- Date: Tue 04 02 2014
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: D-DAY at Omaha Beach 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
- Community: テーマ "ボードゲームのレビュー" ジャンル "趣味・実用"
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D-DAY at Omaha Beach 2014/1/26
レビュー記事一覧
BGA賞受賞作品 世界のボードゲームランキング ボードゲームのルール ボードゲームのプレイアビリティの改善
1994年6月6日にドイツ軍が守備するフランスのカルヴァドス海岸に
アメリカ軍の上陸部隊が強行上陸を実行した、極めて重大な12時間を描いた「D-DAY at Omaha Beach」です。

「D-DAY at Omaha Beach」 プレイ人数1-2人 12歳以上 プレイ時間120-480分
★★★★★★★★★☆
フランスのカルヴァドス海岸でのアメリカ軍の上陸作戦は、
同じ日に連合軍が上陸した5つの海岸の中で、最も激しく、そして最も多くの犠牲者を出した戦いとなりました。
そして上陸した海岸は、ノルマンディ上陸作戦で使用されたコードネーム「Omaha Beach オマハビーチ」として、
今もなお、多くの人々の胸に刻まれています。

戦場となるゲームマップは薄い紙製のもので、そのまま広げて使用することもできますが、
我が家では少し厚みのある透明なアクリル板を上に置いてプレイしています。

プレイヤー2人はアメリカ第1歩兵師団か、アメリカ第29歩兵師団をそれぞれ担当して協力して作戦を遂行します。
第1歩兵師団は海岸の東側(海側から見て左側)、第29歩兵師団は西側からそれぞれ強行上陸を行います。
当然ながら、2つの歩兵師団を1人で受け持つ1人プレイも可能です。
ゲームは1944年6月6日の6時から18時までの12時間(32ターン)をプレイします。
各ターンは、前半の1~16ターンでは実時間の15分間に、後半の17~32ターンでは30分間に相当します。
海上に設けられているFG1やER6などのヘクスは、上陸用舟艇に相当し、それぞれのヘクス上には、
ターン毎に史実に基づき歩兵部隊や戦車部隊、砲兵部隊、高射砲部隊、対戦車部隊、レンジャー部隊などが登場します。
引き潮時には、上陸地点から約500メートルにわたり砂浜が続き、この砂浜には様々な障害物が設けられています。
砂浜の先には砂利浜が続き、
その先の砂丘または堤防を越えると、パビリオンと呼ばれる約200メートル続く張り出した平地があります。
このパビリオンの先には、30~50メートルの高さの切り立った崖が行く手を阻んでいます。
オマハビーチを防衛していたドイツ第352師団は、十分に訓練が行われていた精鋭部隊で、
浜辺が一望できるパビリオンや切り立った崖の上に設けられた、
コンクリート製のトーチカで機関銃で武装されている抵抗拠点から、上陸部隊に甚大な損害を与えました。

WNはドイツ軍のコンクリート製のトーチカで機関銃で武装されている抵抗拠点(Widerstandnests)です。
浜辺のヘクスに描かれている丸印は、色分けされた各抵抗拠点からの射撃の激しさを表しています。
前半の1~16ターンでは、主に上陸用舟艇からの部隊の上陸と、
上陸したアメリカ軍部隊とドイツ防衛軍のWNとの戦闘をプレイすることになります。
上陸では、風や波、上陸用舟艇の操舵手の技量や度胸などにより上陸地点が大きく変動したり時には損害を受けます。
また一部の部隊はドイツ軍の砲撃により、上陸用舟艇内で損害を被ります。

後半の17~32ターンでは、海岸に司令本部や工兵基地を展開して、上陸部隊は崖を踏破して内陸部へと進軍します。
戦いは、内陸部に次々と補充されてくるドイツ軍増援部隊とアメリカ軍上陸部隊との戦闘に移行していきます。
後半には、
パトロールやドイツ軍増援部隊の進軍・奇襲・砲撃・迫撃砲による攻撃、さらには抵抗拠点への部隊の再配置など、
さらなる新たなルールが追加されます。
崖を越えて奥地への進軍には、司令本部や工兵基地の設置・展開が重要となります。
全ての戦闘をプレイするキャンペーンシナリオを含め大小4つのシナリオが用意されています。
カードを使用するカードドリブン方式でダイスを一切使用しません。

