- Date: Tue 16 10 2012
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: ブラス Brass 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
- Community: テーマ "ボードゲームのレビュー" ジャンル "趣味・実用"
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ブラス Brass 2012/10/15
イギリスの産業革命をテーマにした「 ブラス 」です。
*ブラス Brass プレイ人数3-4人 13歳以上 プレイ時間2-3時間

プレイ人数は3~4人ですが、2人プレイ用のルールとマップが公開されています。

ネットで公開されているデザインを元に2人用ゲームボードを制作しました。
その他にも結構ルールが複雑なので、プレイをサポートするシートを公開されているデータを元に作成しました。

さあ、いよいよプレイです。

舞台は綿産業で栄えた18世紀のランカシャーで、
プレストンやマンチェスター、リバプール、ランカスターなど聞き覚えのある都市が登場します。

各都市には紡績所や鉄工所、炭鉱、港、造船所が建設できます。
ゲームは次のようなカードをアクション毎に1枚プレイして進めていきます。


カードは産業カード(上)と都市カード(下)の2つに分類されます。
都市カードをプレイすると、その都市に紡績所や炭鉱などの任意の産業を建設することができます。
また、産業カードはカードが示す産業(上の写真では炭鉱)を建設できますが、
建設する都市は、自分のネットワークに接続できるところに限定されます。
産業は建設時にお金以外に石炭や鉄などの資源を必要とする場合があります。
石炭を必要とする場合は、建設する都市まで炭鉱または港から輸送路を経由して運ばなければなりません。
鉄はボード上の鉄工所または外部(需要トラック)から供給されます。

ボード上の炭鉱や鉄工所から供給できる場合は無料ですが、
外部(需要トラック)から供給する場合は、お金がかかります。使えば使うほど価格は高騰します。
炭鉱や鉄工所を建てると逆に外部に資源を売却してお金を儲けることができます。
資源を売却すると(需要トラックに資源を供給すると)、外部の資源のコストも下がってきます。

ゲームは運河時代から始まり、鉄道時代で終わります。
上の写真は鉄道時代の終わり、すなわちゲーム終了時点のリバプール周辺です。
リバプールには港3つと造船所1つの4つの産業が建設できます。
赤のプレイヤー(私)がレベル2の造船所を、緑(ツレ)がレベル2の港をそれぞれ建設しています。
造船所は収入(タイル右上の金色の円の中の数字)が1と非常に低いのですが、
勝利点(タイル右下の六角形の中の数字)は18と最も高く造船所を建てることが勝利へのカギとなっています。
ちなみに港は収入3で勝利点4です。

産業を都市に建設して使用(活性化)することにより、収入と勝利点を獲得します。
収入を得るたびに収入トラック上のマーカーを移動させます。
各プレイヤーはラウンドの始めに収入トラック上のマーカーの位置に示された額の収入を得ます。
勝利点を高めるのも大切ですが、ゲーム序盤は収入を上げることが最重点課題となります。
紡績所を建て、沿岸部の都市に港を建てて、その間を輸送路でつなげば、綿布を売却することができます。
売却すると、紡績所と港は活性化されて両タイルは裏向けにされて収入と勝利点を獲得します。
紡績所だけでも、すでに他の紡績所と契約を結んで活性化された(裏返しになっている)港や、
外部地域を経由して遠方市場に綿布を売却することができます。

その場合は上の綿布需要トラック上のマーカーで示された収入を獲得できます。
ただし、遠方市場に売却する場合は遠方市場タイルを1枚引かなければなりません。
遠方市場タイルには0~-4までの数字が書かれており、
その数字分だけ綿布需要トラック上のマーカーが移動して売却するたびに収入(価格)が下がることになります。
なお、マーカーが一番下のスペースまで下がると綿布の需要が無いとのことで綿布の販売が失敗して、
取引が成立せず紡績所を活性化(紡績所タイルを裏返す)ことができなくなります。

