- Date: Thu 13 03 2014
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: 中世の建築士たち The Builders Middle Ages 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
- Community: テーマ "ボードゲームのレビュー" ジャンル "趣味・実用"
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中世の建築士たち The Builders Middle Ages 2014/3/12
レビュー記事一覧
BGA賞受賞作品 世界のボードゲームランキング ボードゲームのルール ボードゲームのプレイアビリティの改善
タイトル通り、プレイヤーは中世の建築士となり雇った労働者を使い様々な建物を建築して勝利点を獲得します。

「中世の建築士たち The Builders Middle Ages」 プレイ人数2-4人 10歳以上 プレイ時間30分間
★★★★★★☆☆☆☆

缶入りです。コンパクトでこれなら旅行にも持っていけますし、新幹線の中でもプレイできそうです。

中身もいたってシンプル。
労働者カード(左上)と建物カード(右下)、ゴールドコイン(黄土色?)とシルバーコイン(灰色?)、マニュアル。
ただし、カードケースは自作で付属していません。

これが労働者カードで、左から見習工、助手、熟練工、親方です。

これは熟練工の労働者カードですが、
左サイドに縦に並んでいるものが建物を建築する際にこの労働者が提供できるものを表しています。
労働者が提供できるものとしては、それぞれ上から順に ①石材 ②木材 ③知識 ④タイル です。
⑤は建物を建設する際にこの労働者を派遣するために必要なコストで、
実際にこの労働者を派遣するには、4コインの賃金支払いが必要となります。
この労働者を派遣すると、木材2とタイル2を建築現場に提供することができます。

同じ熟練工でも、このようにそれぞれ働きが異なり、建築する建物に適した労働者の手配が必要となります。

これが建物カードで、上段左から大聖堂、ホテル、石橋です。
下段は建築に使用される設備で、左から測量機器、クレーン、丸鋸です。

これは建物カードの裏面で、建物カードをこのように裏にして建築を開始し完成した時点で表にします。

建築中の建物カードの右端には、労働者カードの左端と同様に縦に石材と木材、知識、タイルが描かれています。
これらは、この建物や設備を建築するために必要とするものを表しています。
ちなみに上のホテルを建築するには、石材1と木材3、知識3、タイル1が必要です。
また下のクレーンを製作するには、木材1とタイル1が必要です。
上のホテルが完成するとコイン16の収入(①)と共に勝利点4(②)が獲得できます。
下のクレーンも完成すると勝利点1(④)が同様に獲得できますが、
建物ではなく建築に使用される設備であるため建物のように収入は得られません。
そのかわりに完成後は石材2(③)を提供する労働者カードのように使用することができるようになります。
設備は建築現場に派遣する際に、労働者カードのようにコスト(賃金)の支払いは発生しません。
各プレイヤーはコイン10(ゴールドコイン1とシルバーコイン5)と
ランダムに引いた見習工の労働者カード1枚を持ってゲームをスタートします。
労働者カードの山札と建物カードの山札を十分にシャッフルしてから、それぞれ5枚ずつ場に公開します。
プレイヤーは自分の手番で、3つのアクションを行うことができます。
加えて、
好きなだけアクションを追加することが出来ますが、追加1アクションにつき5コインを支払わなければなりません。
実行できるアクションは、以下の4種類です。
・建築の開始 公開されている5枚の建物カードの中から任意の1枚を取り、裏向けにして自分の前に置きます。
・労働者の手配 公開されている5枚の労働者カードの中から任意の1枚を取り、自分の前に置きます。
・労働者の派遣 自分の前に置かれた建設中の建物カードに、手配した労働者カード1枚を置きます。
・コインの獲得 アクションを消費して銀行からコインを獲得します。1/2/3アクション消費で1/3/6コインを獲得
どのアクションも任意の回数を繰り返して実行することができますが、同じ手番で同じ建物に労働者を派遣する場合、
1人目の労働者派遣で1アクション、2人目の労働者派遣で2アクション、3人目の労働者派遣で3アクション、…
それぞれアクションが必要となります。
すなわち、同じ手番で同じ建物に複数の労働者を派遣する場合、
1人派遣で1アクション、2人派遣で3アクション、3人派遣で6アクション、4人派遣で10アクション、…
と指数関数的に派遣に必要となるアクション数が増えていきます。
短期間に建築しようとすると、それなりの代償を強いられるということです。

同じ測量機器を製作するのに、
左ではコイン2を支払い見習工を、中央ではコイン3を支払い助手を、右ではコイン5を支払い親方を派遣しています。
いずれの場合でも労働者を派遣した測量機器は完成しますが、
当然のことですが、出来るだけ建設費用を安く仕上げるように常に心がけねばなりません。

完成した測量機器です。今後は賃金の支払いが不要な知識2を提供する労働者として建築現場に派遣できます。

建物が大きくなると、より多くの労働者が建築に必要となります。
ホテルの建築で、最初に見習工を、次に熟練工を派遣していますが、まだ知識が2だけ不足しています。

助手を派遣して漸く完成しました。16コインと4勝利点を得ます。

助手の代わりに測量機器を使用しても完成できます。この方が助手の賃金(3コイン)が節約できます。

完成した建物カードは表にして自分の前に置きます。
プレイヤーの1人でも17勝利点を獲得した時点で全プレイヤーが同数の手番数をこなしてゲームが終了します。
ゲーム終了時に、手持ちのコインを10コインあたり1勝利点としてトータルの勝利点を算出します。
ルールは非常にシンプルではありますが、それなりに戦略が必要となります。
ツレとの勝負でこれまで1度も勝てません。
敗因はなにかと、いつも考えるのですが…、正直言って今のところわかりません。
気になるところは、ツレは常に豊富なコインを保有していること。
ツレは結構早い時点で建設用の設備を作るので、以降の建設が安上がりになるように感じます。
といっても私も設備を同じように早めに製作するのですが、どうも資金繰りがツレと比較して常に悪いようです。
それと大物の建物を建てたがる傾向が私には強いようで、これも戦略的にはまずいような感じがします。
いずれにせよ、全くといって勝てません。いや、最近は勝つ気が最初からしないというか、プレイする前に負けている?
でも、この独特のデザインとプレイの軽さは気に入ってます。
今回はこれまで。
BGA賞受賞作品 世界のボードゲームランキング ボードゲームのルール ボードゲームのプレイアビリティの改善
タイトル通り、プレイヤーは中世の建築士となり雇った労働者を使い様々な建物を建築して勝利点を獲得します。

「中世の建築士たち The Builders Middle Ages」 プレイ人数2-4人 10歳以上 プレイ時間30分間
★★★★★★☆☆☆☆

缶入りです。コンパクトでこれなら旅行にも持っていけますし、新幹線の中でもプレイできそうです。

中身もいたってシンプル。
労働者カード(左上)と建物カード(右下)、ゴールドコイン(黄土色?)とシルバーコイン(灰色?)、マニュアル。
ただし、カードケースは自作で付属していません。

これが労働者カードで、左から見習工、助手、熟練工、親方です。

これは熟練工の労働者カードですが、
左サイドに縦に並んでいるものが建物を建築する際にこの労働者が提供できるものを表しています。
労働者が提供できるものとしては、それぞれ上から順に ①石材 ②木材 ③知識 ④タイル です。
⑤は建物を建設する際にこの労働者を派遣するために必要なコストで、
実際にこの労働者を派遣するには、4コインの賃金支払いが必要となります。
この労働者を派遣すると、木材2とタイル2を建築現場に提供することができます。

