- Date: Sun 02 06 2013
- Category: BGA賞受賞作品
- Tags: 月間BGA賞 スルー・ジ・エイジズ Through the Ages: A Story of Civilization 世界のボードゲーム
- Community: テーマ "BGA賞受賞作品" ジャンル "趣味・実用"
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第八回月間BGA賞受賞作品 2013/6/2
第一回月間BGA賞受賞作品 2012/10/1
第二回月間BGA賞受賞作品 2012/11/2
第三回月間BGA賞受賞作品 2012/12/1
第一回年間BGA賞受賞作品 2013/1/2
第四回月間BGA賞受賞作品 2013/2/2
第五回月間BGA賞受賞作品 2013/3/2
第六回月間BGA賞受賞作品 2013/4/2
第七回月間BGA賞受賞作品 2013/5/2
第八回月間BGA(Board Game Addiction:ボードゲーム中毒)賞を発表します。
直前の1ヵ月間に我が家でプレイされた以下のボードゲームのみが、この賞の選考の対象となっています。
ノミネート作品(順不同)
アグリコラ
ル・アーブル
スルー・ジ・エイジズ
ケルト
トロワ
コマンド アンド カラーズ:古代
なんてったってホノルル
メルカトル
選考は本ブログの主催者の独断と偏見によるもので、ゆえに著しく公平性を欠くものであり、
世の中の一般的評価や常識とも大きく乖離するもので扱いには注意が必要です。
第八回月間BGA賞受賞作品
「スルー・ジ・エイジズ」 Through the Ages: A Story of Civilization

講評
今月も「コマンド アンド カラーズ:古代」や「メルカトル」と、
既に世界で高く評価されている作品が登場していますが、
ゲームのオリジナリティと、その完成度の高さには品格さえ感じられる「スルー・ジ・エイジズ」が受賞。

文明を構成する全ての要素を、
これほどまでに見事にゲームシステムに組み込んだ作品は、いまだかって例をみません。
まさに作品のタイトルが表すように、プレイヤーは文明の歴史を歩むこととなります。
詳しい内容については、以下の最新の記事と近日公開しますレビュー記事をご参照ください。
「スルー・ジ・エイジズ」 その色褪せない面白さ
この作品を創造したデザイナーをはじめとする関係者の方々に、ここに心より大きな拍手を贈ります。
第二回月間BGA賞受賞作品 2012/11/2
第三回月間BGA賞受賞作品 2012/12/1
第一回年間BGA賞受賞作品 2013/1/2
第四回月間BGA賞受賞作品 2013/2/2
第五回月間BGA賞受賞作品 2013/3/2
第六回月間BGA賞受賞作品 2013/4/2
第七回月間BGA賞受賞作品 2013/5/2
第八回月間BGA(Board Game Addiction:ボードゲーム中毒)賞を発表します。
直前の1ヵ月間に我が家でプレイされた以下のボードゲームのみが、この賞の選考の対象となっています。
ノミネート作品(順不同)
アグリコラ
ル・アーブル
スルー・ジ・エイジズ
ケルト
トロワ
コマンド アンド カラーズ:古代
なんてったってホノルル
メルカトル
選考は本ブログの主催者の独断と偏見によるもので、ゆえに著しく公平性を欠くものであり、
世の中の一般的評価や常識とも大きく乖離するもので扱いには注意が必要です。
第八回月間BGA賞受賞作品
「スルー・ジ・エイジズ」 Through the Ages: A Story of Civilization

講評
今月も「コマンド アンド カラーズ:古代」や「メルカトル」と、
既に世界で高く評価されている作品が登場していますが、
ゲームのオリジナリティと、その完成度の高さには品格さえ感じられる「スルー・ジ・エイジズ」が受賞。

文明を構成する全ての要素を、
これほどまでに見事にゲームシステムに組み込んだ作品は、いまだかって例をみません。
まさに作品のタイトルが表すように、プレイヤーは文明の歴史を歩むこととなります。
詳しい内容については、以下の最新の記事と近日公開しますレビュー記事をご参照ください。
「スルー・ジ・エイジズ」 その色褪せない面白さ
この作品を創造したデザイナーをはじめとする関係者の方々に、ここに心より大きな拍手を贈ります。
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- Date: Wed 31 10 2012
- Category: ボードゲームのレビュー
- Tags: シヴィライゼーション Civilization 世界のボードゲーム ボードゲーム boardgame 二人プレイ
- Community: テーマ "ボードゲームのレビュー" ジャンル "趣味・実用"
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シヴィライゼーション Sid Meier's Civilization: The Board Game 2012/10/28
「 シヴィライゼーション 」このところ大作が続きます。この作品も大好きです。