上の写真は運河の時代の終盤ですが、一部に運河(輸送路)が建設されて都市間が結ばれてきています。
自分の輸送路でネットワークを広げていかないと希望する都市に産業カードで産業を建設できません。
また炭鉱からの輸送路も大切です。産業を建設する時に石炭が必要となるからです。
炭鉱は建設時にタイルの上に所定の個数の石炭駒が置かれ、それが全て使用されて無くなると活性化します。
各産業には0~4までのレベルがあり、建設するに従ってレベルがあがってきますが、
造船所のレベル0は建設できません。レベルの低いタイルを削除して産業のレベルをアップするのが開発です。
レベルの低いタイルを1枚除去するのに鉄駒1個が必要となり、鉄資源(鉄工所)の需要が高まります。
また、鉄道時代が始まると輸送路は運河から鉄道に代わり、鉄道を引くのに石炭駒1個が必要となります。
急激に石炭の需要が高まる鉄道時代を見据えて、運河時代の終わりには炭鉱の建設がポイントとなります。
産業革命が進行する中で、アクションに置いて何を優先してアクションすべきかがとても悩ましいゲームです。
勝利への道筋も単純ではなく、とても優れた作品であることは間違いありません。
ゲーム途中で手が止まり、熟考する場面がしばしば起こりました。
何をしたらよいのか分からないではなく、したいことが一杯あって何を優先するか…
全体の戦略としては、主要な輸送路を抑えネットワークを確実に拡張したツレの勝利でしたが
終盤になって収益力をアップした私が、強引に造船所を2つ建設したことが勝敗を決めました。
造船所2つの内、一つでもツレに奪われていたら大差で負けていたところでした。
プレイ時間2時間22分の押しも押されもしない重量級の大作です。かなり高い評価となるでしょう。
船大工って話で思い出したんでやんすが、あっしのカカアのお恵が深川めしを食いにいったときに、
糸引きの桃をちらっと見かけたってんでさあ。
糸引きの桃っていやあ、阿蘭陀帰りのモトキンの一番の手先で、
あの女が動いているってことは、どうも臭うんでさあ。
お恵が言うにゃ、目鼻立ちがハッキリしてて大柄なあの女を見間違えるはずがねえってことでさあ。
どっかの大店の女中働きをしてるような身なりだってってことが気になりやしてね。
こりゃモトキンの野郎どっかの大店に目をつけ糸引きの桃を送り込んできやがったに違げえありあせんぜ。大将
*ブラス Brass プレイ人数3-4人 13歳以上 プレイ時間2-3時間

プレイ人数は3~4人ですが、2人プレイ用のルールとマップが公開されています。

ネットで公開されているデザインを元に2人用ゲームボードを制作しました。
その他にも結構ルールが複雑なので、プレイをサポートするシートを公開されているデータを元に作成しました。

さあ、いよいよプレイです。

舞台は綿産業で栄えた18世紀のランカシャーで、
プレストンやマンチェスター、リバプール、ランカスターなど聞き覚えのある都市が登場します。

各都市には紡績所や鉄工所、炭鉱、港、造船所が建設できます。
ゲームは次のようなカードをアクション毎に1枚プレイして進めていきます。


カードは産業カード(上)と都市カード(下)の2つに分類されます。
都市カードをプレイすると、その都市に紡績所や炭鉱などの任意の産業を建設することができます。
また、産業カードはカードが示す産業(上の写真では炭鉱)を建設できますが、
建設する都市は、自分のネットワークに接続できるところに限定されます。
産業は建設時にお金以外に石炭や鉄などの資源を必要とする場合があります。
石炭を必要とする場合は、建設する都市まで炭鉱または港から輸送路を経由して運ばなければなりません。
鉄はボード上の鉄工所または外部(需要トラック)から供給されます。

ボード上の炭鉱や鉄工所から供給できる場合は無料ですが、
外部(需要トラック)から供給する場合は、お金がかかります。使えば使うほど価格は高騰します。
炭鉱や鉄工所を建てると逆に外部に資源を売却してお金を儲けることができます。
資源を売却すると(需要トラックに資源を供給すると)、外部の資源のコストも下がってきます。