同じ熟練工でも、このようにそれぞれ働きが異なり、建築する建物に適した労働者の手配が必要となります。

これが建物カードで、上段左から大聖堂、ホテル、石橋です。
下段は建築に使用される設備で、左から測量機器、クレーン、丸鋸です。

これは建物カードの裏面で、建物カードをこのように裏にして建築を開始し完成した時点で表にします。

建築中の建物カードの右端には、労働者カードの左端と同様に縦に石材と木材、知識、タイルが描かれています。
これらは、この建物や設備を建築するために必要とするものを表しています。
ちなみに上のホテルを建築するには、石材1と木材3、知識3、タイル1が必要です。
また下のクレーンを製作するには、木材1とタイル1が必要です。
上のホテルが完成するとコイン16の収入(①)と共に勝利点4(②)が獲得できます。
下のクレーンも完成すると勝利点1(④)が同様に獲得できますが、
建物ではなく建築に使用される設備であるため建物のように収入は得られません。
そのかわりに完成後は石材2(③)を提供する労働者カードのように使用することができるようになります。
設備は建築現場に派遣する際に、労働者カードのようにコスト(賃金)の支払いは発生しません。
各プレイヤーはコイン10(ゴールドコイン1とシルバーコイン5)と
ランダムに引いた見習工の労働者カード1枚を持ってゲームをスタートします。
労働者カードの山札と建物カードの山札を十分にシャッフルしてから、それぞれ5枚ずつ場に公開します。
プレイヤーは自分の手番で、3つのアクションを行うことができます。
加えて、
好きなだけアクションを追加することが出来ますが、追加1アクションにつき5コインを支払わなければなりません。
実行できるアクションは、以下の4種類です。
・建築の開始 公開されている5枚の建物カードの中から任意の1枚を取り、裏向けにして自分の前に置きます。
・労働者の手配 公開されている5枚の労働者カードの中から任意の1枚を取り、自分の前に置きます。
・労働者の派遣 自分の前に置かれた建設中の建物カードに、手配した労働者カード1枚を置きます。
・コインの獲得 アクションを消費して銀行からコインを獲得します。1/2/3アクション消費で1/3/6コインを獲得
どのアクションも任意の回数を繰り返して実行することができますが、同じ手番で同じ建物に労働者を派遣する場合、
1人目の労働者派遣で1アクション、2人目の労働者派遣で2アクション、3人目の労働者派遣で3アクション、…
それぞれアクションが必要となります。
すなわち、同じ手番で同じ建物に複数の労働者を派遣する場合、
1人派遣で1アクション、2人派遣で3アクション、3人派遣で6アクション、4人派遣で10アクション、…
と指数関数的に派遣に必要となるアクション数が増えていきます。
短期間に建築しようとすると、それなりの代償を強いられるということです。

同じ測量機器を製作するのに、
左ではコイン2を支払い見習工を、中央ではコイン3を支払い助手を、右ではコイン5を支払い親方を派遣しています。
いずれの場合でも労働者を派遣した測量機器は完成しますが、
当然のことですが、出来るだけ建設費用を安く仕上げるように常に心がけねばなりません。

