fc2ブログ

世界のボードゲーム

世界中のボードゲームを紹介します

 
22
23
28
30
10

村の人生 Village 2012/10/17

2012年ドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞した「 村の人生 」です。

村の人生 」 プレイ人数2-4人 12歳以上 プレイ時間60-90分

village121014_01

村人の一生をプレイします。これがゲームボード。

village121017_24.jpg

村には10のエリアがあります。

village121017_09.jpg

ここでは穀物を収穫できます。自分の農場に家族コマがあれば穀物袋が手に入ります。

village121017_01.jpg

これがプレイヤーの農場ボードです。穀物袋が5つまで置けます。
穀物袋は農場で収穫されますので、ここに家族コマがいないと収穫できません。

village121017_10.jpg

ここは仕事場です。
家族コマが働けば(労働時間を消費すれば)馬や牛、鋤、巻物、馬車、巻物などのアイテムが獲得できます。
家族コマが働かなくても、影響キューブや穀物袋があればアイテムと交換してくれます。

village121017_12.jpg

旅に出ることもできます。旅は時間を消費します。
影響キューブや馬車を支払いながら旅をすると勝利点やアイテム、コイン、影響キューブなどが獲得できます。

village121017_25.jpg

ここへ行くと、家族が増える家族のアクションスペースです。
家族コマを自分の農場ボードに1個追加します。

家族コマを追加する代わりに、仕事場など外に出掛けている家族コマ1個を農場に帰すことができます。

village121017_11.jpg

これが市場。ここでアイテムや穀物袋を売って勝利点を獲得します。

village121017_03.jpg

市場にはこのような顧客(タイル)がやってきます。

タイルには顧客が必要としている鋤や牛、馬、穀物袋、馬車、巻物などがタイル下にイラストで描かれています。
タイルを取りアイテムを支払うとタイル左上に書かれている勝利点をゲーム終了時に獲得します。