その壮大なゲームシステムは私の稚拙なレビュー記事などで、とても説明しきれるものではありません。
この種の作品に多少でも興味をお持ちであるならば、一度プレイされることをお勧めします。
本作品は、世界のウォーゲームファンにとって垂涎の的であることに間違いないでしょう。
BGA賞受賞作品 世界のボードゲームランキング ボードゲームのルール ボードゲームのプレイアビリティの改善
1994年6月6日にドイツ軍が守備するフランスのカルヴァドス海岸に
アメリカ軍の上陸部隊が強行上陸を実行した、極めて重大な12時間を描いた「D-DAY at Omaha Beach」です。

「D-DAY at Omaha Beach」 プレイ人数1-2人 12歳以上 プレイ時間120-480分
★★★★★★★★★☆
フランスのカルヴァドス海岸でのアメリカ軍の上陸作戦は、
同じ日に連合軍が上陸した5つの海岸の中で、最も激しく、そして最も多くの犠牲者を出した戦いとなりました。
そして上陸した海岸は、ノルマンディ上陸作戦で使用されたコードネーム「Omaha Beach オマハビーチ」として、
今もなお、多くの人々の胸に刻まれています。

戦場となるゲームマップは薄い紙製のもので、そのまま広げて使用することもできますが、
我が家では少し厚みのある透明なアクリル板を上に置いてプレイしています。

プレイヤー2人はアメリカ第1歩兵師団か、アメリカ第29歩兵師団をそれぞれ担当して協力して作戦を遂行します。
第1歩兵師団は海岸の東側(海側から見て左側)、第29歩兵師団は西側からそれぞれ強行上陸を行います。
当然ながら、2つの歩兵師団を1人で受け持つ1人プレイも可能です。
ゲームは1944年6月6日の6時から18時までの12時間(32ターン)をプレイします。
各ターンは、前半の1~16ターンでは実時間の15分間に、後半の17~32ターンでは30分間に相当します。
海上に設けられているFG1やER6などのヘクスは、上陸用舟艇に相当し、それぞれのヘクス上には、
ターン毎に史実に基づき歩兵部隊や戦車部隊、砲兵部隊、高射砲部隊、対戦車部隊、レンジャー部隊などが登場します。
引き潮時には、上陸地点から約500メートルにわたり砂浜が続き、この砂浜には様々な障害物が設けられています。
砂浜の先には砂利浜が続き、
その先の砂丘または堤防を越えると、パビリオンと呼ばれる約200メートル続く張り出した平地があります。
このパビリオンの先には、30~50メートルの高さの切り立った崖が行く手を阻んでいます。
オマハビーチを防衛していたドイツ第352師団は、十分に訓練が行われていた精鋭部隊で、
浜辺が一望できるパビリオンや切り立った崖の上に設けられた、
コンクリート製のトーチカで機関銃で武装されている抵抗拠点から、上陸部隊に甚大な損害を与えました。

WNはドイツ軍のコンクリート製のトーチカで機関銃で武装されている抵抗拠点(Widerstandnests)です。
浜辺のヘクスに描かれている丸印は、色分けされた各抵抗拠点からの射撃の激しさを表しています。
前半の1~16ターンでは、主に上陸用舟艇からの部隊の上陸と、
上陸したアメリカ軍部隊とドイツ防衛軍のWNとの戦闘をプレイすることになります。
上陸では、風や波、上陸用舟艇の操舵手の技量や度胸などにより上陸地点が大きく変動したり時には損害を受けます。
また一部の部隊はドイツ軍の砲撃により、上陸用舟艇内で損害を被ります。