完成した測量機器です。今後は賃金の支払いが不要な知識2を提供する労働者として建築現場に派遣できます。

建物が大きくなると、より多くの労働者が建築に必要となります。
ホテルの建築で、最初に見習工を、次に熟練工を派遣していますが、まだ知識が2だけ不足しています。

助手を派遣して漸く完成しました。16コインと4勝利点を得ます。

助手の代わりに測量機器を使用しても完成できます。この方が助手の賃金(3コイン)が節約できます。

完成した建物カードは表にして自分の前に置きます。
プレイヤーの1人でも17勝利点を獲得した時点で全プレイヤーが同数の手番数をこなしてゲームが終了します。
ゲーム終了時に、手持ちのコインを10コインあたり1勝利点としてトータルの勝利点を算出します。
ルールは非常にシンプルではありますが、それなりに戦略が必要となります。
ツレとの勝負でこれまで1度も勝てません。
敗因はなにかと、いつも考えるのですが…、正直言って今のところわかりません。
気になるところは、ツレは常に豊富なコインを保有していること。
ツレは結構早い時点で建設用の設備を作るので、以降の建設が安上がりになるように感じます。
といっても私も設備を同じように早めに製作するのですが、どうも資金繰りがツレと比較して常に悪いようです。
それと大物の建物を建てたがる傾向が私には強いようで、これも戦略的にはまずいような感じがします。
いずれにせよ、全くといって勝てません。いや、最近は勝つ気が最初からしないというか、プレイする前に負けている?
でも、この独特のデザインとプレイの軽さは気に入ってます。
今回はこれまで。
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- Date: Mon 17 02 2014
- Category: 未分類
- Tags: ヘルプ 心がつなぐストーリー The Help 映画
- Response: Comment 0 Trackback 0
心に響くムービー
先日、久しぶりに「ヘルプ <心がつなぐストーリー> The Help」という素晴らしい映画を観ました。
1960年代前半のアメリカにおける黒人メイドに対する白人たちの心無い態度や仕打ちに、
嫌悪感を抱いた若い白人女性が、一人のライターとして黒人メイドたちの真実を暴くというストーリー。
人種差別が横行していて、取材に応じた黒人メイドの生命すら危ぶまれる時代のお話しです。
いつの時代も虐げられた立場の弱い人々が社会の底辺で人柱となって全体を支えている。
今回のわが国での増税も、春のベースアップはアップしたとしても大企業だけで、
社会を底辺で支えている最も生活が苦しい低所得者層にとっては、単に税金がアップするだけとなります。
どうも、最も弱い人たち、そう最も生活苦を抱えている人たちから金を吸い上げて、
これまで一生懸命検討して削減してきた支出を、気前よく8割も復活させて貴重なお金を充当することになりそうです。
生活必需品などの消費税率を低く抑える軽減税率も、国会議員の報酬削減、不必要な公共事業費削減も先送り。
大切なことには一切手をつけずに、なんとベビーシッター利用の税制優遇ときました。
本当に子育てに苦しんでいるシングルマザーの方たちなどの大半は、
ベビーシッターや家事代行サービスなんか利用できるほどの余裕が無いと思うのですが。
やっぱり本当に生活苦を理解している人が、政治を動かすようにならないとピント外れが今後も続くように思います。
お爺さんが元総理大臣だったとか、果物は木箱入りのものした食べたことが無いようなどっかのボンボンでは、
絶対に生活苦がなんたるかを知り得ないような気がします。
「ヘルプ」を観て、黒人でしか理解しえない人種差別の惨さを垣間見たような気がしました。
若い白人ライターのスキーター役を演じたエマ・ストーンだけでなく、
黒人メイドのエイビリーンとミニーを演じたヴィオラ・デイヴィスとオクタヴィア・スペンサーの演技が心打ちます。
そして、なんといっても、いじめられて落ち込んでいる子供の頃のスキーターに話しかける、
黒人メイドのコンスタンティンの言葉と表情が感動的です。心に残る本当に良い映画でした。
1960年代前半のアメリカにおける黒人メイドに対する白人たちの心無い態度や仕打ちに、
嫌悪感を抱いた若い白人女性が、一人のライターとして黒人メイドたちの真実を暴くというストーリー。
人種差別が横行していて、取材に応じた黒人メイドの生命すら危ぶまれる時代のお話しです。
いつの時代も虐げられた立場の弱い人々が社会の底辺で人柱となって全体を支えている。
今回のわが国での増税も、春のベースアップはアップしたとしても大企業だけで、
社会を底辺で支えている最も生活が苦しい低所得者層にとっては、単に税金がアップするだけとなります。
どうも、最も弱い人たち、そう最も生活苦を抱えている人たちから金を吸い上げて、
これまで一生懸命検討して削減してきた支出を、気前よく8割も復活させて貴重なお金を充当することになりそうです。
生活必需品などの消費税率を低く抑える軽減税率も、国会議員の報酬削減、不必要な公共事業費削減も先送り。
大切なことには一切手をつけずに、なんとベビーシッター利用の税制優遇ときました。
本当に子育てに苦しんでいるシングルマザーの方たちなどの大半は、
ベビーシッターや家事代行サービスなんか利用できるほどの余裕が無いと思うのですが。
やっぱり本当に生活苦を理解している人が、政治を動かすようにならないとピント外れが今後も続くように思います。
お爺さんが元総理大臣だったとか、果物は木箱入りのものした食べたことが無いようなどっかのボンボンでは、
絶対に生活苦がなんたるかを知り得ないような気がします。
「ヘルプ」を観て、黒人でしか理解しえない人種差別の惨さを垣間見たような気がしました。
若い白人ライターのスキーター役を演じたエマ・ストーンだけでなく、
黒人メイドのエイビリーンとミニーを演じたヴィオラ・デイヴィスとオクタヴィア・スペンサーの演技が心打ちます。
そして、なんといっても、いじめられて落ち込んでいる子供の頃のスキーターに話しかける、
黒人メイドのコンスタンティンの言葉と表情が感動的です。心に残る本当に良い映画でした。
- Date: Sun 15 12 2013
- Category: ボードゲームのお話
- Tags: ロード・オブ・ザ・リング カードゲーム The Lord of the Rings 世界のボードゲーム 二人用ゲーム
- Community: テーマ "ボードゲームのお話" ジャンル "趣味・実用"
- Response: Comment 0 Trackback 0
ロード・オブ・ザ・リング カードゲームをプレイしています!
「ロード・オブ・ザ・リング カードゲーム」のルールブックとカードの日本語シールを公開されているサイトを
ある方から教えていただき、早速カードの日本語化を行いました。
非常に良く出来たシールでカードの雰囲気を全くと言っていいくらい損なわずに日本語化することができました。
このゲームのカードも長いテキストが多く私の語学力では少々手に余るところだったので大助かりでした。
その上、翻訳された方のこだわりだと思うのですが、フレーバーテキストなどはわざわざ原文から引用されていて
素晴らしいどころか、これはもう感激の域でした。
でゲームプレイですが、このところ6夜連続でプレイしておりまして、
3つあるシナリオの最後のシナリオ「ドル・グルドゥアからの脱出」で苦戦しております。
このシナリオでは、
ガラドリエルの奥方の命によりドル・グルドゥアの近くを探索していた英雄達の一人が死人占い師の部隊に捕まり
丘の地下にある土牢で尋問を受けようとしています。
英雄達は必死で救出に向かいますが、捕らわれた仲間に残された時間はわずかしかないという設定で、
ゲームが始ります。
ということで、最初から英雄の一人がランダムに選ばれて捕らわれの身となり、救出するまで役に立ちません。
またこのシナリオの最初のクウェストでは
3つ登場する目的カードの1枚を、英雄が所持しなければ解決することができない設定。
この目的カードが曲者で、所持している英雄にダメージを与え続けるような極めて扱いにくい代物ばかり。
なんとかこのクウェストを解決すると、いよいよ強敵「ドル・グルドゥアのナズグル」が登場します。
2番目のシナリオで登場した「丘トロル」にもかなり手を焼きましたが、さすがに「ナズグル」は強敵。
最後のシナリオでは、ツレも私も正直言って勝つ気がしません。
解決するには、
このシナリオに対抗し得る自分なりのプレイヤーデッキを二人で組むところから始める必要がありそうです。
ということで、このシナリオとの対決はここ当分続きそうです。近日レビューを公開する予定です。
ある方から教えていただき、早速カードの日本語化を行いました。
非常に良く出来たシールでカードの雰囲気を全くと言っていいくらい損なわずに日本語化することができました。
このゲームのカードも長いテキストが多く私の語学力では少々手に余るところだったので大助かりでした。
その上、翻訳された方のこだわりだと思うのですが、フレーバーテキストなどはわざわざ原文から引用されていて
素晴らしいどころか、これはもう感激の域でした。
でゲームプレイですが、このところ6夜連続でプレイしておりまして、
3つあるシナリオの最後のシナリオ「ドル・グルドゥアからの脱出」で苦戦しております。
このシナリオでは、
ガラドリエルの奥方の命によりドル・グルドゥアの近くを探索していた英雄達の一人が死人占い師の部隊に捕まり
丘の地下にある土牢で尋問を受けようとしています。
英雄達は必死で救出に向かいますが、捕らわれた仲間に残された時間はわずかしかないという設定で、
ゲームが始ります。
ということで、最初から英雄の一人がランダムに選ばれて捕らわれの身となり、救出するまで役に立ちません。
またこのシナリオの最初のクウェストでは
3つ登場する目的カードの1枚を、英雄が所持しなければ解決することができない設定。
この目的カードが曲者で、所持している英雄にダメージを与え続けるような極めて扱いにくい代物ばかり。
なんとかこのクウェストを解決すると、いよいよ強敵「ドル・グルドゥアのナズグル」が登場します。
2番目のシナリオで登場した「丘トロル」にもかなり手を焼きましたが、さすがに「ナズグル」は強敵。
最後のシナリオでは、ツレも私も正直言って勝つ気がしません。
解決するには、
このシナリオに対抗し得る自分なりのプレイヤーデッキを二人で組むところから始める必要がありそうです。
ということで、このシナリオとの対決はここ当分続きそうです。近日レビューを公開する予定です。
- Date: Fri 04 10 2013
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: ライバルカタン The Rivals for Catan 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
- Community: テーマ "ボードゲームのレビュー" ジャンル "趣味・実用"
- Response: Comment 0 Trackback 0
ライバルカタン The Rivals for Catan 2013/10/1
カタン島の開拓の歴史をたどる2人用カードゲーム「ライバルカタン The Rivals for Catan」です。
ライバルカタン The Rivals for Catan プレイ人数2人 10歳以上 プレイ時間45-60分間

この作品には、導入ゲームである「カタン島の始まり」をプレイするためのベーシックセットに加えて、
「黄金の時代」と「動揺の時代」、「発展の時代」の3つの過去の時代をプレイするための、
それぞれの時代に対応するテーマセット3組が含まれています。
プレイヤーは、導入ゲーム「カタン島の始まり」をプレイすることにより、自分の公国を知り、
ゲームの基本を学びます。
【写真1】ゲーム開始時の公国

ゲーム開始時、プレイヤーの公国には道路(中央)で結ばれた2つの開拓地(中段の右端と左端)が存在します。
それぞれの開拓地の4隅に隣接して4つの領地があり、それぞれの領地からは羊毛(上段左)や材木(上段中央)
穀物(上段右)、黄金(下段左)、レンガ(下段中央)、鉱石(下段右)が生産されます。
開拓地は、道路を介して横方向に増やしていくことができます。
新たな開拓地には新たな領地が追加され、公国の資源の生産量がアップしていきます。
【写真2】都市