私は、昔からこのシリーズをパソコンやPS3のTVゲームでプレイしており大のファンでした。
そして、ボードゲームもやっぱり期待を裏切らない非常に優れた作品です。

ゲームスタート時点の写真です。
手前の正方形の大きなタイルが並んでいるところがマップです。
各プレイヤーの首都のエリア(両端)がオープンになっているだけで、残りはタイルが裏になっていて未開の地。

最初は文明の首都を配置します。ゲームで推奨されている位置に配置しました。

手前の幌馬車のフィギュアが開拓隊で、その上の旗のフィギュアが軍隊です。
移動フェイズで共にマップ上を移動します。
開拓隊は、様々な資源を獲得したり豊かな土地を探して都市を建設します。
軍隊は小屋や村を探索し蛮族と戦い資源を獲得します。
また、敵の開拓隊や軍隊、都市を攻撃し他の文明を侵略したり、自分の都市を外敵から守ります。

各文明(プレイヤー)は、このような文明シートをそれぞれ持っています。
また、各文明は独自の特殊能力を持ってスタートします。
ちなみにエジプトは、1ターンに1回だけ技術開発で建設が可能となった建造物1つを無料で建てられます。
担当する文明により、初期の政治体制や既に獲得している技術が決まります。

写真中央に+6と書かれたタイルが都市を表すタイルです。
都市タイルに隣接する都市郊外と呼ばれる8つのエリアから、
資源や商業点(赤と青の矢印)、生産点(ハンマー)、文化点(円柱)、コインを獲得します。
建造物や文化遺産の建設、開拓隊や軍隊、さらに実際に戦闘を行う部隊をつくるには生産点が必要です。
都市郊外に置かれたタイルが建造物です。
建造物は建造物が建っていない自然の地形よりも多くのリソースを都市にもたらします。

研究により新しい技術を学習するには商業点が必要です。
文明が学習する技術はレベル1から始まり、ピラミッド構造で積み上げていきます。
技術はピラミッド構造で積み上げていくので、レベルの高い技術を学習するには低い技術の基盤が必要です。
例えばレベル2の技術を学習するには、レベル1の技術が最低でも2つ必要となります。
同様にレベル3の技術は、最低でもレベル1の技術が3つとレベル2の技術が2つ必要です。

この技術がレベル5での宇宙飛行で、
この技術を学習した時点で、その文明は技術的勝利をもってゲームに勝利します。
当然ながらレベル5の技術を開発するには、
レベル1が5つ、レベル2が4つ、レベル3が3つ、レベル4が2つ の合計14の技術開発が必要となります。
技術開発は文明に様々な恩恵を与えます。
新技術は、開拓隊や軍隊の移動力を高めたり、水上移動を可能にしたり、軍隊のレベルをアップしたり、
新しい建造物を建築・レベルアップできるようになったり、様々なリソースを提供したりします。
文明を防衛し維持・発展させていくには、新しい技術の開発は不可欠です。

文化点は文明の文化レベルを向上します。
文化レベルは3つある時代ごとに定められた文化点を捧げることによりステップアップします。
レベルアップするごとに各文明のマーカーがこの文化トラック上を移動していき、
最後のスペースまで文化レベルが上がると、文明は文化的勝利をもってゲームに勝利します。
文化レベルが向上するに従って、特定のレベルで偉人が登場したり文化イベントカードが獲得できます。

文化イベントカードは、このように資源を提供したり、敵対する文明を攻撃したりします。

このような偉人のタイルは建造物と同じように都市郊外に配置することができます。
写真上の偉人は2生産点と1コインを、下の偉人は1商業点と2文化点をそれぞれ配置した都市にもたらします。

様々な新しい技術でも資源や商業点を消費したり戦闘に勝利することによりコインが獲得できます。
都市運営や偉人、技術開発、戦闘などのアクションを通じて経済を発展させ文明はコインを得ます。
15個のコインを獲得した文明は経済的勝利をもってゲームに勝利します。