後半の17~32ターンでは、海岸に司令本部や工兵基地を展開して、上陸部隊は崖を踏破して内陸部へと進軍します。
戦いは、内陸部に次々と補充されてくるドイツ軍増援部隊とアメリカ軍上陸部隊との戦闘に移行していきます。
後半には、
パトロールやドイツ軍増援部隊の進軍・奇襲・砲撃・迫撃砲による攻撃、さらには抵抗拠点への部隊の再配置など、
さらなる新たなルールが追加されます。
崖を越えて奥地への進軍には、司令本部や工兵基地の設置・展開が重要となります。
全ての戦闘をプレイするキャンペーンシナリオを含め大小4つのシナリオが用意されています。
カードを使用するカードドリブン方式でダイスを一切使用しません。

その壮大なゲームシステムは私の稚拙なレビュー記事などで、とても説明しきれるものではありません。
この種の作品に多少でも興味をお持ちであるならば、一度プレイされることをお勧めします。
本作品は、世界のウォーゲームファンにとって垂涎の的であることに間違いないでしょう。
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- Date: Sun 02 02 2014
- Category: BGA賞受賞作品
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第十五回月間BGA賞受賞作品 2014/2/2
レビュー記事一覧
BGA賞受賞作品 世界のボードゲームランキング ボードゲームのルール ボードゲームのプレイアビリティの改善
第十五回月間BGA(Board Game Addiction:ボードゲーム中毒)賞を発表します。
直前の1ヵ月間に我が家でプレイされた以下のボードゲームのみが、この賞の選考の対象となっています。
ノミネート作品(順不同)
ヘックメック
シティビルダー
キャスタウェイ
D-DAY AT OMAHA BEACH
マデイラ
ブレーマーハーフェン
ドラゴンイヤー
バトルライン
選考は本ブログの主催者の独断と偏見によるもので、ゆえに著しく公平性を欠くものであり、
世の中の一般的評価や常識とも大きく乖離するもので扱いには注意が必要です。
第十五回月間BGA賞受賞作品
D-DAY AT OMAHA BEACH

講評
ノルマンディ上陸作戦において最も多くの犠牲者を出した悲惨な戦いとして、また最も勇気ある兵士達の戦いとして、
歴史にその名を残すオマハビーチ。その苦しい戦いを見事に再現した重量級ウォーゲームの本格派。
独自のゲームシステムを導入することにより、普通の対戦型ではなくプレイヤー2人による協力プレイを実現。
比較的大きなマップを広げて、海岸線に展開している上陸用舟艇で待機している
アメリカ軍第5軍の第一歩兵師団と第二十九歩兵師団のユニットを見ていると、
トムハンクス主演の映画「プライベートライアン」の上陸シーンが目に浮かんできます。
今月の受賞作品は、一点の迷いもなくこの作品に決まりました。文句なしの世界トップクラスの重量級ウォーゲーム。
「なにも足さない、なにも引かない」、じっくりと時間をかけて取り組む大人のボードゲーム。
本作品を開発された方々をはじめとする、関係された全ての方々にここに大きな拍手を贈りたいと思います。
BGA賞受賞作品 世界のボードゲームランキング ボードゲームのルール ボードゲームのプレイアビリティの改善
第十五回月間BGA(Board Game Addiction:ボードゲーム中毒)賞を発表します。
直前の1ヵ月間に我が家でプレイされた以下のボードゲームのみが、この賞の選考の対象となっています。
ノミネート作品(順不同)
ヘックメック
シティビルダー
キャスタウェイ
D-DAY AT OMAHA BEACH
マデイラ
ブレーマーハーフェン
ドラゴンイヤー
バトルライン
選考は本ブログの主催者の独断と偏見によるもので、ゆえに著しく公平性を欠くものであり、
世の中の一般的評価や常識とも大きく乖離するもので扱いには注意が必要です。
第十五回月間BGA賞受賞作品
D-DAY AT OMAHA BEACH