開拓地の上に都市を建設して、公国の更なる発展をはかります。
また領地と領地の間の空いたスペース(開拓地の上と下のスペース)には、
開拓地の拡張カードが配置でき、公国の機能を高めることができます。
開拓地が都市に発展すると、都市の上下に拡張スペースが2スペースずつ与えられます。
この上下に拡張されたスペースには、都市に配置できる拡張カードのみプレイすることができます。
【写真3】ベーシックセットの拡張カードとアクションカード

拡張カードとしては、隣接する領地での生産を倍増する工場や、資源を保管するための貯蔵庫、
発展ポイントを高める修道院などの建物だけでなく、資源を交換するための交易船や公国の能力を高める英雄など
多種多様なカードが登場します。
下段の黄色いカードは、アクションカードといって公国の拡張スペースには配置することができませんが、
プレイすることでプレイヤーにとって魅力的な効果を発揮するものです。
ゲームは、
各プレイヤーが交互に手番を実行して進めていきますが、各手番で実行される具体的な内容は以下の通りです。
1.ダイスロール
生産ダイスとイベントダイスの2個のダイスを振り、結果を両方のプレイヤーに適用する。
2.アクションフェイズ *以下のアクションを何回でも実行できる。
1)手札のプレイ
・コストを支払って拡張カードを公国に配置する。
・アクションカードをプレイする。
2)センターカードのプレイ
・コストを支払って道路や開拓地、都市を建設する。
3)資源の交易
・同種の資源3と任意の資源1を交換する(交易船を使用すれば2:1の交換ができる)。
3.手札の枚数のチェック *手札上限は3枚だが公国の発展ポイント数だけ上限はアップする。
1)手札上限より少ない場合はドロースタックから不足分を引く。
2)手札上限より多い場合は過剰分を対応するドロースタックの底に戻す。
4.手札の交換 *不要なカードを1枚だけ手札から抜き取りドロースタックのカードと交換できる。
1)資源を支払わないでカードを交換する場合は、ドロースタックの任意の山の一番上のカードを取る。
2)任意の資源2を支払えば、
任意のドロースタックの山1つの全カードを確認し、中から1枚を選ぶことができる。
1.ダイスロール
生産ダイスは普通の6面体ダイスを使用し、出目に相当する領地の資源が1つだけ生産できます。
写真1の公国では、出目1で黄金、出目2で材木、出目3でレンガ、出目4で羊毛、出目5で鉱石、出目6で穀物
がそれぞれ生産できます。
それぞれの領地で生産された資源の数は、領地のカードを90度ずつ回転することにより管理します。
写真1の公国では黄金以外の全ての領地で資源を1だけ保有しています。黄金の領地には資源はありません。
各領地で保管できる資源は3つまでです。
【写真4】イベントダイス

イベントダイスを振って以下のイベントの一つがランダムに発生します。
・盗賊の襲撃
公国内に資源を8つ以上持っていたら、保管している全ての黄金と羊毛を失う。
ただし、貯蔵庫に隣接する領地の資源はカウントしない。
・交易
交易優位(後述)であるプレイヤーは、任意の資源1を得る。
・祝賀会
最も多くの技術ポイント(後述)を持っているプレイヤーは、任意の資源1を得る。
技術ポイントが同じなら、両プレイヤーがともに任意の資源1を得る。
・豊作
両プレイヤーが任意の資源1を得る。
・イベントカード
イベントカードの山の1番上のカードを引き、イベントを解決する。
【写真5】ベーシックセットのイベントカード

イベントカードの山札の作り方:
キリスト降誕祭のカードを除き、他の全てのイベントカードをシャッフルした後、
裏向けで3枚を置き、その上にキリスト降誕祭のカードを置き、さらにその上に残りのカードを重ねて作ります。
ゲーム中に、イベントカードの山からキリスト降誕祭のカードを引いた場合、
前述の方法を用いて全てのイベントカードで山札を作り直して、イベントカードを引き直します。
この方法で山札が作られるために、
イベントカード(ベーシックセットでは9枚)のうち、毎回ランダムで3枚が使用されないことになります。
イベントカードには豊年や旅の商人など歓迎すべきものから、争いや兄弟ゲンカなど厄介なものまで様々です。
通常は生産ダイスを処理してから、イベントダイスを解決しますが、
イベントダイスが盗賊の襲撃の場合は、イベントダイスを解決してから生産ダイスを処理します。
2.アクションフェイズ
1)手札のプレイ
【写真6】ベーシックセットの拡張カード

拡張カードの左上には、公国に配置するために必要なコストが明示されています。
必要な資源を公国の領地から支払って、任意の空きスペースに拡張カードを配置します。
拡張カードが公国に配置されると直ちにそのカードに書かれている効果を発揮します。
それ以外に、カードに描かれているマークによって拡張カードは公国を発展させます。
斧のマークは戦力を、天秤のマークは商業力、ハープのマークは技術ポイント、本のマークは発展ポイント、
旗のマークは勝利点 をそれぞれ表しています。
旗のマーク、すなわち勝利点マークは開拓地や都市のカードにも描かれています。
公国の戦力が3以上で、かつ相手より勝っている場合、貴方は武力優位を獲得できます。
また公国の商業力が3以上で、かつ相手より勝っている場合、貴方は交易優位を獲得できます。
武力優位と交易優位を獲得すると、公国に1勝利点をもたらします。
しかしながら、ゲーム中で相手の戦力が自分より上回った場合、
持っていた優位が(勝利点も)失われるだけでなく、優位が相手に移行することも起こり得ます。
どちらの優位も、
拡張カードの効果やイベントの解決、アクションカードのプレイで有利に働くケースが頻繁に生じます。
アクションカードのプレイは資源の支払いを必要としませんが、
プレイするために必要な条件付きのものもありますので、注意が必要です。
相手の建物に火を放ったり、英雄をやっつけたり、
相手から資源を略奪するような攻撃的なものも数多く登場します。
2)センターカードのプレイ
【写真7】センターカード

道路と開拓地、領地、都市のカードはセンターカードと呼ばれ、拡張カードなどと区別されています。
道路と開拓地、都市の3枚のカードは、拡張カードと同様に建設に必要な資源を支払い公国に配置します。
領地は開拓地が建設されると、資源を支払うことなく開拓地の隅にランダムに選ばれた2枚が追加されます。
開拓地や都市のカードは枚数が限られていますので、建設はできるだけ急がなければなりません。
3)資源の交易
同種の資源3で任意の資源1と交換できます。
また、レンガ交易船などの交易船を建造すると交易対象の資源の交換比率が2:1に改善されます。
3.手札の補充
とても重要なことですが、
修道院などのように建物によって発展ポイントが付加されている拡張カードが存在していて、
これらの建物を建設して公国に発展ポイントが加わると、そのポイント数だけ手札の枚数上限が増えます。
手札枚数が多いほど、良いカードを獲得できるチャンスが広がり、
勝敗に大きく影響しますので、発展ポイントの付加された拡張カードは逃さず建設しましょう。
【写真8】黄金の時代のイベントカード