ボード左端には文化遺産、その右が建造物、さらに右が実際に戦闘で戦う部隊です。

左から砲兵部隊、機動部隊、歩兵部隊。
これ以外にも航空部隊がありますが飛行機の技術を学習しないと生産できません。
各部隊には4つのレベルがあり、レベルが上がるに従って兵力がアップします。
ちなみに右端の歩兵部隊は、レベル1で兵力2、レベル2では3、レベル3では4、レベル4では5となります。
これらの部隊は生産することにより、文明の常備軍となります。
常備軍は生産した部隊カードで文明は軍隊のデッキを構築します。
実際に戦闘する場合は、規定の枚数をデッキから引いて手札として戦います。
ゲームスタート時点では、戦闘時において自分のデッキから部隊カードを3枚引いて手札として戦いますが、
戦闘に参加している軍隊の数や政治体制、首都防衛などの条件により引く部隊カードの枚数が増えます。
戦闘は比較的シンプルで、交互に部隊カードをプレイして兵力が強いカードが勝利して戦場に残り、
負けたカードは取り除かれます。
砲兵部隊、機動部隊、歩兵部隊の3種類の部隊は、
歩兵は機動に優越、機動は砲兵に優越、砲兵は歩兵に優越と互いに三すくみの関係にあり、
優越している部隊は先に攻撃して相手を打倒せば、相手からは攻撃を受けずに無傷ですみます。
両プレイヤーが手札を全てプレイした時点で戦闘が終了し、生き残った部隊の全ての兵力を合計して、
さらにその値に戦闘ボーナスを加えて勝敗を決します。
戦闘ボーナスは、以下の条件によって該当するプレイヤーに与えられます。
兵舎や士官学校を建設している、偉人として名将がいる、首都や都市を防衛している、市壁の有無。
一つの文明の首都を攻略すれば軍事的勝利をもってゲームに勝利します。
このように、このゲームでは文化的勝利と技術的勝利、経済的勝利、軍事的勝利の4通りの勝利方法があり、
プレイヤーの取る戦略によってゲームの流れが大きく変化します。

ローマ(私)もエジプト(ツレ)も都市運営フェイズを終了した時点で、
コインの総数がなんと共に14枚と、勝利まであと1枚に迫りました。
ツレは大量の商業点を所有しており、
ラウンド最後の研究フェイズでコンピューターの技術を学習して最後のコインを獲得する構えです。
私は残念ながら商業点の残りが少なく技術開発ではコインを得ることができません。

しかし、私は法律の技術があり、この技術により戦闘に勝利するとコインが得られます。
都市近くにいた敵の軍隊2つ(緑)に果敢にも我が軍隊1つが最後の決戦を挑みました。
結果は残念ながら部隊カードの枚数の多い敵に僅差で敗北、コインを獲得できずに涙をのみました。
プレイ時間は2時間50分に及びましたが、本当にあっという間のプレイでした。

私は、昔からこのシリーズをパソコンやPS3のTVゲームでプレイしており大のファンでした。
そして、ボードゲームもやっぱり期待を裏切らない非常に優れた作品です。

ゲームスタート時点の写真です。
手前の正方形の大きなタイルが並んでいるところがマップです。
各プレイヤーの首都のエリア(両端)がオープンになっているだけで、残りはタイルが裏になっていて未開の地。

最初は文明の首都を配置します。ゲームで推奨されている位置に配置しました。

手前の幌馬車のフィギュアが開拓隊で、その上の旗のフィギュアが軍隊です。
移動フェイズで共にマップ上を移動します。
開拓隊は、様々な資源を獲得したり豊かな土地を探して都市を建設します。
軍隊は小屋や村を探索し蛮族と戦い資源を獲得します。
また、敵の開拓隊や軍隊、都市を攻撃し他の文明を侵略したり、自分の都市を外敵から守ります。

各文明(プレイヤー)は、このような文明シートをそれぞれ持っています。
また、各文明は独自の特殊能力を持ってスタートします。
ちなみにエジプトは、1ターンに1回だけ技術開発で建設が可能となった建造物1つを無料で建てられます。
担当する文明により、初期の政治体制や既に獲得している技術が決まります。

写真中央に+6と書かれたタイルが都市を表すタイルです。
都市タイルに隣接する都市郊外と呼ばれる8つのエリアから、
資源や商業点(赤と青の矢印)、生産点(ハンマー)、文化点(円柱)、コインを獲得します。
建造物や文化遺産の建設、開拓隊や軍隊、さらに実際に戦闘を行う部隊をつくるには生産点が必要です。
都市郊外に置かれたタイルが建造物です。
建造物は建造物が建っていない自然の地形よりも多くのリソースを都市にもたらします。

研究により新しい技術を学習するには商業点が必要です。
文明が学習する技術はレベル1から始まり、ピラミッド構造で積み上げていきます。
技術はピラミッド構造で積み上げていくので、レベルの高い技術を学習するには低い技術の基盤が必要です。
例えばレベル2の技術を学習するには、レベル1の技術が最低でも2つ必要となります。
同様にレベル3の技術は、最低でもレベル1の技術が3つとレベル2の技術が2つ必要です。