講評
ノルマンディ上陸作戦において最も多くの犠牲者を出した悲惨な戦いとして、また最も勇気ある兵士達の戦いとして、
歴史にその名を残すオマハビーチ。その苦しい戦いを見事に再現した重量級ウォーゲームの本格派。
独自のゲームシステムを導入することにより、普通の対戦型ではなくプレイヤー2人による協力プレイを実現。
比較的大きなマップを広げて、海岸線に展開している上陸用舟艇で待機している
アメリカ軍第5軍の第一歩兵師団と第二十九歩兵師団のユニットを見ていると、
トムハンクス主演の映画「プライベートライアン」の上陸シーンが目に浮かんできます。
今月の受賞作品は、一点の迷いもなくこの作品に決まりました。文句なしの世界トップクラスの重量級ウォーゲーム。
「なにも足さない、なにも引かない」、じっくりと時間をかけて取り組む大人のボードゲーム。
本作品を開発された方々をはじめとする、関係された全ての方々にここに大きな拍手を贈りたいと思います。
- Date: Tue 17 12 2013
- Category: ボードゲームのお話
- Tags: D-DAY AT OMAHA BEACH 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
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D-DAY AT OMAHA BEACH は簡単にはプレイさせてくれない
以前にもお話ししましたように、
私は難しいゲームほど、とりあえずテスト的にプレイしてみることにしているのですが...
「D-DAY AT OMAHA BEACH」には、この方法が通じないようです。
このゲームを購入して数カ月経っても、いまだにルールブックとにらめっこしている状態が続いていたので、
少ししびれを切らして、昨晩とうとう思い切ってテストプレイに踏み切りました。
しかしながら残念にも、駒を並べる程度で実際にプレイするまでに至りませんでした。
ルールが非常に難解だというわけではないんです。といっても、決して決して簡単なものでもないのです。
ルールを読み進めていくと、
どのルールも成程と納得できるものばかりで、どちらかと言えばルールとしてはかなり優れ物なのです。
オマハビーチにおける潮の流れや干満で上陸部隊の上陸地点がドリフト(押し流されて変わる)したり、
上陸に失敗して上陸時間が遅延したりします。
歩兵部隊の攻撃を砲兵部隊が支援する場合には、
ターゲットが射程距離内にあり、攻撃に参加している歩兵部隊の少なくとも1つが司令部の指揮下にあり、
支援する砲兵部隊も同じく司令部からの指揮下にあり、なおかつ敵軍の射界外に配備されていなければならない。
敵部隊をせん滅するために必要な兵装や、
工兵部隊のアクション、盤外砲撃、艦砲射撃、司令部などに関する細かなルールも存在しています。
また戦闘結果は単なる攻撃力と防御力の比較に止まらず、
数多くの条件を加味してチャートから導き出すようになっています。
これらはルールのほんの一部で、あらゆる面にわたって詳細なルールが設けられています。
そしてルールの一つ一つは、とても理にかなっていて共感こそすれ文句をつけるようなことは何一つありません。
では、なぜプレイできないかというと、一言でいえばルールが頭に入っていないからなのです。
ルールがそれほど複雑でない場合は、全体通して概念的にルールがぼんやりとでも頭に入っていれば、
ルールブック片手に曲がりなりにも強引にプレイすることができるのですが、
このゲームはそんな生半可な姿勢では楽しませてくれそうにありません。
このゲームでは、上陸部隊の死傷者の割合が約50パーセントだと言われている壮絶な戦いが描かれています。
浜辺を500ヤード進み、堤防や砂丘を越えて、パビリオンと呼ばれる浜辺を一望できる観覧席のようなエリアへ
このエリアには
機関銃で武装したコンクリート製のトーチカからなる抵抗拠点(Widerstandsnester)が配備されています。
さらに200ヤード進むと高さ100~170フィートの崖があり、これを登り切ると目指す内陸部に辿り着く。