【写真9】黄金の時代の拡張カードとアクションカード

黄金の時代のテーマセットには、このようなカードが含まれています。
【写真10】動揺の時代のイベントカード

【写真11】動揺の時代の拡張カードとアクションカード

【写真12】発展の時代のイベントカード

【写真13】発展の時代の拡張カードとアクションカード

残り二つのテーマセットにも、それぞれこのような新しいカードが含まれています。
【写真14】インターラクション

海の脅威ガドランのように公国に海賊船を建造していると、相手から黄金2を略奪するアクションカードや、
カンダミールのように公国に配置すると、一挙に戦力が4アップして容易に武力優位に立てる拡張カードなど、
自分の公国だけに気を取られていると、相手に手痛い目にあわされるようなカードが数多く存在します。
このような3つのテーマセットを使用して、
過去の時代を年代順に一つずつプレイすることで、拡張カードと追加ルールを段階的に修得していきます。
最終的には、全てのカードを用いた公子たちの対決をプレイします。
公子たちの対決では、先に13勝利点に達したプレイヤーが勝利します。
開拓地カードは公国に初期配置される2枚以外に5枚、都市カードは7枚と数が限られています。それも奇数枚。
先にも述べましたように、
開拓地を相手より多く配置すると、その分だけ資源を生産する領地が増え、都市も多く建設できるので、
当然ながらゲームを有利に進められます。
【写真15】フェスティバルホール

この拡張カードのように、
建設すると一挙に2勝利点獲得できるものもありますので、勝利点が10点を超えるようになったら要注意です。
また弓兵や裏切り者、放火犯などのアクションカードや、疫病などのイベントカードなどの災いをもたらすものが
数多く登場しますので用心が必要です。
ツレとのプレイでは接戦が続いていて、いつもハラハラした展開となります。勝率は今のところ五分五分です。
ライバルカタン The Rivals for Catan プレイ人数2人 10歳以上 プレイ時間45-60分間

この作品には、導入ゲームである「カタン島の始まり」をプレイするためのベーシックセットに加えて、
「黄金の時代」と「動揺の時代」、「発展の時代」の3つの過去の時代をプレイするための、
それぞれの時代に対応するテーマセット3組が含まれています。
プレイヤーは、導入ゲーム「カタン島の始まり」をプレイすることにより、自分の公国を知り、
ゲームの基本を学びます。
【写真1】ゲーム開始時の公国

ゲーム開始時、プレイヤーの公国には道路(中央)で結ばれた2つの開拓地(中段の右端と左端)が存在します。
それぞれの開拓地の4隅に隣接して4つの領地があり、それぞれの領地からは羊毛(上段左)や材木(上段中央)
穀物(上段右)、黄金(下段左)、レンガ(下段中央)、鉱石(下段右)が生産されます。
開拓地は、道路を介して横方向に増やしていくことができます。
新たな開拓地には新たな領地が追加され、公国の資源の生産量がアップしていきます。
【写真2】都市

開拓地の上に都市を建設して、公国の更なる発展をはかります。
また領地と領地の間の空いたスペース(開拓地の上と下のスペース)には、
開拓地の拡張カードが配置でき、公国の機能を高めることができます。
開拓地が都市に発展すると、都市の上下に拡張スペースが2スペースずつ与えられます。
この上下に拡張されたスペースには、都市に配置できる拡張カードのみプレイすることができます。
【写真3】ベーシックセットの拡張カードとアクションカード

拡張カードとしては、隣接する領地での生産を倍増する工場や、資源を保管するための貯蔵庫、
発展ポイントを高める修道院などの建物だけでなく、資源を交換するための交易船や公国の能力を高める英雄など
多種多様なカードが登場します。
下段の黄色いカードは、アクションカードといって公国の拡張スペースには配置することができませんが、
プレイすることでプレイヤーにとって魅力的な効果を発揮するものです。
ゲームは、
各プレイヤーが交互に手番を実行して進めていきますが、各手番で実行される具体的な内容は以下の通りです。
1.ダイスロール
生産ダイスとイベントダイスの2個のダイスを振り、結果を両方のプレイヤーに適用する。
2.アクションフェイズ *以下のアクションを何回でも実行できる。
1)手札のプレイ
・コストを支払って拡張カードを公国に配置する。
・アクションカードをプレイする。
2)センターカードのプレイ
・コストを支払って道路や開拓地、都市を建設する。
3)資源の交易
・同種の資源3と任意の資源1を交換する(交易船を使用すれば2:1の交換ができる)。
3.手札の枚数のチェック *手札上限は3枚だが公国の発展ポイント数だけ上限はアップする。
1)手札上限より少ない場合はドロースタックから不足分を引く。
2)手札上限より多い場合は過剰分を対応するドロースタックの底に戻す。
4.手札の交換 *不要なカードを1枚だけ手札から抜き取りドロースタックのカードと交換できる。
1)資源を支払わないでカードを交換する場合は、ドロースタックの任意の山の一番上のカードを取る。
2)任意の資源2を支払えば、
任意のドロースタックの山1つの全カードを確認し、中から1枚を選ぶことができる。
1.ダイスロール
生産ダイスは普通の6面体ダイスを使用し、出目に相当する領地の資源が1つだけ生産できます。
写真1の公国では、出目1で黄金、出目2で材木、出目3でレンガ、出目4で羊毛、出目5で鉱石、出目6で穀物
がそれぞれ生産できます。
それぞれの領地で生産された資源の数は、領地のカードを90度ずつ回転することにより管理します。
写真1の公国では黄金以外の全ての領地で資源を1だけ保有しています。黄金の領地には資源はありません。
各領地で保管できる資源は3つまでです。
【写真4】イベントダイス

イベントダイスを振って以下のイベントの一つがランダムに発生します。
・盗賊の襲撃
公国内に資源を8つ以上持っていたら、保管している全ての黄金と羊毛を失う。
ただし、貯蔵庫に隣接する領地の資源はカウントしない。
・交易
交易優位(後述)であるプレイヤーは、任意の資源1を得る。
・祝賀会
最も多くの技術ポイント(後述)を持っているプレイヤーは、任意の資源1を得る。
技術ポイントが同じなら、両プレイヤーがともに任意の資源1を得る。
・豊作
両プレイヤーが任意の資源1を得る。
・イベントカード
イベントカードの山の1番上のカードを引き、イベントを解決する。
【写真5】ベーシックセットのイベントカード

イベントカードの山札の作り方:
キリスト降誕祭のカードを除き、他の全てのイベントカードをシャッフルした後、
裏向けで3枚を置き、その上にキリスト降誕祭のカードを置き、さらにその上に残りのカードを重ねて作ります。
ゲーム中に、イベントカードの山からキリスト降誕祭のカードを引いた場合、
前述の方法を用いて全てのイベントカードで山札を作り直して、イベントカードを引き直します。
この方法で山札が作られるために、
イベントカード(ベーシックセットでは9枚)のうち、毎回ランダムで3枚が使用されないことになります。
イベントカードには豊年や旅の商人など歓迎すべきものから、争いや兄弟ゲンカなど厄介なものまで様々です。
通常は生産ダイスを処理してから、イベントダイスを解決しますが、
イベントダイスが盗賊の襲撃の場合は、イベントダイスを解決してから生産ダイスを処理します。
2.アクションフェイズ
1)手札のプレイ
【写真6】ベーシックセットの拡張カード

