上の数字)の合計が高いプレイヤーが金20を獲得します。
次に港ボードに書かれた商品の種類毎にボーナスを獲得します。
この港では、ピンクと緑の商品にボーナスがでます。
両プレイヤーは該当の商品タイルの枚数分だけ独占キューブを自分の方へ移動させます。
この時に商品価値が0の商品タイルは1枚で2スペース分移動させることができます。
この港では前のラウンドの終了時点で
ピンクの独占キューブはストロッチ側(手前)の10のスペースに、
緑の独占キューブは同じくストロッチ側(手前)の10のスペースの1スペースだけメディチ寄りにありました。
今回のラウンドで両プレイヤーが港に陸揚げした商品タイルは、
メディチ側はピンク(商品価値4)1枚、緑(商品価値4)1枚、金(商品価値5)1枚、
ストロッチ側はピンク(商品価値0)1枚、白(商品価値2と3)2枚、金(商品価値5)1枚でした。
商品価値の合計は、メディチ側は13、ストロッチ側は10でメディチ側が金20を獲得。
ピンクの独占キューブはピンクの商品タイルの数で移動するので、
メディチ側1枚、ストロッチ側1枚(ただし商品価値が0のため2枚に相当)でストロッチ側に1スペース移動。
緑の独占キューブは緑の商品タイルの数で移動するので、
メディチ側1枚、ストロッチ側0枚でメディチ側に1スペース移動。
独占キューブの移動の結果、
ピンクの独占キューブの位置がストロッチ側の20のスペースとなったので、
商品を独占している(独占キューブがストロッチ側に寄っている)ボーナス金10+特別ボーナス金20の
合計で金30をストロッチ側が獲得。
緑の独占キューブの位置がメディチ側に1スペース移動しましたが、まだストロッチ側のスペースにあるので
商品を独占している(独占キューブがストロッチ側に寄っている)ボーナス金10をストロッチ側が獲得。
このようにラウンド終了時点で3つの港ボード毎に商品タイルを比較して獲得金額を決定します。
ラウンドは3ラウンド行い、最も多くお金を稼いだプレイヤーが勝利します。
3ラウンドプレイ後に残りのお金が金130で私が勝利しました。
スタート時点の所持金が金300で、3ラウンド商売した後の勝利者の所持金が金130とは、
どう考えてもおかしい。これじゃ3ラウンド中、なんにもアクションしない方がマシだということになります。
商品タイルの競りの時点での値づけが高すぎるのでしょう。
このゲームのポイントは、まず競り落とした商品タイルを1隻の船に積み込まなければならないという点。
片方のプレイヤーがラウンドの最初から一方的に競り落として商船に積み込み、
商船の空きが1タイルのみとなったといった極端な事例を考えてみましょう。
当然、布袋から商品タイル1枚を引いて競りにかけます。
もしこのタイルを手番であるプレイヤーが競り落とせば、
相手方は商船ボードに一切商品タイルを積み込むこと無しでラウンドが終了します。
一方、この1枚のタイルを相手方が競り落とせば、次は相手方に手番が移ることになります。
相手方はおそらく敵が積めない3枚の商品タイルを布袋から引いて競りに賭けるでしょう。
かなり安い値づけをする筈です。
それを阻止するには、競り落として捨てるほか無い。(もう3枚のタイルを積める商船ボードは残っていない)
となると、さてこの1枚の商品タイルの価値(値づけ)はいくらが妥当なのかと真剣に考えると…
いくら中身が無い頭と言えども爆発しそうになります。
もう一つのポイントは、ラウンドを超えて影響し続ける独占キューブの存在。
この独占キューブの存在が、商品タイルの価値を推し量ることを非常に難しくしています。
港ボードで商品価値の合計で勝利しても獲得できるのは金20で、そのラウンドだけ。
一つの商品の独占キューブが20のスペースまで上げられれば金30で、次のラウンドでもそのままだとさらに。
真剣に収支を頭の中ではじいたりすると、絶対にいけません! リラックスしてエイヤッ!でプレイしましょう。
そんな作品です、ホントに悩ましい限りです。ちなみに今回のプレイ時間は1時間10分でした。
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