身を隠す場所もない戦場には、水中機雷を含む障害物やヘッジホッグ(対戦車用の障害物)、
高さ2メートルにも及ぶ鉄のゲート、先に地雷が設けられた杭、地雷原など堅固な防御施設が待ち受けています。
これは、まさに妥協を許さない重量級のウォーゲームの本格派。
プレイするには、それなりの努力と心構えが必要なのです。
私は難しいゲームほど、とりあえずテスト的にプレイしてみることにしているのですが...
「D-DAY AT OMAHA BEACH」には、この方法が通じないようです。
このゲームを購入して数カ月経っても、いまだにルールブックとにらめっこしている状態が続いていたので、
少ししびれを切らして、昨晩とうとう思い切ってテストプレイに踏み切りました。
しかしながら残念にも、駒を並べる程度で実際にプレイするまでに至りませんでした。
ルールが非常に難解だというわけではないんです。といっても、決して決して簡単なものでもないのです。
ルールを読み進めていくと、
どのルールも成程と納得できるものばかりで、どちらかと言えばルールとしてはかなり優れ物なのです。
オマハビーチにおける潮の流れや干満で上陸部隊の上陸地点がドリフト(押し流されて変わる)したり、
上陸に失敗して上陸時間が遅延したりします。
歩兵部隊の攻撃を砲兵部隊が支援する場合には、
ターゲットが射程距離内にあり、攻撃に参加している歩兵部隊の少なくとも1つが司令部の指揮下にあり、
支援する砲兵部隊も同じく司令部からの指揮下にあり、なおかつ敵軍の射界外に配備されていなければならない。
敵部隊をせん滅するために必要な兵装や、
工兵部隊のアクション、盤外砲撃、艦砲射撃、司令部などに関する細かなルールも存在しています。
また戦闘結果は単なる攻撃力と防御力の比較に止まらず、
数多くの条件を加味してチャートから導き出すようになっています。
これらはルールのほんの一部で、あらゆる面にわたって詳細なルールが設けられています。
そしてルールの一つ一つは、とても理にかなっていて共感こそすれ文句をつけるようなことは何一つありません。
では、なぜプレイできないかというと、一言でいえばルールが頭に入っていないからなのです。
ルールがそれほど複雑でない場合は、全体通して概念的にルールがぼんやりとでも頭に入っていれば、
ルールブック片手に曲がりなりにも強引にプレイすることができるのですが、
このゲームはそんな生半可な姿勢では楽しませてくれそうにありません。
このゲームでは、上陸部隊の死傷者の割合が約50パーセントだと言われている壮絶な戦いが描かれています。
浜辺を500ヤード進み、堤防や砂丘を越えて、パビリオンと呼ばれる浜辺を一望できる観覧席のようなエリアへ
このエリアには
機関銃で武装したコンクリート製のトーチカからなる抵抗拠点(Widerstandsnester)が配備されています。
さらに200ヤード進むと高さ100~170フィートの崖があり、これを登り切ると目指す内陸部に辿り着く。
身を隠す場所もない戦場には、水中機雷を含む障害物やヘッジホッグ(対戦車用の障害物)、
高さ2メートルにも及ぶ鉄のゲート、先に地雷が設けられた杭、地雷原など堅固な防御施設が待ち受けています。
これは、まさに妥協を許さない重量級のウォーゲームの本格派。
プレイするには、それなりの努力と心構えが必要なのです。
- Date: Thu 20 12 2012
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: D-DAY ダイス D-DAY DICE 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ 二人用ゲーム
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D-DAY ダイス D-DAY DICE 2012/12/12
チョット変わったウォーゲームの「D-DAY ダイス」。
「D-DAY ダイス D-DAY DICE」 プレイ人数1-4人 10歳以上 プレイ時間45分間