拡張カードの左上には、公国に配置するために必要なコストが明示されています。
必要な資源を公国の領地から支払って、任意の空きスペースに拡張カードを配置します。
拡張カードが公国に配置されると直ちにそのカードに書かれている効果を発揮します。
それ以外に、カードに描かれているマークによって拡張カードは公国を発展させます。
斧のマークは戦力を、天秤のマークは商業力、ハープのマークは技術ポイント、本のマークは発展ポイント、
旗のマークは勝利点 をそれぞれ表しています。
旗のマーク、すなわち勝利点マークは開拓地や都市のカードにも描かれています。
公国の戦力が3以上で、かつ相手より勝っている場合、貴方は武力優位を獲得できます。
また公国の商業力が3以上で、かつ相手より勝っている場合、貴方は交易優位を獲得できます。
武力優位と交易優位を獲得すると、公国に1勝利点をもたらします。
しかしながら、ゲーム中で相手の戦力が自分より上回った場合、
持っていた優位が(勝利点も)失われるだけでなく、優位が相手に移行することも起こり得ます。
どちらの優位も、
拡張カードの効果やイベントの解決、アクションカードのプレイで有利に働くケースが頻繁に生じます。
アクションカードのプレイは資源の支払いを必要としませんが、
プレイするために必要な条件付きのものもありますので、注意が必要です。
相手の建物に火を放ったり、英雄をやっつけたり、
相手から資源を略奪するような攻撃的なものも数多く登場します。
2)センターカードのプレイ
【写真7】センターカード

道路と開拓地、領地、都市のカードはセンターカードと呼ばれ、拡張カードなどと区別されています。
道路と開拓地、都市の3枚のカードは、拡張カードと同様に建設に必要な資源を支払い公国に配置します。
領地は開拓地が建設されると、資源を支払うことなく開拓地の隅にランダムに選ばれた2枚が追加されます。
開拓地や都市のカードは枚数が限られていますので、建設はできるだけ急がなければなりません。
3)資源の交易
同種の資源3で任意の資源1と交換できます。
また、レンガ交易船などの交易船を建造すると交易対象の資源の交換比率が2:1に改善されます。
3.手札の補充
とても重要なことですが、
修道院などのように建物によって発展ポイントが付加されている拡張カードが存在していて、
これらの建物を建設して公国に発展ポイントが加わると、そのポイント数だけ手札の枚数上限が増えます。
手札枚数が多いほど、良いカードを獲得できるチャンスが広がり、
勝敗に大きく影響しますので、発展ポイントの付加された拡張カードは逃さず建設しましょう。
【写真8】黄金の時代のイベントカード

【写真9】黄金の時代の拡張カードとアクションカード

黄金の時代のテーマセットには、このようなカードが含まれています。
【写真10】動揺の時代のイベントカード

【写真11】動揺の時代の拡張カードとアクションカード

【写真12】発展の時代のイベントカード

【写真13】発展の時代の拡張カードとアクションカード

残り二つのテーマセットにも、それぞれこのような新しいカードが含まれています。
【写真14】インターラクション

海の脅威ガドランのように公国に海賊船を建造していると、相手から黄金2を略奪するアクションカードや、
カンダミールのように公国に配置すると、一挙に戦力が4アップして容易に武力優位に立てる拡張カードなど、
自分の公国だけに気を取られていると、相手に手痛い目にあわされるようなカードが数多く存在します。
このような3つのテーマセットを使用して、
過去の時代を年代順に一つずつプレイすることで、拡張カードと追加ルールを段階的に修得していきます。
最終的には、全てのカードを用いた公子たちの対決をプレイします。
公子たちの対決では、先に13勝利点に達したプレイヤーが勝利します。
開拓地カードは公国に初期配置される2枚以外に5枚、都市カードは7枚と数が限られています。それも奇数枚。
先にも述べましたように、
開拓地を相手より多く配置すると、その分だけ資源を生産する領地が増え、都市も多く建設できるので、
当然ながらゲームを有利に進められます。
【写真15】フェスティバルホール

この拡張カードのように、
建設すると一挙に2勝利点獲得できるものもありますので、勝利点が10点を超えるようになったら要注意です。
また弓兵や裏切り者、放火犯などのアクションカードや、疫病などのイベントカードなどの災いをもたらすものが
数多く登場しますので用心が必要です。
ツレとのプレイでは接戦が続いていて、いつもハラハラした展開となります。勝率は今のところ五分五分です。
- Date: Tue 18 12 2012
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: ブルゴーニュの城 The Castles of Burgundy ブルゴーニュ 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ
- Community: テーマ "ボードゲームのレビュー" ジャンル "趣味・実用"
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ブルゴーニュの城 The Castles of Burgundy 2012/12/11
ボードゲームが初めての方からフリークの方まで幅広い層にうけている「ブルゴーニュ」。
「ブルゴーニュの城 The Castles of Burgundy」プレイ人数2-4人 12歳以上 プレイ時間90分間

15世紀のロワール渓谷でプレイヤーは皇族としてその領地を発展させるために交易と建設を行います。

中央がゲームボードで、その両サイドにあるボードが領地ボードです。
領地ボードは両面仕様になっていて1番領地が4面、2~9番領地がそれぞれ1面あります。
プレイヤー全員が同じ領地を使用してプレイする場合は、1番領地を使用します。
我が家では領地ボードをプレイヤーごとにランダムに選んでプレイするため、両方の領地が異なっています。
プレイヤーは、
ゲームボードにあるヘクスタイル(六角形)を取り、自分の領地ボードに置いて領地を発展させていきます。

ゲームボードには、六角形のヘクスタイルを配置するスペースが2つあります。
中央の黒い8つの六角形のスペースから成る中央倉庫スペースと、
その周囲を囲っている1~6までのダイス目のアイコンが描かれた6つの倉庫スペースです。
ヘクスタイルが配置されるスペースには、2~4までの数字が書かれています。
プレイ人数に応じてヘクスタイルを配置します。
二人プレイなら2のスペース、三人なら2と3のスペース、四人なら2~4の全てのスペースに。
6つの倉庫スペースにある大きな四角形のスペースは、商品スペースで商品タイルが置かれます。
ボード左上端にあるフェイズスペースの横に並んでいる5つの四角形のスペースのそれぞれに、
商品タイルをシャッフルして5枚ずつ山にして置きます。
ゲームは5つのフェイズから成り、1つのフェイズは5つのラウンドから成っています。
各フェイズの始めに、フェイズスペースの左端のスペース1つから商品タイル5枚を取り、
ボード左サイドにあるラウンドスペースの縦に並んでいる5つの四角形のスペースに上から順に、
フェイズスペースから取った商品タイルを1枚ずつ置いていきます。
ラウンドが開始されると、プレイヤーは自分の色のダイス2個を振りますが、
スタートプレイヤーだけは、自分のダイスに加えて白のダイス1個を振ります。
ラウンドスペースに置かれた商品タイルのうち一番上の1枚を取り、
白のダイスの目に該当する倉庫スペースの四角形の商品スペースに置きます。
このように、商品タイルをラウンド開始時点で移動することにより、
現在プレイしているフェイズとラウンドのインジケーター代わりとなって、ゲームにおける残りフェイズ数や、
そのフェイズにおける残りラウンド数が容易にわかるようになっています。
各フェイズの開始時点では、ボードの中央倉庫と倉庫のそれぞれのスペースにヘクスタイルを置きます。

ヘクスタイルには、このように様々なタイルがあり、その効果はボード上にアイコンによって表現されています。
ヘクスタイルは大きく分けて以下の6種類で、それぞれ色分けされています。
・建物タイル(ベージュ)
・家畜タイル(黄緑)
・知識タイル(黄色)
・城タイル(緑)
・鉱山タイル(灰色)
・船タイル(青)
ちなみに商品タイルにも6種類あり、同様に色分けされています。