village121017_08.jpg

ここは評議会です。
ここでの家族コマの地位が高まると影響キューブやアイテムなどが獲得できるようになります。

地位を高めるには巻物か緑のキューブが必要となります、加えて時間も消費します。

一番下の地位では、スタートプレイヤーになれる「次のスタートプレイヤーマーカー」が獲得できます。
最も高い地位では、1コインで3勝利点獲得できます。

自分が今いる地位の特典だけでなく自分の地位以下で与えられる任意の特典を選んで1つ実行できます。

village121017_07.jpg

ここは教会です。
茶色の影響キューブを支払うか、労働時間を提供すると家族コマを黒の布袋に入れることができます。

ラウンド終了時やゲーム終了時に実施されるミサで布袋から取り出された家族コマだけが教会に置かれます。

家族コマは最初に右端の窓際に置かれ、
穀物袋を支払えば支払った袋数に応じて左の窓へ移動でき、教会での地位を向上することができます。

village121017_06.jpg

村の人生 」の最大の特徴は、プレイする家族コマ(村人)が死ぬということ、
プレイする人生において時間の概念を盛り込んだことにあります。

死ぬと村の年代記に記録されます。死んだ場所によって記録される欄が異なります。

左上の欄には、評議会で死んだ家族コマが置かれます。その横は教会です。
左中央は仕事場、その横は農場、左下は旅行中に死んだ家族コマがそれぞれ置かれます。

仕事場や旅、評議会、教会など
家族コマをその場所に移動させて行うアクションでは影響キューブなどと共に時間が対価として支払われます。

これまでアイテムや影響キューブ以外に砂時計のイラストが描かれている場合がそれにあたります。

village121017_23.jpg

農場ボードの外周には、雲の上に砂時計が描かれたトラックがあり、この上を円形のディスクが移動します。

このトラックの中央上の部分に橋が架かっていて、ディスクがこの橋を越えるたびに家族コマ1個が死にます。

家族コマがアクションを行い、そのアクションに砂時計のイラストが描かれていた場合、
その砂時計の数だけ農場ボードのトラック上をディスクが時計回りに移動します。

旅や評議会、教会にも砂時計が描かれています。
それぞれのアクションでは家族コマが、その労働時間を対価として支払って報酬を得ているわけです。

家族コマには1から4までの数字が付されていて、それぞれの世代を表しています。

ゲームは第1世代の家族コマ4個から始まります。

家族のアクションスペースで家族コマを増やすと、順次第2世代~第4世代の家族が登場してきます。

労働時間を対価として支払うアクションを重ねると、
時間がどんどん消費され、農場ボードのトラック上をディスクが消費された時間に応じて移動を重ねます。

ディスクがトラック上の橋を越えるたびに、家族コマの最も古い世代のものから選ばれ死んでいきます。

village121017_19.jpg

村の年代記に入る余地が無い場合は、教会横の墓地に埋葬されます。

village121017_16.jpg

ゲームのスタートです。

各農場ボードの上には第1世代の家族コマ4個が乗っています。

village121017_02.jpg

ラウンドの開始時点で上の写真右のように、
緑色の布袋にプレイヤー人数に応じた5色の影響キューブを指定された数だけ入れます。

十分にシャッフルした後、
ゲームボードの各アクションスペースに指定された数のキューブをランダムに緑色の布袋から引いて置きます。

スタートプレイヤーから順に、
プレイしたいアクションのスペースにある任意の影響キューブ1個を取ってアクションを実行します。

黒いキューブは病気のキューブです。
取ったら直ちに農場ボードのトラック上のディスクを2つ進めた後、キューブを捨てます。

その他のキューブは農場ボードに置いて、アイテムと交換したり旅や評議会での地位向上などに使用します。

順番に1アクションずつ実行して行き、ボード上の全てのキューブが無くなるまで続けます。

全てのキューブが無くなったらミサを行います。

黒い布袋の中には僧侶コマ4個とプレイヤーが教会のアクションで入れた家族コマが入っています。

スタートプレイヤーから順に、布袋から任意の数の家族コマを引きます。
家族コマを引くには家族コマ1個あたり1コイン必要です。

布袋からは全員で合計4つのコマを引きます。

コインを使いたくない場合や布袋に家族コマを入れていない場合など、
コマを引きたくなければパスをします。

全てのプレイヤーが引き終わった後、
引いたコマが4つ未満であれば不足分をスタートプレイヤーが布袋からランダムに引きます。

順番が早いプレイヤーが数多く引いた場合などは遅いプレイヤーが引けない場合もあります。
極端な例ですが、
スタートプレイヤーが4コイン支払って自分の家族コマ4個を布袋から引いた場合はその時点で終わります。

引いた4つのコマの内で家族コマだけを教会の右端の窓際に置いて、残る僧侶コマは布袋に戻します。

その後、スタートプレイヤーから順番に
任意の数だけ穀物袋を支払って任意の数の家族コマを左へ移動してその地位を高めることができます。

ミサの最後に教会に最も多くの家族コマを置いているプレイヤーが2勝利点を獲得します。
タイの場合は、地位が高い家族コマの置いているプレイヤーが勝利、地位もタイなら両方が勝利点を獲得します。

village121017_13.jpg

旅をしたら訪れた都市毎にディスクを置いていきます。
ゲーム終了時に置いたディスクの数に応じて勝利点を獲得します。

village121017_14.jpg

村の年代記も同様に記録された家族コマの数に応じて勝利点を獲得します。

village121017_20.jpg

評議会や教会は、ゲーム終了時に家族コマがいる地位に応じて勝利点が獲得できます。

地位が高い家族コマはゲーム終了時まで死なせるわけにはいきません。

年代記上で記録する余地の残っている場所で家族コマには死んでもらいたいものです。
墓地では何ら得点を得ることができませんから、死に場所を選ばなければなりません。

年代記か墓地のいずれかが一杯になったら、他のプレイヤーが1アクションだけ実施してゲームは終了します。



家族が死んでいきます、でもほのぼのとしたプレイ感があります。

第1世代から第4世代まで番号を家族コマにつけたため、
なんか名前を付けたみたいに、大げさに言うとそれぞれ個性を持ったように感じます。

様々なアクションと共に家族の人生が進んでいく感じがよく表現されているように思います。

勝利点を取る方法が多く、それに応じて戦略が多様化していくでしょう。

自分は家族の中でどのコマに当たるのだろうかと、ふと考えて思わず一人で笑ってしまいました。

ツレがほとんどのエリアを抑えて57点を獲得し、大差で勝利しました。完敗です。

二人プレイとしても、とても満足のいく素晴らしいゲームでした。




スポンサーサイト



プロフィール

boardgameaddiction

Author:boardgameaddiction
ボードゲームが大好きで、プレイするだけでなく、
集めてルールを読むだけで十分満足している、
生きることに結構真面目な、
そこら辺にゴロゴロしている、ごく普通の人です。

最新記事
訪問者数
 
検索フォーム
 
 
 
 
 
 
ブロとも申請フォーム
 
 
QRコード
QR