この技術がレベル5での宇宙飛行で、
この技術を学習した時点で、その文明は技術的勝利をもってゲームに勝利します。
当然ながらレベル5の技術を開発するには、
レベル1が5つ、レベル2が4つ、レベル3が3つ、レベル4が2つ の合計14の技術開発が必要となります。
技術開発は文明に様々な恩恵を与えます。
新技術は、開拓隊や軍隊の移動力を高めたり、水上移動を可能にしたり、軍隊のレベルをアップしたり、
新しい建造物を建築・レベルアップできるようになったり、様々なリソースを提供したりします。
文明を防衛し維持・発展させていくには、新しい技術の開発は不可欠です。

文化点は文明の文化レベルを向上します。
文化レベルは3つある時代ごとに定められた文化点を捧げることによりステップアップします。
レベルアップするごとに各文明のマーカーがこの文化トラック上を移動していき、
最後のスペースまで文化レベルが上がると、文明は文化的勝利をもってゲームに勝利します。
文化レベルが向上するに従って、特定のレベルで偉人が登場したり文化イベントカードが獲得できます。

文化イベントカードは、このように資源を提供したり、敵対する文明を攻撃したりします。

このような偉人のタイルは建造物と同じように都市郊外に配置することができます。
写真上の偉人は2生産点と1コインを、下の偉人は1商業点と2文化点をそれぞれ配置した都市にもたらします。

様々な新しい技術でも資源や商業点を消費したり戦闘に勝利することによりコインが獲得できます。
都市運営や偉人、技術開発、戦闘などのアクションを通じて経済を発展させ文明はコインを得ます。
15個のコインを獲得した文明は経済的勝利をもってゲームに勝利します。

ボード左端には文化遺産、その右が建造物、さらに右が実際に戦闘で戦う部隊です。

左から砲兵部隊、機動部隊、歩兵部隊。
これ以外にも航空部隊がありますが飛行機の技術を学習しないと生産できません。
各部隊には4つのレベルがあり、レベルが上がるに従って兵力がアップします。
ちなみに右端の歩兵部隊は、レベル1で兵力2、レベル2では3、レベル3では4、レベル4では5となります。
これらの部隊は生産することにより、文明の常備軍となります。
常備軍は生産した部隊カードで文明は軍隊のデッキを構築します。
実際に戦闘する場合は、規定の枚数をデッキから引いて手札として戦います。
ゲームスタート時点では、戦闘時において自分のデッキから部隊カードを3枚引いて手札として戦いますが、
戦闘に参加している軍隊の数や政治体制、首都防衛などの条件により引く部隊カードの枚数が増えます。
戦闘は比較的シンプルで、交互に部隊カードをプレイして兵力が強いカードが勝利して戦場に残り、
負けたカードは取り除かれます。
砲兵部隊、機動部隊、歩兵部隊の3種類の部隊は、
歩兵は機動に優越、機動は砲兵に優越、砲兵は歩兵に優越と互いに三すくみの関係にあり、
優越している部隊は先に攻撃して相手を打倒せば、相手からは攻撃を受けずに無傷ですみます。
両プレイヤーが手札を全てプレイした時点で戦闘が終了し、生き残った部隊の全ての兵力を合計して、
さらにその値に戦闘ボーナスを加えて勝敗を決します。
戦闘ボーナスは、以下の条件によって該当するプレイヤーに与えられます。
兵舎や士官学校を建設している、偉人として名将がいる、首都や都市を防衛している、市壁の有無。
一つの文明の首都を攻略すれば軍事的勝利をもってゲームに勝利します。
このように、このゲームでは文化的勝利と技術的勝利、経済的勝利、軍事的勝利の4通りの勝利方法があり、
プレイヤーの取る戦略によってゲームの流れが大きく変化します。

ローマ(私)もエジプト(ツレ)も都市運営フェイズを終了した時点で、
コインの総数がなんと共に14枚と、勝利まであと1枚に迫りました。
ツレは大量の商業点を所有しており、
ラウンド最後の研究フェイズでコンピューターの技術を学習して最後のコインを獲得する構えです。
私は残念ながら商業点の残りが少なく技術開発ではコインを得ることができません。

しかし、私は法律の技術があり、この技術により戦闘に勝利するとコインが得られます。
都市近くにいた敵の軍隊2つ(緑)に果敢にも我が軍隊1つが最後の決戦を挑みました。
結果は残念ながら部隊カードの枚数の多い敵に僅差で敗北、コインを獲得できずに涙をのみました。
プレイ時間は2時間50分に及びましたが、本当にあっという間のプレイでした。