プレイヤーは自分の色のダイス2個を振り、
ダイス1個を使用して、その出目と同じダイスの目の倉庫スペースからヘクスタイルを1枚取り、自分の領地ボードの左下隅に横に3つ並んでいる六角形のスペースのヘクスタイルスペースに置くことができます。
ヘクスタイルスペースに置かれたヘクスタイルは、タイルの獲得と同様にダイス1個を使用して、
領地ボードのダイスの出目と同じスペースに置くことができます。
ただしヘクスタイルを置く際に、以下の制約条件があります。
・領地のスペースの色とヘクスタイルの色は同じでなければならない。
・現在領地に置かれているヘクスタイルに隣接して置かなければならない。
ボードの左下隅に置かれているタイルが労働者タイルです。
このタイルは、ダイスの出目を1だけ修正できます。
たとえば、出目が5であれば労働者タイルを1枚使用して4か6に修正することができます。
複数の労働者タイルを使用すれば、修正値は枚数分だけ加算され大幅に出目を修正できます。
労働者タイルは、任意のダイス1個を使用して2枚得ることができます。
中央倉庫スペースのヘクスタイルは、銀鉱石タイル2枚で獲得できます。
ボード左上隅に置かれている八角形のタイルが銀鉱石タイルです。
銀鉱石タイルは、領地に鉱山タイルを置くとフェイズの終りに獲得できます。
船タイルを領地に置くと、任意の倉庫スペースの商品スペースにある商品タイル全てを獲得できます。
加えて、手番順トラック上にある手番順マーカーを1スペース進めることができます。

ボード上の手番順マーカーが先に進んでいるプレイヤーから順に手番を行います。
手番順マーカーを進める際に、前のスペースに他のプレイヤーのマーカーがあった場合にその上に乗ります。
同じスペースに手番順マーカーが複数存在する場合は、上のマーカーのプレイヤーから手番を行います。
ボード上のヘクスタイルは、フェイズの開始時に新しいタイルに全て置き換えられます。
プレイヤーは、
ラウンドごとに自分のダイス2個を振って手番で2つのダイスを使用してアクションを実行します。

領地ボードには3つの商品スペースがあり、3種類の商品が保管できます。
ダイス1個を使用して、ダイスの出目と同じ商品タイル全てを売却できます。
商品を売却すると銀鉱石タイル1枚と、
売却した商品タイル1枚につきプレイヤー人数に等しい数の勝利点を獲得できます。
売却した商品タイルは、裏向けにして捨て札として商品スペースの一角に積み上げておきます。
ちなみに、商品スペースの左隣りが銀鉱石スペースで現在3枚の銀鉱石タイルが保管されています。
プレイヤーは、手番で2つのダイスを使用して
・ヘクスタイルの獲得
・獲得したヘクスタイルを領地に配置
・労働者タイルの獲得
・商品タイルの売却
といったアクションを行います。
それ以外に、銀鉱石タイル2枚を使用して中央倉庫からヘクスタイルを獲得できます。

この領地には船タイル(青)が6枚連続して既に配置されています。
このように任意の色の領地内の連続したエリアをそのヘクスタイルで埋めると、
そのヘクスタイル数(船タイルの場合は6枚)に相当する勝利点を獲得します。
写真左上隅に一部見えている表が、連続したヘクスタイル数に対して獲得できる勝利点の関係を示したものです。
ちなみに、6ヘクスタイルであれば21勝利点が獲得できます。
任意の色の領地内の連続したエリアをヘクスタイルで埋めた場合に得られる勝利点は、これだけではありません。

前述のフェイズスペースに描かれた勝利点が追加されます。
写真の時点では一番左端のAのスペースだけが空いていて、
他のスペースにはまだ商品タイルが乗っていますので、現在のフェイズがAであることが分かります。
フェイズAであれば、その下に描かれた10勝利点が追加で獲得できます。
先の連続して配置された船タイルの例では、これ以外にも追加で勝利点を獲得できます。

プレイヤーは自分の領地内の任意の色の全てのスペースにヘクスタイルを配置すると、
このようなボーナスタイルを獲得できます。
プレイヤーの中で最も早くその色の全てのスペースをヘクスタイルで埋めたプレイヤーは、
該当する色のボーナスタイル大を、2番目に達成したプレイヤーはボーナスタイル小を獲得します。
タイルに書かれた数字は、
小さい数字から順に二人プレイ、三人プレイ、四人プレイのそれぞれ勝利点を表しています。
このゲームの魅力の一つは、多彩な機能を持った数多くのタイルです。
・ゲームボードから任意の建物タイルを取ることができる大工作業場、
・労働者タイルを4枚取ることができる下宿
・銀鉱石タイル2枚を取ることができる銀行
・任意のヘクスタイル1枚を領地に配置できる市庁舎
などの建物タイルや、
タイルに描かれた家畜数に応じた勝利点が獲得でき、
さらに連続するエリアに既に配置済みの同種の家畜タイルの家畜数まで勝利点として獲得できる家畜タイルや、
任意の出目のダイスが1個追加で使用できる城タイルや、
・鉱山タイルが銀鉱石タイルだけでなく労働者タイルも獲得できるようになる
・使用した労働者タイル1枚ごとにダイスの出目の修正値が1から2に増える
・ゲーム終了時に売却した商品タイル1枚につき3勝利点を獲得できる
などの特殊な効果を発揮する知識タイルなどが、プレイヤーの戦術の幅を広げています。
この作品は、二人プレイにとても適しているように思います。
本当に数多くの様々な機能を持ったタイルが登場しますが、依然先手を取ることが重要で、
船タイルの獲得が序盤から中盤にかけて鍵を握っています。
領地ボードをランダムに選ぶスタイルにすると、都度違った展開があり面白味が倍加します。
今回は、二人とも十分に先手を取る重要性を理解していてのプレイでしたので、
一進一退の、どちらが勝つか最後の最後まで先の見えない展開となりましたが、
知識タイルをうまく活用した私が僅差で勝利しました。
しかしながら、ツレの戦術もなかなかのもので私が負けても不思議でない出来でした。
「ブルゴーニュの城 The Castles of Burgundy」プレイ人数2-4人 12歳以上 プレイ時間90分間

15世紀のロワール渓谷でプレイヤーは皇族としてその領地を発展させるために交易と建設を行います。

中央がゲームボードで、その両サイドにあるボードが領地ボードです。
領地ボードは両面仕様になっていて1番領地が4面、2~9番領地がそれぞれ1面あります。
プレイヤー全員が同じ領地を使用してプレイする場合は、1番領地を使用します。
我が家では領地ボードをプレイヤーごとにランダムに選んでプレイするため、両方の領地が異なっています。
プレイヤーは、
ゲームボードにあるヘクスタイル(六角形)を取り、自分の領地ボードに置いて領地を発展させていきます。