プレイヤーは皆で協力して敵陣地めがけて、ひたすら突撃します。全員全滅せずに目標まで辿り着ければ勝利。

ゲーム開始時の写真です。中央手前が戦場地図で、4枚(両面仕様)あり今回はオマハ海岸での実戦演習です。
ゲームはターンを繰り返すことにより進行し、各ターンは以下の5つのフェイズから構成されています。
フェイズ1:ダイスロール
フェイズ2:補給
フェイズ3:専門技術者の配属/装備の確認/物資の交換/勲章の獲得
フェイズ4:移動
フェイズ5:戦闘
戦場地図の波打ち際に置かれている二つのダイスがプレイヤーの部隊マーカーです。
ダイスの目をシェブロン(山形のそで章)1つにして、さあオマハビーチに上陸です。目標は敵陣地に突入。

このように、プレイヤー全員が敵陣地に突入できれば勝利します。
波打ち際のスペースには、スタート位置を示すSのアイコンと、
開始時の兵士数4人を示す兵士のアイコン4つが表示されています。
中央の数字2は、
部隊がこのエリアに留まっていると敵の攻撃により1ターンあたり兵士2人を失うことを表しています。
部隊が同じエリアに留まっているとターン毎に、
部隊マーカーであるダイスの目がシェブロン1から2、3へと変わり、3からさらに矢印に変わります。
部隊マーカーの目が矢印になったら、部隊はそのターンの移動フェイズで移動しなければなりません。
部隊移動は前方または横方向への移動しか許されず、後退や以前にいたスペースへの移動はできません。
ボード左端の勲章のようなアイコンは、前進するために必要な勇気の数を示しています。
波打ち際から砂浜へ上陸するには勇気1が、さらに前進するには勇気2が必要となります。
敵陣地に近づくに従って、前進するためにはより多くの勇気が必要となります。
波打ち際から1つ先のエリアは、左右2つにわかれています。
左のエリアで留まると敵の攻撃により1ターン毎に4人の兵士が失われます。
ただし良いこともあります。ここでは、SCOUT(斥候)が部隊に加わります。
さらに、このエリアに留まると1ターンあたり勇気を1つ獲得できます。
一方右のエリアでは、SUPERSHOOTER(スナイパー)が部隊に加わり、1ターンあたり星を一つ獲得できます。
星を集めるとフェイズ3で、専門技術者(スペシャリスト)を部隊に加えることができます。

専門技術者が部隊に加わると様々な効果を部隊に与えます。
チョット見えにくいですが、カード下端の星の数がこのカードを獲得するためのコストを表しています。

カードはこれ以外に、写真上段の大将などの強力な働きをする特殊専門技術者や、
通常装備(下段のスパナの背景が灰色)や特殊装備(同じく下段のスパナの背景が黒)、
勲章カード、車両(今回は登場しません)などがあります。
先ほどの戦場地図で、左右のエリアは地雷原で遮られています。
この地雷原を超えて移動すると、ダイス1個の出目に相当する数の兵士が失われます。
勇気2を消費して、さらに前進するとエリアが左右方向に3つに分かれます。
敵の攻撃により1ターンあたりに失われる兵士の数の表示の背景が黒になっているエリアには、
部隊は留まることが許されません、部隊は侵入した次のターンで移動しなければなりません。
中央のエリアは留まることができますが、ここに前進するにはCORPORL(伍長)が部隊に必要となります。
またこのエリアに留まると1ターンあたり工具1を獲得できます。
工具は装備カードを獲得するための装備ポイントを提供します。
赤に十字のアイコンは、このエリアが敵の機銃掃射にさらされることを表しています。
ターン毎に6面ダイス1個を振ることで、機銃掃射により失われる兵士の数が決まります。
このように敵陣地に接近するに従って、エリアごとに様々な過酷な試練が待ち受けています。
前進するために必要な勇気と、敵の攻撃により失われる兵士の数は次第にエスカレートしていきます。

プレイヤーはフェイズ1のダイスロールで、このような6個のダイスを振ります。
ダイスは3回振ることができますが、1回目に6個の内の2個のダイスの出目を固定しなければなりません。
2回目と3回目は、残りの4個のダイスを任意の数だけ振ることができます。
この3回ダイスを振ることで得られた出目を最終結果と呼びます。
写真のダイスで、上段の右端の出目では兵士を一人獲得できます。
同様に下段の右端は兵士を二人、上段の中央は星一つ、下段の中央は勇気一つ、下段の左端は工具一つを、
それぞれ獲得できます。
上段の左端の髑髏の出目は、他の髑髏でない出目一つを無効にします。
フェイズ2の補給では、ダイスロールの最終結果に応じて部隊に補給を行います。

部隊の補給は、このようなリソースカードで部隊毎にプレイヤーが管理します。
補給には、前述のようにダイスロール以外に特定のエリアに留まることで追加で得られるものもあります。