ゲームは運河時代から始まり、鉄道時代で終わります。
上の写真は鉄道時代の終わり、すなわちゲーム終了時点のリバプール周辺です。
リバプールには港3つと造船所1つの4つの産業が建設できます。
赤のプレイヤー(私)がレベル2の造船所を、緑(ツレ)がレベル2の港をそれぞれ建設しています。
造船所は収入(タイル右上の金色の円の中の数字)が1と非常に低いのですが、
勝利点(タイル右下の六角形の中の数字)は18と最も高く造船所を建てることが勝利へのカギとなっています。
ちなみに港は収入3で勝利点4です。

産業を都市に建設して使用(活性化)することにより、収入と勝利点を獲得します。
収入を得るたびに収入トラック上のマーカーを移動させます。
各プレイヤーはラウンドの始めに収入トラック上のマーカーの位置に示された額の収入を得ます。
勝利点を高めるのも大切ですが、ゲーム序盤は収入を上げることが最重点課題となります。
紡績所を建て、沿岸部の都市に港を建てて、その間を輸送路でつなげば、綿布を売却することができます。
売却すると、紡績所と港は活性化されて両タイルは裏向けにされて収入と勝利点を獲得します。
紡績所だけでも、すでに他の紡績所と契約を結んで活性化された(裏返しになっている)港や、
外部地域を経由して遠方市場に綿布を売却することができます。

その場合は上の綿布需要トラック上のマーカーで示された収入を獲得できます。
ただし、遠方市場に売却する場合は遠方市場タイルを1枚引かなければなりません。
遠方市場タイルには0~-4までの数字が書かれており、
その数字分だけ綿布需要トラック上のマーカーが移動して売却するたびに収入(価格)が下がることになります。
なお、マーカーが一番下のスペースまで下がると綿布の需要が無いとのことで綿布の販売が失敗して、
取引が成立せず紡績所を活性化(紡績所タイルを裏返す)ことができなくなります。

上の写真は運河の時代の終盤ですが、一部に運河(輸送路)が建設されて都市間が結ばれてきています。
自分の輸送路でネットワークを広げていかないと希望する都市に産業カードで産業を建設できません。
また炭鉱からの輸送路も大切です。産業を建設する時に石炭が必要となるからです。
炭鉱は建設時にタイルの上に所定の個数の石炭駒が置かれ、それが全て使用されて無くなると活性化します。
各産業には0~4までのレベルがあり、建設するに従ってレベルがあがってきますが、
造船所のレベル0は建設できません。レベルの低いタイルを削除して産業のレベルをアップするのが開発です。
レベルの低いタイルを1枚除去するのに鉄駒1個が必要となり、鉄資源(鉄工所)の需要が高まります。
また、鉄道時代が始まると輸送路は運河から鉄道に代わり、鉄道を引くのに石炭駒1個が必要となります。
急激に石炭の需要が高まる鉄道時代を見据えて、運河時代の終わりには炭鉱の建設がポイントとなります。
産業革命が進行する中で、アクションに置いて何を優先してアクションすべきかがとても悩ましいゲームです。
勝利への道筋も単純ではなく、とても優れた作品であることは間違いありません。
ゲーム途中で手が止まり、熟考する場面がしばしば起こりました。
何をしたらよいのか分からないではなく、したいことが一杯あって何を優先するか…
全体の戦略としては、主要な輸送路を抑えネットワークを確実に拡張したツレの勝利でしたが
終盤になって収益力をアップした私が、強引に造船所を2つ建設したことが勝敗を決めました。
造船所2つの内、一つでもツレに奪われていたら大差で負けていたところでした。
プレイ時間2時間22分の押しも押されもしない重量級の大作です。かなり高い評価となるでしょう。
船大工って話で思い出したんでやんすが、あっしのカカアのお恵が深川めしを食いにいったときに、
糸引きの桃をちらっと見かけたってんでさあ。
糸引きの桃っていやあ、阿蘭陀帰りのモトキンの一番の手先で、
あの女が動いているってことは、どうも臭うんでさあ。
お恵が言うにゃ、目鼻立ちがハッキリしてて大柄なあの女を見間違えるはずがねえってことでさあ。
どっかの大店の女中働きをしてるような身なりだってってことが気になりやしてね。
こりゃモトキンの野郎どっかの大店に目をつけ糸引きの桃を送り込んできやがったに違げえありあせんぜ。大将
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