ゲームボードには、六角形のヘクスタイルを配置するスペースが2つあります。
中央の黒い8つの六角形のスペースから成る中央倉庫スペースと、
その周囲を囲っている1~6までのダイス目のアイコンが描かれた6つの倉庫スペースです。
ヘクスタイルが配置されるスペースには、2~4までの数字が書かれています。
プレイ人数に応じてヘクスタイルを配置します。
二人プレイなら2のスペース、三人なら2と3のスペース、四人なら2~4の全てのスペースに。
6つの倉庫スペースにある大きな四角形のスペースは、商品スペースで商品タイルが置かれます。
ボード左上端にあるフェイズスペースの横に並んでいる5つの四角形のスペースのそれぞれに、
商品タイルをシャッフルして5枚ずつ山にして置きます。
ゲームは5つのフェイズから成り、1つのフェイズは5つのラウンドから成っています。
各フェイズの始めに、フェイズスペースの左端のスペース1つから商品タイル5枚を取り、
ボード左サイドにあるラウンドスペースの縦に並んでいる5つの四角形のスペースに上から順に、
フェイズスペースから取った商品タイルを1枚ずつ置いていきます。
ラウンドが開始されると、プレイヤーは自分の色のダイス2個を振りますが、
スタートプレイヤーだけは、自分のダイスに加えて白のダイス1個を振ります。
ラウンドスペースに置かれた商品タイルのうち一番上の1枚を取り、
白のダイスの目に該当する倉庫スペースの四角形の商品スペースに置きます。
このように、商品タイルをラウンド開始時点で移動することにより、
現在プレイしているフェイズとラウンドのインジケーター代わりとなって、ゲームにおける残りフェイズ数や、
そのフェイズにおける残りラウンド数が容易にわかるようになっています。
各フェイズの開始時点では、ボードの中央倉庫と倉庫のそれぞれのスペースにヘクスタイルを置きます。

ヘクスタイルには、このように様々なタイルがあり、その効果はボード上にアイコンによって表現されています。
ヘクスタイルは大きく分けて以下の6種類で、それぞれ色分けされています。
・建物タイル(ベージュ)
・家畜タイル(黄緑)
・知識タイル(黄色)
・城タイル(緑)
・鉱山タイル(灰色)
・船タイル(青)
ちなみに商品タイルにも6種類あり、同様に色分けされています。

プレイヤーは自分の色のダイス2個を振り、
ダイス1個を使用して、その出目と同じダイスの目の倉庫スペースからヘクスタイルを1枚取り、自分の領地ボードの左下隅に横に3つ並んでいる六角形のスペースのヘクスタイルスペースに置くことができます。
ヘクスタイルスペースに置かれたヘクスタイルは、タイルの獲得と同様にダイス1個を使用して、
領地ボードのダイスの出目と同じスペースに置くことができます。
ただしヘクスタイルを置く際に、以下の制約条件があります。
・領地のスペースの色とヘクスタイルの色は同じでなければならない。
・現在領地に置かれているヘクスタイルに隣接して置かなければならない。
ボードの左下隅に置かれているタイルが労働者タイルです。
このタイルは、ダイスの出目を1だけ修正できます。
たとえば、出目が5であれば労働者タイルを1枚使用して4か6に修正することができます。
複数の労働者タイルを使用すれば、修正値は枚数分だけ加算され大幅に出目を修正できます。
労働者タイルは、任意のダイス1個を使用して2枚得ることができます。
中央倉庫スペースのヘクスタイルは、銀鉱石タイル2枚で獲得できます。
ボード左上隅に置かれている八角形のタイルが銀鉱石タイルです。
銀鉱石タイルは、領地に鉱山タイルを置くとフェイズの終りに獲得できます。
船タイルを領地に置くと、任意の倉庫スペースの商品スペースにある商品タイル全てを獲得できます。
加えて、手番順トラック上にある手番順マーカーを1スペース進めることができます。

ボード上の手番順マーカーが先に進んでいるプレイヤーから順に手番を行います。
手番順マーカーを進める際に、前のスペースに他のプレイヤーのマーカーがあった場合にその上に乗ります。
同じスペースに手番順マーカーが複数存在する場合は、上のマーカーのプレイヤーから手番を行います。
ボード上のヘクスタイルは、フェイズの開始時に新しいタイルに全て置き換えられます。
プレイヤーは、
ラウンドごとに自分のダイス2個を振って手番で2つのダイスを使用してアクションを実行します。

領地ボードには3つの商品スペースがあり、3種類の商品が保管できます。
ダイス1個を使用して、ダイスの出目と同じ商品タイル全てを売却できます。
商品を売却すると銀鉱石タイル1枚と、
売却した商品タイル1枚につきプレイヤー人数に等しい数の勝利点を獲得できます。
売却した商品タイルは、裏向けにして捨て札として商品スペースの一角に積み上げておきます。
ちなみに、商品スペースの左隣りが銀鉱石スペースで現在3枚の銀鉱石タイルが保管されています。
プレイヤーは、手番で2つのダイスを使用して
・ヘクスタイルの獲得
・獲得したヘクスタイルを領地に配置
・労働者タイルの獲得
・商品タイルの売却
といったアクションを行います。
それ以外に、銀鉱石タイル2枚を使用して中央倉庫からヘクスタイルを獲得できます。

この領地には船タイル(青)が6枚連続して既に配置されています。
このように任意の色の領地内の連続したエリアをそのヘクスタイルで埋めると、
そのヘクスタイル数(船タイルの場合は6枚)に相当する勝利点を獲得します。
写真左上隅に一部見えている表が、連続したヘクスタイル数に対して獲得できる勝利点の関係を示したものです。
ちなみに、6ヘクスタイルであれば21勝利点が獲得できます。
任意の色の領地内の連続したエリアをヘクスタイルで埋めた場合に得られる勝利点は、これだけではありません。

前述のフェイズスペースに描かれた勝利点が追加されます。
写真の時点では一番左端のAのスペースだけが空いていて、
他のスペースにはまだ商品タイルが乗っていますので、現在のフェイズがAであることが分かります。
フェイズAであれば、その下に描かれた10勝利点が追加で獲得できます。
先の連続して配置された船タイルの例では、これ以外にも追加で勝利点を獲得できます。

プレイヤーは自分の領地内の任意の色の全てのスペースにヘクスタイルを配置すると、
このようなボーナスタイルを獲得できます。
プレイヤーの中で最も早くその色の全てのスペースをヘクスタイルで埋めたプレイヤーは、
該当する色のボーナスタイル大を、2番目に達成したプレイヤーはボーナスタイル小を獲得します。
タイルに書かれた数字は、
小さい数字から順に二人プレイ、三人プレイ、四人プレイのそれぞれ勝利点を表しています。
このゲームの魅力の一つは、多彩な機能を持った数多くのタイルです。
・ゲームボードから任意の建物タイルを取ることができる大工作業場、
・労働者タイルを4枚取ることができる下宿
・銀鉱石タイル2枚を取ることができる銀行
・任意のヘクスタイル1枚を領地に配置できる市庁舎
などの建物タイルや、
タイルに描かれた家畜数に応じた勝利点が獲得でき、
さらに連続するエリアに既に配置済みの同種の家畜タイルの家畜数まで勝利点として獲得できる家畜タイルや、
任意の出目のダイスが1個追加で使用できる城タイルや、
・鉱山タイルが銀鉱石タイルだけでなく労働者タイルも獲得できるようになる
・使用した労働者タイル1枚ごとにダイスの出目の修正値が1から2に増える
・ゲーム終了時に売却した商品タイル1枚につき3勝利点を獲得できる
などの特殊な効果を発揮する知識タイルなどが、プレイヤーの戦術の幅を広げています。
この作品は、二人プレイにとても適しているように思います。
本当に数多くの様々な機能を持ったタイルが登場しますが、依然先手を取ることが重要で、
船タイルの獲得が序盤から中盤にかけて鍵を握っています。
領地ボードをランダムに選ぶスタイルにすると、都度違った展開があり面白味が倍加します。
今回は、二人とも十分に先手を取る重要性を理解していてのプレイでしたので、
一進一退の、どちらが勝つか最後の最後まで先の見えない展開となりましたが、
知識タイルをうまく活用した私が僅差で勝利しました。
しかしながら、ツレの戦術もなかなかのもので私が負けても不思議でない出来でした。