ダイスロールの出目の組み合わせによって、このような特別ボーナス(RWBボーナス)も追加して発生します。
これ以外にも、ダイスの色にかかわらず6個全て異なる出目のストレートという組み合わせがあって、
この組み合わせを実現すると任意の勲章カード1枚を獲得できます。

勲章カードは、いずれもこのように非常に強力な支援を部隊に提供してくれます。
勲章カードは、勇気6を支払ってランダムに1枚引くことができます。
フェイズ2では補給以外に、部隊マーカーの目を一つ進めます。シェブロン1→2→3→矢印へ。
工具や星が集まれば、フェイズ3で専門技術者や装備を獲得することができます。
装備を獲得するために必要な装備ポイントは工具の獲得により得ることができます。
フェイズ4で部隊は移動しますが、
部隊マーカーの目が矢印でなければ移動せずにエリアに留まることができます。
兵士に余裕があれば、できるだけエリアに留まって補給することが肝要です。
フェイズ5では、敵の攻撃によりエリアごとに指定されている兵士を失います。
また、機銃掃射による損害も加わります。
このゲームでは、ホントにこれでもか、これでもかと敵にたたかれます。
激しい敵の攻撃にさらされながらも、ビーチに散在する味方の兵士や装備をかき集め再編しながら、
勇気を振り絞って敵陣地を目指す戦場の様子が結構うまく再現していると思います。。
今回初めて勝利しました。今回のプレイで勲章カードの重要性を強く認識しました。
これまで勲章カードを軽視していて、ことごとく砂浜半ばで全滅していました。
「D-DAY ダイス D-DAY DICE」 プレイ人数1-4人 10歳以上 プレイ時間45分間

プレイヤーは皆で協力して敵陣地めがけて、ひたすら突撃します。全員全滅せずに目標まで辿り着ければ勝利。

ゲーム開始時の写真です。中央手前が戦場地図で、4枚(両面仕様)あり今回はオマハ海岸での実戦演習です。
ゲームはターンを繰り返すことにより進行し、各ターンは以下の5つのフェイズから構成されています。
フェイズ1:ダイスロール
フェイズ2:補給
フェイズ3:専門技術者の配属/装備の確認/物資の交換/勲章の獲得
フェイズ4:移動
フェイズ5:戦闘
戦場地図の波打ち際に置かれている二つのダイスがプレイヤーの部隊マーカーです。
ダイスの目をシェブロン(山形のそで章)1つにして、さあオマハビーチに上陸です。目標は敵陣地に突入。

このように、プレイヤー全員が敵陣地に突入できれば勝利します。
波打ち際のスペースには、スタート位置を示すSのアイコンと、
開始時の兵士数4人を示す兵士のアイコン4つが表示されています。
中央の数字2は、
部隊がこのエリアに留まっていると敵の攻撃により1ターンあたり兵士2人を失うことを表しています。
部隊が同じエリアに留まっているとターン毎に、
部隊マーカーであるダイスの目がシェブロン1から2、3へと変わり、3からさらに矢印に変わります。
部隊マーカーの目が矢印になったら、部隊はそのターンの移動フェイズで移動しなければなりません。
部隊移動は前方または横方向への移動しか許されず、後退や以前にいたスペースへの移動はできません。
ボード左端の勲章のようなアイコンは、前進するために必要な勇気の数を示しています。
波打ち際から砂浜へ上陸するには勇気1が、さらに前進するには勇気2が必要となります。
敵陣地に近づくに従って、前進するためにはより多くの勇気が必要となります。
波打ち際から1つ先のエリアは、左右2つにわかれています。
左のエリアで留まると敵の攻撃により1ターン毎に4人の兵士が失われます。
ただし良いこともあります。ここでは、SCOUT(斥候)が部隊に加わります。
さらに、このエリアに留まると1ターンあたり勇気を1つ獲得できます。
一方右のエリアでは、SUPERSHOOTER(スナイパー)が部隊に加わり、1ターンあたり星を一つ獲得できます。
星を集めるとフェイズ3で、専門技術者(スペシャリスト)を部隊に加えることができます。

専門技術者が部隊に加わると様々な効果を部隊に与えます。
チョット見えにくいですが、カード下端の星の数がこのカードを獲得するためのコストを表しています。

カードはこれ以外に、写真上段の大将などの強力な働きをする特殊専門技術者や、
通常装備(下段のスパナの背景が灰色)や特殊装備(同じく下段のスパナの背景が黒)、
勲章カード、車両(今回は登場しません)などがあります。
先ほどの戦場地図で、左右のエリアは地雷原で遮られています。
この地雷原を超えて移動すると、ダイス1個の出目に相当する数の兵士が失われます。
勇気2を消費して、さらに前進するとエリアが左右方向に3つに分かれます。
敵の攻撃により1ターンあたりに失われる兵士の数の表示の背景が黒になっているエリアには、
部隊は留まることが許されません、部隊は侵入した次のターンで移動しなければなりません。
中央のエリアは留まることができますが、ここに前進するにはCORPORL(伍長)が部隊に必要となります。
またこのエリアに留まると1ターンあたり工具1を獲得できます。
工具は装備カードを獲得するための装備ポイントを提供します。
赤に十字のアイコンは、このエリアが敵の機銃掃射にさらされることを表しています。
ターン毎に6面ダイス1個を振ることで、機銃掃射により失われる兵士の数が決まります。
このように敵陣地に接近するに従って、エリアごとに様々な過酷な試練が待ち受けています。
前進するために必要な勇気と、敵の攻撃により失われる兵士の数は次第にエスカレートしていきます。

プレイヤーはフェイズ1のダイスロールで、このような6個のダイスを振ります。
ダイスは3回振ることができますが、1回目に6個の内の2個のダイスの出目を固定しなければなりません。
2回目と3回目は、残りの4個のダイスを任意の数だけ振ることができます。
この3回ダイスを振ることで得られた出目を最終結果と呼びます。
写真のダイスで、上段の右端の出目では兵士を一人獲得できます。
同様に下段の右端は兵士を二人、上段の中央は星一つ、下段の中央は勇気一つ、下段の左端は工具一つを、
それぞれ獲得できます。
上段の左端の髑髏の出目は、他の髑髏でない出目一つを無効にします。
フェイズ2の補給では、ダイスロールの最終結果に応じて部隊に補給を行います。

部隊の補給は、このようなリソースカードで部隊毎にプレイヤーが管理します。
補給には、前述のようにダイスロール以外に特定のエリアに留まることで追加で得られるものもあります。

ダイスロールの出目の組み合わせによって、このような特別ボーナス(RWBボーナス)も追加して発生します。
これ以外にも、ダイスの色にかかわらず6個全て異なる出目のストレートという組み合わせがあって、
この組み合わせを実現すると任意の勲章カード1枚を獲得できます。

勲章カードは、いずれもこのように非常に強力な支援を部隊に提供してくれます。
勲章カードは、勇気6を支払ってランダムに1枚引くことができます。
フェイズ2では補給以外に、部隊マーカーの目を一つ進めます。シェブロン1→2→3→矢印へ。
工具や星が集まれば、フェイズ3で専門技術者や装備を獲得することができます。
装備を獲得するために必要な装備ポイントは工具の獲得により得ることができます。
フェイズ4で部隊は移動しますが、
部隊マーカーの目が矢印でなければ移動せずにエリアに留まることができます。
兵士に余裕があれば、できるだけエリアに留まって補給することが肝要です。
フェイズ5では、敵の攻撃によりエリアごとに指定されている兵士を失います。
また、機銃掃射による損害も加わります。
このゲームでは、ホントにこれでもか、これでもかと敵にたたかれます。
激しい敵の攻撃にさらされながらも、ビーチに散在する味方の兵士や装備をかき集め再編しながら、
勇気を振り絞って敵陣地を目指す戦場の様子が結構うまく再現していると思います。。
今回初めて勝利しました。今回のプレイで勲章カードの重要性を強く認識しました。
これまで勲章カードを軽視していて、ことごとく砂浜半ばで全滅していました。